10/05/11 02:32:18 QUmf36x4
>>230氏へのレビューを差し上げます。
【作品名】ポットキャスト
【評価】☆☆☆
【クリア時間】120分
【感想】
騎士団が街の事件を解決しに行く場面を描いたRPG。
リーダーが自動戦闘と言うのは、なかなか面白い手法と感じた。
隊員が死ぬと蘇生してもらえるのは気持ち良いポイント。
率直に言って、前半のキャラ描写・テキストに関しては本当に素晴らしかった。
個人的には、特にマリーの「帰ったら、ゆっくり本でも読もう」などの何気ない描写。
これが世界観とキャラ描写の両方に貢献しており、心に響いた。
ここからさらに盛り上がれば、☆5をつけようと思った程。これは偽りない気持ち。
ただ、後半の地下からはその良さが消えてしまったのがもったいない。
地下は広さと分岐で迷いやすく、逃げにくいのも相まってかなりストレスに感じてしまった。
後半においては、総じて展開がストイック過ぎるというべきか。
ボスは運よく一回目に仕様に気づき突破する事が出来たが、ゲームを終えたカタルシスよりも解放感のほうが勝ってしまった。
「解決出来て良かった」と言うよりも「正直、応援を要請しに撤退したかった」と思ってしまったのが正直なところ。
地下のダルさが無ければ☆4、さらにプレイヤーを魅了する展開で充実したエンディングを迎えられれば☆5だった。
例えば、個人的には「マリーの足りないもの」=仲間への信頼 と解釈したので、
マリーが突っ走って失敗し、それを部下が懸命に救う事で足りないものに気付き、
「……隊長命令だ。コイツを倒せ! やられたとしても、私がついている。存分に戦え!」
などと人間的な成長の演出をしてもらえれば、感情移入度MAXだったと思われる。
総合的には面白かったですが、前半で感情移入出来ただけにとても惜しいと感じました。