そろそろ【島尾敏雄】at BOOK
そろそろ【島尾敏雄】 - 暇つぶし2ch450:吾輩は名無しである
05/06/13 10:28:11
しまおまほたんって島尾敏夫の孫だったのか!

451:吾輩は名無しである
05/06/13 10:58:40
締め切り迫る!みんな早く書き込もう!

URLリンク(www.nhk.or.jp)

452:吾輩は名無しである
05/06/20 20:29:36
カトリック信者としての、ペトロ・島尾敏雄さんは、毎日名瀬市の聖心(みこころ)
教会でミサを受けていた。



453:SXY ◆uyLlZvjSXY
05/06/26 01:33:14
初期の短篇集を絶版にしておくとは許しがたいね。
文庫版の全集が企画されてもいいのになあ。

454:吾輩は名無しである
05/07/01 12:32:36
死の棘日記売れてる? 書店で平積みだったけど

455:吾輩は名無しである
05/07/01 20:30:56
結構売れてるみたい。
死の棘の文庫も並んでた。

456:吾輩は名無しである
05/07/14 22:48:58
ソクーロフ監督「ドルチェ 優しく」のミホさんの独白、微妙に怖い。
階段で佇むマヤさんの姿が痛々しく、胸を打つ。白黒の映像に、ただ
悲しみが。

457:吾輩は名無しである
05/07/14 23:34:19
島尾といえば、たしか「アスケーティッシュ自叙伝」てなタイトルの
短編ってなかった?けっこう好きだったんだけど、
アスケーティッシュって意味がわからなかったんだよね。
だれかわかる人いますか?

458:吾輩は名無しである
05/07/16 01:16:50
高校時代、現国のテストの例題で『硝子障子のシルエット』が出てきて、
その時から話の続きがずっと気になっています(><)
本屋で探しても見つからないし・・・

女学校に赴任した若い男の先生が、生徒に授業をボイコットされて、
教室で一人でボーッとしていたら、授業が終わる時間になって生徒達が戻ってきます。
その生徒の中に、よく似ていて見分けがつかない二人の女生徒がいたのですが、
いつのまにか、二人の見分けがつくようになっていた・・・

↑という様な内容だったと思います。そのテストの問題に「その二人の
見分けがつく様になった理由は何故でしょう。」というのがあって、
私は「どちらか一人を好きになったからだ!」と思ったのですが、その
答えは5年たっても、未だわからずじまいです。。。
だれか知ってる方、教えてください~!!そして全体的にはどんな話
なのでしょうか??



459:吾輩は名無しである
05/07/16 19:52:29
>>458
それは、「硝子障子のシルエット」ではなく「草珊瑚」。

二人の女性徒の片方が草珊瑚の花を手に持って教室に入ってきたので見分けが
つくようになって、ギクシャクしていた授業も、スムーズできる様になった。
そんな話。島尾独特の、ためらい、つまずき、ナイーブさがでているなと。


460:吾輩は名無しである
05/07/16 21:31:59
>>457
島尾敏夫事典より

原題は「ケーブルカーのある視野」  雑誌「人間」昭和26年4月号初出
「アスケーティシュ」は禁欲的あるいは苦行的という意。

吉本隆明は「この作品から数年後には、<父>と<母>との修羅場とおなじ場面
をみずから自分の<子>に対して演ずることになる」(「島尾敏夫の原像」)と
語る。


461:吾輩は名無しである
05/07/17 10:27:44
>460
禁欲的ですか、、
そそ、子どもの目に映るケーブルカーの風景がなんか
印象的だった。
もっかい読み直してみよ。

462:吾輩は名無しである
05/07/17 19:51:57
今週の女性セブンにミホさんのっかってる。
URLリンク(josei7.com)

463:吾輩は名無しである
05/07/18 07:19:20
ミホさん骨壷抱いて寝てるの。ウーーーン、ナンカ、ナンカ、ナンカ。
想像するに、、、、迫ってくるものが、、、、怖い。

464:吾輩は名無しである
05/07/19 06:18:33
骨を食べました、とも言ってたね・・・こういう怖さが真の純愛なのかなあ

465:吾輩は名無しである
05/07/20 21:59:05
純哀でもあるね。

466:吾輩は名無しである
05/07/21 04:47:08
それってヤポネシアの人だから?
本州人の感覚にはちょっとアレだな
理解できなくはないけど、なんか暑苦しすぎるな

467:吾輩は名無しである
05/07/21 07:30:07
ヤポネシアの人だからではない
もっと読み込め

468:吾輩は名無しである
05/07/21 21:32:32
「呑の浦に二人で入るお墓をつくることができたら、二人の愛は成就するのです」
・・・「奄美に帰った島尾ミホさん」 朝日新聞夕刊 平成四年十一月九日・・・

二人の出会いの場所が、二人が共に埋葬される場所。
神話のような愛だ。

469:吾輩は名無しである
05/07/22 00:25:44
図書館に「硝子障子のシルエット」があって読んだ。
「遠足」なんて話を読むと、特別なことは何も書いてないのに、
胸に来る。

ただ、エッセイとは確かに違うのだが、
しかし、登場人物の名を実名と一文字だけ変えて、
ほとんど日記と変わらない内容が書かれたものを、
島尾敏雄について全く知らない人が読んだら、
やっぱり面白いのだろうか。

私は島尾敏雄についてまがりなりにも知識があるし、
奄美の街の風土についてもそれなりに体験しているし、
石碑が見たくて呑の浦にも行ったことがあるから、
胸を突かれるのか。

島尾敏雄について知らない人でも、
「ダヴィンチ」で取り上げられるぐらいの小説を読むような人なら、
「硝子障子~」のごく短い小説を読んで、感銘をうけるのだろうか。


島尾自身はそんなことは考えず、
ただ書きたい物を書いただけなんだろうけどね。



470:吾輩は名無しである
05/07/22 18:42:15
自分の島尾文学の入り口は、初めての沖縄旅行。那覇の本屋で買った「琉球弧の視点」
を読んで感動し、島尾文学ワールドに。以後、ミホ、伸三、真帆と島尾ファミリーの
それぞれの作品まで読みあさり、現在に至る。ただ、残念なのはマヤさんの作品がない
事。「島尾敏夫事典」にマヤさんの短文があるけど、母を気遣ったような文章。マヤ
さんの本当の心の声が聞きたかった。

471:吾輩は名無しである
05/07/22 21:00:52
真帆って誰でしたっけ?

472:吾輩は名無しである
05/07/23 06:56:17
女子高生ゴリコ

473:吾輩は名無しである
05/07/23 07:15:05
島尾真帆。島尾伸三の一人娘。漫画家、エッセイスト。

474:吾輩は名無しである
05/08/30 23:37:40
この人の作品で函入でいい装丁のものってある?

475:吾輩は名無しである
05/09/04 23:56:38
死の棘って 実話なんですか??

476:%
05/09/05 00:00:27
『死の棘』と『死の棘日記』を読んでみてください。
実話以上に実話であることがわかります。

函入装丁の本では『夢屑』が好きですね。
なんていいタイトルなんだろう。

477:吾輩は名無しである
05/09/05 22:01:03
函入本はちょっと前まで結構古書店で見かけたと思うけど、
最近はどうなんだろう?

478:吾輩は名無しである
05/09/05 22:18:09
名瀬に島尾が強い古本屋がある。
でもミホ女史のエッセイはさすがになかった。
まあ名瀬なら奄美分館(県立図書館)に行けば確実に読めるのだが。


479:吾輩は名無しである
05/09/07 22:31:53
昔、名瀬の古書店でミホさんの「祭り裏」の本を買った。
今は知らないけど、当時は島尾関連の本が充実してた。

480:吾輩は名無しである
05/09/08 23:22:24
死の棘 読みました・・・痛いですね・・読んでて、かなり苦しかったです。。
これで 読書感想文書かなくちゃ・・orz 自分、まだまだガキなんで、難しいです《汗

481:名無しさん@そうだ選挙に行こう
05/09/11 08:34:54
「遠くへ行きたい」奄美大島をやってたね。田中一村はとりあげられていたけど、
島尾敏夫にはふれてなかった。一村と島尾は同時期に奄美にいた事があるから、
お互い見知らぬ者同士すれ違う事があったかもしれない。一村は奄美で絵を残し
島尾はヤポネシアの言葉と思想を残した。ヤポネシアはいい言葉だなあ。

482:%
05/09/11 22:31:09
奄美には一度行ってみたいなあ。
行ったことのある人どうですか?

483:吾輩は名無しである
05/09/12 18:36:53
島尾敏雄が特攻隊長として加計呂麻島に行く時、
「古事記」をしのばせていった。
そしたらなんのことはない加計呂麻島が古事記そのものだった…と好んで口にしていたらしいけれど、
加計呂麻島の「諸鈍シバヤ」なんて伝統行事を見ると、
なるほど天の岩戸の前で踊られたのは案外こんな踊りだったたのかもねぇ…と思いますよ。


484:吾輩は名無しである
05/09/12 18:38:34
島尾敏雄って族の(頭)ヘッドだったの

485:吾輩は名無しである
05/09/12 18:46:29
奄美で暴走族やってたわけじゃないんだから。

486:吾輩は名無しである
05/09/12 18:51:58
古事記読んでる族のニイチャンがいたら、
それはそれで尊敬するけどね。


487:吾輩は名無しである
05/09/12 18:54:41
島尾敏雄にふれなかったのはどうしてかなと思いました。
あの小さな図書館と街の雰囲気はすごく好きです。

488:吾輩は名無しである
05/09/12 20:30:59
文化人を気取ってるけど、永六輔なんてその程度。奄美に行けばわかるけど、
島尾は、多くの人から今でも「しまおさん」と言われ慕われつづけている。

489:吾輩は名無しである
05/09/12 21:36:03
文学者としての島尾敏雄は知らないが、海軍の島尾隊長のためなら…
といって呑の浦の文学碑建立の浄財が、加計呂麻島中から集まったのは
有名な話なんだけれど、
確かに奄美の五十代以上の人は島尾敏雄・ミホ夫妻というと、
親しみというか、まるで神話を語るような口ぶりになる。
しかし、四十代未満は島尾敏雄といっても知らない。
びっくりするぐらい関心がない。当たり前といえば当たり前だが。
そこで島尾文学の凄さを何とか語ってきかせようと思っても、
島尾敏雄ぐらい分かりやすく語るのが難しい作家もいないのだな。

あなたなら、島尾敏雄を知らない人に島尾文学の凄さをなんといって伝えますか。


490:吾輩は名無しである
05/09/12 22:04:43
若人よ。奄美で愛を叫んだ文学者なのだよ、読んでみないかい?

491:吾輩は名無しである
05/09/12 22:46:46
>>489
そう問われると、難しい。その人生が文学の魂そのものだった作家。
それを誠実に生きる事が、殉教者のようだった作家。その文学作品
には彼の魂が刻まれていて、作家の人生と作品が等価となり、作品
を読む行為が島尾敏雄を生きる事になる。不思議な事に、たとえ悲
喜劇であっても、彼の作品を読むと、甘美な感情になだらかな安ら
ぎが湧きあがってくる。何か古く懐かしい感情。

492:吾輩は名無しである
05/09/14 21:43:54
三島由紀夫が異常な関心もち、その存在を嫉妬した作家。

493:吾輩は名無しである
05/09/15 18:28:35
大江健三郎も恐れた作家。

494:吾輩は名無しである
05/09/15 21:17:03
そしてこの私が最も敬愛する作家だ。

495:カキク・ケコ
05/09/23 00:21:29
「死の棘」 読みました。なんだか島尾さんが気になってしまって
勉誠出版の「春の日のかげり」もネットで購入しました。
その中の「島の果て」「出発は・・・」特によかったです。
なんだか島尾さんに恋してしまったようです。いい年して。
この感情をどうしたものかと思っていたところ、この掲示板を見つけました。
これからたくさん本を読んでー、軍服姿の島尾さんを見つけてー、
奄美にも行けたらと夢は広がるばかりです。


496:吾輩は名無しである
05/09/23 00:26:42
軍服姿の島尾敏雄に恋するようだと・・・
  
     原始の杜に嵌ってしまいますよ。


497:吾輩は名無しである
05/09/23 15:19:29
>>494
も、もしかして、あなたは古井さんじゃあーりませんか!

