2ch厨房が選ぶ新書ベスト 4冊目at BOOKS
2ch厨房が選ぶ新書ベスト 4冊目 - 暇つぶし2ch2:無名草子さん
09/09/14 19:30:39
中野区中央に在住の唐沢俊一が2ゲットしたんである

3:無名草子さん
09/09/14 20:06:56
引き続きご検討おねがいします 前スレで推薦されていたもの

田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
中村好寿『軍事革命(RMA)- <情報>が戦争を変える』(中公新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス) >>370
牧野雅彦『ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和』 (中公新書)
内田義雄 『戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争』 (文春新書)
小和田哲男 『戦国の城』『戦国の合戦』(学研新書)
泉三郎 『岩倉使節団という冒険』 (文春新書)
津田左右吉『支那思想と日本』(岩波新書)

4:無名草子さん
09/09/14 20:07:38
鈴木晶『フロイト以後』(講談社現代新書)
塚谷裕一『植物のこころ』(岩波新書)
水波誠『昆虫--驚異の微小脳』(中公新書)
酒井潔 『自我の哲学史』 (講談社現代新書)
三井誠 『人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」』 (講談社現代新書)
菅野覚明 『神道の逆襲』 (講談社現代新書)
菅野覚明 『武士道の逆襲』(講談社現代新書)
奥武則『論壇の戦後史』(平凡社新書)
『歴代首相の経済政策全データ』(角川ONEテーマ21)
荒俣宏『プロレタリア文学はものすごい』(平凡社新書)

5:無名草子さん
09/09/14 20:08:18
小林英夫『日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ』 (講談社現代新書)
岡義武 『山県有朋―明治日本の象徴』 (岩波新書)
海野福寿 『韓国併合』 (岩波新書)
小林英夫『〈満洲〉の歴史 』(講談社現代新書)
原武史 『昭和天皇』 (岩波新書)
吉田裕 『日本の軍隊―兵士たちの近代史』 (岩波新書)
孫崎亨『日米同盟の正体』(講談社現代新書)
下條信輔『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)
伊藤之雄 『山県有朋―愚直な権力者の生涯』 (文春新書)
伊藤之雄 『元老西園寺公望―古希からの挑戦』 (文春新書)

6:無名草子さん
09/09/14 20:10:37
鄭大均 『在日・強制連行の神話』(文春新書)
中嶋嶺雄『国際関係論』(中公新書)
細野真宏『「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?』(扶桑社新書)
蓮池薫 『蓮池流韓国語入門』 (文春新書)
湯浅誠『反貧困』(岩波新書)
鯖田豊之『肉食の思想』(中公新書)
岡崎勝世『聖書vs.世界史―キリスト教的歴史観とは何か』 (講談社現代新書)
渡辺啓貴 『フランス現代史―英雄の時代から保革共存へ』(中公新書)

以上、前スレのレビュー等もご参照の上、吟味よろしく。

7:無名草子さん
09/09/14 20:50:26
あとこれが抜けてましたので追加

熊野純彦『西洋哲学史(上下)』(岩波新書)
村井則夫『ニーチェ―ツァラトゥストラの謎』 (中公新書)
藤田健治 『ニーチェ―その思想と実存の解明』 (中公新書)
山口博『王朝貴族物語―古代エリートの日常生活』 (講談社現代新書)
末木文美士 『日本宗教史』 (岩波新書)
佐藤賢一『ダルタニャンの生涯―史実の「三銃士」』 (岩波新書)
磯田道史 『武士の家計簿』(新潮新書)
石井彰 , 藤和彦 『世界を動かす石油戦略』(ちくま新書)
川上洋一 『クルド人もうひとつの中東問題』 (集英社新書)

8:無名草子さん
09/09/14 21:58:53
>>7
まとめ係さんの素性が知りたいです
普段は何やってるんですか?

9:無名草子さん
09/09/14 22:57:39
俺?…俺には何もないなぁ………

10:無名草子さん
09/09/14 23:29:44
>>9
ニートなんですか

11:無名草子さん
09/09/15 00:18:18
>>10
URLリンク(blog.livedoor.jp)

12:無名草子さん
09/09/15 12:26:19
>>9
おすすめの新書教えてください

13:無名草子さん
09/09/15 19:08:29
>>3-7の合計が49冊。
この中で自分(=まとめ係)が通読したのは27冊(内、自分が推薦したのが3冊)
そして自分が読んだ中(自分が推薦したのは除く)でほぼ文句なくベストに入れたいと思ったのは

三井誠 『人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」』 (講談社現代新書)
菅野覚明 『神道の逆襲』 (講談社現代新書)
末木文美士 『日本宗教史』 (岩波新書)
磯田道史 『武士の家計簿』(新潮新書)
石井彰 , 藤和彦 『世界を動かす石油戦略』(ちくま新書)

あと自分のイデオロギーとは対立するが問題提起的な意味で
湯浅誠『反貧困』(岩波新書)もあえて入れてもいいかなと思いました。

14:無名草子さん
09/09/15 21:11:47
まとめ係が推薦するってことは入れちゃいけないってことか

15:無名草子さん
09/09/15 22:16:54
科学系の読み物でいいのはないの?
数学ね

16:無名草子さん
09/09/15 22:44:22
俺が今読んでるのは竹内淳の『高校数学でわかるボルツマンの原理』
この人は本当に優れた教師ですね。初心者が躓きやすいところを熟知してる感じ。
推薦されてる竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』も良いのでベストに入れてもいいかも。

17:無名草子さん
09/09/16 22:04:01
むう、このままではdat落ちする予感

18:無名草子さん
09/09/16 22:21:43
この板でdat落ちなんてすんの?w

19:無名草子さん
09/09/16 22:44:28
20か30レスぐらいまでで数日止まっているとすぐ落ちたような記憶あり

20:無名草子さん
09/09/16 22:57:26
じゃあ俺(=まとめ係)の独断で恐縮だが、とりあえず>>13に挙げた奴をwikiに追加しようと思うがどうか?
反対意見がなければ決行する所存。

21:無名草子さん
09/09/16 23:24:47
>>20
良いんじゃないかな

あと

安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)

は理解しやすさ・質共に高水準なのでベストに入れても良いと思うが、
既にベストに岩波ジュニアの同テーマのものが入ってるので、もし、同じテーマのものでも入ってて良いなら入れて欲しい。

22:無名草子さん
09/09/17 00:01:53
>>21
>安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
結構支持が多いようですので入れることにします。

ただ個人的には非常に不満を感じた本の筆頭。
あの歴史感は自分には全く理解できませんでした。

23:無名草子さん
09/09/17 00:12:10
歴史感×  歴史観○

24:無名草子さん
09/09/18 11:23:36
野崎 昭弘のちくま学芸文庫の不完全性定理って本読んだことある人いる?

25:無名草子さん
09/09/19 00:07:24
前スレで数学は綺麗だと思える本を探してる人がいたけど、素数ゼミの謎という本はどうだろう
すごく面白いと思うんだけどな。

26:無名草子さん
09/09/19 00:15:54
>>25
結構話題になった本ですね。
同じ人が書いた『素数ゼミの秘密に迫る!』(サイエンスアイ新書)というのもありますね。

27:無名草子さん
09/09/19 00:22:06
>>24
積読だったのをさっき読み始めて、まだ4分の1だが、
これはいい本だと思いますよ。たぶんw
ギリシア数学史から説き起こして、
証明とは何か・公理系とは何かというところから、じっくりわかりやすく説明してる。
非常に読みやすい。

28:無名草子さん
09/09/19 19:40:17
過去ログチェックしてたら
山口博 『王朝貴族物語―古代エリートの日常生活』 (講談社現代新書)
が推薦されてたのに>>3-7では抜けてましたので追加。

29:無名草子さん
09/09/19 21:25:32
wikiに追加しました
URLリンク(www6.atwiki.jp)

三井誠 『人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」』 (講談社現代新書) ⇒「生物系」
菅野覚明 『神道の逆襲』 (講談社現代新書)⇒「宗教」
末木文美士 『日本宗教史』 (岩波新書)⇒「宗教」
磯田道史 『武士の家計簿』(新潮新書)⇒ 「歴史」
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)⇒「歴史」
石井彰 , 藤和彦 『世界を動かす石油戦略』(ちくま新書) ⇒「経済」

それから新たに「格差・貧困」カテを「社会」から独立させて
湯浅誠『反貧困』(岩波新書)を入れました。

30:無名草子さん
09/09/19 21:30:02
>>29
勝手にやってんじゃねーぞ

31:無名草子さん
09/09/21 23:14:12
歴史と思想が少ない

32:無名草子さん
09/09/22 15:56:03
格差貧困何てすくないのになぜ独立させたのかがなぞ

33:無名草子さん
09/09/22 19:09:22
>>32
・論壇政治的な方向性が似たものが3つ入ってしまったのでバランス的に違和感があったため別にしたかった
・良くも悪くも流行の論題だし2ch厨房的にも身近な話題なので独立させてもいいんじゃないかと思った
・社会だけでなく経済・政治にまたがる話なので
・学問というよりも政治活動的な臭いが強いので

34:無名草子さん
09/09/22 19:14:28
>>33
さすが、まとめ係さんや。天才や

35:無名草子さん
09/09/22 20:54:44
wikiの項目のリンクのところがいつの間にか充実してるな
おすすめの本とかを勝手にはってるし

URLリンク(www6.atwiki.jp)

36:無名草子さん
09/09/22 21:18:37
イスラームの歴史を入れたいけど、何か良いのある?

37:無名草子さん
09/09/22 21:20:48
個人的には
>>5の小林英夫の日中戦争、>>6の肉食の思想、聖書vs世界史、
>>7の王朝貴族物語は問答無用で入れても良いと思うけど

38:無名草子さん
09/09/23 00:04:32
>>36
イスラムについては一応、
宗教分野に、小杉泰『イスラームとは何か』(講談社現代新書)が入ってて、
歴史のところに、鈴木薫『オスマン帝国』(講談社現代新書)が入ってる。

39:無名草子さん
09/09/23 00:05:52
>>37
肉食の思想と王朝貴族物語は自分は読んでないんで内容教えて

40:無名草子さん
09/09/23 10:11:03
おや

41:無名草子さん
09/09/23 12:10:21
>>39のようすがおかしいようだ、

42:無名草子さん
09/09/23 18:49:26
煉獄に居る霊魂の驚くべき秘訣
販売価格: 210円 (税込)

煉獄とは何か?
その中で何が起こっているのか?
霊魂がそこへ行くのを誰が決めるのか?
そこへ入る原因となるのはどんな罪なのか?

どんな方法で霊魂を煉獄から救い出せるのか?
どうすれば煉獄に行かないで済むのか?
自殺した人、子供、他宗教の人はどうなるのか?

この本は空白を埋めるものです。
実に、現代、これらの現実についてもうあまり教えていないのです。

著者: シスター・エマヌエル
ISBN: 4-88382-012-2
発行: 高間友の会
URLリンク(www.sanpaolo-shop.com)

43:無名草子さん
09/09/23 18:50:37
210円かぁ 良心的なカルトだね

44:無名草子さん
09/09/23 20:12:42
ニーチェの解説書で良書教えて
永井均のは挫折。全然わけわからんかった

45:無名草子さん
09/09/24 00:15:33
>>44
このスレでは、
三島憲一『ニーチェ』岩波新書
が選出されてる。

URLリンク(www6.atwiki.jp)

46:無名草子さん
09/09/24 00:39:43
あと裏ベストでは『キリスト教は邪教です』も入ってるね。
ニーチェ入門書は他にもたくさんあるけど、
竹田青嗣の『ニーチェ入門』(ちくま新書)はわかりやすいんじゃないすかね。
永井均のは哲学的には核心に触れていると思うんだけど、
そもそも「ニーチェ的な問題」を自分の問題として考えたことがない人にはわかりにくいんでしょうか。
「力で勝てない人間が道徳ゲームで勝とうとする」なんて、
自分のルサンチマンに自覚的な人間にとっては既知のことなんだけどね。
新興宗教とかにのめり込んでる人を見たりすれば理解しやすいよね。
マンガではニーチェ的なモチーフを使ったものが腐るほどある。
『銭ゲバ』とか『ベルセルク』を読むといいと思う。

47:無名草子さん
09/09/24 11:16:29
竹田青嗣(笑)

48:無名草子さん
09/09/24 21:57:09
>>7の中の、村井則夫『ニーチェ―ツァラトゥストラの謎』 (中公新書) を読み始めた。
まだ三分の一ぐらい。読み終わったら感想書く。

49:無名草子さん
09/09/24 22:07:04
村井則夫のそのニーチェ本ってツァラトゥストラだけっぽいな。
ニーチェ全体像を追ってるわけじゃなさそう

50:無名草子さん
09/09/24 22:08:56
永井均の本がアマゾンで何であんなに評価されてるんだ?
絶対にニーチェの入門本じゃないだろ

51:無名草子さん
09/09/25 00:52:27
>>37に対する反対意見がなければベストに入れる方向で考えますがいかがなもんでしょうか?

52:無名草子さん
09/09/25 22:23:43
まとめ係が賛成するなら反対する

53:無名草子さん
09/09/26 00:40:01
え~マジで~?

