09/11/23 17:14:00
歩道橋で泣いてるマヤ
(初めてだった…あんな速水さん。心が凍りつきそうだった。
婚約者…愛してるんだ詩織さんの事ものすごく。
当たり前だよね婚約者なんだもの。分かっているのに心が痛い。
どうしてこんな事になっちゃったんだろ。
どうして詩織さんの婚約指輪が私のバッグの中に入っていたの…?
詩織さんのウエディングドレスの染みわざとじゃないのに。
きらわれた…きっと本当にきらわれた…
どんな言い訳したってもう聞いて貰えない。どうすればいいんだろ…?あたし…
速水さん 紫のバラのひと…!
あなたに嫌われることがこんなにも切なくて辛くて悲しいことだったなんて…!)
鷹宮邸に水城が真澄の届け物を持っていく。
鷹宮邸では月に一度花屋に家中の花を生け変えて貰っていた。
詩織「素敵な紫のバラね…」
花屋「ええ特に美しいものをお入れしました」
詩織は生け花から紫のバラだけ抜き出しハサミで花を切り落とし始めた。
詩織「覚えておいてくださる…?わたくし紫のバラが大嫌い…!」
呆然とする花屋。ぶちぶちバラを切り続ける詩織。影から見ている水城。
水城(詩織さま…!?なんなの?これは一体…!?)
詩織「もう二度と持ってこないで?」
花屋「は…はい!」
水城(紫のバラが大嫌い…?なぜ…?なぜそこまで?信じられない…詩織さま…)