11/03/21 15:32:11.69
>>219
それは、高濃縮ウランの場合。
>原子力発電所で使用される燃料は、天然ウランに0.7%含まれている“燃える”ウラン235の割合を2~4%程度に濃縮した二酸化ウランを
>焼き固めて円柱状のセラミックス(ペレット)とし、被覆管に多数のペレットを入れ密封して燃料棒とし、それを数十本組み立てたものです。
この場合は、単にいくら集めても臨界は起きない。 ウラン235の密度が低く、高速中性子の殆どをウラン238が吸収してしまうから。
だから、絶対に爆発しないという理屈。
ウラン235が中性子を十分吸収出来るような減速材が無ければ臨界にならない。
ただし、燃料として使用すると、中性子を吸収したウラン238はプルトニウムに変化してゆく。
これは高速中性子でもある程度吸収する。 もちろん低速中性子の方がよく吸収する。 だからコントロール出来る。
ただし、コントロール性は落ちるので制御棒の効きは悪くなるらしい。
そして、現在炉内には海水を入れている。 海水中の成分がどういう減速作用を持つかどうか判らない。
たとえばナトリウムは水に比べれば殆ど減速作用はないが、多少はある。
ウラン238よりプルトニウムが吸収しやすい速度に減速するのかもしれない。
海水を入れた複雑系だから、何がおきても不思議はないという所だろう。