498:通りがかり
05/09/23 15:33:40
>>497
ワロタ、が、ありそうな話だ

499:カキク・ケコ
05/09/24 20:57:21
>>496
「原始の杜に嵌ってしまいますよ」?????

何を見たら軍服姿の島尾さんを拝見することができるのでしょうか
本屋さんに行っても、なかなか島尾さんの本にめぐりあえませんね。




500:吾輩は名無しである
05/09/24 22:22:12
>>499

「死の棘日記」の冒頭に、
海軍少尉島尾隊長と、そのころのミホさんの写真が載ってますよ。
あと新潮がシリーズで出してる作家のアルバムみたいな本が、
写真では一番充実してるでしょうね。

ミホさんは、島尾隊長と逢引するために、
夜一人ハブのいる山を越え、岩礁の中を歩いたというからスゴイ。


501:
05/09/24 23:22:37
島尾は幻想文学畑の人からの評価も高いみたいだ。
シブサワ編アンソロジー『暗黒のメルヘン』には
「摩天楼」が選ばれてるし。

502:吾輩は名無しである
05/09/25 21:25:42
若い時は、異常感覚者と言われたほど、感覚が鋭敏だった。
埴谷雄高に、石のような無機物の意識をも感受するような
作家だと言われていたからね。シュールレアリスムの作品
の方が、島尾の本領だったかも知れない。

503:カキク・ケコ
05/09/26 01:13:45
>>500 

ありがとうございます。写真探してみます。

『ミホさんは、島尾隊長と逢引するために・・・』は
「島の果て」の一説にありますね。
まだ島尾さんの小説にであって間もないので、どの部分が実際の
出来事なのかよくわかっていませんが。

ところで「死の棘」は読みましたが、「死の棘日記」はまたそれとは
ちょっと違ったものものでしょうか。
写真が載っていると聞きましたから手に入れるつもりでいますが(^-^)

504:吾輩は名無しである
05/09/26 01:17:22
「死の棘」はいい。必読

505:吾輩は名無しである
05/09/26 13:55:07
「死の棘」良いですよね。
卒論のテーマに選びましたが、思うように書けず、
内容の薄っぺらい最悪の出来になったのは、今だに後悔してます…。
また久々に読み返したくなりました。

506:吾輩は名無しである
05/09/26 14:39:18
ミホの孫がまほってどうなんだろう

507:吾輩は名無しである
05/09/26 14:49:48
娘はマヤ

508:吾輩は名無しである
05/09/26 21:36:26
マホの目は若い頃のミホに似ている、鼻は敏雄に似ている。
可愛いいお嬢さんだ。

509:吾輩は名無しである
05/09/26 22:03:13
あんな家系に生まれて、それを意識せず
のびのび育ったのってなんかいいですよね
たまに伸三の娘自慢うざいけど

510:カキク・ケコ
05/09/26 23:43:03
魚雷艇学生を読み始め、第一章を読み終えたところです。
極限状況の心理状態がどのように書かれているのか・・・
なんだか読み進めていくのが怖い気がします。

511: 
05/09/27 00:18:14
この作家だけはどうしても他人だと思えない。。。という感覚が。。。

512:カキク・ケコ
05/09/29 21:44:30
魚雷艇学生の第二章まで読みました。
あまり暇がないこともありますが、一気に読んでしまうのも
もったいない気がして・・・
このあいだ教えていただいた「新潮日本文学アルバム 島尾敏雄」を
本日購入しました。
どうしてこんなに島尾さんが気になるのか不思議です。
明日には「その夏の今は・夢の中での日常」が届く予定です。


513:吾輩は名無しである
05/09/29 22:13:00
>>511
それが、島尾敏夫の、不思議な魅力。

514:%
05/09/30 00:42:08
「夢の中での日常」―このタイトルはいいですねぇ。
「日常の中での夢」としないところが島尾らしい。
「不思議な魅力」の秘密がそのへんにあるのかな。

515:吾輩は名無しである
05/10/01 12:13:58
>>512
すでに、あなたは島尾敏雄に魅入られてしまいましたね。近いうちに奄美大島に
旅たつでしょう。やがて、ミホ、伸三、まほの著作にまで手を出すに違いありま
せん。妻、息子、娘、孫まで含めた不思議な島尾ワールドを心ゆくまで堪能して
下さい。

516:カキク・ケコ
05/10/02 14:05:34
奄美行ってみたいですね~、でも近いうちには無理です (^-^;
でも、呑の浦に立って何を想うのでしょう・・・

私はもうすぐ40歳ですが、「島尾敏雄のファンです!」なんて言っても
周りには賛同してくれる人はいないだろうし、寂しい限りです。



517:吾輩は名無しである
05/10/03 02:04:43
この人、三十過ぎて神戸のオヤジに仕送りもらっていたんだろう。人間の屑だね。



518:吾輩は名無しである
05/10/03 20:24:06
島尾敏雄が生きていて、「おまえは人間の屑だ」といわれても、優しい目で
「そうですね」とあっさり受け入れてしまうだろうね。でも、島尾はどんな
人間に対しても、「屑だ」と口走ることはなかった。そんな人です。

519:吾輩は名無しである
05/10/03 20:29:03
文は人なりですね。すごく美しい文章をお書きになると思います。

520:吾輩は名無しである
05/10/03 20:30:53
>>517
小説家ってそういうの多そうだけどな

521:吾輩は名無しである
05/10/03 22:13:12
>>518
君の脳内ストーリー語られても困るんだけど。



522:吾輩は名無しである
05/10/03 23:19:30
三十過ぎて親の仕送りもらってたぐらいのことを取り上げて、人間の屑と思うのか。
島尾文学を読み込んでごらん。もっとすごい話がごろごろしてる。
ナンデモアリが島尾敏雄の魅力。


523:吾輩は名無しである
05/10/03 23:38:28
>>521
もっと困って成長しなさいね。それから、「死の棘」くらいは読みなさい。
人間の業が愛憎と共にうずまいているから。簡単に人を裁く事は幼稚なこと
だということに、そろそろ気がつかなくちゃね。

524:%
05/10/04 00:46:17
「屑]といえば、島尾に『夢屑』という晩年の作品があって、
タイトルの美しさもさることながら、初期の「夢の中での日常」から最後まで
「夢」という不可思議な世界をあくなき探究心で彷徨った人なんだなあと感じつつ。

525:吾輩は名無しである
05/10/04 02:11:28
「死の棘」を読んでいると 

「島尾敏雄を読んでいるひとに悪い人は居ないよ」って

刑務官に誉められたよ。

526:吾輩は名無しである
05/10/04 19:00:15
信者やヲタばかりだな。社会的な常識が欠如してるのを正当化したり、
人間として下等な連中ばかりで、本当に言葉もない。

「死の棘」程度の作品なら、まだまだあるだろう。お前等こそ読書経験ないな。



527:吾輩は名無しである
05/10/04 20:08:31
>まだまだあるだろう。

といいながら例を挙げられないのがツラい所。


528:吾輩は名無しである
05/10/04 20:11:14
>>525
刑務官に? …くわしく語れ  、とノってみる。

529:吾輩は名無しである
05/10/04 20:16:36
>>526
童貞か?何興奮してんの。

530:吾輩は名無しである
05/10/04 23:33:32
三十過ぎて仕送り…人として何かが欠けている。



531:カキク・ケコ
05/10/05 00:30:47
>>530
凡人と一緒にするな!!

532:吾輩は名無しである
05/10/05 01:35:03
三十過ぎて仕送りネタで盛り上がってるみなさま。
お前ら大事な人のことを忘れてないか。



                                          太宰。

533:吾輩は名無しである
05/10/05 10:57:23
阿部和重も30こえて仕送り
あとみうらじゅんも

534:吾輩は名無しである
05/10/05 13:02:17
島尾敏雄の名瀬時代の日記には、
川端康成や阿部和重ばりのテーマ
(幼女が夢に出てきたり、島尾が小学生の女の子と話してるのをミホ夫人が嫌がるといった)
が出てくるという。まあ、匂わせてあるだけでどうしたというわけじゃないんだが。

少女をテーマにするというのは、文学として珍しいことではないけど、
この人の奥の深さにはちょっとびっくりする。



535:吾輩は名無しである
05/10/05 20:02:26
>>534
というより、島尾敏雄にはロリコン趣味があったでしょう。「カイエ」の特集
だったか。彼が少女の写真を選んで掲載しているのがあった。詩人の近藤洋太も
かつての読者として、その点について強い違和感を表明していた。

536:吾輩は名無しである
05/10/05 21:24:50
>>517>>521>>526>>528>>530>>532>>533>>534>>535
一人で勝手に盛り上がって、ずいぶん楽しそうだな。
いっぱい書き込めて満足したか。仕送りとロリコンに異常反応中の坊や。

537:吾輩は名無しである
05/10/05 23:00:06
>>536
おおはずれだね。鑑識眼をみがいてくれ。



538:吾輩は名無しである
05/10/06 16:37:57
女好きで酒好きですき焼きが好きで、お世辞にも生活力があるとは言えない…
島尾敏雄はそんな俗っぽいところの多々ある人だったんだろうと思う。
生きた島尾を聖人扱いして許されるのは、ミホさんだけではないかしら。

しかし、日本列島の尾っぽのところで運命的な戦争体験をして、
私小説・散華文学・シュールレアリズム・童話・随筆・民俗学と多岐に渡って、
いずれも素晴らしい文章を残した。
それは確かに俗を聖に変える仕事であるに違いない。

ある種のタイプの人(彼の戦記物に出てくる下士官達のような)や精神的に未熟な人には、
島尾の凄さって分からんだろう。
もっとも島尾の凄さが分からないからといって生活に支障があるわけでなし、
むしろ分からない人の方が健康的だとさえ言えるかもしれない。

でも、島尾文学の凄みが分からずに、賢しらな顔をして、
わざわざここに貶めを書き込んでいる人には、なんだか哀れを覚えてしまう。

長文シツレイ。


539:吾輩は名無しである
05/10/06 23:28:02
人それぞれ、背負っていかなければならない様々な人生の背景や事情がある。
そんなごくあたりまえの事を想像する能力もなく、まるで自分は無垢のごとく
装い、嬉々として人を裁きたがる人種がいる。その手の奴が、得意げに滑稽な
誹謗中傷の書き込みをして悦に入っている。書き込んだ人間の、心の卑しさと
振る舞いの醜さしか伝わってこない。


540:吾輩は名無しである
05/10/08 02:24:12
作家の生活を容赦なく見つめることも必要。島尾は仕送りをもらいながら、外に女を
つくり、妻を発狂させ、家庭を混乱させた。それのどこが「背負っていかなければ
ならない様々な人生の背景や事情」なのか。「死の棘」日記を読んでも、作家の特権に
寄りかかった、寄生虫的な身勝手な姿勢に不快感しか感じなかった。大西巨人の長期の
生活保護受給の疑惑などとも併せて、声を大にして追及すべき問題だ。「夜すき焼き」だと?
笑わせるなよ、このスネかじりが。





541:吾輩は名無しである
05/10/08 09:37:24
追求だって

542:吾輩は名無しである
05/10/08 10:40:49
今度はすき焼きか。この調子だと映画鑑賞も文句言いだしそうだな。

543:吾輩は名無しである
05/10/08 21:00:07
声を大にして追及ねぇ…
現役の政治家がウソついてたならともかく、
死後二十年近い文学者を追及してどうしたいのか。
この辺の言葉に対する感覚が、
>>540氏はまだ若くて大して本読んでないんじゃないかと思わせるが。

