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有害汚泥がドナウ川に到達 ハンガリー事故
CNN.co.jp 10 月8日(金)9時51分配信ハンガリー西部デベチェル(CNN)
ハンガリー西部のアルミニウム精錬工場で、工業廃液をためる貯水池が4日に決壊し、有害物質を含む赤い汚泥が周辺の村に流出した事故で、
同国政府は7日、欧州連合(EU)に汚泥除去作業の支援を緊急要請した。
MTI通信によると、
政府は被害が深刻な3つの村で専門家の支援を受けたいとしている。
流出した汚泥は7日、欧州第2の大河であるドナウ川に達した。
事故を起こした貯水池は修繕され、現在流出は止まっている。
災害対応当局幹部はCNNの取材に対し、汚泥の危険性は事故発生時に比べ低下していると語った。
当局ではアルカリ度は許容範囲内にまで薄まっており、ドナウ川は安全だとみているが、魚が死ぬなどの毒性の兆候を監視するとしている。
作業員らは、石膏(せっこう)や肥料をまいて汚泥と結合させるなどの中和策をとっている。
地元住民には、汚泥に覆われた土壌で栽培された作物を食べないよう勧告が出ている。
また政府当局によると、3地域に非常事態宣言が出されている。
事故を起こした工場は2006年に営業許可を受けた。
欧州委員会(EC)は許可書に問題がなかったかを調査しているという。
この事故では汚泥で乗っていた自動車が横転し、1歳と3歳の子供を含む4人が死亡している。
また当局によると、約250人が住居から非難している。