54:無名草子さん
09/09/28 00:06:28
まだだ…まだ終わらんよ…

55:無名草子さん
09/09/28 00:10:31
もうちょっとだけ続くんじゃ

56:無名草子さん
09/09/28 22:26:27
文庫スレと合併してもいいんじゃないのか?

57:無名草子さん
09/09/28 23:17:37
井上章一といったら性欲の文化史

58:無名草子さん
09/09/28 23:26:15
アーロン収容所って名著とよく言われてるけど、推薦してる人が一人もいないのは何で?

59:無名草子さん
09/09/29 00:29:26
>>58
1.既に名著として語られすぎてしまい、
  レビューの仕方、褒め方までが決まりきっていて、
  誰も、敢えて推薦するほどの新鮮な読み筋を示せない。

2.それ自体は、特に知るべき歴史上の重要事件ではない。

3.「西欧ヒューマニズムの限界」という論点は、
  『アーロン』の刊行以後の数十年間、
  保守の側からも、左派系の現代思想の側からも大いに論じられ、
  今となっては入試の評論文レベルにまで常識化されており、
  このスレにおいても、「思想」系などの推薦書でカバーできている。
 
大体、こんな理由じゃなかろうか。

60:無名草子さん
09/09/29 11:23:04
今さら聞けない科学の常識2が出るみたいだね

61:無名草子さん
09/09/30 22:31:04
猪木武徳の戦後世界経済史は入れても良い気がする
これは新書なのにハードカバーとして出しても十分に耐えうる貴重な本だと思う

62:無名草子さん
09/09/30 23:40:44
良質な科学の啓蒙書を教えてください
サイモンシンぐらいしか読んだことがない
できれば、生物系は避けてもらえませんか

63:無名草子さん
09/10/02 01:21:51
中谷宇吉郎の『科学の方法』(岩波新書)は、
著者が1962年没だから、あと3年で著作権切れか。
岩波青版がネットで読める時代が、確実に近づいている。

64:無名草子さん
09/10/02 01:33:48
大槻義彦『新・物理学事典』(ブルーバックス)が
ブックオフで200円であったから思わず買ってしまった。
パラパラめくってみたがサッパリわからない……。
物理得意な人はこの本どう?

65:無名草子さん
09/10/02 11:38:30
>>64
大槻ってもしかしてUFO批判をよくしてるおかっぱの大槻?

66:無名草子さん
09/10/03 14:56:02
出版社からオファーが来たら俺に全部の権限をくれ

67:無名草子さん
09/10/03 20:21:34
>>64
その本を本屋で見てきたけど、分厚いな
微積とか普通に使ってたし、趣味で読む本じゃないでしょ

68:無名草子さん
09/10/03 20:51:48
物理の科学者の人物を紹介しながら物理の発展史を描いた本は何かありませんか?
素粒子物理学とか興味wktkです

69:無名草子さん
09/10/04 21:37:26
ここでは佐伯啓思は評価されていないんだな
読みやすいし入門書としては結構レベル高いと思うんだけどな

70:無名草子さん
09/10/05 01:28:11
俺は数学の啓蒙書が読みたい

71:無名草子さん
09/10/05 12:13:18
>>69
もともとは一著者一冊という感じで選ばれていたスレだから、
『自由とは何か』『現代文明論(上・下』の二種・三冊が入ってる佐伯は、
十分に評価されてるほうだと思う。▲がついてるものの、酷評は無いし。

72:69
09/10/05 19:19:38
>>71
見落としてた。
「哲学・思想」のカテゴリーはちゃんと見てたんだけど、
そのほかはあまり注意して見てなかった。ありがとう。

73:無名草子さん
09/10/06 11:09:16
ニーチェ入門というなら下記の本はどうなんだろう。
選書だけど、評判は高いみたいだね
読んだことある人いる?
知の教科書 ニーチェ (講談社選書メチエ) 清水 真木

74:無名草子さん
09/10/09 13:05:07
国際経済学入門―21世紀の貿易と日本経済をよむ (ちくま新書)
とかいう駄本を平気でベストに入れた奴は誰だ?
即刻削除だ、こんな本

75:無名草子さん
09/10/09 18:27:52
>>74
なんで?どこがダメかくわしく。

76:無名草子さん
09/10/10 12:53:54
>>73
清水真木って男?女?

77:無名草子さん
09/10/10 19:41:33
ニーチェって女に人気ないような気がする。イメージ的に。
実際、ニーチェって全然もてなかったんじゃね?

78:無名草子さん
09/10/11 00:17:03
清水真木ってニーチェ研究の専門家でしょ。
ニーチェ一筋の人でしょ

79:無名草子さん
09/10/11 01:04:01
ちょっとぐぐってみたけど性別判明せず >真木
たぶん男だと思うけどね。どうでもいいか。
中公新書から『友情を疑う』とか出してるね。

80:無名草子さん
09/10/11 01:35:44
村井則夫『ニーチェ…ツァラトゥストラの謎』(中公新書)>>48 の感想。
ほぼ「ツァラトゥストラ」のみを詳細に読解している。簡単に総括すると、
「反ヘーゲル・反同一性」という、ドゥルーズなどを中心としたフランス現代思想の統一見解的なニーチェ解釈をそのまま踏襲し、
文学的な知見でこってりと肉付けしたもの。「パラドックスとパロディ」というニーチェの思考の核心は捉えていると思う。
哲学的な骨組の解釈においては、永井均のとそれほど大きな違いはないのではないか。
(ただ、永井均は超越論哲学を軽視していないので、「主体の複数化」みたいなことは軽々しく書いていない)
ドゥルーズらの解釈をまったく無批判に援用しているのはちょっと安易な印象がある。
たとえば、そんなにあっさりヘーゲルと対立させてもいいのか、などの疑問は出てくる。
それこそ通俗的な弁証法みたいに単純に対立させるのではなくヘーゲルとの「微細な差異」をちゃんと測定すべきなんじゃないかとか。
ニーチェ入門としてどうかというと、おそらく初心者向けではない。
この手のものに慣れている人だと普通に楽しく読めるだろうが、新鮮な驚きみたいなものはあまりないと思う。
(自分は「ツァラトゥストラ」は岩波文庫で読んだ。あとこの本で言及されている、ドゥルーズ『ニーチェと哲学』と
クロソフスキー『ニーチェと悪循環』は一応読んでいる。もちろん全然理解できなかったが。)

81:無名草子さん
09/10/11 01:45:52
ドゥルーズって誰?

82:無名草子さん
09/10/11 02:02:06
重篤な肺疾患に冒され窓から飛び降りて千の風になった人

私の~お墓の~前で~泣かないでください~♪

83:無名草子さん
09/10/11 02:04:52
>>82
ドゥルーズ入門の本を教えて

84:無名草子さん
09/10/11 02:23:40
>>83
宇野邦一『ドゥルーズ流動の哲学』(講談社選書メチエ)が一応わかる日本語で書いてあるのでおすすめ。

新書では小泉義之と檜垣立哉のがあるが、どっちも初心者は読んじゃダメ。
読んでも頭おかしい人のたわごとにしか見えないw

85:無名草子さん
09/10/11 02:44:05
鯖田豊之『肉食の思想』(中公新書)>>37。肉食とパン食という食文化および食料生産の条件が、いかにして西欧の思想的伝統を形成したか。
まず歴史的な食料生産の条件を実証的に解明した上で、そこから宗教や思想形成の方向性を推論していく。
なかなか説得力があって、今読んでも面白いが、さすがに食料の条件だけから思想のあり方のすべてを説明するのは無理があるのではないか。
唯物論的で実証的な足場がある点では、最近の半径3メートル的社会評論よりはるかに上等かもしれない。
末尾で「欧米諸国に妙な劣等感をもつことを止めて」などと書かれているが、
著者自身の中に敗戦のトラウマと西欧コンプレックスがそこはかとなく見透かせるような気がする。
ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理」論もそのまま真に受ける人も少なくなっている昨今、
この本の主張をすべて信じるのはちょっと無理があるが、捕鯨問題について考える際などにはまだまだ参考になると思われる。
鵜のみにはしないように、と釘を刺した上でだが、ベストに入れてもいいのではないか。
『アーロン収容所』同様、賞味期限そろそろかという気もするが…

86:無名草子さん
09/10/11 12:12:38
>>85
ウェーバーのプロテスタンティズムの倫理ってダメなの?

87:無名草子さん
09/10/11 12:18:40
ポストモダンとか現代思想とかそのあたりが全然わかんないんだけど、何かお薦めありますか?

88:無名草子さん
09/10/11 12:36:18
フランス現代思想、デリダ、ミシェルフーコー、クワイン

89:無名草子さん
09/10/11 12:41:24
言語学の本として、ことばと国家、ことばと文化、言語学と、記号論への招待は何かを推薦したいんだけど。
どの本も言語学をやる上で読んでおいて損はないと思うっていうか、必読書でしょ
上記4冊はどれも岩波です

90:無名草子さん
09/10/11 13:03:27
>>86
日本人がこうして暮らせてるんだからw

91:無名草子さん
09/10/11 13:13:05
>>89
それぞれの内容と特徴を要約してよ

92:無名草子さん
09/10/11 13:21:49
>>85
面白い本を紹介して
西洋哲学の本で面白い本何かない?
ヨーロッパの思想読んだけど、次に何を読めばいいのかわかんね

93:無名草子さん
09/10/11 13:23:18
ヨーロッパの思想入門の間違いだった

94:無名草子さん
09/10/11 13:43:32
>>89
それ4冊とも既出です…
URLリンク(www6.atwiki.jp)

95:無名草子さん
09/10/11 13:51:07
>>87>>92
難波江和英・内田樹『現代思想のパフォーマンス』(光文社新書)

「現代思想」と使ってどんな知的な遊びができるのかみたいな感じの本。
こういうのって良くも悪くもインテリの玩具以上のものではないと思うんだよね。

96:無名草子さん
09/10/11 23:02:51
>>95
thx.
現代思想を何一つ知らない俺にはちょうどいいかも。
ただ内田樹が書いてるってのが少し抵抗が・・・

97:無名草子さん
09/10/11 23:45:25
町田健のチョムスキー入門が入ってるのか
だったら少し外れるけども、
少し高いお金を出してても同じ町田健の生成文法がわかる本をかった方がいいと思うよ

98:無名草子さん
09/10/12 00:23:46
>>96
95で推薦した者だが、俺も内田樹の社会評論とかは大嫌い。
そもそも現代思想は現実の社会問題の解決には役立たないような気がしますね。
ただ文学や映画の分析をやらせると実に見事。
内田先生って自分で自分の思考の鮮やかさに幻惑されて、
社会問題でもなんでもそれで行けると勘違いされてるんでしょうかね。

99:無名草子さん
09/10/12 00:40:07
ニーチェ入門でいったら三島より清水真木のニーチェ本の方がいいんじゃないのか

100:無名草子さん
09/10/12 00:53:19
思想のところが狭くない?
個々の哲学者も少ないし

101:無名草子さん
09/10/12 02:03:17
思想は他の人文にくらべたら充実し過ぎな方だと思うが

102:無名草子さん
09/10/12 13:19:31
日本の中世、近代の風俗を扱った本ってありませんか?
性風俗も豆知識的に知りたいですw

103:無名草子さん
09/10/13 19:19:06
歴史が一番薄いよな

104:無名草子さん
09/10/14 12:42:51
はじめてのラテン語とラテン語の世界
前者は講談社現代新書、後者は中公新書
どっちもよくできてると思う

105:無名草子さん
09/10/14 12:44:22
「ヨーロッパの中世美術」

106:無名草子さん
09/10/14 12:57:50
>>104
はじめてのラテン語はベストに入っている

107:無名草子さん
09/10/14 12:58:15
>>105
その本良いよな

108:無名草子さん
09/10/15 00:35:42
デカルトとかマルクスとかないんだな。
マルクス何てあっても不思議じゃないけど入ってないね。
ちらっと見る限りじゃ経済のところにも入ってないし。
レビィナスとかメルロポンティ、デリダ、サルトルとかの現代思想も弱いし
入っていてフーコーぐらいか。


もう少し思想哲学の数増やしたいけど、上記の哲学者含めて何か推薦はないんだろうか。ない場合は新書じゃなくてもいいし。
よかったらとにかく推薦して吟味しませう

109:無名草子さん
09/10/15 01:34:22
哲学書の古典なんてものは、一般人がそのまま読んで理解できるものじゃないから
入門書というものが必要になってくるわけだが、
初心者が読んで理解可能なように書かれているのって新書では意外に少ないんですよね。
マルクスだと今村仁司『マルクス入門』、レヴィナスだと熊野純彦、
ドゥルーズでは檜垣立哉、メルロ・ポンティは舟木亨と、ちくま新書で結構出てるのだが、
これらはすべて、普通の人が読んでもほとんど意味不明だと思います。
あんな書き方で一般人に理解できると思ってるとしたら完全なアホですねw
まぁ哲学ヲタにとっては適度に難易度が高い方が楽しめるわけですが。
どうせ難しいんなら、古典の翻訳をそのまま読んだ方がマシな場合があるかもしれない。
たとえばドゥルーズだったら『カントの批判哲学』(ちくま学芸文庫)あたりから挑戦してみては?
(これは翻訳者による解説が明晰ですばらしい)

