【私小説】志賀直哉【白樺】at BOOK
【私小説】志賀直哉【白樺】 - 暇つぶし2ch54:吾輩は名無しである
10/01/26 00:34:41
断筆してからの生存期間が長いからな。

55:吾輩は名無しである
10/01/26 00:41:54
まあな、ただ、ヘミングウェイや丸山は50代で崩壊して、
それでも書き散らしたわけだ。

56:吾輩は名無しである
10/01/27 17:28:09
>>53
>>54
和解以降剃刀のような狂気が感じられなくなった・・・
小僧の神様は好きな作品だけどね。

「蝕まれた友情」や「灰色の月」、「雨蛙」とか全然志賀らしくない作品。


57:吾輩は名無しである
10/02/06 01:52:05
『暗夜行路』ようやく読み終えたよ。


マジで教えてくれ。この作品はどこが良いんだ?

58:吾輩は名無しである
10/02/06 09:03:00
白樺青空南風こぶし咲く
あの北国の北国の春
あの生まれ故郷に帰ろう

59:吾輩は名無しである
10/02/06 14:28:13
>>57簡単。「文豪」の作品で皆が「良い」というから。日本人は和の国民で
みながよいと言えば良いと思わなくてはこの狭い列島に住めなくなるから。

60:吾輩は名無しである
10/02/06 19:57:18
>>59
まあ、そりゃそうなんだろうけど、
皆が良いと言ってた権威ある作家だって、消えた奴は多いだろう。

そこで暗夜行路は残ったってことは何かあるのかなと。
それとも志賀直哉の権威だけは別格なのか?

61:吾輩は名無しである
10/02/06 20:40:26
>>58
正しくは、

白樺(しらかば) 青空 南風
こぶし咲くあの丘 北国の
ああ 北国の春
季節が都会ではわからないだろうと
届いたおふくろの小さな包み
あの故郷(ふるさと)へ帰ろかな 帰ろかな

雪どけ せせらぎ 丸木橋
落葉松(からまつ)の芽がふく 北国の
ああ 北国の春
好きだとおたがいに言いだせないまま
別れてもう五年あの娘(こ)はどうしてる
あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな

山吹(やまぶき) 朝霧 水車小屋
わらべ唄聞こえる 北国の
ああ 北国の春
兄貴も親父(おやじ)似で無口なふたりが
たまには酒でも飲んでるだろか
あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな

62:吾輩は名無しである
10/03/03 20:14:42
>>57
俺は半分読み終えたところだが、

本筋以外の謙作の妄想語りとか見た夢の描写とかはそこそこ面白い。
あと、出てくる女がエロい。


63:吾輩は名無しである
10/03/15 16:59:08
和解の父子の確執の原因って結局何だったの?

64:吾輩は名無しである
10/03/16 23:17:54
>>63
志賀直哉がハウスメイドを手篭めしたので、おやじがマジギレした。

65:吾輩は名無しである
10/04/14 10:41:59
ぜんすう購入記念パピコなり

66:吾輩は名無しである
10/04/14 12:56:14
井上ひさしも真っ青、日本一のDV親父

67:吾輩は名無しである
10/04/14 14:41:47
志賀を語りたく場、かの最高尻作(ケツさく)の『邦子』を一度読まれては動です~(笑)

68:吾輩は名無しである
10/04/15 02:55:42
暗夜行路読んでつまらないと思った人、短編読んでご覧。

例えば網走まで、とかさ。


69:吾輩は名無しである
10/04/17 18:35:54
志賀は第二次大戦後、日本人は日本語を使うのをやめて、フランス語「でも」
国語にしたらどうかと意見を述べたたわけです。りっぱな日本語で数々の
作品を発表した文人とは到底思われない痴れ者です。日本語をやめて、英語
を国語にせよと言った明治の文部大臣森有礼とどっちがどっちです。この
ことから、志賀の作品は総て色あせてみえます。

70:吾輩は名無しである
10/04/17 21:58:00
志賀は英文科卒じゃなかったっけ?

