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後発薬世界最大手のテバ、国内3位大洋薬品と買収交渉
2011年5月3日23時6分
後発薬の世界最大手テバファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)が後発薬国内3位の大洋薬品工業(名古屋市、非上場)の買収に向けて交渉していることが3日、明らかになった。
新薬よりも約3割安い後発薬は医療費削減を急ぐ先進国で急速に普及しており、テバは大洋の買収で、日本での営業基盤の拡大を図る狙いだ。
関係者によると、テバは大洋の創業家などから同社株の過半数を取得して経営権を握る意向を示している。買収金額は、数百億円規模で交渉している模様。
テバの2010年12月期の売上高は161億ドル(約1兆3千億円)で、日本の医薬品最大手、武田薬品工業並みの規模。
日本では08年に製薬中堅の興和(名古屋市)と合弁会社を設立。09年には、国内後発薬6位だった大正薬品工業を子会社化するなど、企業合併・買収(M&A)に積極的なことで知られる。
大洋の10年3月期の売上高は468億円、純利益が26億円。豊富な品ぞろえに加え、新薬の受託生産も行うことで急成長してきた。
しかし、昨年、調合を間違えた薬の出荷・流通が発覚。岐阜県から業務停止命令を受けたほか、混乱の責任をとって社長も交代した。
信用力の回復と規模拡大に向け、資本提携先を探している。(大月規義)