110:無名草子さん
09/10/15 01:40:59
あと、デカルトの『方法序説』と『省察』は難しくないのでそのまま読めばいい。
小泉義之による入門書とかあるけど読む必要なし。
マルクスは…よくわからん。『共産党宣言』とか『賃労働と資本』あたり読んどけばいいのでは?w
廣松渉の『今こそマルクスを読み返す』は読んでおいてもいいかもしれない。

111:無名草子さん
09/10/15 01:59:43
>>108
フランス系現代思想はぶっちゃけ
「はじめての現代思想」で十分なような。
入門これで、応用は『現代思想のパフォーマンス』これである程度の満足はあるでしょ
マルクスなら廣松渉の『今こそマルクスを読み返す』か
嶋崇『いまこそ『資本論』』かな

112:無名草子さん
09/10/15 07:17:42
インドは除外なの?
辻 直四郎「インド文明の曙― ヴェーダとウパニシャッド ― 」(岩波新書)
推薦しちゃうけど。

113:無名草子さん
09/10/15 10:34:48
盛りあがってきました

114:無名草子さん
09/10/15 10:40:37
マルクス経済学とマルクスの哲学ってのはまた別物なの?
だったらそれはそれでまた別にリストに入れなきゃ駄目だよね
マルクスって難解で手を出しにくくてよくわからん

115:無名草子さん
09/10/15 10:42:58
>>111
そのはじめての現代思想っていう書名あってる?
アマゾンで検索しても完全一致で出てこないんだけど
はじめて読む現代思想ならあるけど

116:無名草子さん
09/10/15 11:23:15
>>115
おそらく既出の橋爪大三郎『はじめての構造主義』のこと
これは内容的には「はじめての現代思想」の面もある

117:無名草子さん
09/10/15 11:24:39
URLリンク(www2.toyo.ac.jp)

参考リンク集のところにこれはっておけば?
経済学のリンクのところ古すぎるよ

118:無名草子さん
09/10/15 11:44:04
>>117
それ「その他(個人サイトなど)」のところにもう貼ってあるよ

URLリンク(www6.atwiki.jp)

119:無名草子さん
09/10/15 11:50:02
>>118
知ってるよ

120:無名草子さん
09/10/15 12:24:29
>>114
マルクスにおいては哲学思想と経済学は一体のものだけど、
宇野派経済学みたいにマルクスの経済学だけ取り出して研究している場合もある。
マル経なんか今更勉強しても時間の無駄だから無視してもいいんじゃないかな。
マルクスの唯物論的思考は上手く使えば現在でも有効だと思うけど、
実際にマルクスの強い影響下で発言している知識人とか見てると、
だいたいトンチンカンなことしか言ってないからなぁ。
マルクスを批判的に継承した柄谷行人や浅田彰ですら、もはや今更感がある。

121:無名草子さん
09/10/15 12:30:30
マルクス的思考って、だいたい団塊の人の本読んでると
自然にパターンとしてわかって来るところもあるけどね
だいたい、最後はこれの方が優れてる。よって古い方は捨てていい
さあ一致団結して乗り越えよう!って終わり方する論考

122:無名草子さん
09/10/15 12:56:54
>>121
ヘーゲルの歴史観を受けているから
正反合というやつ
テーゼ
アンチテーゼ
ジンテーゼ

まず現状があって
問題が発生
それを解決する

もろヘーゲルです
マルクスも影響を受けている

団結は共同体の原理かな?
何とかを恐れず(学園紛争時のスローガン)と言いつつ固まって行動

123:無名草子さん
09/10/15 13:08:02
既にリスト入りしてるもののなかでは、
マルクスは、大塚久雄『社会科学の方法』の表題作で触れてる。
これは講演録だから読みやすく、キーワードのイメージがつかめる。

124:無名草子さん
09/10/15 17:28:39
中川淳一郎著「ウェブはバカと暇人のもの」 光文社新書

ネット漬け生活から脱却するきっかけとなりうる眼から鱗の名著

125:無名草子さん
09/10/15 20:28:53
なぜあんたはまだ2chにいるんだwwwwwwww

126:無名草子さん
09/10/15 21:45:30
書いている本人がバカでしたっていうあの迷著か

127:無名草子さん
09/10/17 02:01:19
うるせぇよ馬鹿って言うやつが馬鹿だよバーーーカ

128:無名草子さん
09/10/17 02:08:38
その本にはほぼ全面的に同意だけれども
だから何?としか言えない

129:無名草子さん
09/10/17 22:26:20
ていうかタイトルで結論出ててその結論にはほぼ同意だから本文を読む必要性を感じない

130:無名草子さん
09/10/18 16:19:08
猪木武徳『戦後世界経済史』>>61読了。堅実な労作。評判どおりの良書だが、微妙に引っかかるところもいくつかあり、全面的にはマンセーできない。
まぁ客観的に見て、これ以上の戦後経済史の本が1000円以下で存在するかと言えばないので、余裕でベスト入りだろう。
まとまったレビューをする能力も気力もないので、単に感じたことをいくつか羅列しておく。
まず、読みやすさはどうかというと、上手く整理されていてまぁまぁ読みやすいのだが、
ちゃんと理解するには、国際経済学の初歩・金融・貿易理論や戦前の経済史(特に大恐慌前後)などについての予備知識がかなり必要ではないか。
ブレトンウッズ体制とその終焉の意味など、誰にでも理解しやすく書いてあるとは思えない。
社会主義経済の盛衰については詳しく書いてあり結構わかりやすいが、その半面わかりきったことしか書いてないような印象。
EUや南米についての掘り下げはやや弱い感じ。それから細かい疑問点だが、英国のEUに対する態度に関して
「自国の金融・財政政策をはじめとする政策上の主権を放棄することをよしとしない英国の“プライド”」と書かれているが、
これは単なる「プライド」ではなく明確な経済的意味があるはずではないか?
また、英のサッチャリズムに対する評価がはっきりしない。プラス面とマイナス面を明確にしてほしかった。
あと、南米の債務危機に際して、IMFの「安定政策」に対する「従属理論派」による批判が紹介されているが、
より重要と思われるスティグリッツによる批判が引用されていないのは不思議。
今回の金融危機に触れた部分は少ないが、戦前の大不況と比較しながら論じている内容はほぼ納得。
「経済学の進歩によって……何をしてはいけないかの判断は備わった」という認識は安易な反経済学に陥らないために重要だろう。
ただ日本の経済政策はどうかというと、本当に判断が備わったのかはアレだが。
最後の「むすびにかえて」では「自由と平等」をめぐる政治経済思想的な考察が行われていて、思想好きにとっては興味深いのではないか。

131:無名草子さん
09/10/18 16:31:25
はい次。

132:無名草子さん
09/10/19 11:19:19
イスラームの歴史を扱った本で良書を紹介してください。


133:無名草子さん
09/10/20 00:58:28
ホルクハイマー、サイード

134:無名草子さん
09/10/20 21:05:28
もっと近現代の本を入れよう
オリエンタリズムとか科学革命の構造とか知の欺瞞とか入ってないのが納得できない
すぐに入れてもいいよな

135:無名草子さん
09/10/21 01:01:18
>>134
そういうのは、分野的に近い新書の「参考書籍」として載せることになってる。
例えば『科学革命の構造』なら村上陽一郎へのレビューとして言及すればよい。
それがどんな感じであるのかについては、このリンク先をみてほしい。
URLリンク(www6.atwiki.jp)

ところで村上陽一郎『科学・哲学・信仰』(レグルス文庫)って、
他の著作に比べてマイナーだと思うが、敢えて選んだ理由は?
恐らく著者へのこだわりあってのことだろうから、
村上陽一郎論として読めるような力作レビューを望む。

136:無名草子さん
09/10/21 01:08:55
>>135
>村上陽一郎『科学・哲学・信仰』(レグルス文庫)

ほんとにこれ誰が選んだのか謎なんだよなw
たぶん最初の頃に通りすがった人で、もうこのスレには来てないと思うんだが。
俺も古本屋でたまた見つけたんで一応買って積んであるんだけど、まだ読んでない。

137:無名草子さん
09/10/21 07:26:41
>>134
新書でいいのあるかなあ
岩波の「ポストコロニアリズム」はワーストだ、ってくらいしかわからん

138:無名草子さん
09/10/21 12:41:03
>>135
参考書籍として載せるって勝手に決めんな
そんな合意は得てないぞ

139:無名草子さん
09/10/21 12:44:45
それを言うなら河上徹太郎他『近代の超克』もなぜ入ってるかわかんないんだけどw

140:無名草子さん
09/10/21 14:08:30
>>138

・リストに載せる「新書」を選ぶ。
・その新書に触れたレスを抜粋して「レビュー」的にリンクする。
・まとめ主が適宜「参考書籍」をつけ、amazonにリンクさせる。

今までのところ現状はこうなってるので、>>135はそれを説明してみた。
「参考書籍」については確かに合意があったわけじゃなくて、
自然に始まったという感じで、けっこう裁量任せになってるね。
俺は特に不満はないんだけど、合意が必要なら議論があってもいい。

141:無名草子さん
09/10/21 14:16:52
近代の超克と村上陽一郎の本は削除でいいんじゃないのでしょうかw

142:無名草子さん
09/10/21 21:23:53
具体的な理由を言ってくれれば削除してくれるはずだから、まずは削除要望の説明を

143:無名草子さん
09/10/21 22:01:09
入った理由さえも定かじゃないのに・・・

144:無名草子さん
09/10/21 23:55:20
>>143
確かにwww

145:無名草子さん
09/10/22 00:05:02
あぁ、結局なくしたい理由はないんですね。

146:無名草子さん
09/10/22 00:34:23
読んだことないから俺はどの辺が悪いのか興味ある

147:無名草子さん
09/10/22 01:03:58
よくわからんが何となく

148:無名草子さん
09/10/22 01:29:12
日本の科学哲学=ポモカルスタ系列=ゴミ

149:無名草子さん
09/10/22 01:36:39
>>148
内井惣七先生に謝れ

150:無名草子さん
09/10/22 02:08:14
キモイ思想っスね

151:無名草子さん
09/10/22 21:13:59
なくすも何も推薦文も何もないものが入ってるのはおかしいから消去するのは当たり前なのでは?

152:無名草子さん
09/10/22 21:34:08
いや、でも消したいということは内容に不満があるんでしょ?
そこが聞きたいなと

153:無名草子さん
09/10/24 01:19:07
小沢章友『女子大生がヤバイ!』(新潮新書)

イマドキの女子大生たちが、テーマに沿って書いた小説やエッセイが
収められている。タイトルから女子大生の日本語力が低下していると
いった内容なのかと思っていた。しかし、読んでいて見事に裏切られた。
彼女たちの文章の上手いこと上手いこと・・・。しかも、90分にも
満たない時間で書き上げているのだから、なおさら驚いた。なんで
そんなに表現力が豊かなのかというと、四六時中やっているメールで
文章を作るのに慣れているからとのこと。なるほど、文章力に長けて
いるのに、本をほとんど読まないとあっけらかんに言う彼女たちの謎
が、少し分かったようである。
読後感はというと、ナメてかかったが返り討ちにあったという感じ。
彼女たち女子大生って実は賢いんだなと見直した一方で、自分が
女子大生に文章力で負けるという屈辱も味わった一冊。女子大生を
見かけるたびに、表現力や文章力が実は高いということを感じる
のだろうな・・・。
それにしても、イマドキの女子大生ほど、見た目と実際との間に
ギャップがあるのはいないな。あぁ、悔しいけど・・・。



154:無名草子さん
09/10/24 04:02:52
PHP新書新刊の『医療崩壊の真犯人』は、
一般向けにも分かりやすく書かれている上に、
厚労省出向経験を持つ元財務官僚が、
医療改革の舞台裏を赤裸々に暴露していて、
なかなか面白かった。
思想的基盤は逆のようだけど、ポスト埋蔵金男か?


