10/09/28 13:31:27 VQrHXLEI
「最後の人は?」
修学旅行一週間前
班分けすることになった
当然、僕はあまる側の人間なのでいつものごとく先生のご慈悲を待っていた
十分、二十分。三十分、次第に班が決まっていき、先生が学級委員長に確認を取った
委員長が名簿を確認していく上から下へと視線が動いていく
そして、途中で止まった、そう場所的にいって僕だろう
委員長が先生に小声で何かを告げている
先生が僕のほうを見て、小さな溜息をついた
「班が決まってるないのは君だけだぞ」
「は、はい・・・」
「最後の人はどうするんだ?」
僕は担任にすら名前を覚えていてもらっていなかったのだった
「はじめての海外旅行」