09/11/04 14:00:08 rdh8bCeU
優勝が半ば厳命されている早稲田にとって一年生を経験させるのはよっぽど実力選手ではないと
起用されないもの。杉山は確かに実力はあるものの、甲子園出場がないため、他の選手に比べると
見劣りする印象が強かったかもしれない。ただ應武監督は杉山の素質を見抜いていた。捕手としての
適性だけではなく、打撃の潜在能力も評価していたのだ。白川、市丸は良い捕手だと思う。
しかし良い捕手であって、プロにいける実力がある捕手なのかというと疑問を抱かざるおえない。
杉山がいないのなら、彼らを起用していたはずだろう。しかし杉山というプロに目標に置く選手がいれば、
使って育てるのが筋である。捕手はすぐ結果が出るものではない。これからが大きく試練を迎えるときが
くるだろう。彼のミスで試合を落とす可能性も否定できない。しかしそれも彼が成長する上では大事な
糧となる。彼がそれをものにするか。應武監督が我慢して使い続けて使うことができるかだろう。
これには成功例がある。日本ハムの捕手の大野も大場翔太の女房役を務めながら、実力を伸ばし、
いつしか大学ナンバーワン捕手へ成長した。幸い、早稲田には強力な投手陣が揃っている。斎藤をはじめ、
福井、大石、楠田など。こういったレベルの高い投手をリードすることによって大きく伸びていくはずだ。
特に斎藤とバッテリーを組んで何を学んでいくのだろうか。「一流投手は捕手を育てる」という格言が
あるが、その格言どおりになってほしいと願っている。いつしか杉山が早稲田に欠かせない正捕手と
いわわれるのを期待して、これからも見守っていきたいと思う。