71:吾輩は名無しである
10/04/18 12:43:54
そうだよw

72:吾輩は名無しである
10/05/02 14:49:47
志賀直哉の作品を読むと、良い文章を読んだとは思うが良い小説を読んだとは思わない。

73:吾輩は名無しである
10/05/02 14:54:16
和解は面白いよ
芸術的には二流だけど

74:吾輩は名無しである
10/05/30 03:04:29
学習院時代の写真を見ると、坊主頭でもイケメンだし、彼以上の家柄の人間からも
男色的な要素も含めて愛されて(里見弴ははっきりと直哉に惚れていたことと、
でも直哉が学習院で他の男子からモテまくっていたことを明言している)、事実、
容姿端麗、良家出身、頭脳明晰(東大卒)、スポーツ万能と非常に優等生なのは
事実だと思う。

しかし、白樺派全般がそうなのだが、どこかサロン化していて特権階級的な雰囲気が
あるんだよね...。

太宰などは、実は彼も津軽の名士の家で東大卒で、本来は直哉と同じ方向に行っても
おかしくなかったのが、あのとおり私生活面も含めて真逆に行ったけど、それが
直哉には、どこか近親憎悪的に許せなかったんじゃないかな...。
それは三島にも当てはまるのだろうが...。

75:吾輩は名無しである
10/05/30 19:15:01
奈良の旧居に行ってきた。
直哉の若い時の写真は好色そうな脂ぎった変態っぽいところがある。
妻の康子は美人で色気のある人だったようだ。
「暗夜行路」「雨蛙」が直哉の本質(性癖)だったんじゃないかと思った。






76:吾輩は名無しである
10/05/30 20:12:09
まあ、強すぎる性欲に悩んでいた、というのは本人もどこかで言っていることだし。


77:吾輩は名無しである
10/06/11 13:46:02
>>74
頭脳明晰は間違い。
直哉は学習院時代に二度留年しているし(そのために武者小路実篤と同級生になり、文学に目覚めていく)、
当時は学習院から東京帝国大学にエスカレーターで進学できた。
でも勉強がつまらなくて中退している。
小説は素晴らしいけど、思想は全然ダメというのが一般的な評価。先に出た国語問題もあるし。
直感的な好悪で物事を判断するから、「斜陽」の貴婦人の立小便の描写が下品だと感じるや否や、その一点を以て酷評してるよね。
その辺の気位の高さは間違いなくあったと思う。

78:吾輩は名無しである
10/06/11 18:11:14
>>77
うん、まあ、本質的に自分の好きな文学以外の勉強はあまり好きではなかったのだろうね。
いわゆる秀才型の人間では無いけれども、かと言って太宰のような自堕落な生活も軽蔑して
いただろうし、「斜陽」のそのような描写を攻撃したというのもすごくよく分かる。

何と言うか、特に白樺派内部の自分と同じような経歴の身内だけで、同性愛的な感情も含めて
すごく結びつきが強く(有島生馬とは学習院時代、関係があったようだし、生馬の弟の里見弴は
志賀に憧れていたが、付き合っていたのは自分でなく兄だったことが辛かったと後年述べている。
ちなみに志賀も生馬も里見も、学生時代の写真を見ると坊主頭の凛々しい美少年だった)、
そこから外れた価値観の人間を攻撃したのは、ある意味怯えていた面が強いのだろうね。

特に太宰も三島も東大卒で、それぞれ名家の出身でもある、本来は自分らと同じ価値観を
持つべき人間が、対照的な方向の作品を出していったことが許せない面があったのだろう。
川端(彼も「少年」という作品で、自身の学生時代の同性への恋心を告白している)は
三島を寵愛していたのとは対照的だけど、川端も根底の部分では反体制的なアウトロー思想が
あったから、そこが志賀と似て非なる部分だったのだろうね。

でも、自分は志賀も川端も太宰も三島も、それぞれ作風は違うけれど、みんな好きだし、
やはり皆さん文豪と言うべき存在だと思う。

79:吾輩は名無しである
10/06/11 22:16:57
「斜陽」の立ちションシーンが気に食わないと言うくらいなら、
なんで「暗夜行路」に乞食の失禁シーンなぞを書き加えたのか、
それが分からない。

80:吾輩は名無しである
10/06/11 23:16:42
太宰批判は上流社会の言葉遣いがなってないって批判したのじゃ?
確かに斜陽の敬語は厨房クラスの敬語になってる
つか漫画だよ

81:吾輩は名無しである
10/06/12 17:59:25
>>79
確か貴婦人の立ち小便を「得意げに」書いているのが嫌だったと言っていたはず。
手元に原文がないので確認していないけど。

>>80
敬語についての批判も同時にしているね。
もっとも、太宰も「如是我聞」の中で、作品中の直哉の娘の敬語の間違いを指摘し返しているけど。

82:吾輩は名無しである
10/06/12 18:20:05
それにしても、かつて「小説の神様」と言われていた人が、なんでこんなに注目されなくなったんだろう。
私小説っていうところに鍵があるのか、現代人の心に必ずしも響かないのか知らないけれど、
誰も触れなくなっているこの現状っていったい。
とりわけ文壇では抹殺されているに等しい?