石川啄木、尾崎放哉、種田山頭火、太宰治、中原中也、檀一雄…
この辺のいわゆる「無頼派」の類は、確かに家庭人・社会人としては、
常識から逸脱してる。実際に付き合うには困った人たちだと思う。
しかしいずれも人に認められる文学作品を残した。

ただ、いわゆる無頼派の人たちが外に向かう派手な活動を残しているのに対して、
島尾敏雄という人は、ちゃっかりやることやってる割には、内向してると思う。
夫婦で互いに精神を病んで、ついに精神病院に住所を移すところまでいった…
なんて話を聞くと、無頼派の凄みとは違った凄みを感じる。

シュールレアリズムを志向した開高健は、女癖の悪さから家庭は火宅の様相を呈していたらしい。
サントリーの広報を手がけ、芥川賞を獲り、世界中釣りして回る…
遺産が何億もあったというから、流行作家の栄達からいったら島尾と比較にならんが、
それでも、鹿児島のそのまた僻地の図書館長に過ぎなかった島尾にわざわざ会いに行ったのは、
文学に生きる者として、どうにも敵わないものを島尾に感じていたからではないのかしら。
開高はわざわざベトナム戦争に出かけて、そこで九死に一生を得ているが、
それだって島尾の特攻体験に較べればどうなんだろう。

破天荒だからこそ分かる島尾の懐の深さ、業の深さってのも、あるんだろう。





544:543
05/10/08 22:10:50
誤解の無いように書いておきたいのですが、
開高健も私は好きな作家です。

開高の「白いページ」という本に、
奄美の島尾を訪ねたエッセイがたくさん載っていて、
奄美では人が死んだことを、死んだといわずに「水が飲めなくなった」というのに感嘆する話や、
徳之島のある島唄が、島中の集落をけなして笑いをとるのは見事だと誉める話は、
読んで感じいることしきりでした。

名瀬の島尾の家に、島尾と一緒に夕方帰ったら、
ミホさんが予感したかのように外でマヤさんと遊んでいて、
「私は魔女ですよ、怖いですよ」とかなんとか笑ったなんて話も、
開高の全集の中にあって、名瀬の夕暮れが目に浮かぶようでした。

開高が島尾を撮影した写真が、
名瀬の図書館だか古仁屋の図書館だかに飾ってあって、それも良かった。

長々と書き込みシツレイしました。



545:吾輩は名無しである
05/10/08 22:30:04
作家は、常人より、何かが欠如してたり、過剰だったり、破綻してたりするもの。
だから、小説などを書いてしまったりする。作家に品行方正な道学者像を求める
のは、およそ馬鹿げている。
島尾敏雄は、破綻へ向かって進みながら、最後の際で破綻を逃れる人生を生きていた
ように思う。特攻体験がそうだけど、ミホさんとの壮絶な日々もそうでしょ。とりわ
け「死の棘」で作品化された島尾家の日常は、母子心中に至ったかもしれない一家破
綻寸前の状態だった。でも、この当時の島尾敏雄を責める資格があるのは、ミホさん、
伸三氏、まやさん(亡くなられましたが)そして、愛人と言われ、後に自殺されたと
言われる女性の親族だけ。私達一般読者は、当時の島尾敏雄のプライベートな生活を
責めるのを控えるべき。それに、当時の島尾家のプライベート生活の全貌を知ってい
るわけでもないしね。島尾敏雄の作品を批判・批評する事にとどめるべきだと思うよ。


546:吾輩は名無しである
05/10/08 22:38:07
>>545
一般読者の知らないプライベートを書き立てているのはおめえじゃんw

547:吾輩は名無しである
05/10/08 22:52:33
>>546
「死の棘」に書かれている事も理解してないみたいだな。


548:吾輩は名無しである
05/10/08 22:55:41
>>546
青いのォ。

549:吾輩は名無しである
05/10/08 22:59:39
>>546
きみは私小説だけ読んでればいいw

550:吾輩は名無しである
05/10/08 23:01:27
>>540.>>546
一連の自演を晒されても、恥知らずに、まだ書き込んで
いるのか、このアホが。

551:吾輩は名無しである
05/10/08 23:04:03
それにしてもこのスレ、四年目にしてブレイクしてますね。
日本の純文も捨てたもんじゃないかも。

552:%
05/10/08 23:29:37
>>538
>もっとも島尾の凄さが分からないからといって生活に支障があるわけでなし、
>むしろ分からない人の方が健康的だとさえ言えるかもしれない。
確かにそうですね。彼の「深み」みたいなものは
容易に人を寄せ付けないようなところがあるにもかかわらず、
というか、それゆえに人を惹きつけるところがあるようです。

>>543
>夫婦で互いに精神を病んで、ついに精神病院に住所を移すところまでいった…
>なんて話を聞くと、無頼派の凄みとは違った凄みを感じる。
その「凄み」には精神的な弱さと強さの同居を感じるところがあって、
弱さの背後に強さが、強さの影に弱さがあるような感覚だろうか。。。

553:吾輩は名無しである
05/10/09 15:50:02
>その「凄み」には精神的な弱さと強さの同居を感じるところがあって、
>弱さの背後に強さが、強さの影に弱さがあるような感覚だろうか。。。

同感

554:吾輩は名無しである
05/10/10 15:36:15
>>552->>553
何を知った口叩いてんだか。笑わせるな。こんな人間の屑をいつまで
持ち上げてんだ。女房は基地外、娘はオシ、愛人は後で自殺。まさに畜生だ。
今頃島尾敏雄は地獄の業火で焼かれているだろう。こんな奴が入信するから、
日本のカトリックは安っぽく見られるんだ。



555:吾輩は名無しである
05/10/10 22:09:33
>>554
何言ってるんだ、おまえ。俺は、552でも553でもないけどよ、
糞文垂れ流してんじゃねーよ。ミホさんは存命されてるんだぞ。
とにかく、名誉毀損に当たる文章を書いた責任を覚悟しとけ。この
スレは多くの人が見ている事を忘れるな。


556:吾輩は名無しである
05/10/10 22:56:59
おうおう今度は法律を持ち出して恫喝かよ。



557:吾輩は名無しである
05/10/11 19:16:58
お前さんが島尾の愛人の子孫か何かでもないかぎり、そんな悪態は
手前を貶めるだけだぞ。

558:吾輩は名無しである
05/10/11 19:22:47
>>554
度を越した、ひどい書き込みだ。

559:吾輩は名無しである
05/10/11 21:19:43
>>556
幼いね。

560:吾輩は名無しである
05/10/13 09:33:00
「十一月三十日(火)晴
…?之兄に手紙を書く、ミホも書く、しかし、気分さわいでいるので文面荒れているので、
手紙はやめて、電信為替で三万円送る、ついでにセメント二升、砂をバケツに一ぱい買う
(朝方清掃人夫来て、それを用意してくれと言い置いた)ミホ泉湯から丸太棒を貰い、
それに通して、運び帰る。又二人で炭屋に行く。トラ猫の捨て猫を一旦つれて戻ろうとしたが、
糞の始末のことなど思いやめる。近づいた二人連れの女が、キチガイと言う言葉が耳にはいり
そちらを見ると、振り返り振り返り行く、いつかぼくが泣いて歩きミホに連れ帰られた時の姿を
見た人ではないか?」(死の棘日記より)

島尾敏雄の凄みというのは、こうしてキチガイと後ろ指を指される状況を、
文学だけを頼りに切り開いたところにあるのではないか。


561:吾輩は名無しである
05/10/13 09:34:54
>>554は別に、島尾に思い入れがあるわけじゃなかろう。
固定ファンが多そうな作家のスレに、荒らしや煽りを書き込んで、
一人で喜んでいる、2ちゃんに多い類。
他のスレや板でも似たようなことをしてるはず。
最近島尾スレが上がりだしたから書き込みしてるだけだろう。
短い言葉で煽るテクニツクには長けているけれど、
そのネタは基本的に2ちゃんの過去レスから仕入れているだけだから、
ちゃんと自分の言葉や内容があるわけじゃない。
スルーすればもうそれでいいんじゃないかな。

どちらかというと、
むしろ私はこのスレの島尾ファンの生真面目さに心惹かれた。
ああ、島尾のファンはちゃんといるんだなぁと思う。
この八日から十日の三連休には、
加計呂麻島で、諸鈍シバヤを始めとするお祭りが、
盛大に催されたそうです。県外からのツアーもあったはず。
呑の浦の文学碑にもたくさんの人が訪れたことでしょう。


562:吾輩は名無しである
05/10/13 22:17:38
なーに言ってんだよ。芸術院会員になりながら、皇太子(現在の天皇)との茶話を
拒否した島尾。阿川弘之が怒っていたが、要するに、



         金 だ け 欲 し か っ た ん だ な 。




「おい島尾、貴様はどうして芸術院会員などになったんだ!」と怒鳴った井上
光晴の方が、はるかに男らしいと思う。

563:%
05/10/13 23:07:00
アンチの人もいるようですが、まあどういう視点を持つにしろ、
作家に関心が寄せられるというのは、きっと悪い事ではないのでしょう。
島尾に「男らしさ」があるかどうか、わたしにはよくわからない。

ある作家の作品を読む時、そこで重要なのは何かを考えるとき、
もちろんそれぞれの読者によって視点の違いがあるのでしょうが、
私にとって重要なのは「言葉の力」なのですね。
島尾の作品の多くには、その「言葉の力」がある。

たとえば、ある人は「男らしさ」という人間性を重要視するのでしょう。
また、ある人は文章の美しさや描写の巧みさを第一に考えるかもしれない。
そしてまた、そうしたさまざまな要素を総合して評価する人もいそうです。
しかし、最も重要なのは、やはり「言葉の力」ではないでしょうか。

564:吾輩は名無しである
05/10/15 05:27:02
言葉=神=死の棘のミホさん

魚雷艇学生としては皇族と茶ァなんか飲めるかってことなのかね
いいじゃん、金だけ欲しくたって。

565:吾輩は名無しである
05/10/15 09:36:21
芸術院会員の話はミホさんに、是非にもと頼まれたことで、ミホさんは後々
のマヤさんの事を心配したからだという話だったね。島尾個人は不本意だっ
たのだろうけど。

566:吾輩は名無しである
05/10/15 12:11:07
人間の屑で連想するのは、町田康。町田康のちょっとシュールっぽい作品は夢の中の日常系のものと、
シュールな事に遭遇したときの淡々とした様や台詞まわしなど、よく似ているように思う。
人間の屑とか罵られてるのを読むと、ますます島尾に興味を持ってしまう。
しかも芸術院がどーのとかいままで知らんかった具体的な話がでてくればますます(ry

567:吾輩は名無しである
05/10/15 19:09:29
武田泰淳は司馬遷を「生き恥を晒した男」と評し、自らも司馬遷に倣い
作家として生き恥を晒して生きることを自分に課した。「人間の屑」、
そんなこと言われても、作家にとっては、とりたてて、なんということ
でもないんじゃないか。

568:吾輩は名無しである
05/11/15 01:24:49
昨日初めて島尾敏雄を読んだ。
読んだのは「魚雷艇学生」。
自分は戦記ものが大好きで、戦記ものならなんでも面白く読めちゃうんだけど、
この作品は、作中の静けさがすごく心地良かった。
高らかに祖国の栄光を謳うでもなく、軍部を批判するでもなく、
戦後、かなり時間をおいて書かれたという事もあるんだろうけど、
特攻兵器に乗り込むという異常な状況、
やがて訪れる出撃を、命令を待機するモラトリアム状態を
ただ静かに見つめる主人公の視点が良かった。
現実と「私」との間に薄い膜が一枚張ってあるような淡々とした筆致で、
モノクロームの夢をみているようでしたね。

つか、ひと月書き込みないんだね、ここ。

569:吾輩は名無しである
05/11/16 23:46:26
11月12日が十九回目の命日でした。
名瀬の碑の前で、ミホ夫人が献花している写真が、
毎日新聞の地方欄に出ていた。


570:吾輩は名無しである
05/11/27 05:01:22
あんな大恋愛して結婚してても浮気するんだなあ
男ってしょーもない生き物ですね

571:吾輩は名無しである
05/12/05 15:56:17


572:吾輩は名無しである
05/12/06 15:11:41
そのしょーもない男に入れ込んでしまうのが女のしょーもなさです。
女が男ほど浮気しないのは、社会的肉体的な諸事情によるものであって
決してピュアーに相手を想ってるからではない。

573:吾輩は名無しである
05/12/06 21:41:01
浮気する奴はする。しない奴はしない。
それは男も女も同じ。
島尾敏雄は浮気した。奥さんに愛情が欠けてたとは思えないので、
島尾の浮気はただの助平根性だったということでOK?

