10/06/21 00:34:43 sg4qFbEl0
最近頻繁に侵入者がいたという報告を受ける
そしてそれとほぼ同時期に奇妙な噂が流れ始めた
隊員の失踪事件である
部隊の人間が次々と跡形もなく消え去っているというのだ
侵入者がいるのだ、そいつに殺されるという事は十分にありうる
しかしいくら探しても失踪した者の遺体はおろか、遺品すら見つからないという
最初はただの噂だろうと思っていたが先日、とうとう俺の友人までもが行方不明になった
遺体も見つかっていないところから例の事件の被害に遭ったのだろう
死んでいないのならいつか帰ってくるかもしれない
そんな根拠のない希望だけを信じていつものように任務に励む
ある日、例の侵入者が俺たちの前に現れた
そいつは相当の手練のようで仲間を次々と倒していく
とうとう俺一人だけになったが相手も相当疲弊していた
その疲弊が見せた一瞬の隙を逃さず銃を撃ち、侵入者の始末に成功した
死顔でも拝んでやるかと奴の覆面を剥ぎ取る
その下から現れたのは紛れもなく失踪した俺の友人の顔だった