09/11/12 07:20:33
>>55 続き
615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:04:43.63 ID:05FyYND20
トヨタネタというわけではないが、こんな作文wもあった
【F1】コラム:「やりたいからさ。それ以上の理由は考えつかない」-毎日新聞
スレリンク(mnewsplus板)
★発信箱:レース=玉木研二
「ばかげてるわ。なぜそんなことをするの」
「やりたいからさ。それ以上の理由は考えつかない」
華麗なダンスで一世を風靡した米俳優フレッド・アステアは、シリアスな作品にも出た。エンターテイナーが
渋い役どころでしばしば名演するように、1959年「渚にて」の原子科学者ジュリアン役は鬼気迫る。前記の
印象的なせりふは、カーレースをやるという彼と、いぶかる元恋人とのやりとりである。
映画は偶発的な全面核戦争でわずかに生き残ったオーストラリアの人々が、やがて来る 放射能汚染による
死を待つ物語だ。人々は努めて日常の職務を果たし、習慣を守り、資源を節約しながら、次第にむしばまれていく。
レース参加が積年の夢だったジュリアンは高価なマシンを買い求めた。そして男たちはわずかな燃料を集め、
思い思いの車でコースに集まり猛然とスタートする……。
さてカーレースの最高峰、F1から日本メーカーが完全撤退するという。この経済状況で膨大な費用を投じレー
スに参戦し続けるのは、合理性からいって「ばかげてる」かもしれない。投資対効果の点で全くソロバンに合わ
なくなった。「エコ重視」という時代の風も逆風には違いない。
ただあえて言えば、レースの「わくわく感」の奥底にある原始的な無邪気さ、好奇心といったものをどう考えたら
いいだろう。科学技術の発達は計算尺では計れない、このような情熱や高揚感がバネではなかったかと思うのだ。
放射能に汚される大地を疾駆するレースのマシン。私には、大陸間弾道弾にも侵されぬ人間の誇りと勇気を象徴するシーンと見えて心動く。
(論説室)URLリンク(mainichi.jp)