155:無名草子さん
09/10/24 04:37:01
>>153
なんか面白そうだとおもいつつ
「ボロイ商売だ」という気もしてしまうな
さすが新潮はおっさんころがすの上手い

156:無名草子さん
09/10/24 10:36:52
てかこの人かなり昔から同じネタで本出してるよ
新潮45の記事をまとめたのが始まり
年季入ってるから上手い文章が出てくるのも仕方ない

157:無名草子さん
09/10/24 10:39:44
これね、10年前の本
URLリンク(www.amazon.co.jp)

158:無名草子さん
09/10/25 18:01:58
絶版でまだ読んでないけど、服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』良書らしい。

経済系ブログ界隈で結構話題になってた。

159:無名草子さん
09/10/25 18:21:58
犯罪のデパート・ジャニーズ

SMAP 轢き逃げ、アイスホッケー傷害、中絶、公然猥褻
嵐 大麻3P、ハメ撮り流出、鼓膜破り
V6 強姦、フェラチオ写真流出 追突事故 TOKIO 乱交
KinKi Kids 乱交、カルト タッキー&翼 創価学会
KAT-TUN タクシー暴行、ロリコン淫行、AV
NEWS・関ジャニ∞ 殺人未遂、未成年飲酒、噛み付き、追突多重事故、盗作
ジャニー喜多川 性的虐待 赤坂 覚醒剤

160:無名草子さん
09/10/25 21:53:28
性の文化史を知りたいです
面白い本を紹介してください

161:無名草子さん
09/10/28 19:11:35
>>160
田中優子「張形と江戸をんな」 (新書y)
URLリンク(www.amazon.co.jp)

162:無名草子さん
09/10/29 23:38:24
>>161
サンクス。読んでみる。ありがとう。

163:無名草子さん
09/10/30 02:32:34
>>135 自分は推薦者ではないのだが、村上陽一郎『科学・哲学・信仰』(レグルス文庫)読了したので感想書きます。
1977年初版第一刷発行。タイトル通り、科学史・科学哲学を宗教(主にキリスト教)との関係において論じたもの。
実は自分、トーマス・クーンって読んだことないので、この著作においてどこまでパラダイム論に依拠しているのかはよくわかりません。
(ついでに村上陽一郎の本もたぶん他に一冊ぐらいしか読んだことなし。しかも記憶はあいまい)
でも、だいたいの筋道は、系譜学的な近代批判・進歩主義批判・西欧中心主義批判・科学主義批判の定石通りなので意味はわかる。
ポストモダンや保守主義ともリンクする思想潮流ですね。近代科学の精神とキリスト教は、表面的には対立するが、
実は強く関連しているという論点も、今では常識的だと思います。70年代にはまだ新鮮だったんですかね。
70~80年代の近代主義批判と言うと、東洋思想とかニューエイジ方面に行くというのが一つのパターンだったわけだが
(実際、この著作でもライアル・ワトソンとかユングなど香ばしい名前も出てくる)、
キリスト教という一神教に由来する科学主義・西欧近代主義のある種の暴力性を批判しながらも、
結局キリスト教へと回帰する道を示す結論となるのがちょっと意表を突かれる。
が、著者がカトリック教徒であることを知れば納得の帰結。あとがきを見ると、結構悩みながら書いたと言っていて、
そう思って読み返すと、科学的理性肯定と著者自身の宗教的実存との間で、かなり揺れ動いているのが読み取れる。
著者の思想的危機意識が表れているという意味では貴重な著作かもしれない。

164:無名草子さん
09/10/30 02:35:53
>>153 小沢章友『女子大生がヤバイ!』読んだので感想書く。この人は作家だそうだが、自分は名前も知らなかったし当然小説も読んだことなし。
偏差値高めの某女子短大で文章創作の非常勤講師をやっているとのこと。文章読本的なものかと思ったらそうではなくて、
女子大生の作文を主題ごとに並べて、その生態や内面についてあれこれ語るというもの。
しかし文章の先生には違いないから、つい著者本人の文章が気になってしまう。
自分の文章を棚に上げっぱなしで言わせてもらうならば、著者の文章には全然感心できなかった。
まず語尾の「~のだ」「~なのだ」の多用が気になる。読点を使いすぎて文のリズムが変。
さらに、分析が通俗的(「いまの動機なき凶悪犯罪の原点は、もしかしたら、ここにあるのではないか」とか)。
せいぜい音楽や映画の具体名が出てくる部分にしか精彩がない。結局、文章の内容もそんなに面白くない。
一方、女子大生達の文章は確かに上手い。明らかに先生より上手いのではないか?(先生は指導者としては優秀なんでしょうね)
内容的にも「家族ゲーム」なんかはショートショートとして良く出来てるし、「友達がいない」テーマでは「便所飯」の話が出てきて今っぽい。

165:つづき
09/10/30 02:39:44
ただ、気になったのが、上手さの水準というかテイストが全部似てること。表面的にはバラエティに富み、小説を意識したような文体から、
あえて荒っぽい話し言葉を前面に出したものまでいろいろある。だが、すべてきれいにバランスがとれていて「変なもの」がない。
先生が手を入れたのか、指導の賜物なのか、単に選択する際にフィルターがかかって一定水準のものが本に載っただけか。
最近の女子はメールで文章を書き慣れているので上手いのだ、などと書いているが、これはもっと偏差値の低い学生の文章を吟味しないとなんとも言えないだろう。
著者はさらに女子大生らの「冷めた感覚」を指摘しているが、これは要するに聡明さということであって、頭の良い一部の女子だけのことではないのか。
内容的には一見刺激的なテーマが網羅されている。性体験・性妄想・ボーイズラブ・鬼畜グロ・暴力・自傷など。
しかしこれらの文章から「変さ」「異様さ」が一切感じられない。すなわち本物のメンヘラっぽいのがない。
著者はボーイズラブや鬼畜グロネタなどに大げさに驚いて見せているが、あんなものはオタク・サブカル史をちょっと知ってれば、
昔からあるありふれたネタでたいしたものではない。昔よりヴァーチャル感が進化したのかな、と思う程度。
文章自体は健全すぎるくらい健全。本当にみんな健全なら結構なことだろうが、一見あからさまなようでいて何かが隠蔽されているような印象もなきにしもあらず。
学問的な根拠のある分析が一切ないのは物足りないが、著者の本業は作家であって社会学者でも精神科医でもないので仕方ないのかも。

166:無名草子さん
09/10/30 03:08:05
『女子大生がヤバイ!』に関連して、
女子繋がりで杉浦由美子『腐女子化する世界』(中公ラクレ)
というのも読んだので、ついでと言ってはなんですけど紹介しときます。
オタク女子だけでなくて、現代の若い女性全般に関する論。
正直、これも内容は結構粗雑だったり独断的なところもあるのでベストに推すということではないんですが、
下流志向などの通俗的な若者論と比べれば説得力がある部分が多いです。
やっぱり長期不況の下での格差の状況について書かれ部分などはリアルに迫ってくる。

167:無名草子さん
09/10/31 01:31:00
最近出た新書で気になっているのがいくつかあるんだけど、
積読が膨大になってしまったので(たぶん500冊ぐらいあるw)しばらく買えないなぁ…
それにお金がもうなくなってきてしまった…

168:無名草子さん
09/10/31 08:08:02
>>130
その大恐慌前後の経済史やブレトンウッズ体制の成立と終焉過程などを
解説した本を紹介してよ。

ブレトンウッズ体制に関してはこの本に勝るものは見たことないけど。
この辺の歴史を知っているかいないかで現代経済の理解度は相当違ってくる。

円・元・ドルの同時代史 記事一覧
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)

169:無名草子さん
09/10/31 11:36:11
文部省推薦図書
1.マルキ・ド・サド「悪徳の栄え」
2.ペトローニウス「サテュリコン」
3.オスカー・ワイルド「サローメー」
4.プルースト「ソドムとゴモラ」
5.シェイクスピア「ソネット集」
6.呉下之阿蒙 「断袖篇」
7.ルーキアーノス「エローテス」
8.プラトーン「シュンポシオン」
9.クセノプォーン「饗宴(Symposion)」
10.井原西鶴「男色大鑑」
11.マールティアーリス「エピグランマタ」
12.ユウェナーリス「サトゥラエ」
13.ウェルギリウス、その他「プリアーペイア」
 etc. etc.
しかと読むがよい。
わかったナッ!!!
----------------------------------------------------
文部省推薦図書 正調版

1.呉下之阿蒙『男袖篇』
2.アテーナイオス『デイプノソピスタイ』巻13~
3.岩田準一『本朝男色考』
4.マルキ・ド・サド『悪徳の栄え』と『ソドムの120日』
5.Sergent『ギリシア神話と同性愛』(フランス語)
6.ジャン・コクトー『白書』(図版入り)
7.オスカー・ワイルド『テレニイ』

以下、つづく

乞御期待

170:無名草子さん
09/10/31 12:20:33
サドが1位ワロスw

171:無名草子さん
09/10/31 13:30:16
>>168
俺の想定してるのは、そんな高度なことじゃなくて、もっと基礎レベルの話。
そのリンク先の文書をちょっとだけ見たけど、正直、俺の能力ではほとんど理解できんw
ヘゲモニーとか言われてもなんのことやら…
たぶん、教科書レベルの経済学では実際の国際経済は理解できないから
もっと政治的ファクターを重視しろというスタンスなんだろうけど。
(国際金融のトリレンマとか教科書レベルの解説も一応出てるが)
これ、経済学の初歩だけじゃなくて、国際政治についてもある程度知ってなきゃだめじゃん。

大恐慌とかブレトンウッズについては、入門的な国際経済学教科書にはだいたいのことは載ってるんじゃないかな。
あとあまりいいのは思い付かん。
長幸男『昭和恐慌』(岩波現代文庫)は日本中心に書かれたものだけど定番だな。
断片的には岩田紀久男『国際金融入門』(岩波文庫)とか色々あったと思うがちょっと思い出せない。
あと飯田泰之『歴史が教えるマネーの理論』とか。

172:無名草子さん
09/10/31 13:31:56
岩田紀久男×
岩田規久男○

173:無名草子さん
09/10/31 14:04:51
>>169
関係ないけど、『ソドムの市』(バゾリーニ)がつい最近までニコ動で堂々公開されてたなw
もう消されたけど。

174:無名草子さん
09/10/31 23:03:27
喪男の哲学史って使える?
入門の入門程度の本?それとも結構しっかりした本?

175:無名草子さん
09/11/04 23:19:27
>>171
そんな駄本より昭和恐慌なら
昭和恐慌と経済政策(講談社学術文庫)
昭和金融恐慌史(講談社学術文庫)の方が断然いいでしょ

176:無名草子さん
09/11/05 00:15:03
昭和恐慌に関する議論はアップトゥデートな話題で結構新しい話も出てる。
以下に無料でその辺の議論が読める研究報告多数。
URLリンク(www.esri.go.jp)

177:無名草子さん
09/11/05 00:36:17
>>175の言う本こそが最強

178:無名草子さん
09/11/05 00:55:05
ただ両方ともちょっと古いよね。飯田本はその辺の間隙を埋めてアクチュアルな関心に接続してくれるよ。

179:無名草子さん
09/11/05 06:16:06
>>172
岩田規久男

ちくま新書が良いよ
保護貿易で経済の縮小が書かれているし


180:無名草子さん
09/11/05 13:53:15
>>174をお願いします

181:無名草子さん
09/11/05 14:02:28
肉食の思想はとても良い本だった

182:無名草子さん
09/11/06 01:55:35
>>180
それは新書じゃねえよ、と斬りすてようと思ったら、
[現代新書ピース]って括りに入ってるのか。
が、他に一冊くらいしかなくて、新書判でもなくて、
レーベルなのかどうかもよく分からん。

…やっぱり門前払いだな。

183:無名草子さん
09/11/06 02:12:31
喪男の哲学史って、誰かがチラッと推薦してたような記憶があるんだが…
前スレとか見ても見つからん。他のスレだったかな?
本田透ってあれだよな、電波男の人でしょ?ひとつも読んだことないけど。
「喪男の~」は書店で30秒ぐらい立ち読みしたことあるけど、
ああいうサブカルが注入された感じのは最近あまり興味持てない。
当てずっぽうで言うけど、荒俣宏っぽい感じの哲学史かな。

184:無名草子さん
09/11/07 17:16:59
群衆心理っていう本買った。良い本だね

185:無名草子さん
09/11/08 00:22:51
著者名か出版社名かどちらかひとつでも書いてくれたらいいのになぁ~~んてことをいうてね

186:無名草子さん
09/11/08 00:25:31
講談社学術文庫ね

187:無名草子さん
09/11/09 21:22:07
まだ読んでいる途中だがレビュー。


●久我勝利『知の分類史 常識としての博物学』中公新書ラクレ

古今東西の博物誌、百科事典、図書の分類項目を紹介した本。
もちろんそこに小話みたいなのも交えていくのだが、妙にあっさりしてて、
知的好奇心がそそられない。対象読者がよく見えてこない中途半端な感じ。

タイトルやコンセプトから期待していたが、★2つ。

188:無名草子さん
09/11/09 21:59:30
>>187
じゃベスト入り決定だね^^

189:無名草子さん
09/11/10 15:26:59
大学生活板の読書スレでこのまとめスレが勝手に紹介されてたよ
全力で潰そうぜ

190:無名草子さん
09/11/10 19:17:34
>>189
なんでやねーーん

191:無名草子さん
09/11/11 00:57:32
>>189
うわキモ…

192:無名草子さん
09/11/11 21:57:37
規制が解除された、ヤッホー

193:無名草子さん
09/11/11 22:34:38
てすと

194:無名草子さん
09/11/14 00:33:45
新書スレで聞いたんだけど、華麗にスルーされたのでここで質問させてください、
ごめんなさい。

ベンサムとか功利主義とか最大多数の最大幸福とかその辺りが全然わからないんだけど、
思想、影響を解説した本何かない?
よろしければ紹介してください、お願いします。

195:無名草子さん
09/11/14 01:48:05
ベンサムと功利主義か~
非常に魅力的で重要なテーマだが、新書ではなさそうだな。
哲学史の新書でも大きく扱ってるのはなかったような気がする。
選書あたりでは何か出てるかもな。
まぁこれは誰か専門家が入門書を書くべきだな。

196:無名草子さん
09/11/14 01:58:13
選書の本を薦めさせて
ビールの教科書って本はいいよ。

197:無名草子さん
09/11/14 02:06:03
功利主義というのは、哲学・倫理学から、法学・政治学・経済学・社会学へと拡散してしまったので、
一見わかりやすいようで、意外にわかりにくくなっているのかな。
プラグマティズムとはどう関係するのかとかね。
いい新書があったら俺も読みたいね。

198:無名草子さん
09/11/14 08:46:43
素直に政治思想史の教科書読むとか

199:無名草子さん
09/11/14 09:43:48
自分にぴったりくる名著だけ集めたリストがあれば、本をを探す時間がゼロ
になって読む時間が増えるんだが。

200:無名草子さん
09/11/14 11:46:14
>>195
選書でめぼしい本は何かあるの?