574:吾輩は名無しである
05/12/07 19:56:09
島尾さんは、そりゃ男だから助平根性もあったろうけど、ちょっと
無頼派やってみたかったんじゃないの。あの悶着の時期ミホさんが
田中英光の本を投げつけたんでしょ。

575:吾輩は名無しである
05/12/08 04:26:35
トシオは臆病で小心者のくせして妙に無頼を気取りたがる変な癖があるよ


576:吾輩は名無しである
05/12/14 20:51:09
島尾敏雄は、心優しき特攻隊長。その辺のチンピラヤクザと
ものが違います。戦後はちょとグダグダになっちゃってミホ
さんとモメちゃったけど。


577:吾輩は名無しである
05/12/21 22:11:36
しかしよく特攻隊長を任されたものだと思うよ。
若いときから結構ノイローゼ気質があったみたいだし、
異常ともいえるデリケートな神経をもってたみたいだから。

578:吾輩は名無しである
05/12/23 11:49:05
戦争は、人を変えるのよ。

579:吾輩は名無しである
05/12/24 22:26:26
『島尾敏雄による島尾敏雄』って本があるみたいだけど
『ロラン・バルトによるロラン・バルト』のような感じ?

580:吾輩は名無しである
05/12/25 15:16:35
>>579
出版社(青銅社)が編んだ、ただのアンソロジー。
北杜夫とか他の作家のもあり。

581:吾輩は名無しである
05/12/26 23:54:56
いや、ミホともめた敏雄が好きなのよ。

582:吾輩は名無しである
05/12/27 00:30:13
この作家ってよく日記っぽいのも書いてるよね。
あまりよく知らないけど面白いですか?

583:吾輩は名無しである
05/12/30 00:44:39
正直言って、こういう人間にはなりたくないなと思う。この人の日記を
荷風の日記みたいにすべて刊行する出版計画が新潮社にあったようだが、
中止にして正解だよ。そんなこと意味ないって。




584:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
05/12/30 11:53:27
>>582
が言っているのは「日の移ろい」あたりじゃないかな。
これは日記の形をとっているが、立派な創作。
島尾敏雄の技法がうまく取り入れられている。
そのつもりで(思い入れせずに)鑑賞すべし。

585: 
06/01/07 02:12:01
あと夢日記もあるけど、あれはすごいな。

586:我輩は名無しである
06/01/08 18:23:29
「日の移ろい」にはハマッタ。
それこそ一時期トランキライザーがわりだった。
いわば裏「死の棘」の存在。名作。

587:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/08 18:25:01


588:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/08 23:58:23
『日の移ろい』はなんか薄味だった印象があるけどなあ。
『死の棘』は確かに凄みと深みはあったけど、
「続・死の棘」とも呼べる短編群もまた強烈な感じがした。

589:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/09 14:46:01
死の棘は、物語的に抑揚があまりないし、読んでて辛い。愛を描いた小説と言うが、あれが愛か?と思ってしまう。
自分の母も父を事あるごとに責めてたので、他人事とは思えない部分もある。小説程酷くはなかったけど。

590:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/12 03:30:08
抑揚のある物語ほしいなら
リアル鬼ごっこでも読めば?

591:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/12 06:02:55
まあたしかに
似たようなパターンのシーンが何度も繰り返される印象はある

592:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/12 15:59:47
死のとげの売りは何?

593:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/12 17:14:09
教えろ


594:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/12 19:02:05


595:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/12 22:15:29
トシヲがミホに責められるSMユーモア小説。

596:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/15 01:23:40
そういえば『死の棘』はユーモア小説だと書いた某評論家がいたっけ。
あいつは(ry

597:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/16 07:50:52
>>592
絶望の中にある不可解な微笑ましさ

598:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/18 20:18:41
>>597
絶望の中にある不可解なぬくもりも。

599:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/18 20:55:16
絶望の中にある不可解ないやらしさも。

600:吾輩は名無しである
06/01/18 21:49:29
多岐多様、なんでもありっていうのがいいんですよ。
文章(小説)がうまいだけ、っていうのもいいね。

601:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/18 22:29:17
スレ5年目(実質4年半)で600か。。。

602:吾輩は名無しである
06/01/19 07:21:33
いかにも島尾敏雄らしくていいんじゃない。
島尾スレが村上スレみたいに伸びるような世の中ってやだよ。

603:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/22 02:16:51
600で4年半ってことだけど
去年1年で200レス超えてる!

604:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/22 21:48:00
じゃあ今年で800あたりまでいくかな。

605:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/25 00:37:39
「幼年記」っていろんな版があるんですか?

606:%
06/01/29 20:30:06
『幼年記』には3つの版があるようですね。
1943年の、こをろ発行所版
1967年の、徳間書店版
1973年の、弓立社版
少し内容に異同があるようです。
ちなみに当方が所持しているのは弓立社版。

607:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/30 23:43:18
徳間書店のものと弓立社のものなら比較的入手しやすそう

608:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/31 21:02:24
「追想 島尾敏雄」(南方新社刊 2005年)より

郡山健次郎氏(カトリック鹿児島教区司教)の回想(抜粋)

「健ちゃんは、やっぱりタメナリ伯父さんの子だね。話が上手だ。」

和秀雄氏(大阪大学名誉教授)の回想(抜粋)

(みほ夫人からの話)「あのね、秀ちゃん。敏雄おじさんに体臭が出てきたのよ。」




609:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/01/31 23:19:53
¥1,890かあーどうしよっかなー

610:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/01 18:26:28
>>609
608です。「追想 島尾敏雄」は、絶対買い!です

611:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/01 20:13:21
こいつ才能なし。

612:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/01 20:37:53
金儲けの?

613:吾輩は名無しである
06/02/02 21:08:36
明日のNHK鹿児島のpm7:30ローカル特番「かごしま熱風録」で、
島尾夫妻が取り上げられます。

URLリンク(www.nhk.or.jp)


614:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/03 22:59:36
島尾敏雄論として秀逸なのって?

615:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/06 21:23:00
吉本隆明「島尾敏雄」:吉本が同世代で唯一共感できる作家島尾への
愛情ある批評がなされてる。
記憶に残ってるものとしては埴谷雄高の「死の棘」についての批評で、
愛人と言われる女性が、家庭を脅かす負の存在としてしか描かれてい
ないのが不満といえば不満だというような事が書いてあったような。



616:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/06 23:59:21
大江『同時代としての戦後』にすぐれた島尾論があったよ。

617:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/09 00:29:57
奥野も島尾について書いてるよね。

618:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/09 08:34:02
富岡多恵子や上野千鶴子の男流文学論
フェミニズム批評

619:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
06/02/10 21:35:40
島尾敏雄の死の棘を読み、小岩に興味がわいたので先週行ってまいりましたが
当然、島尾一家が住んでいた頃の様相とは大きくかけ離れ
単なる住宅地、東京のベッドタウンでした。

でも、ボロ家(失礼)を見かける度に当時の島尾一家の生活に思いを馳せつつ
なかなかよい散歩となりました。

島尾敏雄さんの文章は、一度読むだけでジャンキーになります。

620:もま
06/02/10 23:18:09
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621:吾輩は名無しである
06/02/12 20:28:09
>>620
島尾敏雄のスレと知っての書き込みか。あっぱれ。

622:吾輩は名無しである
06/02/13 07:49:59
島尾敏雄全集の5を古本屋をやってる家の知人から譲ってもらって読んでます。最初知人に『鬼剥げ』を紹介されて興味を持って譲ってもらったんですが
この人の、この時期の作品は自分にはこれまでに無い程ピッタリ合ってるようです。これから読んでいくに当たってまずどのあたりから読めばいいですかね

623:%
06/02/13 23:00:50
「鬼剥げ」が気に入られたのですね!

それではおそらく、
孤島夢、摩天楼、亀甲の裂け目、大鋏、月暈、死人の訪れ、子之吉の舌、むかで、冬の宿り
なども気に入ると思いますし、
石像歩き出す、単独旅行者、島の果て、夢の中での日常、徳之島航海記、勾配のあるラビリンス、
格子の眼、ロング・ロング・アゴウ、宿定め、夜の匂い、兆、春の日のかげり、帰巣者の憂鬱、
など、1940年代後半から1950年代前半発表のものはどれを読んでもグッとくると思います。

624:吾輩は名無しである
06/02/14 18:07:45
>>623
なるほど、丁寧にありがとうございます。
同じ巻に収録されている子之吉の舌、むかで、春の日のかげり、肝の小さいままに、冬の宿り等々
読み進めていますがどれもかなり気に入っています。
島尾さんの作品には憎たらしいほどに自分のコンプレックスを見透かされたような気分にさせられますW
描写も自分好みでますます病み付きになりそう。
>>623で挙げてもらった短篇を中心にこれから掘っていこうと思います
さて友人の家の古本屋に果たしてまだ在庫はあるかしらん...


625:吾輩は名無しである
06/02/14 20:39:40
>>621
ワロタ

626:吾輩は名無しである
06/02/15 19:59:25
「魚雷艇学生」は?

627:吾輩は名無しである
06/02/15 21:22:41
全集の端本ってなかなか古本屋で見ない

628:%
06/02/19 01:53:12
>>624
>島尾さんの作品には憎たらしいほどに
>自分のコンプレックスを見透かされたような気分にさせられますW
それとよく似た気持ちはよく感じますね。
内面をあたかものぞかれたように感じてしまう怖さと面白さ。

629:%
06/02/19 01:55:21
>>626
個人的には晩年の「魚雷艇学生」よりも
初期に属する「贋学生」のほうが好きですね。

630:吾輩は名無しである
06/02/19 02:47:56
難解すぎ

631:吾輩は名無しである
06/02/19 12:05:47
死のとげでもうぐったり

632:吾輩は名無しである
06/02/19 15:37:45
ミホさんは、美保だったんだ。

633:吾輩は名無しである
06/02/25 17:41:50
講談社文芸文庫
軒並み絶版

634:吾輩は名無しである
06/02/26 01:40:34
島尾ミホさん主演の「ドルチェ-優しく」を観ました。
ミホさんの独白。とても短い作品。
実物のミホさんやマヤさんが見れて感激。
ミホさんの狂気じみた独白に圧倒されました。

635:吾輩は名無しである
06/02/26 21:39:50
>>634
あのモノトーンの映像とミホさんの甲高い声が、印象深かった。
ソクーロフはミホさんの自由に任せたというけど、あれは自然な
モノローグなのか、彼女流の演出だったのか判別できなかった。

636:%
06/02/26 23:51:25
「ドルチェ」はぜひ観たいですね。

637:吾輩は名無しである
06/02/27 16:56:05
追想島尾敏雄(南方新社)より

   島尾さんの思い出 よしもとばなな
 私は島尾さんのことを「たまにうちに来るおじさん」だと思っていた。
 全ての女の人が好きになってしまうような、かっこよく品のいい優しい
人という印象がある。
 その内面の複雑さと、そしてやっぱり最後には女の人の望みにかなって
しまうまっすぐさは後年本を読んで知った。でもなぜかそんなに違和感が
なかったのだ。(中略)
 私が作家になったとき、ミホさんとマヤさんから島バナナが段ボール一
箱届いた。遠くの島に住むふたりが喜んでくれて、きっと亡き島尾さんも
喜んでくれている・・・そのことは私を少し大人にしたように思う。
 今はもう亡くなってしまったが、人とお話をほとんどしなかったマヤさ
んが、幼い頃なぜかうちの姉とはちょっとだけ話をしたというのを聞いた
ことがある。その話をするときの姉はいつも優しい声をしている。
 そういうことも含めて、私はなんとなく島尾さんの家の人たちを近しく
感じるのだ。
 ミホさんがいつまでもお元気でいらして、あの美しい声で歌を歌い、
小鳥や犬と暮らしていることを思うたび、そしてお孫さんのまほちゃんが
奄美を訪れておばあちゃんとすごした話を聞くたびに、心の中が温かくな
るのだ。


   吉本ばななはさすがに文章が上手いですな。

638:吾輩は名無しである
06/03/01 21:03:08
島尾伸三氏が、小岩、奄美の少年時代のことを書いたように、マヤさんも
自分の少女時代のことを書いてくれないだろうかと期待していたのですが、
急逝されてしまいました。あの時代、マヤさんはどのような気持ちで過ご
されていたんだろうかと思ってしまいます。「ドルチェ」の映画に出てく
る何も語らないマヤさん、そして唄うように多くを語るミホさん。沈黙す
るマヤさんの姿は、傷つけられた菩薩のように見え、心が痛みました。

639:吾輩は名無しである
06/03/06 19:36:38
>>637
ばななの姉ハルノ宵子は、今も漫画書いてるの?
顔は、ばななに似てるのかな。

640:吾輩は名無しである
06/03/19 00:59:47
「損なわれた時を求めて」なかなかいい!

