08/11/23 19:31:44.70 6h4WAQ9h0
ひとつ懸念を言わせてもらえば、かつてチベット問題が日本国内で騒がれた事があった。
聖火リレーの沿道にチベットの旗を掲げ、世界中に見える形で抗議する国民も大勢居た。
また中には、中国からチベットと同じ扱いを受けているウイグルの旗を掲げる人も居た。
ネットやあるテレビ番組を通じ、多くの人がフリーチベットと声を挙げた。
しかしその動きは半年も経たぬ内に終息した。あれだけ大きな騒動になったにも拘らず、
今やフリーチベットと唱える人を、あちこちで見掛けるという状況は消え失せてしまった。
こういった前例があるために、重大な懸念を抱かざるを得ない。それは、この国籍法改正案に
関する一連の動きが一段落した瞬間から、多くの人の心が政治から離れていくのではないかという
点である。この問題は、かつてのチベット問題と同じ末路を歩む危険性を孕んでいるのではないか。
1972年の日中国交正常化の際、一体誰が、中国は尖閣諸島に文句をつけると思っただろうか。我々は
尖閣諸島は明らかに日本領土であるため、まさかそんな事はされまいと考えていた。しかし92年より
中国の教科書には、尖閣諸島は中国領土と明記され、そして現在では尖閣諸島付近のガス田を中国に
奪われてしまっている。
この事を念頭においた上で、中国が現在抱いている戦略的国境について触れておく。現在中国はハワイとの
中間に、第二列島線というものの構想を練っている。言い換えれば将来、中国はハワイとの中間線までを
実効支配するつもりで居るのである。まさか、そんな事が起こるはずがないと思う貴方、上記に書いた
尖閣諸島の問題をお忘れか。72年当時、単なる構想でしかなかった中間線が、現在では既に目に見える線と
化してしまっているのである。
こういった問題が日本には常に付きまとっている。国籍法改正案について、これほど多くの声が各地で挙がり
始めている今は良いとしても、将来的にこの動きが継続されなければ、全く何の意味もない事をお忘れなきよう。