201:無名草子さん
09/11/14 11:56:05
選書も推薦していいの?
アメリカ関連なら宗教からよむアメリカを推薦したい
凄い良い本

202:無名草子さん
09/11/14 13:18:34
推薦してもいいけどまとめ係が糞なので採用されません

203:無名草子さん
09/11/14 13:36:13
まとめ係は一度首になったんだよな

204:無名草子さん
09/11/15 19:22:14
>>194
本当に「全然わからない」のだとしたら、
浅羽通明『教養としてのロースクール小論文(上)』(早稲田経営出版)
の第一講をオススメする。
ベンサムとミルの簡潔な解説と、現代日本に見られる功利主義の考え方など。
小論文やちょっとした議論にはこれで必要十分だと思う。
新書判で紀伊国屋は新書コーナーに置いてたが、やや高いのが難。
著者の本は既に入ってるし、リストには推薦しない。

205:無名草子さん
09/11/17 04:31:12
ゲーム理論の新書ってまだ挙げられてないのかな。
「戦略的思考の技術」あたりが分かりやすそうだけど、
ゼロサムゲームに関する説明があまりなかったので個人的にはイマイチ。
ここを詳しく解説してる本が見たいのだけど「ゲーム理論の思考法」
とかデカメの本にもあまり詳しくは載っていない。
なんかイイ本ないですかね。

206:無名草子さん
09/11/17 11:09:30
>>205
自分も以前から探してるんだがいいのはない。
古いのだと、モートン D.デービス 『ゲームの理論入門』(ブルーバックス)
があるが、これは異常に読みにくいので、まったくおすすめできない。しかも古いし。
なんか数学を使わずに無理に高度な内容を説明しようとして自爆してるパターン。
これ読んでスラスラわかるような人なら、最初から教科書読めと。
武藤滋夫『ゲーム理論入門』(日経文庫)は教科書のダイジェストのようなもので、
味もそっけもないが、優れた入門書。娯楽性が全然なくてもいいならこれだな。
ゲーム理論入門そのものではないが、社会心理学関係で
山岸俊男 『社会的ジレンマ』(PHP新書)というのがあるな。
これは読みやすいし、まぁまぁ面白い。

207:無名草子さん
09/11/17 11:17:58
竹田茂夫の『ゲーム理論を読みとく』 (ちくま新書)
は、ゲーム理論自体の中に倫理的な悪を見いだして批判するという
一種のトンデモ本としての評価が確定してしまった模様。
文章は読ませるし、面白いんだけどね。

208:無名草子さん
09/11/17 11:42:33
ゲーム理論なら
ナツメ出版の図解シリーズが分かりやすいかも

209:無名草子さん
09/11/17 12:12:33
宗教から読むアメリカ史を社会に入れてくれ

210:無名草子さん
09/11/17 18:47:12
新書じゃないけどナツメはおすすめらしいね
ゲーム理論の研究やってる自分の大学の講師も薦めてた
新書だと図が少ないから説明出来てないのかな

211:無名草子さん
09/11/17 21:59:54
宗教から読むアメリカ史じゃなくて宗教からよむアメリカな

212:無名草子さん
09/11/18 17:09:19
もっと良書を推薦せんか、カスども

213:無名草子さん
09/11/18 18:08:22
>>208
同じ筆者のゼミナールゲーム理論入門も評判いいらしい

214:無名草子さん
09/11/19 12:34:59
俺もナツメ出版のゲーム理論はすすめられるかも。
ベストに入れて良いと思うよ。

思想と歴史が薄いな。特に歴史は薄すぎる。日本史も世界史もかなり偏りがあるね。

215:無名草子さん
09/11/19 21:38:15
いや、全体のバランスから見れば思想(46冊)はやや多いくらいだ。
むしろ、それより優先して増やすべき分野がいくらでもある。
例えば文学(8冊)。漢詩や和歌など前近代のものが欠けている。
例えば芸術(9冊)。クラシック以外の音楽や演劇なども入れたいところ。
などなど。

216:無名草子さん
09/11/19 22:09:21
俺は君たちの推薦したくれた新書をこつこつ読んでは粛々と感想を書き込むことに徹するよ

217:無名草子さん
09/11/19 22:30:12
文庫でしかも小説だけど、文学の参考書籍に
筒井康隆「文学部唯野教授」岩波現代文庫を推薦。

大学の裏事情をドタバタで描くストーリーの合い間に
唯野教授による文芸批評の歴史の講義が挟まれてる。
シャベリ言葉だから読みやすいし(人によるか?)、
それでいて結構タメになることが書いてある。

218:無名草子さん
09/11/20 00:15:56
>>217
読んでないけど、多分無理

「渋滞」の先頭は何をしているのか? (宝島社新書 291) - 西成 活裕
これ面白かったよ。

219:無名草子さん
09/11/20 01:21:28
文学が薄いってなら
「アラビアンナイト」(岩波新書)をあげてみる
別に文学と芸術は一つでいいかなと思ったり。
そういや、新書でJAZZ本ってそこそこあるけど当たり本はないなあ

220:無名草子さん
09/11/20 01:36:12
演劇なら平田オリザ『演劇入門』『演技と演出』講談社現代新書は?
どちらもだいぶ前に読んだっきりなんでまったく内容覚えてないが。

221:無名草子さん
09/11/20 09:02:55
>>217
小説はいらないよ。面白そうだけど。
でも、文庫はもうそろそろ入れてもいいでしょ。

>>218
その本も良いけど、それを読むなら新潮選書の渋滞学読んだ方がいいでしょ。
こっちを入れよう

222:無名草子さん
09/11/20 11:31:59
文学も必要だけど、それと同様に歴史も欠けている
日本史は近現代ばっかり、歴史は近現代が全然ない

223:無名草子さん
09/11/20 11:55:23
高島俊男さんの文庫とか読んで日本語と漢字に興味を持ちました
他にそういう日本語とか漢字の話を扱った本は何かありませんか?

224:無名草子さん
09/11/20 19:25:49
>>223
それなら高島俊男の作品をどんどん読みなよ。
おのずと次に読みたい本が出てくるはず。

225:無名草子さん
09/11/20 22:49:49
>>224
やみくもに本を読めばいいってもんじゃないだろ
この本は良いとかある程度の指標は必要なはず

226:無名草子さん
09/11/20 22:55:11
適当にAmazonのレビューでも参考にしたらいいんじゃないかな

227:無名草子さん
09/11/21 00:22:24
宗教から「よむ」アメリカのレビュー頼む
ベストに入れるような本?

228:無名草子さん
09/11/21 01:17:32
>>227
ここは「新書ベスト」。
それは選書だ。
姉妹スレのほうでやってくれ。

スレリンク(books板)

229:無名草子さん
09/11/21 01:29:49
>>228
選書も入れても良いと思うよ

230:無名草子さん
09/11/21 01:34:36
>>229
いまさらむし返すなよ。

231:無名草子さん
09/11/21 01:44:36
姉妹スレは機能してないし、もうこっちでいいんじゃねと傍観者がいってみる

232:無名草子さん
09/11/21 07:19:18
選書をベストに入れたいヤツがあっちに書き込まないから機能してないのであって、
機能してないからこっちでいい、というのは詭弁にしか聞こえない。

233:無名草子さん
09/11/21 13:06:26
>>232
あっちは質問してもレスがつかないような状況じゃないか

234:無名草子さん
09/11/21 13:23:59
過疎スレで質問なんかしてる時点でダメ。ますます過疎る。
自分が欲しいものを要求するだけの人しかいない所に人が来るわけないだろう。
スレを流行らせたいんなら、自分が与える人にならないとな。

235:無名草子さん
09/11/21 13:26:41
>>234

236:無名草子さん
09/11/23 12:53:40
うんこ

237:無名草子さん
09/11/23 13:53:38
経済学の新書の本読むよりはスティグリッツとかマンキューとかの本を読んだ方がいいの?

238:無名草子さん
09/11/23 14:00:15
そりゃそうだ。読めるなら

239:無名草子さん
09/11/23 14:00:40
素数入門―計算しながら理解できる (ブルーバックス) 芹沢 正三

これおすすめ

240:無名草子さん
09/11/23 14:02:20
教科書は糞高いからな。無理して定価で買う必要ない。経済学専攻してる奴は別として。
入門教科書ならブクオフで105円で投げ売りされてることがあるから、それ買うよろし。
俺はスティグリッツ『入門経済学題2版』と福岡正夫『ゼミナール経済学入門』は105円で買った。

241:無名草子さん
09/11/23 14:02:56
>>238はスティグリッツとかマンキューの本を絶対に読んでない
読めるならってあんなに丁寧に書いてるのに読めないわけがない

242:無名草子さん
09/11/23 14:04:08
>>240
5040円とかそういうのばっかりだからねw
スティグリッツは第3版まで出てるけど、欲しくならないの?

243:無名草子さん
09/11/23 14:15:58
>>242
入門教科書ばかり何冊もいらんだろwでかくて邪魔だし。
版が新しいに越したことはないが。

244:無名草子さん
09/11/23 14:19:47
>>239
それどっかで聞いたことある本だなと思ったら、
ずっと前に買って積んであるわ…
やっぱり計算しながら読まないといけないというのは、
ちょっと気が重い。

245:無名草子さん
09/11/24 00:00:18
>>241
内容の高度さとかもあるが読み切る時間の問題もあるだろうjk
電車じゃマンキュー読めん

246:無名草子さん
09/11/24 21:53:48
は?電車?
電車?w

247:無名草子さん
09/11/24 22:51:05
日経文庫には経済学の入門書揃ってるよ
文庫と言っても新書サイズ
ただあれ普通の本屋さんに置いてないけど

248:無名草子さん
09/11/25 00:26:31
>>247
大型書店ならどこでも置いてあるけどな…
中谷巌も日経文庫から「マクロ経済学入門」出してるけど(これは自分も買った)
中谷のマクロ教科書もブクオフで105円で出てるのをよく見かける。
105円なら後者を買った方が得だろう。(自分は買ってないが)
ただ、よく知らんけど中谷の教科書は版が新しくなるほど評判が悪いらしいw

あと、いわずもがなだが、日経文庫・有斐閣新書などは教科書の小型版だから、
自分の中では一般的な新書とは別カテゴリーだなぁ。

249:無名草子さん
09/11/25 00:34:57
いや新書スレは選書とか文庫も扱ってもいいことになったから


250:無名草子さん
09/11/25 02:29:38
ハーレクインスレに侵略されてもおかしくない状況なのか

251:無名草子さん
09/11/25 11:02:57
ハーレクイン?

252:無名草子さん
09/11/25 11:05:41
中谷巌の日経文庫のマクロ経済学入門と旧版の教科書と新版の教科書どれがおすすめ?

253:無名草子さん
09/11/25 12:02:50
中谷の日経文庫の奴は無味乾燥でつまらないし古い

254:無名草子さん
09/11/25 13:22:10
中谷も時代にのれてるのかのれてないのかよくわからない存在

255:無名草子さん
09/11/25 13:41:56
2007年なのに古いのか・・・

256:無名草子さん
09/11/25 14:15:53
教科書ライターとしては平成初頭までが旬だったという「古さ」があり、
しかも2008年には転向宣言をしているからな。
二重の意味で古い。

257:無名草子さん
09/11/25 14:51:48
>>256
教科書ライターさん、おすすめの入門用のマクロ経済学とミクロ経済学の教科書を教えてください

258:無名草子さん
09/11/25 14:56:56
>>255
悪い、改版されてたの知らんかった

259:無名草子さん
09/11/26 01:42:30
今はクルーグマン!

260:無名草子さん
09/11/26 02:23:55
クルーグマンの教科書も、でかい・重い・高いの三重苦だな…

261:無名草子さん
09/11/26 13:48:50
スティグリッツとかあれ読みこなさないといけないの?
あんな分厚いの何か月かかるんだよ

262:無名草子さん
09/11/26 18:45:28
大学の教科書なんて数ヶ月かけて読むのは普通。
だいたい教科書なんて一気読みするもんじゃないしw
それにスティグリッツなんかは優しく書いてあるから分厚くなってるんであってね。
薄い教科書の方がむしろ読む進むのが大変ということはままあること。
数学の本なんかは特にそうだな。いわゆる行間が広いというやつ。

263:無名草子さん
09/11/26 21:42:19
スティグリッツのマクロ経済学とミクロ経済学読んだら次に何を読めばいい?
おすすめある?

264:無名草子さん
09/11/26 21:44:20
宗教からよむ「アメリカ」を入れたいんだけど、どこのカテゴリーに入れればいい?

