【ラノベ】自作を晒して感想をもらうスレvol.35at BOOKALL【ラノベ】自作を晒して感想をもらうスレvol.35 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト350:この名無しがすごい! 11/04/26 23:36:06.30 J375qXsr >>331 その時頼朝は思い出した。 ジオ・マ―レには二種類の人間がいる。 一つはコンピューターによって作られた仮想原住民。もう一つはジオ・マ―レに参加している人々が、その時代、地域によって姿を変えて演じるキャラクターだ。 その男は、恐らくコンピューターだ。プログラム通りに動き、けして自分の度を超えず、その範疇から出ることはない。 「朝からなんだね?」 そこへ一人の老紳士がやってきた。 もう齢70にもなろうかという貫禄で、豊かな頭髪は半ば以上が白髪である。 口元には見事なカイゼル髭をたくわえ、黒い背広をバッチリと着こんだ、筋金入りのジェントルマンだ。 「あの、僕は二十三世紀からやってきたジオ・マ―レの観客で……」 頼朝はその老紳士にこう言った。 「本当は十七世紀のフランスへ行きたかったんですけど、何かの間違いでここへ来てしまった。この世界では、どうやら俺は御者になっているようだけど、俺はその方面の知識はゼロだし、だから職務を全うできません」 「ほう、二十三世紀から……」 老紳士はそう嘆息すると、頼朝に言った。 「今日は予定を変えよう。君、あがりたまえ。今日は寒い。暖かい紅茶とスクランブルエッグの朝食を用意しよう。ネヴィル君、彼を屋敷の応接室へ」 ネヴィルと呼ばれた男は、それを聞くと、さっと物腰を変え、舞踏会の日の来客さながらに、頼朝を屋敷へ上げた。 二十三世紀から来たとか戯言を抜かすやつを信じるやつも頭がおかしいだろう、普通に考えて。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch