11/01/19 02:41:07 7CGS/7qq
主人公の目的「自己の無実の証明と復讐」が簡単に蔑ろにされるのは寒い
もう人間の尊厳とか極限の生き様にかかわるはずの動機なのに、あっさり恋愛に上書きとか、どんだけ人として薄っぺらいの
さらに、今度は女の子が死んだと聞いて消極的に自殺するとか、もはや主人公としての資質を疑う
壮大?なSF設定も、単なる舞台の背景絵だったら寒いだけだよ
「世界に一つの重刑務所」という設定が欲しいのは解るが、明らかに無駄な設定を持て余してる
地球外惑星とか壮大な設定を使いたいなら、それなりの中身が必要なわけで
最低でも、
・過去の星間移住の原因(テクノロジーの発達、それとは相反する人口減の理由も関わるでしょう)
・現状の地球がどうなっているのか(もちろん驚くべき惨状のはず)
・この星の社会にどんな変化が起きるのか(物語上、主人公と社会全体が対立構造にあることに注意)
この三つが、物語で起きる事件と密接に関わっていなければならないよ
もし関係ないのなら、いらない設定でしかない
「宇宙に逃げるから」「シャトルで追うから」というのは全く理由になってないと思う
参考までに、SFテイストでこういう話を書きたいなら、古典ではあるが以下の二冊は必読!
虎よ、虎よ! (アルフレッド・ベスター)
復讐に懸ける主人公の強烈なバイタリティが世界を巻き込んだ大事件を起こし、次々と目まぐるしく展開
ノーストリリア(コードウェイナー・スミス)
高度な文明を放棄した惑星で、成人になるための検定に落第して死を強要された少年が主人公
少年は望まぬ死を回避するために、「母なる地球」を買収するという壮大な計画を実行する