641:吾輩は名無しである
06/03/23 22:10:05
「東京~奄美 損なわれた時を求めて」、映画化して欲しい。
監督は小栗康平か河瀬直美で。

642:吾輩は名無しである
06/03/26 12:58:45
島尾敏雄って、三十過ぎて親から仕送り貰っていたんでしょう?



643:%
06/04/02 23:45:59
吉増剛造が島尾敏雄について書いてある文章を見たのですが、
島尾夫妻と結構交流があったのでしょうか。

644:吾輩は名無しである
06/04/05 23:38:07
島尾ミホの古本ってどうしてあんなに高いんだ!!??

645:吾輩は名無しである
06/04/06 00:07:31
>>644
それは内容が素晴らしいため、ではない。夫に裏切られた女への同情と、その裏に
ある嘲笑のため、値段が高いのさ。



646:吾輩は名無しである
06/04/06 01:45:33
このスレ久しぶりに見て、また島尾敏男読みたくなりました。昔読んだ『記夢誌』に「吉川(淳之介)が離れていく」夢の数日後、「吉川が傷口を見せに近づいて来る」という記述があって、妙に気持ち悪くて印象深かったです。


647:吾輩は名無しである
06/04/06 01:48:05
×敏男
〇敏雄
でしたね。すみません。

648:吾輩は名無しである
06/04/06 19:04:13
吉川って、吉行のことか?



649:吾輩は名無しである
06/04/06 21:11:56
すいません間違えました。

650:吾輩は名無しである
06/04/07 00:42:29
>>645
わかってらっしゃる。

651:吾輩は名無しである
06/04/13 23:52:17
吉行とはかなりつるんでいた時期があったようですね。

652:吾輩は名無しである
06/04/16 15:02:21
でも吉行に、父親から仕送りをもらっていることを批判されて、それから
疎遠になったんだろう? 吉行は苦労人だから、島尾と違って潔癖だったんだな。



653:吾輩は名無しである
06/04/21 00:33:27
島尾ミホ「祭り裏」が未だ入手できず。残念。

654:吾輩は名無しである
06/04/21 08:51:12
ミホとナオミならどっちが強いの?

655:吾輩は名無しである
06/04/25 21:57:17
新刊「魚は泳ぐ」島尾伸三著。
読むべし。

656:%
06/04/30 01:03:37
『幼年記』を半分ほど読んだあと(短篇と書簡)、
『島尾敏雄による島尾敏雄』を読み始めました。
編纂者がいいのか、内容は想像以上によさそう。

657:吾輩は名無しである
06/05/03 22:00:25
坂本一亀(筑摩書房編集者、坂本龍一の父、故人)は、島尾の
死去した日に、泣きながら酒を飲んでいたという。

658:吾輩は名無しである
06/05/05 16:55:40
「死の棘」読んだが、そんなにいいかこれ?
高評価の理由がわからん。

659:吾輩は名無しである
06/05/28 20:05:52
「死の棘」は良い悪いという評価基準を超えてるんだ。

660:吾輩は名無しである
06/05/28 20:08:48
誰が評価基準を決め誰がそれを越えたと決めたんだ

661:吾輩は名無しである
06/05/28 20:09:31
「個人的感想ではありますが」とことわれ

662:吾輩は名無しである
06/05/28 20:10:07
「私見によれば」でもいい

663:吾輩は名無しである
06/05/28 20:10:48
「愚考いたしまするところ」でも許す

664:吾輩は名無しである
06/05/28 20:12:21
「独断と偏見で申し上げるならば」も可

665:吾輩は名無しである
06/05/28 20:13:16
「非才浅学の身をも顧みず言わせていただきますと」も認める

666:吾輩は名無しである
06/05/28 20:14:13
「単なる直観なんですけどね」でもよしとしよう

667:吾輩は名無しである
06/05/28 20:15:15
「まあぶっちゃっけた話俺が思うによ」でもしょうがあるまい

668:吾輩は名無しである
06/05/28 20:17:29
「どっかの誰かがのたまってた話によれば」だけは認められん

669:吾輩は名無しである
06/06/09 11:25:15
「新潮文庫版の解説が酷い」がこれは仕方の無いことであるといえよう

670:田中眞人
06/07/01 14:52:02
小生、いささか島尾さんに縁があるものです。
詩集の跋文もかいてもらったりしています。
島尾論をすこし書き足していますが、なにかそちらの近況などをメールで聴きたいのですが。

671:吾輩は名無しである
06/07/15 10:22:05
島尾隊長萌え~~

672:吾輩は名無しである
06/07/18 22:03:40
加計呂麻島の呑ノ浦に行ってみたい。

673:吾輩は名無しである
06/07/24 02:32:30
しまおしんぞうage

674:吾輩は名無しである
06/07/29 05:01:24
本日産経新聞にご長男・伸三氏記事。写真付き。

675:吾輩は名無しである
06/07/29 06:26:10
>>652
なんだよ、それ。。
それが本当なら、島尾に対する見方が変わってしまいそうだ。

676:吾輩は名無しである
06/07/29 19:23:14
>>675
自演粘着馬鹿

677:吾輩は名無しである
06/08/03 10:20:42
「死の棘」読んだけどつまんねな~、と思ってたんだけど
自分が読んだのは作品の一部だけだったことが判明したw

何年にも渡って書きつがれたものなんだね、これ。
昔の文学全集で読んだから、その時点で書かれたものしか収録されてなかったようで・・・
新潮文庫を見たら自分が読んだのよりも明らかに長いので驚いたよ。

678:吾輩は名無しである
06/09/03 06:32:16
久坂葉子の本で島尾さんを知ってここを見つけて読んだけども
神戸時代の頃についてはここには書き込みがないですね。
その頃の事(久坂との関係とか)を知ってる人がいたら教えて下さいな。
思いつめるくらいに久坂葉子にひかれていて
島尾さんの本も読んでみようかという気になってきている今日この頃です。


679:眩
06/09/03 14:03:40
「幾度目かの最期」は良い短篇だよな。感情移入してしまったら抜け出せなくなりそうな……。

「単独旅行者」とかはヴァイキングが初出だっけ? 
だいたい単独旅行者って新潮が絶版になってから手に入らないんだよな。
久坂が死んだころには島尾は同人を脱退しているはずだけど、と思って調べてみたら
モデルにした小説を書いているのか。知らなかったわ。
「死人の訪れ」、読んだこともなく積読本にも収録されていなかったので
物知りなかたか全集持ちのひとをお待ち下さい。

久坂葉子だったら富士正晴のほうがエッセイ小説いろいろ書いているよ。まぁ手に入れるのが面倒だが。

680:吾輩は名無しである
06/09/03 21:35:09
「死人の訪れ」は全集第4巻に収蔵されています。短編です。鉄道に飛び込み自殺
した女(久坂葉子がモデルと言われている)が死人として現れる。僕(島尾)は、
彼女の遺稿集を出そうと、彼女ともう一人の男の友人三人で連れ立って印刷屋に向
かうが、印刷屋の主人が不在で、そこを後にする。途中電車の中で僕と女は二人き
りになる。僕は死人の女に自分の見たエロティックな夢の話をしようとするが結局
話せない。話せなかった夢の描写あり。話そびれ一人家に戻ると、そこに僕と女が
いる。自分が女を引っ張り込んだと思い込み、女と性的な関係を結ぼうとする。妻
が帰って来はしないかと、僕はあせる。妻はその女を好んでいない。そんな話です。

久坂葉子は女島尾敏雄と言われていたらしいですね。因みに島尾は「久坂葉子らの
ことなど」で「まだかなり未熟で未選択の言葉と文章の中からも、どきりとした何
かを読む人に感じさせることが出来るのであろう。それがあるいは女の言葉だなど
と小ざかしくいってみても始まらないだろうし素質のある良い眼を持っているとい
うことも間違いはなさそうに思えるのだ。」と彼女を評しています。

長文失礼



681:吾輩は名無しである
06/09/05 20:55:59
新潮9月号に島尾ミホ「御跡慕いて-嵐の海へ」という短編が載っている。
戦争が終わり佐世保に帰還した島尾隊長さまに会うため、
「私」が特攻艇・震洋を操縦して、嵐の海に船出する、というもの。

ああ、この人はまだ狂気の海峡を漂っているのだ、と思った。
しかし、齢八十を過ぎて新潮の巻頭を飾るのだから、
狂気に支えられて生きているというべきなのか。スゴイ。


682:吾輩は名無しである
06/09/07 22:06:44
今のうちに、ミホさんにロングインタビューしてほしい。戦前戦中の奄美時代
神戸時代、小岩時代、帰島後の奄美時代、敏雄の事、子供達の事。未だ、語ら
れていない、秘められた事があると思う。自分はミホさんにミホ版「死の棘」
を書いてもらいたい。無理かな。

683:吾輩は名無しである
06/09/11 22:09:51
携帯から失礼します。
現在「死のとげ」読了間際なのですが、結婚前のお二人の様子(奄美での話等)が書かれている書籍を教えていただけないでしょうか。
島尾作品初心者なのですが、「死のとげ」で一気に引き付けられてしまいました…

684:吾輩は名無しである
06/09/12 21:56:45
>>683
戦時下、奄美大島での二人の出会いについては、「出発は遂に訪れず」(島尾敏雄著)
に作品化されています。「海辺の生と死」(島尾ミホ著)の最後の章にも、ミホさんの
視点から、当時のことが語られています。雑誌「マリ・クレール」(平成2年12月1日)
に、島尾敏雄とミホの「愛の往復書簡」が掲載されています。45年間封印していた当時の
二人の赤裸々な愛の書簡が公開されています。結構、激しいものです。その一部を貼ってお
きます
「この天が下、この地の上、この宇宙に、あなただけ。ミホ泣けて、泣けて、しかたがあり
ません。どうしていいかわかりません、涙がとまりません。いますぐお目にかかれたら、お
逢ひしたい、あなたにお目にかかったら此のおもひが安らぎますのに、居ても立ってもゐら
れない狂ほしいおもひでございます。  おもひ乱れつつ、朝九時二十分」。



