11/03/26 14:37:49.62
禁色でいうと、檜俊輔が最初は主人公だったはずなのに、途中から完全に南悠一が
主人公になって、俊輔はほとんど登場すらしなくなる。これは、三島本人が書いている
うちに悠一が自分の分身となってしまって、自分の願望も悠一がイケイケドンドン!
という感じで達成していって、完璧に感情移入して筆が乗っていっているのが、ゲイの
自分には良く分かる。あの夜の日比谷公園に初めて足を踏み入れていくくだりは、
多分、三島自身がそのまま体験したことをそのまま筆にしたと思えるくらいの臨場感が
あるし、あのあたりから完全に悠一が魂を吹き込まれて主人公になった気がする。
話を戻すと、三島は美輪さんのようなおネエ趣味は全く無かったとは思うが、男色は
もう完全にハマっていて、禁色や仮面の告白はもちろん、筋トレや自衛隊への入隊、
最期の決起や切腹など戦国武将や日本軍にも通じる彼の行為の全てが、男色を指し
示しているし、それは彼の欠点ではなく、むしろ日本男児の文化の正当な継承者だと
自分は思いながら愛読しています。
遺族はまったく認めようとしないのだけれどね…。