265:無名草子さん
09/11/27 02:16:17
>>263
弱点克服 大学生のミクロ経済学

266:無名草子さん
09/11/27 22:44:30
>>263バーナンキが書いてるテキスト。中級レベル

267:無名草子さん
09/11/28 19:37:32
集中講義!日本の現代思想―ポストモダンとは何だったのか

ってどんな本?
現代思想を学ぶには良い入門書?

268:無名草子さん
09/11/29 01:02:25
>>267
普通。ニューアカ時代の論壇のこととか知らない人は読んでみてもいいんじゃね。

269:無名草子さん
09/11/29 14:07:52
鈴木貞美『戦後思想は日本を読みそこねてきた 近現代思想史再考』

これは?

270:無名草子さん
09/11/30 18:00:23
これはもなにもまだ出てない本じゃねえか

271:無名草子さん
09/12/04 00:43:41
>>86
>ウェーバーのプロテスタンティズムの倫理ってダメなの?

こんなん出ました↓

プロテスタンティズムは経済発展に貢献しなかった?
URLリンク(d.hatena.ne.jp)

>>217
自分は筒井康隆は断筆前ぐらいまでの作品はほぼ全部読みました。復活後のはほとんど読んでない。
新書では岩波から『短編小説講義』というのが出てて割といい。

>>264
森孝一という人は神学畑の人らしいから宗教だろうな。

272:無名草子さん
09/12/04 04:50:18
2545新書

URLリンク(2545.jp)

273:無名草子さん
09/12/04 12:24:27
>>272
目が痛い…

274:無名草子さん
09/12/04 22:54:49
宗教からよむ「アメリカ」は宗教に入れるってことでいい?

275:無名草子さん
09/12/08 03:35:48
光文社「人体 失敗の進化史」/遠藤秀紀はいい本だった。
進化の過程を、例えば犬には要らない骨が軟骨として残ってる、
耳の骨は元々全然違う役割だった(前適応うんぬん)
二足歩行し始めて肩こりや貧血がひどくなった、横隔膜が大変なんてことを、
ケンタッキーのチキンを使ったりして簡単に説明してくれる。
問題は、写真がやや見づらい

276:無名草子さん
09/12/08 10:54:47
光文社の本何て入れたら汚れる

277:無名草子さん
09/12/08 12:16:38


278:無名草子さん
09/12/08 23:48:13
>>274
宗教からよむ「アメリカ」はすごい良書だから入れてもいいけど、
入れるなら新書と選書、文庫なのか一発で見た目で判断できるようにしてもらいたいな
選書、文庫枠を新しく作るとか色別にするとか。

279:無名草子さん
09/12/09 04:55:20
>>276
光文社は既に結構入ってるぜ

280:無名草子さん
09/12/09 12:57:21
光文社入ってるの。もうお嫁に行けない

281:無名草子さん
09/12/10 17:57:47
嫁になんて行くな。ずっと俺のそばにいてくれ。

282:無名草子さん
09/12/14 13:54:56
フロイトとかユングとかがわからないんだけど、何か良書ある?
おすすめ教えてください

283:無名草子さん
09/12/14 18:42:32
>>282
鈴木晶『フロイト以後』 (講談社現代新書)

とりあえずこれだけ読んどけば充分。

284:無名草子さん
09/12/14 22:29:08
ラテン語の世界っていう本をベストに入れたい。
良い本だよな

285:無名草子さん
09/12/15 11:35:51
>>284
もう少し詳しい感想を書いて推薦してくれたらベスト入りできるんじゃないか

286:無名草子さん
09/12/15 11:58:01
『ラテン語の世界』は『はじめてのラテン語』の項に参考書籍として既に入ってるけどな

287:無名草子さん
09/12/15 12:38:17
詳しい感想だけでベスト入りさせるなんてふざけるな

288:無名草子さん
09/12/15 12:45:35
>>283
フロイトだけじゃなくてラカン、ユングとか全部一応扱ってくれてるの?

289:無名草子さん
09/12/15 19:21:03
出版社/著者からの内容紹介
精神分析学は1つの思想である。心の療法から出発し、人間探求に向かう冒険的な試み。原点フロイトを押さえユング、アードラーの深層心理学から、ラカン、ドゥルーズなど現代思想に至るフロイト以後の流れをえがく。

URLリンク(www.amazon.co.jp)

鈴木晶というのは、この手の人としては文章がわかりやすくて親しみやすい所がいいんじゃないかな。
ただ俺は、精神分析の本は眉に唾つけて読むべきだと思うけどね。



290:無名草子さん
09/12/15 21:34:26
『無頼化する女たち』 水無田気流
URLリンク(blog.livedoor.jp)

読んでみたけど、最近の女性関係のトピックを掘り下げていてなかなか面白かった。
カツマー、男女版や小町が好きな奴は読んで損しないだろう。

291:無名草子さん
09/12/15 22:02:14
>>289
最後の1行はどういうこと?
精神分析は信じられないってこと?


292:無名草子さん
09/12/15 22:11:14
疑ってかかれってことじゃないかな
全ての本にも言えることだけど

293:無名草子さん
09/12/15 22:16:13
精神分析は反証しようがないからエセ科学と同類とかそういう風に言う人がいるね
まぁ社会科学全体がそうなんだけど理系の人にはうさんくさくみられやすい

294:無名草子さん
09/12/16 00:36:46
じっさい胡散臭いしな

295:無名草子さん
09/12/16 13:55:02
>>293
ポパーやろ、ポパー

296:無名草子さん
09/12/16 13:58:51
車にはポピーだろ

297:無名草子さん
09/12/16 14:05:55
哲学史の本教えて

298:無名草子さん
09/12/17 00:42:25
「ニーチェ入門」と「プラトン入門」ってどんな評価ですか?
wikiにないからあまりオススメではないのかな?

299:無名草子さん
09/12/17 04:26:32
>>297
哲学マップ(貫成人)
哲学の歴史(新田義弘)

300:無名草子さん
09/12/17 09:27:52
ちなみに貫成人は「哲学マップ」の前に
ほぼ似たような内容・構成の「図解雑学 哲学」という本をだしてる。
絵入りなんでそちらもオススメ。

301:無名草子さん
09/12/17 12:49:35
今月の正論の

 ニーチェが“予言”した現代日本の病巣
このままではポピュリズムに蝕まれ自壊する。今こそ民族の歌をうたえ
哲学評論家 適菜収
URLリンク(www.sankei.co.jp)

この記事に感動した。自分が感じてきた近代への違和感などとっくの昔に
ニーチェが喝破していた。西尾幹二がニーチェに傾倒したのもこれだったのだな。
というわけでまずニーチェ全集〈11〉善悪の彼岸 道徳の系譜 (ちくま学芸文庫)
を読み始めたいのだが、自分に理解できるのだろうか。

302:無名草子さん
09/12/17 12:59:07
>>299
新書じゃなくてもいいや

303:無名草子さん
09/12/17 13:00:49
熊野の西洋哲学史の2冊はどうなの?

304:無名草子さん
09/12/17 14:04:30
熊野純彦は文体に癖がある。お好きな人はどうぞと言うしかない。
俺はあんまり好きじゃない。
レヴィナス『全体性と無限』の翻訳もしてるが、
これはあの柔らかい文体のおかげで難解さが和らいでいるような気がするので許す。

305:無名草子さん
09/12/17 14:27:17
熊野氏は「和辻哲郎」がおもしろかったよ。

306:無名草子さん
09/12/19 00:18:10
全体性と無限って量多いな。上だけでも462ページとか

307:無名草子さん
09/12/19 22:07:40
哲学マップって言う本は良書なのに哲学系のスレではほとんど話題にならないよね

308:無名草子さん
09/12/20 12:43:30
>>307
あの内容は哲学板っていうか哲学を語る上では前提知識だと思う
読んだ人は多いだろうね

309:無名草子さん
09/12/21 11:22:33
哲学板の初心者用のスレでも紹介されてないじゃん

310:無名草子さん
09/12/22 12:05:42
あげ

311:無名草子さん
09/12/22 12:06:33
キリスト教の歴史を扱った本を教えてください。
トマスアクィナスがどう凄いのかが全くわかりません

312:無名草子さん
09/12/23 00:59:13
>>276には申し訳ないが、新書スレで話題の菅原琢『世論の曲解』光文社新書
は良いと思うね。自民党の最期を見取る、現代政治分析の良書。
政治に限らず、データ分析の本として見ても他に無い出色の出来。

313:無名草子さん
09/12/23 11:22:08
トマトと秋ナスは哲学史を辿った方が理解しやすいかもしれんなぁ
なんかいいのがあったような気がするが思い出せん

314:無名草子さん
09/12/24 09:44:33
出たばかりの河合栄治郎(中公新書)すばらしすぐる

315:無名草子さん
09/12/24 11:09:32
もっと素晴らしい本を入れよう。

316:無名草子さん
09/12/24 23:30:55
クリッスマス

317:無名草子さん
09/12/24 23:54:46
クリスマスに僕にささやかなプレゼントをください

318:無名草子さん
09/12/25 00:14:54
長谷川宏の新しいヘーゲルってどう?良書?

319:無名草子さん
09/12/25 00:19:33
焚書

320:無名草子さん
09/12/25 00:36:05
>>319
何で?

321:無名草子さん
09/12/25 01:56:15
319じゃないけど『新しいヘーゲル』は読んだことあるよ。
内容はまったく印象に残っていない。
長谷川宏のヘーゲル翻訳はわかりやすいらしいけど読んだことはない。
今は樫山欽四郎訳の『精神現象学』に挑戦してるけど、頭痛いw
カント以上の拷問だな。

あと亀レスだが、>>307の貫成人『哲学マップ』も読んだことある。
これもあまり記憶に残ってないけど、変なクセがなくて良い本だったと思う。
普通の知性を持った人にも理解が可能で、しかもあまり質を落としてない。
『真理の哲学』というのもあるがこれも結構良かったと思う。ただあまり個性はないね。
貫成人は良くも悪くも常識人に近いのかもね。
哲学者の書くものって新書でも「こんな書き方で普通の人間にわかると思ってんのか」
と言いたくなるのが多いんだよね。
常識がないっつーか。
新書を読む層の知力レベルも想定できないのが物を考えるプロかと個人的には思うけども。

322:無名草子さん
09/12/25 23:40:36
保坂正康『昭和史入門』(文春新書)ってどうなの?
昭和史ってだけでかなり広いし、しかも、著者ってかなり精力的な活動をしてるようだけど、
斎藤孝と同タイプってわけじゃないよね?

323:無名草子さん
09/12/25 23:49:17
結構このスレは見てるけど、レビュー、推薦ともに見た記憶がない
これを入れた奴誰だよ
勝手に入れられてないか?

竹田青嗣『哲学ってなんだ』(岩波ジュニア)

324:無名草子さん
09/12/26 01:20:25
リストに入っているのを読んで心底ガッカリというのはあまりないんだけど、
(細かい不満はいっぱいあるが)
橋本努『自由に生きるとはどういうことか』(ちくま新書)っていうのは、
どこがいいのかよくわからなかったな。
まぁ自分の考え方や嗜好もこのスレが始まった頃とは変わってきてるしね。
佐伯啓思とか以前は好きだったけど、今は全然興味ないし。

325:無名草子さん
09/12/26 01:25:59
竹田青嗣(笑)

326:無名草子さん
09/12/26 19:14:23
新版が出てますね

小笠原喜康「新版 大学生のためのレポート・論文術」
講談社現代新書 \756 2009/11/19

327:無名草子さん
09/12/26 19:48:28
あ、あと本スレでさんざん話題になってたからみんな知ってるとは思うけど、
このスレの初期からベスト入りしてたものの絶版で手に入りにくかった
『ルワンダ中央銀行総裁日記』が復刊されていることに注意を促しておきたい。
読むにはある程度の経済の知識がいるが、掛け値なしの名著。

328:無名草子さん
09/12/27 00:31:27
>>326
新版がでるってことはやっぱそれほど売れたんだろうな。

329:無名草子さん
09/12/28 23:35:24
帰省

330:無名草子さん
09/12/29 10:57:50
>>312
光文社は打率は低いけど、定期的にいいのを発掘してくるという印象。
ちゃんと狙って的に当ててる感じがする。
ちくま新書は四方八方に矢を放ってその中の一定数がそこそこいいところに当たる感じ。
講談社現代新書はここ数年、狙ったけど的を外しているようなのが多いと思う。
ハイ単なる印象論でした。

331:無名草子さん
09/12/30 00:23:17
日本語の歴史って面白いの?

332:無名草子さん
10/01/01 00:28:25
あけおめ

333:無名草子さん
10/01/01 01:53:54
今年もこのスレを生暖かく見守るぞ!