685:吾輩は名無しである
06/09/13 00:01:48
>>684さん
ご厚意ありがとうございます。読了次第、早速探してみようと思います。
貴重な書簡のupにも感謝、感謝です。ミホさんのこと、もっと知りたい症になってしまいました…

686:吾輩は名無しである
06/09/28 21:45:05
「追想島尾敏雄」(南方新社刊 2005年)より

郡山健次郎司教(現カトリック鹿児島教区司教、当時志布志教会主任司祭)

(中略)「島尾さんの家には、本がたくさん置いていました。」


687:吾輩は名無しである
06/10/21 21:05:05
映画「島ノ唄」、渋谷UPLINKで上映中。詩人吉増剛造のロードムービー。
島尾ミホも出演。

688:吾輩は名無しである
06/11/13 22:40:10
本日11/13東京新聞夕刊11面に、没後二十年にあたる昨日の島尾忌ニュースが。
鹿児島県立図書館奄美分館では26日まで没後二十年の企画展を開催中とのこと。

689:吾輩は名無しである
07/01/14 20:37:06
映画「死の棘」のリメイク希望、ミホ役は国仲涼子で。


690:KEMANAI
07/02/07 00:39:24
吉増剛造はこの夫婦がほんとに好きみたいやね。

691:吾輩は名無しである
07/02/07 22:47:52
吉増だけじゃないだろ
島尾夫妻に心底魅了された人は、編集者とか様々いるようだ。
あの、なんてったっけ元冬樹社の・…あの…

692:吾輩は名無しである
07/02/07 23:18:04
記憶障害は痴呆のはじまりw

693:KEMANAI
07/02/07 23:46:45
ヤスケンのことかい?>691

694:吾輩は名無しである
07/02/15 10:39:13
てか、安部公房の「カンガルー・ノート」に出てくる「縞魚飛魚」っていう作家って
どう考えても島尾敏雄をモデルとしてるとしか思えないんだが・・・

安部と島尾ってなんか係わりあったの?

695:吾輩は名無しである
07/02/27 16:58:32
MBC南日本放送で検索してみてください。
小栗監督のインタビュー動画も短いですがあります。


島尾敏雄「人と文学」シンポジウム [02/27 11:17]

奄美ゆかりの作家、島尾敏雄さんについてのシンポジウムが奄美大島瀬戸内町
で開かれました。島尾敏雄さんは、戦時中魚雷艇特攻隊の隊長として奄美大島
加計呂麻島に駐屯し出撃しないまま終戦を迎えました。その当時の極限状況の
回想手記や戦後、加計呂麻島出身の妻ミホさんとの壮絶な愛憎体験から生まれ
た小説「死の棘」などを発表しました。シンポジウムにはこの「死の棘」を映
画化し1990年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞した映画監督の小栗康平さん
らがパネリストとして招かれました。このほか、シンポジウムでは島尾さんの
文学と奄美との関わりについても活発な意見が交わされました。

696:吾輩は名無しである
07/02/27 17:13:37
こちらは新聞記事。

URLリンク(373news.com)

697:吾輩は名無しである
07/03/09 18:14:37
「海辺の生と死」(島尾ミホ著)やっと入手、本日読了。
最後の「その夜」読んで、今までの、「死の棘」の印象が一気に変わった。

ああ、この二人だからこそ「死の棘」が存在したんだなと。
何故ミホがあの狂気にいたったのか、何故それでもトシオが離れなかったのか、
すべて納得できた気がした。

「その夜」と「死の棘」は、今まで読んだ中で最も崇高なラブストーリーです。


698:吾輩は名無しである
07/03/24 12:17:26
たった今、『死の棘』を読了。
この壮大な、folie a deuxをテーマとした物語に出会えたことは、精神科医療に従事する自分にとって、ほんとに幸甚でした。


699:吾輩は名無しである
07/03/28 17:30:52
島尾ミホさんのご冥福をお祈りします

700:吾輩は名無しである
07/03/28 19:20:15
合掌。

701::「KEMANAI」@タコシェ
07/03/28 20:25:37
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
URLリンク(www.373news.com)

敏雄とまたいっしょになれるね。

702:吾輩は名無しである
07/03/28 23:13:26
冥福を祈ります

703:吾輩は名無しである
07/03/29 00:08:08
とうとうお亡くなりになってしまった。
ご冥福をお祈りいたします。

704:吾輩は名無しである
07/03/29 02:29:03
:609
さきほど、島尾ミホさんの訃報を知りました。27日の夜、病院で当直しながらソクーロフの映画をみていました。”この家に、マヤさんはもういないけど、マホさんは、この今も、1人で考え、感じたりしているのだと想像しながら。
その2日前に亡くなっていたとは。明日の葬儀・告別式にぜひ参りたいのですが、奄美までは、余りに遠い。遠くから、哀悼の思いをお送りします。


705:吾輩は名無しである
07/03/29 12:28:43
ミホ死んだな。
死の棘読んだ人は知り合いが死んだような気になるだろうな。

706:吾輩は名無しである
07/03/29 13:13:21
「海辺の生と死」を復刊しろ

707:吾輩は名無しである
07/03/29 13:42:26
704=609
×マホ
○ミホ
もう、混乱してます。今頃、教会で葬儀が行われているのだろうか?

708:吾輩は名無しである
07/03/29 13:47:39
87歳の老婆をひとり暮らしさせて
誰も様子見にいってなかったとは・・・孤独死も当然の結果じゃないか

子供は何してたんだ伸三は、近所の住人は、村の民生委員は、

日本の福祉体制はどうなってる?

709:吾輩は名無しである
07/03/29 14:00:49
田舎の老人なんてそんなもんだろ

710:吾輩は名無しである
07/03/29 14:15:45
常識もないとは情けない。

孤独死の数は都会>>>>>>>>>>>>>>田舎

711:吾輩は名無しである
07/03/29 18:20:57
この流れで、常識って、なんだろうね?
>>709,710


今夜は「ドルチェ」を見よう。

712:吾輩は名無しである
07/03/29 21:18:13
死の棘ファミリーは伸三だけになってしまったか。

713:吾輩は名無しである
07/03/30 06:33:54
「海辺の生と死」を多くの方に読んで頂きたい。
心よりご冥福をお祈り致します。

714:吾輩は名無しである
07/03/30 22:46:31
ミホさんは天寿を全うされ、波乱の人生を成就された感じがするけど、まだ、
歳若かったマヤさんの死は、痛ましく、悲劇的な感じがした。それにしても、
敏雄の死には、両親が海外に旅行中で、子供ながら唯一人で飛行機で乗りつけ
その死を葬送し、さらに、マヤさん、そしてミホさんの死を看を取る事になった
マホちゃんは、不思議な縁に生まれてきたんだね。島尾家の人達の心の傷を癒し、
そのそれぞれの最期を見届けるかのように。「まほちゃんの家」を読むと、
そう思う。


715:吾輩は名無しである
07/03/31 17:11:35
>>710
アホだな

716:吾輩は名無しである
07/03/31 17:42:46
伸三は生き延びろ

717:吾輩は名無しである
07/04/01 09:39:11
アーメン

718:吾輩は名無しである
07/04/02 11:07:50
吉本の自慰サンは追悼文かなんか出すんか?

719:吾輩は名無しである
07/04/02 21:59:08
鹿児島教区の某神父様が、「惜しい女性を亡くした。」と
ミホ婦人死去を悲しんでいた。

720:吾輩は名無しである
07/04/02 23:59:28
「祭り裏」の文庫化を切望してはや5年。

721:吾輩は名無しである
07/04/03 21:23:30
今日の読売夕刊に、吉増剛造の「追悼・島尾ミホさん」が出てたね。

「・・・読者諸氏に、絶版の『海辺の生と死』、『祭り裏』、そして『死の棘』や
『死の棘日記』を、眼にして下さることを、切望しつつ・・・」

『海辺の生と死』『祭り裏』、手に入らないんだよな。早く復刻しろ。

722:吾輩は名無しである
07/04/03 21:33:32
>>721
祭り裏は Web古書店リンクで捜せば見つかる。8000円以上する。

723:吾輩は名無しである
07/04/03 21:40:09
>>721
「海辺の生と死」島尾ミホ著 中公文庫(1987年)

アマゾンのマーケットプレイスで簡単に買えるじゃん。
4000円~ 出せば。

724:吾輩は名無しである
07/04/03 22:35:40
>>721
吉増剛造は…なんというか
いかにも詩人らしい詩人だな。希少価値的存在

725:吾輩は名無しである
07/04/03 22:46:56
吉増『打ち震えている時間』所収の
中上健次VS吉増剛造の対話がおもしろい。

中上がすっかり素直に寛いで安心しきって喋っているのが可笑しい。
対談でなく対話、そういう関係だったんだろう吉増とは。


726:吾輩は名無しである
07/04/03 22:50:54
九州帝国大学文学部  島尾敏雄。
在学中からその名を知られていたらしい

727:吾輩は名無しである
07/04/03 23:08:26
『祭り裏』3000円だったら即買うんだけど。。。

728:吾輩は名無しである
07/04/04 11:23:53
3月22日に手術で入院して、昨日退院。
真っ先にこのスレ見たらミホさんの訃報が。
それも、なんと息を引き取ったのは自分の手術当日らしい

自分は生きて帰ったが、ミホさんはとうとう敏雄のもとにいったんだね。
やっとまた(そして永遠に)いっしょになれたことを、いまは祝福したい気持ちです。

729:【無料】日本文化チャンネル桜スカパー241ch見ようぜ
07/04/05 02:14:31

日本文化チャンネル桜は、平成十九年三月三十一日をもってスカイパーフェクTV!Ch.767における
24時間放送を休止し、同Ch.241「ハッピー241」の夜の時間帯で放送を続けることになりました。

※「ハッピー241」での放送時間(4月1日?)は、以下のとおりです。スカイパーフェクTV!
の受信環境があれば、どなたでも無料でご覧になれます。
       【月?金】18:30?21:30/23:00?24:00
       【土・日】21:00?24:00

URLリンク(www.ch-sakura.jp)



730:::「KEMANAI」@タコシェ
07/04/05 02:28:19
『海辺の生と死』復刊、『祭り裏』文庫化、望みます。

退院よかったね>728

731:吾輩は名無しである
07/04/05 02:42:25
>>328
何の病気か知らないが、退院おめでとん!

入院って大変だろうな。訃報にめげずに完全快復しろよ!

732:吾輩は名無しである
07/04/05 02:44:55
ちがった、別人を入院させちゃ駄目だよ俺。
祝退院>>728 だよorz

733:吾輩は名無しである
07/04/05 13:18:56
728です
>>730,>>731ありがとうございます
やはり島尾敏雄好きは暖かい人が多いなー

入院中は「死の棘」2回読みました
その他文庫の短編集も持って行ったんだけど、「夢の中の日常」や「弧島夢」、
「帰魂譚」は、読んですぐ寝るとすごく変な夢みる.............

734:吾輩は名無しである
07/04/08 15:09:26
「星屑記」に収録されている、「マホを辿って」はよかったな。と思うのは
俺だけ?

735:吾輩は名無しである
07/04/09 02:04:13
>>733
島尾敏雄ファンは数は多くないが非常に濃いと聴いたことがある。大先輩に。

その人は島尾さんが上京すると
知人らが皆待ちかねていて、どっと集まったと話していた。

736:吾輩は名無しである
07/04/09 02:22:20
ミホ夫人亡くなったんだね…   天国へ行った?アーメン。

737:吾輩は名無しである
07/04/09 02:24:50
>>733
入院されてたんですか。
お大事に静養されてください。


738:吾輩は名無しである
07/04/14 15:58:42
昨日の夕刊にミホさんのことが写真付きで掲載されてたね。

739:吾輩は名無しである
07/05/02 17:53:44
ミホさんの「祭り裏」が復刊ドットコムにリクエストされてます

URLリンク(www.fukkan.com)

740:吾輩は名無しである
07/06/05 15:19:20
ミホ、安部首相夫人に似てるな

741:吾輩は名無しである
07/06/05 18:44:37
あんなひしゃくれた顔してたか?

742:吾輩は名無しである
07/07/15 02:08:18
保守がてらあげてみるか。

743:吾輩は名無しである
07/08/05 16:43:54
まほ、安藤忠雄と一緒に、ル・コルビュジエの建築についてのNHK
の番組に出てる、ミホの若い時の顔に似ているね。

744:吾輩は名無しである
07/08/06 23:31:00
文庫復刊あげ

745:吾輩は名無しである
07/08/07 00:36:21
なんだこの古いスレは
2001年から生きてるのかよ

わっはっは

746:吾輩は名無しである
07/08/07 19:22:50
これだ!!!!!!!!!!!
URLリンク(p905.but.jp)
URLリンク(p905.but.jp)
URLリンク(p905.but.jp)
URLリンク(p905.but.jp)
URLリンク(mega-r.com)

747:吾輩は名無しである
07/08/07 22:39:13
>>744
早速買いましたよ
収録作品のうち、半分以上は手持ちとだぶっているが、「単独旅行者」、「マヤと一緒に」
等は古本屋で立ち読みしただけだったので、ほんと、うれしい!!!
しかし、奇跡のような復刊だな
この調子でミホさんの方も復刊してほしいもんだ

748:吾輩は名無しである
07/08/07 23:33:36
「単独旅行者」いいよな。
「勾配のあるラビリンス」とかもそうだが、街を歩いているだけでもう世界が違う。

中公の『日の移ろい』と、講談社文芸の『硝子障子のシルエット』も
復刊してくれれば、無敵に近いラインナップだと思うのだが、まぁ、無理だろうなw。

749:吾輩は名無しである
07/09/08 23:06:00
NHKの「ようこそ先輩」、来週はシンゾーちゃんだ。

750:吾輩は名無しである
07/09/11 17:10:45
終戦間際にミホとした手紙のやりとりのやつ読んだけど、
あれじゃあ死の棘くらい発狂するよなと笑ってしまったw
トシヲひでえw

751:吾輩は名無しである
07/10/02 11:44:56
ミホとの往復書簡は書籍化されてますか?
マリ・クレール以外で…

752:吾輩は名無しである
07/10/14 01:30:59
一応スレはあるんだな
中身はともあれ

元冬樹社のT氏は元気だろうか

753:吾輩は名無しである
07/11/18 23:25:46
奄美に行ってくる。名瀬に2泊した後、21日に加計呂麻島に到着の予定。

754:吾輩は名無しである
07/11/18 23:29:58
いいなあ、いいとこだよね。奄美。良い旅を。

755:吾輩は名無しである
08/01/08 11:40:20
ほしゅ

756:吾輩は名無しである
08/01/08 17:07:58
URLリンク(www.2ch.net) より

6 荒しの定義
 何を以って荒しと認定するかについての問い合わせには基本的にお答えしません。
   (中略)
 保守荒らしも無駄にサーバリソースを消費する行為なので、禁止します。

757:吾輩は名無しである
08/01/27 22:19:52
>>751
書籍化されていないでしょ。しかし、ミホとトシオの関係は、恋愛などとうい
範疇を超える、宿命を背負わされた男と女の業火のような凄まじさがあるね。

758:吾輩は名無しである
08/03/13 09:59:24
島尾敏雄・ミホ夫妻の遺骨 加計呂麻に帰る
    ~出会いと文学の舞台、26日墓碑除幕~

URLリンク(373news.com)


759:吾輩は名無しである
08/03/22 10:20:57
しまおまほ、祖父母を語る・・・
URLリンク(www.tfm.co.jp)

760:吾輩は名無しである
08/04/21 19:55:36
昨日ヤフオクで全集落札した方おめでとうございます><
オークファンで相場調べててわかったんだが1月の時は競り負けてた方ですね^^

761:吾輩は名無しである
08/05/10 23:08:19
三島由紀夫の島尾評がどこにあるかどなたか教えてくださいませんか?


762:吾輩は名無しである
08/05/11 11:36:37
>>761
三島は特に「死の棘」を高く評価していた、「ただの文学的感銘という以上
の恐ろしい迫力の私小説の秀作」。・・・「魔的なものの力」昭和37年、
「鎮魂文学(阿部公房との対談)」、「三島由紀夫評論全集第一巻」新潮社。

763:吾輩は名無しである
08/05/13 10:38:35
>>761
ありがとうございます
「魔的なものの力」は旧全集30巻に見つけることができました


764:吾輩は名無しである
08/05/28 22:15:07
南日本新聞の記事から。

島尾さんの面影浮かぶ 県立図書館分館長宅を公開/奄美
来月15日まで 近く解体
(2008 05/28 07:28)

島尾敏雄氏がかつて住んだ分館長住宅で開かれる研究会=奄美市の県立図書館奄美分館 
鹿児島県立図書館奄美分館(奄美市)は、初代分館長で作家の故・島尾敏雄氏が住んで
いた分館長住宅を公開している。
近く取り壊す予定で公開は6月15日まで。初日の23日には、「奄美島尾敏雄研究会」
(越間誠会長)が同住宅で例会を開き、島尾作品を朗読したり島尾氏との思い出を語り
合ったりして在りし日をしのんだ。
 同住宅は1965(昭和40)年、分館隣に建てられた。木造平屋約60平方メートル。
島尾氏は指宿に移るまでの10年間、家族と暮らした。今年3月まで分館長補佐住宅とし
て使われていた。解体後、住宅の床柱などは、来年4月に完成する県立奄美図書館(仮称)
の「島尾敏雄記念室」に展示する予定。
 住宅内には、「日の移ろい」からの抜粋があちこちに張られている。風呂の扉には
「夕方入浴しながら妻は洗濯をしている。いくつかの古い歌を次々に大きな声で歌うのが
きこえていた」とあり、今にも妻の故・ミホさんの歌が聞こえてきそう。直筆原稿や家族
写真なども展示している。
 研究会の例会では、「日の移ろい」を交代で朗読した後、分館で島尾氏と一緒に働いた
求哲次さん(79)らが「近くの子どもらが毎日のように訪ねてきては、裏から『先生』
と声をかけていた」「当時は宿直があり、ミホさんからコーヒーの差し入れをもらった」
などと思い出を披露した。
 公開は休館日(月曜と30日)を除き午前9時-午後7時(日祝日は午後5時)。
会議室としての利用もできるという。

765:吾輩は名無しである
08/06/11 21:35:38
『「死の棘」日記』が、7月に新潮文庫で出るよ。

766:吾輩は名無しである
08/06/26 21:04:04
全集未収録の作品でエッセイ・日記を除いたのって「夢屑」「魚雷艇~」「震洋発進」くらい?

未収録作品と日記・書簡含む完全版全集出たりはもうしないのかなあ・・・

767:吾輩は名無しである
08/06/29 23:47:46
「魚雷艇~」って入ってないの?

768:吾輩は名無しである
08/07/03 00:21:58
>>767
入ってない。日の移ろいも続編は漏れてる・・・

上の方でも話題になってるけど全日記って刊行されないのかね
野間宏の戦中日記が出版されてるくらいだから、
名瀬日記みたいな形でちょいちょい発表されてる島尾の日記はまとめられててもおかしくないのに。

769:吾輩は名無しである
08/07/03 09:12:38
生前に「全集」を編むのは考えもんだな。

770:吾輩は名無しである
08/07/20 22:22:31
いま「海辺の生と死」を読んでるのだけど、面白すぐる
武田百合子のことを連想するけれど
島尾敏雄も武田泰淳も、よくあんなおもしろい女性を見つけたなあと
感心してしまう

771:吾輩は名無しである
08/07/28 21:31:48
死の棘日記の文庫が出てたね。ずいぶん紙がぺらぺらな気がしたけどあれが普通なのかね。
それにしても魚雷艇学生、出発は遂に訪れずの復刊に続き、、、まことに歓迎すべきこと

新潮文庫には出孤島記もあのカコイイ装丁で復刊きぼん

772:吾輩は名無しである
08/08/08 17:29:52
「禁産趣味者宣言」 島尾伸三 千二百円 本人からお取り寄せ。

うじゃらけているようだけど、伸三ちゃんは根は真面目なんだなと思うた。

773:あ
08/08/28 05:09:57
愛人のお名前は?

774:吾輩は名無しである
08/09/21 23:19:21
>>759
「島尾敏男」
バカ丸出しですな

775:吾輩は名無しである
08/11/04 19:00:30
なにしょうぞ
くすんで
一期は夢よ
ただ狂え

776:吾輩は名無しである
08/11/06 15:16:29
伸三が福島を訪ねた本、どうですかね。
読んだ方います?

自分の親の実家が福島で、親父が失業して福島に移住しようとしたことあったらしいので
伸三にシンクロしそう。
死の棘ほどでないがカテイノジジョウをみせられて妹が失語症になってた…

777:吾輩は名無しである
08/11/08 00:47:55
カテイノジジョウっておいおい大丈夫か。。。

778:219
08/11/09 18:38:50
>>776
ミホへの辛辣な批判が書かれていたような・・・

779:吾輩は名無しである
08/11/11 11:16:55
ミホの若い頃って榮倉奈々に似てるよね

780:あ
08/11/12 10:11:50
今日は

781:あ
08/11/12 10:13:22
今日命日!
23回忌ですね。
合掌。

782:吾輩は名無しである
08/11/26 22:20:59
【文学】「何でも未完成。恋愛も完成したら退屈」 島尾敏雄の大学生時代の日記・習作など4編発見…亡くなったミホ夫人の遺品から発見
スレリンク(newsplus板)

「死の棘」島尾敏雄の日記・習作など4編発見

 「死の棘(とげ)」などで知られる作家、島尾敏雄(1917~86)の大学生時代の
日記や習作の断片など4編が、昨年亡くなったミホ夫人の遺品の中から見つかった。

 いずれも全集未収録の原稿で、島尾文学の成り立ちを考える上で、貴重な資料だ。

 「地行日記」は、その内容から、島尾が魚雷艇学生になる4年前、九州帝大に入学した
40年の執筆と見られる。〈何でも未完成。恋愛も完成したら退屈〉など、青春時代ならではの
心境がつづられる一方、〈私には未だ死の讃美ができない〉と、開戦が近づく時代の空気を
反映したような記述もある。また、日記は日記帳やノートでなく原稿用紙に書かれており、
鈴木直子・青山女子短大准教授(日本近現代文学)は「自立した作品としてどこかに掲載する
意図があった可能性が少なくない」と指摘。島尾は77年、日記形式の作品「日の移ろい」で
谷崎賞を受賞しており、島尾文学の原型としても注目されそうだ。

 さらに「憂愁の街」「無題」の2編は、36年から3年間の長崎高商時代に、
白系ロシア人と交流した体験が元になったと見られる。

 これら未発表原稿は、来月6日発売の「新潮」新年号に掲載される。

(2008年11月26日20時53分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

783:吾輩は名無しである
08/12/28 22:25:24
みんなウイークエンドシャッフル聴いてるかい
番組スレでまほちゃんが叩かれてるので反抗してます

784:吾輩は名無しである
09/02/22 20:32:04
「死の棘」読了。
文学的な崇高な読み方なんてできないんで、ひたすら
子供たちが可愛そうだった…。
結局ミホの病名は何だったんだろう。
気になってググってもでてこないや。

785:吾輩は名無しである
09/02/22 21:11:47
>>784
自分も考えたことがあります、正式な診断名はあったような気がしますが、
結局、過剰な自己愛からくる単なる甘えじゃねーのと、今では思っています。

786:吾輩は名無しである
09/02/22 23:56:32
>>785
レスありがとうございます。
うん、「精神病」というより「ナントカ障害」かなという感じはしました。
周りに人がいると症状がでないとかの所で。
まぁ最後のほうは(中盤からか?)電車の中や駅なんかでもグドゥマになってたようですが…。
ボーダーかとも思っていたんですが、10年何にもなかった、というのがあるので
当てはまらないような気がして。
独り言ですが
これが「究極の愛なのか」って所で、読み終えてからずっと考え込んでいるけど
どうなんだろ。

787:武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s
09/02/23 23:42:43
>>784
私は愛人がかわいそうだった。
なんか主人公の男が卑怯に見えて仕方ない。
ただ作者はそういうのも含めて(主人公の軟弱さ)
見せてるつもりなんだろう。
気をつけなくてはいけないのはあの主人公を島尾敏雄と
同一視することだと思うな。
まあ言わずもがなの当当たり前の前提だが。

788:吾輩は名無しである
09/02/24 19:57:07
敏雄の愛人となった経緯やその関係の具体性は殆ど語られていず、家庭を壊したミホ
の敵として登場させられている。まるで奄美時代の対米戦争・戦闘を漫画的に反復し
ているかのようで、滑稽ではあるけれど、愛人の側にたてば一方的でひどい描かれよ
うだと言われても仕方がない。私小説とはいえ、その内容は実生活と完全に重なる
わけではないのだけれど、二人の子供はひどい状況に置かれていて、その責任は敏雄
だけでなく、ミホも負わなければならないものだと、私は思っている。

789:吾輩は名無しである
09/02/25 18:35:08
私はこれを初めて読んだ時は哄笑しましたね。
ベケット読んで笑うみたいに。


後に、ある評論家の批評を読んだ時に私と同じように笑ったと書いてあったので、それがスタンダードだと思ってたんですが・・・


皆さんは笑わなかったんですか?

