02/03/17 16:07
137
なるほどね。
島尾は「死の棘」のイメージが強いから、生活に密着した悲壮感漂
う作家像をイメージしがちだけど、俺は凄く、ボンボンな感じがす
るよ。気が弱いというより、ホント、脆いっていうかさ。
それを懸命に取り繕うとして、現実的にがんばった人なんじゃない
かな。でも、内部ではもう壊れっぱなしっていうかさ。妙にすっと
ぼけたところもあるしさ。
「魚雷艇学生」の戦時中自動車事故を起して横転して、困惑するエ
ピソードなんか、オレほんとワラタよ。
こういうとこって、わりと漱石にも似てんじゃない?