334:無名草子さん
10/01/01 12:03:11
あけおめことよろ。
去年読んだ本でベスト1を教えてよ

335:無名草子さん
10/01/01 19:56:04
しつこいようだが『ルワンダ中央銀行総裁日記』がベスト1だった。
ただ万人にお勧めできるかどうかはよくわからん。
金融政策とか、とっつきにくい部分もあるから。
他にはこれといって印象に残ったものはないな。
去年出た中で良さそうなのはいくつかあるんだけど、まだ読んでない。
積読が多くなりすぎて、追いつけなくなってきた。
買うお金もあまりないし、読書スピードも早くないしね。

336:無名草子さん
10/01/01 20:41:42
このスレで推薦されたのを読んだ感想書く

内田義雄『戦争指揮官リンカーン』戦争を指揮するリンカーンにスポットを当てたアメリカ南北戦争史。
当時発明されたばかりの電信が戦争における情報伝達や命令伝達の上で大きな役割を果たした点が強調されている。
膨大な犠牲を出した内戦であるが、著者は、正義の戦争を遂行するために徹底して敵を叩くという
正戦思想が後のアメリカの戦争観に影響を与えたと見る。ベトナム戦争の「サーチ&デストロイ」の先駆者もリンカーンだとのこと。
南軍の将ロバート・リーの「戦争はむごたらしい方がいいことだ。そうでないと、われわれは、戦争が好きになりすぎるかもしれない」という言葉と、
看護兵として従軍した詩人ホイットマンによる戦場の地獄を淡々と書き記したメモが、、戦争の恐怖と危険な魅力を生々しく伝える。
戦争終結後のリンカーン暗殺、破壊された国土再建の苦労、南部の怨念、さらにインディアン討伐、
そして黒人は解放されたものの、その後差別を克服するために100年を要したことなど、その後のアメリカ史に関しては軽く触れられているのみ。
それだけでもアメリカって業の深い国なんだなということがわかる。優れた戦史だと思うが、軍事に興味のある人向けか。

337:無名草子さん
10/01/01 20:42:47
孫崎亨『日米同盟の正体』日米の安全保障問題を論じる。まずは日本の「戦略」の弱さを批判。
次に「陰謀論」を陰謀論であるということだけで切り捨てる事を批判し、米国による様々な謀略の例を論ずる。
ユダヤ・イスラエルロビーの影響力など。前半では他に、日米同盟の本質について著者の見解が述べられる。日米同盟とはすなわち、
「米国が日本国内に基地を持つ・日本が米国側の陣営につく・日本に攻撃兵器を持たせない事」との引き替えに米国は日本を守るという取り引きである、と。
ここまではちょっとごちゃごちゃしていて、ポイントがつかみにくい。第五・六章で、米のイラク戦争・中東戦略についての分析がされる。
イラク戦争の要因として石油利権論が明確に否定される。第七章では核戦略について論じられる。最後に日本が取るべき安全保障戦略についての提言。
北朝鮮だけではなく、中国・ロシアをにらみながら、いかにして安全保障戦略を構築するべきか。
核保有・ミサイル防衛の否定、グローバル経済の互恵関係による抑止という、あまりにも穏当・穏健な意見で拍子ぬけするぐらい。
あとはNATOとの協調を提起している。アメリカべったりには批判的。パワーポリティクス一辺倒の現実主義とも左派的な理想主義とも一線を画す、
合理主義的立場からの穏健な安全保障論という感じ。去年の3月発行なので、既にオバマの話題も盛り込んでいるが、
国際情勢は刻々と変化し、その後のオバマの核軍縮宣言とノーベル平和賞受賞や、鳩山の東アジア共同体宣言など、新たな局面は考慮されていない。
この人は防衛大学教授だが軍事プロパーではなく外交畑の人で、岡崎久彦と親交がある。(筆者も書いているように、岡崎とは安全保障思想が真逆)

338:無名草子さん
10/01/01 20:44:01
原武史『昭和天皇』「祭祀を執り行う天皇」にスポットを当てたもので、天皇自身の宗教性を究明したもの。
皇太后との確執の中で同時に強い影響も受けながら自らの信仰を形成していく。皇太子時代の欧州訪問では近代進歩思想に影響され、
女官制度の改革に乗り出したり、プライベートではスポーツや生物学にのめり込んだりして、これが貞明皇后との不仲の原因になっていた。
しかし天皇となるに及んで、「お堀の中」における祭祀にも熱心に取り組み「お堀の外」でも臣民の前で「君民一体」の儀礼をこなしていった。
最初は信仰と背反する科学の範疇であった生物学も、自然や生命への畏敬を通じてむしろ信仰を基礎づけるものになっていく。
戦争中も天皇は祈り続けた。後半に行くに従って、天皇が皇祖皇宗への祈りを第一とし国民を第二とする態度について、
著者の非難がましいコメントが繰り返されるようになる。戦後も三種の神器の確保にこだわり、敗戦に関して神への謝罪はあっても
国民への謝罪がないことに対し批判がなされる。それほど露骨ではないが、「神ではなく国民に対して謝ってほしい」という形で、
天皇の戦争責任論に収束していくような流れ。序章で筆者自身が「推測に頼らざるを得ない部分があるのをお断りしておきたい」と述べているとおり、
根拠の明確ではない推理や解釈が多いようだ。司馬遼太郎賞受賞作。小説家の賞を取るだけあって、フィクション的な部分があることは否めない。
「祈る天皇」というひとつの天皇像を提起したという点で評価されたのだろうか。
自分としては割と読みやすかったし、これはこれでいいのではないかとは思うが、名著なのかどうかはよくわからない。
天皇に関する本って山ほどあるが、ほとんど読んだことがないので比較しようがない。岩波新書では他に吉田裕『昭和天皇の終戦史』などがあるが未読。

339:無名草子さん
10/01/01 20:45:11
酒井潔『自我の哲学史』自我に関する近世・近代哲学史。近代的自我の再検討を行う。
まず、デカルトとカントの超越論を批判し、ライプニッツやニーチェに触れた後、ヤスパース、ハイデガー・ブーバー・レヴィナスに至る。
これに対して、日本における自我の思想の系譜として、宮沢賢治、西田幾多郎、夏目漱石を検討し、西欧近代哲学由来の自我とは別の自我の可能性を探る。
全体的にあまりピンとこなかった。まず、西欧近代的自我批判という問題の立て方がちょっと古臭い。
そして、デカルト・カント批判が安易に感じられた。デカルトの懐疑の不徹底さが批判されるが、著者はデカルト哲学の核心を取り逃がしているのではないか。
「すべては疑い得るが、疑っている時に自分が疑っているという事自体は疑うことができない」という事態の明証性・絶対性が肝心である。
その上で「疑っているのは“私”である」かどうかの明証性は微妙な問題であり、さらにそこから自我の実体化に進んだのはデカルトの誤謬であろう。
しかしコギトの絶対性は哲学的には重大な洞察だと思うので、そこをあっさり看過されてしまうと、その後の議論へと興味が続かない。
それに続いてカントの超越論についての理解も的を外している感じがある。
このあたりの不満は自分が永井均や入不二基義を読んで影響されすぎたバイアスのせいもあるだろう。初っ端で読み進める意欲をやや失いかけたが、
その後の、ライプニッツ・ハイデガー・西田幾多郎に関する論考は詳しく丁寧に書かれていて有益だと思った。
ヘーゲルに関しては軽く触れただけで基本的にスルーされている。結論部分はだらだらしていて要領を得ない。
かつて浅田彰が「スキゾとパラノ」という事を言って、ポストモダン的な自我のあり方を提言した事あるが、そういうのを継承したいというわけでもないようだ。
最後まで著者の問題意識がよく理解できなかった。ハイデガーや西田の自我論の概要を知るには便利な本だろう。

340:無名草子さん
10/01/04 01:44:14
>>339
面白そうだね、その本

341:無名草子さん
10/01/04 01:45:53
レビュー乙

342:無名草子さん
10/01/04 01:46:43
>>335
じゃベスト1じゃなくてもいいからおすすめの本教えてよ

343:無名草子さん
10/01/04 12:22:11
『自我の哲学史』 (講談社現代新書) って絶版のようだな。
アマゾン見たらプレミア付いてる。
俺は結構最近ブクオフで買ったのだがラッキーだったのか。

344:無名草子さん
10/01/04 18:06:01
極私的去年のベスト1

日本銀行は信用できるか (講談社現代新書) (新書)
岩田 規久男 (著) 
URLリンク(www.amazon.co.jp)


345:無名草子さん
10/01/04 18:34:52
>>344
その本はこのブログ↓でも1位になってるね
URLリンク(kaysaka.blog.so-net.ne.jp)

こちらのブログ↓では『ルワンダ~』が1位
URLリンク(blogs.dion.ne.jp)

どちらも中央銀行関連というところに何か因縁があるようなないような

346:無名草子さん
10/01/04 21:06:51
つか日本のマスメディアでは中央銀行の経済的・社会的影響力が軽視されすぎ。
20年も物価が原因で経済低迷してまだ一般の認識が遅れたままだし。

347:無名草子さん
10/01/04 22:47:37
>>346
ここ数年のメディアの官僚叩きブームでも日銀だけは免除されてたからね。
白川総裁なんて事なかれ主義の無能官僚そのものだが。
とは言え、青白き秀才官僚に『ルワンダ~』の服部氏レベルを要求するのも酷な話だし、
マスコミだって視聴者に理解できないことを報道しても何の得にもならんしね。
日本の経済学者でも日銀の金融政策を批判しているのは、岩田規久男・浜田浩一・竹森俊平とかごく一部だからしょうがない。
あと高橋洋一とか。

348:無名草子さん
10/01/04 23:01:32
経済の勉強を一からしたいんだけど、何を読めばいいの?
やっぱり経済の教科書とか?
高校卒業程度の経済の知識はあると思います

349:無名草子さん
10/01/05 01:14:41
>>348
「経済の勉強」とか言われると困るな。
経済学の勉強と言われたら、スティグリッツとか勧めるけど。
経済学の入門教科書を読んでも、金儲けの方法とか商売のやり方とか金融実務とか貿易実務とか
会計とか経営とかマーケティングとか現実の経済に関することはほとんどわからないよ。
現実の役に立たない経済学やるより簿記の資格とか取った方がいいかもしれないし。
あなたが何を求めてるのかよくわからん。
経済学に関するだいたいの考え方を知りたいということなら、
岩田規久男の新書を『経済学を学ぶ』あたりから順番に読みながら、
入門教科書を読めばよいと思う。

お勧め教科書
URLリンク(www2.toyo.ac.jp)

350:無名草子さん
10/01/05 01:31:31
経済学の勉強ですね。ごめんなさい

351:無名草子さん
10/01/05 02:01:13
宗教から「よむ」アメリカを入れたいんだが、どこに入れればいいかな?

352:無名草子さん
10/01/06 15:23:18
半藤一利の昭和史とか幕末史って言う本は面白いの?
読んだことある人がいたら感想を教えていただけませんか

353:無名草子さん
10/01/06 18:56:35
>>347
円の支配者書いたリチャードヴェルナーは?

354:無名草子さん
10/01/07 23:24:38
>>349
マンキューは勧めないの?

355:無名草子さん
10/01/08 01:07:27
八田ミクロ → 弱点克服ミクロ → 経済数学+MWG(洋書)

356:無名草子さん
10/01/09 01:20:41
宗教改革の真実とかはどう?
URLリンク(www.amazon.co.jp)


357:無名草子さん
10/01/09 03:06:18
渡辺一夫「フランス ルネサンス断章」オヌヌメ。

358:無名草子さん
10/01/13 18:47:54
>>357
どこがオススメなの

359:無名草子さん
10/01/14 11:19:44
個人的去年のベスト新書

『琵琶法師-“異界”を語る人びと』(兵藤裕己)岩波書店

これはマジでオススメ
理系出身だけど文学部の勉強も面白そうだと思った


360:無名草子さん
10/01/14 11:45:25
>>359
何か微妙そうだなw

361:無名草子さん
10/01/14 18:36:17
俺はオススメされたものはなるべく読むことにしている。
すべては読めないまでも一応全部チェックしているので安心してオススメしてくれたまえ。

362:無名草子さん
10/01/15 22:05:10
>>361
何を安心すればいいのかがわかりません

363:無名草子さん
10/01/15 22:25:57
宗教改革の真実って本はどうなの?

364:無名草子さん
10/01/16 05:16:20
なんでブルーバックスシリーズはブックオフに揃ってないんだろう


365:無名草子さん
10/01/16 15:01:28
>>364
確かに揃ってるところは見たことないね

366:無名草子さん
10/01/17 23:01:54
岩波ジュニア新書の仏教入門はどう?

367:無名草子さん
10/01/18 11:43:15
鷲田清一ってどうなの?

368:無名草子さん
10/01/21 11:51:51
鷲田清一というとあのオシャレハゲか

369:無名草子さん
10/01/21 12:57:49
鷲田清一ってオシャレなのか?w
それって京大の鎌田じゃなくて?

370:無名草子さん
10/01/22 00:11:44
鷲田清一と言えば、現象学的身体論とファッション論でしょ。
新書は講談社現代新書とPHP新書から出してる。
俺は両方読んだけど、なんつーか普通だな。ファッション論でもないし特徴がない。
メルロ・ポンティとかレヴィナスをわかりやすくするとああなるんだろうな。
あれでもあんまりわからんけど。

371:無名草子さん
10/01/22 00:56:49
このスレで推薦された新書

猪木武徳『戦後世界経済史』(中公新書)
浅野和生 『ヨーロッパの中世美術』(中公新書)
廣松渉『今こそマルクスを読み返す』(講談社現代新書)
嶋崇『いまこそ『資本論』』(朝日新書)
辻直四郎『インド文明の曙― ヴェーダとウパニシャッド ― 』(岩波新書)
中川淳一郎著『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)
小沢章友『女子大生がヤバイ!』(新潮新書)
村上正泰『医療崩壊の真犯人』 (PHP新書)
西尾哲夫『アラビアンナイト』(岩波新書)
平田オリザ『演劇入門』 (講談社現代新書)
芹沢正三 『素数入門―計算しながら理解できる』 (ブルーバックス)

372:つづき
10/01/22 00:58:54
西成活裕 『「渋滞」の先頭は何をしているのか?』 (宝島社新書)
遠藤秀紀『人体 失敗の進化史』(光文社新書)
水無田気流 『無頼化する女たち』(洋泉社y)
貫成人『哲学マップ』(ちくま新書)
熊野純彦『和辻哲郎』(岩波新書)
菅原琢『世論の曲解』(光文社新書)
『河合栄治郎』(中公新書)
岩田規久男『日本銀行は信用できるか』 (講談社現代新書)
渡辺一夫『フランスルネサンス断章』 (岩波新書)
兵藤裕己『琵琶法師-“異界”を語る人びと』(岩波書店)
永田諒一『宗教改革の真実』 (講談社現代新書)
松尾剛次 『仏教入門』(岩波ジュニア)

~ってどう?みたいな推薦かどうかわかんないのもありますが
その前に推薦されたのは>>3-7あたりに

373:つづき
10/01/22 01:05:19
『河合栄治郎』(中公新書) の著者は松井慎一郎

374:無名草子さん
10/01/22 12:37:17
>>372
西成活裕の渋滞学の奴なら新潮選書のやつにしろよ。
そっちの方がちゃんとしてるから。
それをベストに入れるぐらいなら渋滞学を入れた方がマシ

375:無名草子さん
10/01/22 20:14:12
>>372
まとめ係りやる気あるのか?

376:無名草子さん
10/01/26 18:47:52
もっとカキコ目や

377:無名草子さん
10/01/27 00:12:42
4年前くらいのやつだけど、話のタネとして。
高橋呉夫の週刊誌風雲録(文春新書)は結構面白い。
梶山季之と草柳大蔵の来し方を縦軸にしながら、戦後の週刊誌について書かれた新書。
戦後発刊された週刊誌の勃興期に触れてるハンディなものが少ないので、こういうのが好きな人はお勧めする。

平凡社新書がこのてのマスコミ内幕モノをちょいちょい出してる。アンアンと平凡パンチに関する親書が確かあったはず。あと
奇想天外について書かれたものもあったような。

378:無名草子さん
10/01/27 01:30:44
>>377
そんなもんベストに入れられるか、ボケ

379:無名草子さん
10/01/27 01:41:17
それなら創刊の社会史も

380:無名草子さん
10/01/27 02:30:52
>>379
あれは微妙。好きだけど

381:無名草子さん
10/01/27 23:20:55
社会史って何?
URLはれよ、

382:横レス失礼
10/01/28 00:34:34
創刊の社会史 ってこれでしょ
URLリンク(www.amazon.co.jp)

383:無名草子さん
10/01/30 13:03:01
あげ

384:無名草子さん
10/01/31 00:22:46
まとめの「数学オリンピック問題にみる現代数学」が小島寛之が小泉寛之になってるぞ。
まとめ係りなめてるの?
それ入れるなら、確率的発想法もいれとけよ。

385:無名草子さん
10/01/31 00:49:45
小泉義之とごっちゃになってるのか?

386:無名草子さん
10/01/31 02:16:17
>>384
確率~はNHKじゃない?

387:すいません
10/01/31 02:24:43
>>384
すいません、なおしました。

388:無名草子さん
10/01/31 02:30:15
同じ傾向の新書をいっぱい読んだので、感想をここにいっぱい貼りつけますのでよろしく。ていうかオススメです。

河合幹雄『日本の殺人』(光文社新書)マスコミによって作られたイメージとは異なる、日本における実際の殺人事件とはいかなるものか。
まず殺人の諸相を、地味なものから、凶悪なものまで、昭和の時代と現代との比較も交えつつ、いくつかのパターンを段階を経て列挙していく。
そうすると本当に凶悪な殺人はごく一部であることが判明する。第二章では、警察の捜査・逮捕・裁判・服役・出所後の人生を概観。
死刑についても簡単に触れられている。ここで一番問題にされているのは、出所後の社会の受け入れ体制についてである。
これまでは、保護司や出所者の雇用主の世話によって更生が促されてきたが、この民間人の協力体制が近年維持できなくなってきているとのこと。
実は日本の治安の良さの根幹には、これらのシステムが大きな役割を果たしていたらしい。
第三章では、被害者の問題や、殺人とは何かという哲学的な議論に踏み込んでいる。死刑の是非、戦争の悪影響、殺人に比べて桁違いに多い死亡要因たる事故や自殺の問題、
(実際には凶悪犯罪は増えていないにも関わらず)匿名社会化による安全神話の崩壊、裁判員制度などについて議論される。
死刑についてのスタンスは自分と割と近いので共感を覚えた。また著者は社会構造の変化に市民が対応できるようになるために、裁判員制度は必要であるとの立場である。
ちょっと文章が乱暴な部分もあり、叙述の身も蓋もなさと相まって、道徳的理念で頭が凝り固まっている人の神経を逆撫でするのではないかという心配がなきにしもあらず。
ベストに入っている、浜井浩一・芹沢一也『犯罪不安社会』(光文社新書)と合わせて読むべし。

389:無名草子さん
10/01/31 02:31:16
岩田正美『現代の貧困』(ちくま新書)地道なデータ解析を元に、貧困の実態を冷静かつ身もふたもなく描き出している。
貧困と低学歴の高い相関や、独身率の高さなどをはっきりと突きつけ、冷酷な現実を直視している。様々な指標を検討し、妥当な貧困ラインの設定を模索。
理念としては「社会的排除」という欧州由来の考え方を取り入れ、貧困者の社会的包摂を通じて、社会の統合を目指す。
最初は、また欧州福祉社会信仰の一種かと警戒したが、非現実的な理想論には陥っておらず、あくまで現実的な解決策を提言しているところに好感が持てた。
これも先日読んだ『日本の殺人』と同じく、堅実な実証に基づいて実効性のある対策を練っており、
マスコミの作り出したイメージや、論壇知識人・安楽椅子社会学者らの妄説を一蹴するに足る優れた啓蒙書となっている。
湯浅誠や堤未果のややプロパガンダ臭のある本とバランスをとるためにも、この地味で冷静な本も読んでおくべきかもしれない。

390:無名草子さん
10/01/31 02:32:24
生田武志『ルポ最底辺』(ちくま新書)著者は自らも釜ヶ崎で日雇い労働をしながら貧困者・ホームレスの支援活動をしている人。
ここでは「野宿者」という用語が推奨されている。岩田正美の『現代の貧困』が主に学問的な視点から貧困問題を究明しているのに対して、
こちらは現場における体験と活動家としての視点から貧困の生々しい実態を描き出している。
読み物として面白い、と言っては不謹慎かもしれないが、『現代の貧困』より読みやすいのは確か。
日雇い労働の実際、釜ヶ崎暴動、バブルでの労働条件の改善から一転バブル崩壊で再びドン底に落とされた日雇い労働者をさらに追い込む貧困ビジネス、
貧困者の医療問題、女性野宿者の増加、福祉行政のお粗末、野宿者襲撃の実態と社会的排除などなど。
そして、近年の派遣労働やワープア現象を、全国の釜ヶ崎化と捉える。最後に世界のホームレス問題を概観し、問題の構造的背景を分析する。
「野宿者は努力が足りない」「実家に帰れ」「福祉行政に相談しろ」「施設に入れ」などの世間一般の無理解に対して反論した後、
椅子取りゲームの比喩や階段の比喩を示し、市場・国家・家族の失敗が重なった所に見捨てられた人々が生じるとの見解。

391:つづき
10/01/31 02:33:19
対策としては、セーフティーネットや助け合いコミュニティに期待をかける。湯浅同様、頭の良い人のようだが、若干タイプは違う感じ。
湯浅は冷静沈着な革命指導者タイプだが、この人はもう少し人間臭い感じはする。シモーヌ・ヴェーユに影響されて、貧困救済活動に身を投じたということだが、
こういう知的エリートの道へ進むことも可能な人があえて底辺社会に入るというのは、何か倒錯的な感じがしないでもない。
まず自分が社会的に成功してから慈善活動でもした方が効果があるのではないかとも思うのだが、確かに現場に溶け込まないとわからないことも多いのだろう。
著者はコミュニティの役割を重視しているが、ホームレスの中にはコミュニティに適応すること自体が困難な人も多いのではないかと思うのだが、
このあたり少し疑問がある。冷酷な資本主義社会に対する怒りも憎悪もあるのだろうが、あまりそうした負の情念は表に出ておらず好感がもてる。
これを読んで「自分も日雇いをしながら貧困救済活動家になろう」と考える純真な若者も出てきそうでちょっと怖いが、良い子は真似しないようにと言っておきたい。
まず自分の人生を大事にすべきだと思う。その辺を注意した上でオススメ。

392:無名草子さん
10/01/31 02:34:27
平山洋介『住宅政策のどこが問題か』(光文社新書)日本における従来の住宅政策を批判。日本の住宅システムとは、「持家社会」を推進するシステムであった。
その政策の理念の根本には「保守主義」があり、「結婚して子供を育て安定した雇用と所得を確保し住まいの「梯子」を登って持家を取得する」という
「ライフコースの標準パターン」を支援するものであった。この政策は「普通の人生」から外れ、持家ではなく賃貸住宅で生活する人々にとっては不利なものであった。
この持家システムは、長期不況や新自由主義の導入によって不安定化しつつある。
こうした事態を、グローバルなデータや世代や男女ごとの調査データによって細密に実証していく。
著者が提言するあるべき住宅セーフティーネットとしては、非標準なライフコースを辿る人々に不利になりすぎないように、
また、持家/賃貸の、有利/不利の差を縮めるようにすべきだと言う。西欧・北欧型福祉社会の住宅政策モデルを参照しているようだ。
(アングロサクソン諸国の住宅システムをデュアリズムと呼び、それに対して西欧福祉国家型住宅システムをユニタリズムと称している)
具体的には公営住宅の拡充や家賃補助など賃貸セクターへの補助が必要だとする。著者もあとがきで書いているように、
やや内容が地味で文章も硬いのであまり読みやすくはない。なおかつ文章がねちっこくてくどい。実に堅実で地道なデータの蓄積と分析に基づく提言は説得力あるが、
日本が西欧型福祉社会を取り入れることが可能なのかどうかには疑問を持った。北欧はともかく、フランスの住宅政策が成功しているとも思えない。
「成長依存から分配へ」と著者が言うのも理解はできるのだが、北欧福祉国家ですら、経済成長と福祉は切り離せないものと理解されており、
成長が鈍化すると高度福祉も後退しているのが現実ではないか。やはり成長と福祉は一体のものと考えるべきだと自分は思うのだが。

393:無名草子さん
10/01/31 02:34:51
もう少し簡潔にまとめられるようになった方がいいよ

394:無名草子さん
10/01/31 02:35:43
山野良一『子どもの最貧国・日本』(光文社新書)著者は児童福祉司(ソーシャルワーカー)。
現場での経験だけでなく、データを基にした客観的な分析が半分以上を占める。
まずは冒頭で、ユニセフレポートによる子どもの貧困率データが掲げられ、日本が先進国中で高位にあることが示される。最上位はメキシコ、次いでアメリカ。
また日本の一人親家庭の貧困率は先進国中一位である。この本では主に日本とアメリカにおける子どもの貧困の実態を解明していく。
第二章では主にアメリカにおける貧困研究の歴史が概観される。新自由主義からの貧困に対する言説として自己責任論、
主に経済学方面からのアプローチとして人的資本論が、共に批判される。
第三章では、貧困の学力格差や児童虐待に対する影響について。第四章では、貧困が子どもの脳や身体へ与える影響。
特に、子どもの学力に与える影響は、親の学歴や職業よりも、はっきりと所得との相関関係が強いという実証結果は意外であった。
子どもの学力や身体に対する、親の所得の影響が強いということは、逆に所得の改善によって子どもの状況が改善する見込みも強いということだと著者は言う。
対策としては、生活保護の活用、児童養護施設の改善が提起される。
後者の養護施設の問題としては、日本のような集団主義の孤児院というのは欧米では既に旧時代の遺物だということ。
欧米では子どもはできる限り家庭的な場で育てることが必要だと結論づけられているらしい。よって少人数のグループホーム化を進め、職員を増やすことが求められる。
全体的に読みやすく、また著者が主にアメリカで学び活動しているためか、データ重視の冷静な議論がされており、思ったより情緒に流れていない。
そのため福祉拡充の提言も説得力を持っているが、それでも日本においてこれ以上生活保護などに予算をつぎ込むことについて人々の承認を得るのは難しいだろう。
余談だが、自分は最初、文章の柔らかい感じから著者が女性かと勘違いしていた。読んでる途中でなんとなく著者名を見て気づいた。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch