11/03/02 21:51:26.25
>>107
共有結合についてだと思うけど、引力っていう表現があまり良くないと思う
そもそも原子核は「プラスの電荷を持つ陽子」と「電荷を持たない中性子」
からなっているので「必ずプラス」になります。
よって原子核だけで議論すると、プラスを帯びた二つの原子核を近づけると
「引力」どころか「斥力(反発力)」がはたらいてしまい結合しません。
以上の議論から、原子核だけではうまく説明できないので、
議論の中心は「電子」についてになります。
まず重要な考え方として単なる「原子は非常に高エネルギーで不安定である」
また、「原子のまわりに電子が八個集まると非常に安定である」
(オクテット則)(八電子則)ともいう
この二つが分かれば共有結合が分かると思います。
つまり原子核のまわりで電子を8個持たない原子は
どうにかして8個にしたいわけで、そこで共有という手段をとります。
酸素は外側に6個電子を持ち、2つ足りないのでもう一つの酸素と電子
2個を出し合い、計4個の電子を共有します。↓図
.←電子 酸素1(....)共有電子(....)酸素2(....)
酸素1は自分が持つ電子4個と共有の電子4個により計電子8個となります。
酸素が分子O2になるのはこういうことです。これが共有結合の仕組みです。
>この引力(クーロン力)に見合うだけのエネルギーが放出される。
>このエネルギーが結合の強さになる。
これは、共有結合によって放出し、安定化した分のエネルギーを
逆に結合に与えれば、結合は切れる
つまりそのエネルギーが結合力の強さということができます。