10/11/13 16:25:16
BURRN! 第239回 TV WAR ●亀和田 武
ああ、驚いた。
つい3日前に、石原さとみが主演する『霊能力者・小田霧響子の嘘』の第1回を観ていたときのことだ。
石原さとみ扮するインチキ霊能力者の芸能マネージメントを仕切っているのは、
彼女のイトコにあたる若い女の子なんだけど、この子の演技(とも呼べないが)、
発声、表情、そのどれをとっても下品で大げさ、うるさくて鼻につく。
顔も年齢の割りには、オバさんっぽいし。
たぶん、これは吉本とか人力舎に所属している、売れないお笑い芸人なんだろうと思った。
その割にはセリフが多くて、石原さとみ目当てに観ているのに邪魔くさいったらない。
ドラマが終わり、エンド・ロールが流れているとき、大島優子という名前が目にとまった。
大島優子? どこかで聞いたことあるぞ。
TV番組の最新号を取りだし、秋の新番組特集のページをめくっていくと、あった!
やはりAKB 48の大島優子だった。 びっくりしたな、このときは。 AKB 48って、まったく興味がなくてね。
ようやくメンバーの名前を何人か覚えたのは、つい最近だ。
大島優子の名前は、まあ、なんとなく知っていた。
一番、人気がある子なんだろ。
で、TVで観たとき、「エッ、これが人気アイドル?」ってクビをヒネッたもんだ。
でもね、10人とか20人で制服を着て歌ったり踊ったりしてるから、アラはさほど目立たない。
でも、3日前のように、フツーの役者さんとして芝居して、ときにはアップになったりすると、これは一大事だ。
はっきり言って、ブスじゃん。
こういうこと書くと、ネットで騒ぎになるのかな。
いや、本誌の読者にAKBを美少女アイドルグループと思う人はいないはずだから、このまま書き進めるけど、
あれを美少女と思いこんでるこの国の青少年は、集団催眠にかかっているとしか思えない。
蓮舫に拍手する連中と同じだ。
いまのニッポンは、飛びっ切りの美人もあまりいないけど、化粧や着こなしの上手さを小学生も覚えるようになったせいで、
カワイイの偏差値はかなりアップした。10代の女子の3割くらいは、そこそこカワイイ。
そこへいくと、AKBは並の女子高生より美人度は落ちるんじゃないか。
ひょっとしたら、だから萌えるのか? あの、萌えって言葉、もう死語ですか、もしかして。
話がだいぶ脱線した。
そのAKBとは180度、逆をいく正真正銘の美少女、石原さとみが、このドラマでは三(枚目)の線で押しまくる。