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<東京都議会>「築地」の否決、不透明に…民主議員1人離脱
毎日新聞 3月8日(火)2時33分配信
東京都議会で審議中の築地市場(中央区)の移転関連経費を盛り込んだ中央卸売市場会計予算案について、最大会派の民主が「待った」をかけられるかが微妙な情勢になってきた。
民主など知事野党が多数派を占める会派構成から、11日の本会議では1票差で否決の見込みだったが、3日に民主の花輪智史議員(44)が会派離脱届を出したためだ。
花輪議員の動向次第で可決の可能性が浮上する中、民主は7日の予算特別委員会で反対を正式に表明しており、都知事選でも争点になりそうだ。
都側は築地市場の江東区豊洲への移転を進めてきた。
民主は「関係者の大方の合意が得られていない」と反対しており、288億円の市場会計予算案のうち、新市場の設計費や移転予定地の土壌汚染対策費の計10億5200万円を削除した修正案を予算特別委員会に提出する。
修正案は8日の予算特別委で多数を占める自民、公明が反対し否決され、11日の本会議には上程されない見通し。
このため、同日の本会議では中央卸売市場会計予算案の原案が採決される。
本会議の構成は、採決に加わらない民主会派所属の議長を除くと民主・共産など野党系が63議席、自民・公明など与党系が62議席となっており、予算案は否決となる見通しだった。
だが、「世田谷区長選に出馬する」との理由で会派離脱届を提出した花輪議員が、本会議で賛成に回ると逆に可決となる。
「自公の多数派工作では」との見方も広まり、民主側は3日以降、花輪議員に連絡を試みているが7日夕時点で接触できていないという。
会派幹部は「花輪議員は築地市場移転・再整備特別委員会の委員長でもあり、無責任極まりない」と激怒。民主内には「予算案が成立すると、(都知事選への対応を含めた)今後の戦略を練り直す必要も出てくる」との声も広がっている。
花輪議員の事務所は「党派を超えた活動のため離脱届を出したが、それ以上のことはノーコメント」としている。【石川隆宣】