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一方こういう意見もある
【コラム】輸入関税だけを一方的にゼロにしても自国民は潤う [10/11/25]
スレリンク(bizplus板)
環太平洋戦略的経済連携協定(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement,
TPP)に関しては、その賛否を含めてマスメディアやブログで盛んに議論されている。経済を
多少なりとも勉強した人ならTPPに反対する人はいないだろう。自由貿易は双方の国の国民に
とって有益な結果をもたらすことは、比較優位の原理とともに国際経済学が教えるもっとも
基本的なことだからだ。
日本は自動車や電機などの輸出産業を抱えているので、それらの会社が外国に自由にモノを
売るために、農業などの本来なら保護したい分野も外国に譲歩してやむなく部分的に市場を
開放していると思っている人も多いかもしれない。自由貿易交渉では、自国の輸出を増やす
ために相手国の関税やさまざまな障壁を取り除き、その見返りとして相手国にも自国への輸出
を許可するというわけだ。しかしこの考え方は大きく間違っている。なぜならば自由貿易とは
輸入が目的であり、輸入するお金を稼ぐためにしょうがなく輸出していると考えるほうが正
しいからだ。人の幸せとは累積貿易黒字で決まるわけではなく、将来にわたる消費水準で決
まる。