あと島尾は贋学生もいいよね!

790:武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s
09/02/25 23:39:55
>>789
つかこうへい、もそう発言していた(対談の席上、本人の前で)。
『贋学生』も傑作だよね。読了したときなスゴく舌巻いたことを覚えている。

ああそれとどうでもいいことだけど
島尾敏雄って二枚目だよね。

791:武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s
09/02/26 00:29:05
>>788
そうですね。
連投ごめんなさい。

792:吾輩は名無しである
09/02/26 11:34:07
>>790
私が読んだのは渡辺直己です。
つかこうへいが本人の前でそう云った時、島尾さんが何とおっしゃてたのか気になります。

793:吾輩は名無しである
09/02/26 17:46:05
「死の棘」を笑いながら読んだというのは、おそらくスタンダードじゃなかろうか。
島尾ファンの作家や批評家の感想でもしばしば目にする。上記の方以外でも、柄谷行人
とか石牟礼道子とか。たしかに、笑ってしまうところが随所にある。島尾本人が
ヒュウーモア小説として書いたんだから、あたりまえのことなんだろうけど。なによりも
まずミホに読ませ、そのことでミホの心が癒えることを願って書いたと島尾は言って
いるけど、果たして、ミホは本当に笑って読んだのだろうか。

794:武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s
09/02/26 20:15:26
>>792
本が手元にないので記憶を呼び起こすと…
「そう読んでもらうと嬉しい」という意味のことをつかに対して、島尾敏雄は言っていたと思います。
肯定的な印象を受けました。

795:吾輩は名無しである
09/02/27 01:51:55
>>794
そうなんですね。
なんか俄かに島尾氏への興味が沸いて来ました。

他の作品も渉猟してみます。

796:吾輩は名無しである
09/03/14 22:22:26
死の棘で描かれる狂乱に対しての最初の感想は「芝居じみたまねはよせ」でしたね
(『その夏の今は』で私=隊長が、敗戦が公けになってヤケを起こした兵曹に放った冷たい一言としての)

797:吾輩は名無しである
09/04/21 10:27:20
ブルーノ・ガンツに似てる

798:吾輩は名無しである
09/04/24 16:31:27
誰?

799:吾輩は名無しである
09/05/15 08:03:53
>>786
ボーダーは主人公
ミホはターゲット
この二人の関係は典型的な共依存カップル

800:吾輩は名無しである
09/06/16 21:38:23
子供がかわいそう、とか、愛人がかわいそう、なんていうのは、
はっきりいって小学生レベルの感想だと思うな。

それから、シリアスに受け取るのも笑うのも、本筋から離れてる感じ。

内容よりも形式がすごいよ。死の棘は。
なんで誰もそこを言わないのか不思議でならない。

801:吾輩は名無しである
09/06/17 21:53:30
>>800
どうせ書くならきちんと自分の意見を書いてよ。


802:吾輩は名無しである
09/06/17 23:08:57
800ではないが死の棘の文体形式に関しては

一見単純なリアリズム描写のようであるけれども
冒頭からの畳み掛ける現在形と完了助動詞の多様が語り手の脱主体性を強調しており、
日常性の極度に欠けた、悪夢の持つ性格に近い不確かさ、流動性、飛躍性などの特徴が認められる

みたいなことを磯貝英夫が指摘してたらしい

803:吾輩は名無しである
09/07/03 02:40:17
~それは島尾の文章がどれも他の言葉による要約めいたものをまったくといってよいほど峻拒していることについて~
~そういう島尾の他への還元を許さぬ文章の位相を~

~「単に正確で抽象的であるような(ちょっとうまく言えないが)そういう作品を積重ね」ること~


804:吾輩は名無しである
09/07/04 17:07:25
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805:吾輩は名無しである
09/08/26 12:30:41
>>761
三島由紀夫:英訳する作品は何がいいかというアンケートがきたときに、ぼくはすぐに島尾さんの「死の棘」を
挙げたのですけれども、あれは西洋人のヒューマニズムを震撼させますよ。

伊藤整:切腹みたいなものです。

三島由紀夫:一見実にヒューマニスティックであるかのごとくで、日本人及び日本の芸術家の中にある地獄篇的なものです。

三島由紀夫
伊藤整、本多秋五との対談「戦後の日本文学」より

806:吾輩は名無しである
09/08/26 12:35:54
>>761
安部公房との対談「二十世紀の文学」でも、島尾敏雄について三島は、
「とてもおもしろくて新しい」「すごいよ。あれはやはりアウトローだな」等々、言及してます。

807:吾輩は名無しである
09/08/31 11:36:44
「The Sting of Death and Other Stories」Univ of Michigan Center for (1985/09)
ペーパーバック: 190ページ

190ページ・・・?22.6x14.7cm版で190ページって、61年版の死の棘かその中の短篇いくつかってことかぁ

808:吾輩は名無しである
09/10/17 01:48:31
昔の文芸時評を眺めていたら、

>そういえば数年前、島尾敏雄が「自分は作家などと思っていない、ただ苦しまぎれに書いているだけだ」と
>酔ってからんだ中上健次に「お前、あれぐらいの作品で、自分を作家だと思っているのか」と鋭く批判したことを思い出す。

って一行を見つけた。後の言葉を島尾が放ったのだとしたら意外な感じがする。
自分は作家などと思っていない云々のくだりはよく言ったり書いたりしてるけども。
ところで『あれぐらいの作品』とは何を指してるのだろう

809:吾輩は名無しである
09/12/14 22:08:09
おそらく、中上健次は、しばしば劇的な状況に巻き込まれてしまう作家としての
島尾敏雄の存在の在り様に憧れと嫉妬があったんだと思う。元特攻隊長島尾からすれば、
中上など、才走って、鼻っぱしが強い、小生意気な小僧にしか見えなかったのかもね。



810:吾輩は名無しである
09/12/19 18:19:20
>>808
批判というか自虐だな
大方中上が「あなたも作家なら云々」みたいなこと言って暑苦しい調子で絡んだんだろ
『あれぐらいの作品』=島尾の残した全作品

811:吾輩は名無しである
10/01/17 17:19:41
「鏡台の前で倒れている祖母島尾ミホは白雪姫のように、きれいだった。孫だけ
が描き得た最期の肖像。そして、遺されたもの」

「奄美のマンマーの家で」 しまおまほ 新潮2月号

812:( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw
10/01/18 01:19:47
この作家も露伴などと同じく「子孫」が評価を下げておる印象を受けますが(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
「子孫」の影響を受けなくなった時代こそがこの作家が正当な評価を受ける時なのでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)

813:吾輩は名無しである
10/03/21 14:54:05
「兆」に出てくる評論家・井戸川輝正って花田清輝?吉本隆明?それとも他の誰かがモデル?
蛙の眼玉ってくらいだし「輝」の字からして花田かな。
とにかく「お前の態度は眼をつぶってオンニャマーク」のところで必ず噴く

814:吾輩は名無しである
10/03/22 04:23:34
花田清輝、そんで「井伊くん」が井上光晴

815:吾輩は名無しである
10/05/01 17:19:20
島尾敏雄の『死の棘』は、家庭という穴の底へ落ちこんでいる男の悪戦苦闘のドキュメントだ。
そういう意味ではこの作品は安部公房の作品の終わったところからはじまっているといえばいえよう。
じつをいうと、わたしは、これまで、島尾敏雄の一連のこの種の作品を、わざと一篇も読まなかった。
アヴァンギャルド芸術のチャンピオンが、なにを好んで私小説などにすばらしい才能を浪費しているのだ、
といったような気がしてならなかったのである。(略)
しかし、ひるがえって考えてみるならば、この世には、戦術的な退却というものもあるのである。
すくなくとも『死の棘』をささえている正確な文体と、数年の歳月をかけておこなわれた適度な抽象化と、
トラジ・コミックな現実をみごとにとらえている成熟した眼とは、依然として島尾敏雄の健在を物語っている。

816:スミソニアン博物館
10/05/25 22:57:21
島尾敏雄は超をつけてもいいほど素晴らしい作家だけど
『死の棘』の作品としての質は並だと思うんだよな。

817:吾輩は名無しである
10/05/26 00:25:58
後半だれるよね。

818:吾輩は名無しである
10/06/15 23:28:18
>>808
>多摩美術大学の教授で評論家でもあった奥野健男とわたしと三人で東京の夜を徘徊することも屡々で、あるとき新宿の地下にある酒場で、
>中上健次とあわや立ち廻りかと思わせる場面があった。シャツの袖を巻くりあげ「外に出てやるかー」と島尾さんのきれのよい啖呵は長い交際の中でも珍しいことで、
>酔ったはずみで島尾さんにからんだ中上健次は島尾さんのこの啖呵に顔色を変え、そそくさと立ち去っていった。

「検証 島尾敏雄の世界」(2010/5/24) 島尾伸三・志村有弘 編

書いたのは庄野潤三の後輩の詩人のひと。島尾寄りの証言だから最後の行はどうかとも思うが>>808の裏は取れた感じはする
奥野健男は文芸時評持ってたし、こりゃまあ間違いなく奥野の文章だと思って良いでしょうな。次の土日に借りてきて見つけ出すか。。。

819:吾輩は名無しである
10/06/16 06:32:17
まめだなw

820:吾輩は名無しである
10/06/23 22:05:03
>>818
おれが読んだ話は、「カラのビール瓶を逆さに持って」という下りがあったな、
特攻くずれの迫力が迸るとかなんとか、

まあ、吉本が、ノーベル賞に推薦するなら島尾、というぐらい惚れてたのが印象的だったな。
小島、島尾この二人は外国から見えない作家なんだろうなあ。
大江、春樹は目にとまるか。

821:吾輩は名無しである
10/08/03 06:19:49
age

822:吾輩は名無しである
10/08/03 11:58:44
島尾敏雄日記―『死の棘』までの日々―

海軍特攻隊の隊長として奄美群島加計呂麻島で敗戦を迎えた島尾敏雄は、神戸に復員し、島の娘ミホとの結婚の困難を乗り越えて、作家となるべく一歩を踏み出した―。極限状態での夫婦の絆を描いた小説『死の棘』が書かれるまでの波瀾の日々を綴った貴重な記録。

発売日 : 2010/08/31



823:吾輩は名無しである
10/08/03 22:14:27
敗戦日記が単行本化されたわけね。
タイトルに“死の棘”を入れなければいいのに…


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