11/05/08 07:35:31.15 0HVB4beV
>>423
・キャラに魅力はあるか(特にヒロイン)/または不快ではないか(特に男主人公)。
ヒロインは可愛らしく感じた。弟も要所では動きを見せて存在を主張しているのも○。
主人公はこんなものでは? 他のレスも見たけれど、乱暴なのはいいけど、あまりにゲスなのは雰囲気を削ぐ。
・続きを読みたくなるか。
後半の展開(アリアッハとイシェッタの会話の中で互いの意識が変化していく部分。結界が吹き飛ばされる部分)
が、いかにも閉ざされた世界から外の扉が開くような表現だったので、そこにある冒険が予感されてワクワクした。
『二人は結婚して子供を産んで仲良く暮らしました。めでたしめでたし』
以上には魅力があると思うので、そのままでいいと思う。
以下、色々と適当に。
・文章は丁寧だし綺麗。意図した感じに状況が伝わってくる。表現上手いね。
一つだけ、「イシェッタの落下がアリアッハに肩を掴まれて止まり、そのまま空中で向き合って会話が開始された」
という状況が初見ではつかめなかった。
・スラヴあたりの民話をラノベ的に落とし込んだような印象を受けた。個人的には好印象。
既存のライトノベルでは電撃のミミズクの人が近い感じ。
・物語にはいらない設定語りがちょっと多い。そのせいで序盤のテンポを欠いてしまっている。
設定語りは世界観に魅力になっている強みでもあるので、バランスを見つつ削った方がいい気がした。
・個人的には、
「一日十万秒の世界」(タイトルにはなっているが、その単位が現在の物語に一切かかっていない。24時間でも不便しないよね?)
「首都カルニズリの事」(ここが弱小の北の藩国で寒い、というくらいで十分。細かいけど、ちょっと説明が間延びしてしまってるように見えたから)
あたりが特にひっかかった。
・「後だしされるワニの事」(週一くらいに裸で目覚める話が伏線になってるので問題なし)
「イシェッタの容姿に関する説明が冗長気味である事」(ラノベに必要なキャラの魅力付けに繋がっている)
「山ほどの専門用語」(世界観を演出するのに一役かっている。町の固有名詞など、一般名詞で置き換えられる場所は換える必要はあると思うが)
あたりは、問題に思う人もいるだろうけれども、自分はいじらない方がいいと思った部分。
・01の最後の部分と、03の終盤が特にいい表現だと感じた。爽やかで温かみのある物語が展開するならば、期待したい。