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日本に設置されている固形燃料ウラン原子炉は時代遅れの技術であり、
より安全でかつコストの安い、全く異なった種類の核エネルギーによっ
て置き換えられ、次第に消えていくだろうといった議論がここ数年の間
に始まっていた。それが、トリウム液体燃料原子炉である。
トリウムは連続的にウラン233を作ることによってトリウム自身の燃料
を生み出し(=増殖させ)、同じ量の燃料からウランの約90倍のエネル
ギーを生み出すことができる。ウラン233の核分裂反応によってプルトニ
ウムその他核兵器製造原料を発生することがない。トリウム溶融塩炉方式
では、燃料が最初から溶融しているのだから、燃料棒のメルト・ダウンと
いうことはあり得ない。そして、核反応は冷却に従って減速される。
新しい技術は、常に完成するまでに成熟したライバル技術と格闘するこ
とになる。しかし、トリウムのライバルであるウランはすでにコスト面で
沈没した。