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劇場版「プリキュア」松本理恵監督作品 興収、歴代シリーズ最高
25歳、本作が映画デビュー 「人と関わること、諦めないで」
10月30日に公開されたアニメ映画「ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー…ですか!?」が
好調だ。公開6週目の12月5日現在で興行収入8億5000万円を突破。テレビと連動した歴代プリキュアシ
リーズ映画の最高記録を塗り替えた。
今作で「つぼみ」たちプリキュアは、封印されていたサラマンダー男爵と、世界を滅ぼす道具として育て
られた狼少年オリヴィエに出会う。”擬似親子”の心情の変化が、プリキュアたちの関わりを通して、深く
丁寧に描かれているのが特徴で、大人も思わずジーンとしてしまう。
監督は本作が映画デビューの松本理恵。シリーズ初の女性監督で、まだ25歳。
「東映アニメーションに入って六年、ずっと『プリキュア』に関わってきて、自分なりのプリキュア像があります。
プリキュアはすごい力を持っているけど、その力は、彼女たちと関わった人がどう変わるかで価値が決まると
思うんです。会話の内容が難しくても、『困った人には優しくしようね』とだけ伝わってくれればいい。人と関
わることを諦めないでほしい」
松本監督が、この道に進んだきっかけは、高校1年の時、友人に「アニメだと思わず見てみなよ」と勧めら
れたビデオ。監督は、後に「サマーウォーズ」などで世界的に知られる細田守。「アニメってこんなこともでき
るのか」と驚き、医学部志望を捨て、細田監督がいる会社に最短で入るため「東映アニメーション研究所」に
進んだ。結局、細田監督は独立、共に働く夢はかなわなかったが、やりたいことは見つかった。
「たまたま見たビデオがきっかけで今の私がいる。そういう『いいたまたま』を世の中にちりばめたい。死のう
と思うほどつらい思いをしている子どもが、たまたまアニメを見て、続きを見たいと思うかもしれない。17歳の時、
母をこう説得したんですが、今もその思いでやっています」