三島由紀夫Part41at BOOK
三島由紀夫Part41 - 暇つぶし2ch719:吾輩は名無しである
11/03/17 04:37:50.13
さきほど盗賊を読了しました。
なるほど確かに結末にはうなりましたが、一つ疑問が。
原田美子と佐伯某、彼らは対面した刹那、自らの中から真に美なるもの、永遠に若きものが盗み出されていることに気づきますが、それに気づくのがこの二人が出会う瞬間である必然性があるのでしょうか??
美子も離婚を経て既に別の恋人を作っているようですし、それ以前にこの二人はこのときが初対面ですので、お互いにお互いが過去の恋人を死に追いやった(銘々自覚があるのかは読者の想像の範疇ですが)経験があることを知り得てはいないでしょう。

一瞬それぞれの背後に過去の恋人の亡霊でも見たのか、とも思いましたが、三島に限ってそんな超自然的な現象に余韻を任せはしないでしょう。

うーん、何度考えても納得いく答えがでません。
それともまぁ最も効果的に読者にカタルシスを与えるための、戯曲的な小気味良い結末だと理解すればいいのでしょうか?




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