11/10/21 00:56:12.99 nzOek1d00
>>775
一応、小説版の描写だと、ここ三年の陽毬の生き方は↓こんな感じだった。
ふと、ヒバリと光莉の方を見ると、彼女たちは目を合わせないように、窓辺から消えた。
陽毬のこころはだんだんと平らに静まり返り、ものすごい悲しさが
虚しさに負けて消え去っていく気がした。
そのころからだろう。大きく激しい本物の感情を奥底にしまい込み、
止まったかのような時間の中を、陽毬はたったひとりでたうたうようになった。
何を学んでも、身体が育っても、病んでも、泣いても、
すべては陽毬の上を滑っていくだけで、核心に触れることはない。
どんなときでも、淡い小さな花のような笑顔の高倉陽毬でいるためには、
それはどうしても必要なことだった。