11/07/17 13:06:34.64
実は、「おしぼり」で思い出したことがあり、週刊誌の切抜きを探した。
週刊新潮に連載されていた高山正之氏による「変見自在」のコラムである。
<2006年5月18日の「NO大統領」>より、ちょっと引用してみよう。
人権偏見の強いノルウェー。そこのブローテン航空が「日本人」という題のテレビCMを作った。
中身は日本人乗客がケーキをお絞りと間違えて顔を拭き、顔中べったりクリームをなすり付ける。
次に乗ったときは差し出されたお絞りをケーキと間違えて、おなかが一杯のゼスチュアで断る。
「日本人」を目一杯笑い物にした人種偏見作品はカンヌの国際広告祭に出品され、満場一致で
グランプリを受賞した。
諸手を挙げた審査員の中に日本の電通社員も含まれていて、彼は「外国人の目に異様に映る日本人
の姿を事実として受け止めよ」と偉そうにコメントした。
彼はいわゆる帰国子女の一人で、英語をとても流暢に話す。「だからボクは国際人」と思い込んで
いるらしいが、自分の祖国・日本をまったく知らない。
お絞りは日本が生んだ文化ということも、それが風呂に入る風習もない、顔も拭くことも知らなかった
ノルウェーについ先年になってやっと普及したことも彼は知らなかった。
ノルウェー人は、初めてお絞りを見て下等な日本人はきっと知らないはずだと思ったのが、このCM
の制作動機だろう。
しかし電通社員はその誤りも指摘できず、ただ日本を蔑んで喜ぶ。
この電通社員の祖国って、本当に日本なのかしら?
それにしても、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞受賞作品『ザ・コーヴ』といい、欧米人の
傲慢さはどこから来るんでしょうねえ。