83:吾輩は名無しである
10/06/12 20:49:41
そら今じゃ貴婦人が立小便どころかウンコしてセックスする小説しかないもの

84:吾輩は名無しである
10/06/13 02:33:56
>>82
物語性や思想性が無い美文が広範囲に受け入れられるのは難しいんじゃないかね。
あと、売れ行き至上主義の新潮文庫で生き残っている点を見れば、
決して他の小説家よりも注目されていない訳ではないと思う。

85:吾輩は名無しである
10/06/13 15:13:21
>>83
確かに、現代文学のエログロに比べれば、直哉は大人しいね(それがいいことかどうかは別にして)

>>84
今どうなってるか知らないけど、少なくとも自分が高校生の時には「城の崎にて」が教科書に載っていたし、
直哉の生前から「城の崎にて」が載っている教科書はあったみたいだから、
おっしゃる通り最近でも注目されていないわけではないと思う。
むしろ里見とか有島とか、同時代の作家の中では読まれている方だろう。
でも、やっぱり思想性の薄さがネックなのかな。

86:吾輩は名無しである
10/06/13 15:26:04
太宰は当時は「毒」があると思われてたのかもしれないけれど、現代の価値観から見れば
さほどでもないし、逆に漱石や鴎外や芥川らもっと昔の作家の方が、明治ロマンを感じられて
現代でも広く読まれているよね...。

文体的には宮沢賢治など志賀の対極的な存在で、ああいう何通りにも解釈出来るような
明確でない文章は試験問題にはし辛いので入試にはまず出て来ないのに、それでも広く
読まれるというのは、純粋にファンタジー的なものを今の人達が求めているからかな、
映画になったりするのも多少あるだろうけど...。

でも、小僧の神様なんか、短編でドラマ化するといいと思うんだけどね。
今の子役は、特に美少年は丸刈りにされるのを嫌がるかもしれないけど、大正ロマンを
感じさせる風景を映像化してほしい...

87:吾輩は名無しである
10/06/13 17:06:21
太宰の、頑張ってるけどうまくいかない、何かが邪魔してるみたいな泥まみれの感じは、現代人にも共感できるのかも。
あるいはその反対の現象として、賢治の無菌室的な作品に憧れる人がいるような気がする。
直感的な感想で間違ってるかもしれないけど。

ドラマについては、かつて直哉の作品も映像化や演劇化されたことがあって、中には成功したものもあった。
ところが「清兵衛と瓢箪」をテレビドラマにする時、短かすぎるので他の作品とミックスしたら、
ただの男女のドロドロした愛憎劇になって、以後直哉が作品の映像化を禁止したという経緯がある(遺言にもなっている)。

あえて「小僧の神様」を映像化するなら、小僧候補は例の子ども店長しかいないでしょう。

88:吾輩は名無しである
10/06/13 17:09:35
ちなみにドラマ「清兵衛と瓢箪」の脚本を書いたのは、かの安岡章太郎だったはず。

89:吾輩は名無しである
10/06/17 00:52:58
>>87
子ども店長は小僧に適役間違いないけど、丸坊主にされるのを拒否しそう...
清史郎君の丸坊主も可愛く似合いそうだけどね...

90:吾輩は名無しである
10/07/04 11:09:15
「暗夜行路」で不倫をした妻に欲情する自分を否定しようとするところがある。
それが「雨蛙」では結構肯定的になっている。
他の小説では、自分が不倫をしてその始末を妻につけてもらうところがある。
そういうところがうまく書けていて、おもしろいと思うのだが。

91:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/10 22:05:44
今、志賀の仕事の英訳をちょっとだけ読んでみたが訳がひどい。
一語々々逐一翻訳しようとしているから間延びしてしまっている。
これじゃ通じないよ。
海外で評価されない原因の一つであるには違いないな。

92:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/11 08:27:57
ましな翻訳の可能性を本の少しでも提示してくれれば有り難いがw
愚痴ってるだけじゃ、しょうがないやw


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