arcadiaを語るスレ55at BOOKALL
arcadiaを語るスレ55 - 暇つぶし2ch243:この名無しがすごい!
11/01/13 00:04:14 DKnHkLh5
文学を少し齧っただけの俺が、知ったかぶりの浅い知識を披露するず

もともと小説の楽しみの中に、『あえて書いていない部分を推測する楽しみ』(つまり行間を読む)てのがあるらしい。パズルを解く喜びみたいなもんだ
作者があえてぼかして書いている所を、まるでパズルを解きほぐすように読者は読解していくわけ。作者との相互理解、共通認識と言ってもいい
そういう部分を適度に混ぜることにより、文章を読む読者の脳内で、読者だけの世界が構築され、あたかも読者自身が小説内の出来事を体験しているような楽しさを味わえる
と言っても、そのさじ加減が難しい。書き込みが少なければ、作者だけの自己満足になり読者はおいてけぼりになる。かと言って、過剰に書き込まれていれば、読者が想像する悦びが減る
そのさじ加減、文脈構成、読みやすさ、そしてなにより場面の想像しやすさ(=書き込みの量では無い)、を総合して文章力と呼ぶんじゃないかな? 上手い、下手ってのもそのさじ加減。

※注※ ただしライトノベルでは簡易な表現で、(意外だろうが)あえて多くの情報を書き込む手法がとられている
これは挿絵があるために、もともと読者に想像の余地が少ない事、また、わかりやすく理解させるため。つまり、想定している読者層が行間を読めると思っていないからである

文章は読みやすいけど一見スカスカだな……と思っていても場面が想像しやすい作家もいるし、みっちり書き込まれてるけど、情景がうかばない文章もある
こういうのが上手い、下手ってヤツだね

ただし例外があって、自分で書いた作家本人にとっては、その文章は100%情景が浮かぶわけだ。なので作者本人にとっては(読者から見て、意味不明にしか思えなくても)完璧で完全な美文な訳だ。
時間をおいてから推敲をすべし……てのは、これが理由。


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