11/03/22 23:03:54.92 0yG02ujU
まあ、やってやれないことはないが。
以下、おれが五分で考えたストーリー
花のお江戸の八百八町。しかし華やかなこの都市に、一つの事件が持ち上がっていた。町の子供をさらうという
鬼女の噂だ。鬼女の名は「多衣子」。五十年ごと山から町に下り、人間の子供を喰っては、その肉を腹に宿して鬼の子を生むという。
奉行所の同心ですら鬼女を恐れるのを見かね、餅屋の若旦那、佐助が立ち上がった。
佐助は一計を案じ、花見の席に鬼女を招く。うまそうな桜餅をたらふく食わせて満腹にさせ、さっさと山へ追い返そうというのだ。
はたして、鬼女が来た。山の暮らしではとても食べられないような甘味の山に、さしもの鬼女も耳まで裂けた口元を緩めて、
夢中で桜餅を食った。一つ二つと口に放り、十や二十ではとても飽きたらず、ついに十俵の小豆でこしらえた桜餅を全て食べ尽くす。
するとどうだ、鬼女の下腹が途端にふくれた。本来ならば人の子の肉を種に鬼を孕むはずが、なんと餡を孕んだのだ。
そこで、はたと手を打つ佐助。多衣が孕んだ、餡。さっそく店に戻り、試作に試作を重ねる。
こうして誕生した鯛焼き。外はさっくり、中はふわふわの鯛焼きは粋な江戸っ子に大いにうけて、佐助はまたたく間に長者になりましたとさ。
めでたし、めでたし。