11/04/23 23:35:45.95 PB3guctc
座布団代わりの潰れたクッションを尻に、俺は毎夜の日課であるネサフに興じていた。PCから流れる音楽に身体を揺らしながら、大型掲示板のスレを覗く。そこでたまたま見つけた「描写勝負」という四文字。
妙にその響きに心が疼いた俺は、軽い気持ちでキーボードを叩く。
しかし、いざやってみると意外に難しい。ブラウザ上に踊る文字は増減を忙しなく繰り返し、どうにも上手く行かない。
視界の端、テーブルの上にある、愛しい愛しい俺のフィギュアが「ざまぁないわね」と嗤っているようだ。
俺はカッと頭に血が上って、碌に推敲もせずエンターキーを押すのだった。