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福島原発の低濃度汚染水を海に放出 高濃度貯蔵を優先
2011年4月5日 01時48分
福島第一原発の事故で、東京電力は4日、
2号機から海に漏れ続けている高レベルの放射能汚染水を集中廃棄物処理施設で貯蔵するため、同施設などにたまっている低レベル汚染水1万1500トンの海への放出を始めた。
汚染水に含まれる放射性物質の濃度は最大で、原子炉等規制法で放出が認められる濃度限度の500倍だが、東電は同法の別条に基づく応急の措置だと説明。周辺海域の魚や海藻を食べ続けても人体に影響はないとしている。
枝野幸男官房長官は記者会見で、原子力安全委員会の助言を得た上で「やむを得ないということで了承した」と説明。環境への影響をしっかり監視するよう指示したと述べた。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は会見で「地域の皆さまに申し訳ない」と謝罪した。
海に放出しているのは処理施設の1万トンと、5、6号機のサブドレンピット(地下水の排水用立て坑)にある計1500トン。5日間かけて海に流す。
東電は、2号機タービン建屋地下の汚染水が1ミリリットル当たり1300万ベクレルと高濃度で、復旧作業の妨げになることから、この汚染水を処理施設に移そうと計画した。
まず処理施設を空にするため、施設内の水を4号機タービン建屋に移送していたが、隣接する3号機への流入が判明して中止。処理施設の水を直接海に放出せざるを得なくなったという。