09/10/08 18:47:26 Mj1CZ0I20
>>308
ごめん
一応断っておくとルカメインで進めさせてもらうつもり
中~終盤の展開はほぼ一緒だし。
足りないと思ったら再リクエストしてくれってことで。
315:ゲーム好き名無しさん
09/10/09 02:55:34 +FgoCcZfO
乙です
PSPの銃声とダイヤモンドをお願いします
316:ゲーム好き名無しさん
09/10/09 23:34:47 psuXkyAWO
GBAの
ボクらの太陽
続・ボクらの太陽
新・ボクらの太陽
をお願いします(一つだけでも良いので)
317:ゲーム好き名無しさん
09/10/10 01:55:05 wKnt4/fL0
>>316
ボク太無印はwikiにあるわけだが
続きからということでいいんだな?
318:ゲーム好き名無しさん
09/10/10 12:31:22 B9WA5I8EO
>>317
お願いします
319:ゲーム好き名無しさん
09/10/10 16:51:53 Wgm7+3orO
SSのリンクルリバーストーリー予約します。うろ覚えだけどいいかな?
320:ゲーム好き名無しさん
09/10/10 19:00:54 G3qp608FO
いいよ
321:ゲーム好き名無しさん
09/10/10 20:50:56 J6VsCfHv0
携帯アプリの新約ラストバイブル2お願いします
322:ゲーム好き名無しさん
09/10/11 19:38:01 RnG2hlcA0
DSの真女神転生ストレンジジャーニーをお願いします
323:ゲーム好き名無しさん
09/10/12 16:52:29 m3vO6vbi0
PS2のFate/unlimited codesをお願いします
324:ゲーム好き名無しさん
09/10/12 17:54:39 77sQvN0J0
PSのFFTをもう少し詳しく教えていただきたいのですが
325:夜想曲2(第2話 真相編)
09/10/12 22:52:15 37E81A7/0
第2話の続きを投稿します。
(第5巻を見るとこのルートに行ける。亜砂の病室を訪ねた後、照子の家にて翔子と話すと新たな選択肢が現れ、「誰だろう?」を選ぶ)
翔子は庭で亜砂が植えた夾竹桃(きょうちくとう)という花を眺めていた。
その時、後ろから物音がした。
振り向くと庭師の浪江崎大作が庭の手入れをしていた。
浪江崎に挨拶すると、浪江崎は翔子の見ていた夾竹桃の事を説明した。
夾竹桃の花の樹液は強心剤の作用があり、インドではこの花を元に薬が作られているという。
そこまで話すと、浪江崎は作業に戻っていった。
(その後、亜砂の病室に行くまで内容は同じなので省略)
そして亜砂は昏睡しており、ほとんど虫の息だった。
腕には注射の痕があり、何かを打たれたようだ。
一刻も早く処置を施さないと亜砂は死んでしまう! 医者を呼んでいる時間はない!
主人公は一か八か、翔子の持っている夾竹桃の強心作用に賭け、その樹液を飲ませた。
賭けは成功した!
その後、駆けつけてきた三屋木医師の処置もあって亜砂は一命を取り留める。
翔子は泣きながら亜砂に抱きついた。
村枝警部から事情聴取された後、照子と安藤が駆けつけてきた。
亜砂が無事な事を知って安堵する照子。
意識を取り戻した亜砂は照子の贈り物であるペンダントを見せ、その経緯を語り出した。
亜砂が小学生だった頃、学芸会でお姫様を演じる事が決まり、舞踏会の時に身につけるペンダントを照子にねだった。
しかし当時の照子一家は白川と結婚する前で、家は貧しく買う余裕はなかった。
そこで照子は夜なべをして手作りしたペンダントを亜砂にプレゼントしたのだった。
思い出の品を受け取り、涙ながらに話す照子達を見て、主人公はその場からそっと立ち去った。
病室の前にいた安藤に車で図書館まで送ろうかと持ちかけられ、その厚意に甘えることにした。
帰りの車の中で、事件の事を話し合う主人公と安藤。
その会話の中で、安藤もあの『復活の書』の詩を知っていると聞かされる。
数日後、照子から招待を受け、出かけようとする前にパートナーに新聞を見せられる。
そこには佐々木が来栖と一仁の殺人容疑で逮捕された事が書かれていた。
326:夜想曲2(第2話 真相編)
09/10/12 22:54:08 37E81A7/0
照子の家を訪れた主人公とパートナーは亜砂の体調が順調に回復に向かっていることを聞かされる。
佐々木が逮捕された事は、照子も納得がいかないようだ。
仕事に厳しい所があり他人に辛くあたる事もあったが、人殺しをするような人間とは思えないと言う。
照子は警察から亜砂が襲撃された時の事を聞いていた。
あの日、見張りの警官が休憩に行った隙に野田が病室を訪れたらしい。
そこでアレルギーが出て、一度出直すと病室を出て行った。
その直後に仮面の男が現れのだ。
さらに亜砂から一仁が復縁を迫った時、一仁はなぜか『復活の書』の詩を口ずさんだ事を聞かされていた。
あの詩はあまり知られていないものなので、一仁が知っていた事が意外なのだ。
主人公は念のため、照子から詩を聞いてメモを取る事にした。
あの詩は四季をなぞらえた四構成であり、以前照子が詠ったのは春の詩であった。
(夏の詩)
花の妖精大はしゃぎ
夜の宴は朝まで続く
朝が来たなら花開く
真っ赤な大輪
自慢のドレス
(秋の詩)
花の妖精恋をする
愛しい人に届けようと
想いの分が風に舞う
冷たい風はすぐそこに
想い実るか
頭垂れるか
(冬の詩)
花の妖精すっからぴん
枯れた体をさすっては
木枯らしふかれて涙する
春が来たなら蘇る
涙で大地を潤して
春が来たなら蘇る
野田から聞いた甘い言葉というのはこの詩なのか。
しかし一仁は歌詞を変えて恋の詩のように詠ったらしい。
その後、照子は創立記念パーティーのリハーサルの予定があるという事なので、主人公とパートナーは照子の家を後にして図書館に戻った。
しばらくすると、鬼村が訪ねて来て佐々木逮捕の事情を話してくれた。
警察は佐々木が照子に恨みを抱いていたという情報を得ており、その情報を元に佐々木を逮捕。共犯説を考えて、その情報は伏せられているだという。
佐々木は先代社長を支えて会社を成長させるのに一番貢献した人物で、本来ならば佐々木が社長になるはずと思われていた。
しかし実際に後を継いだのは照子。この事は社内で大きな噂となっていた。
やはり事件は解決していないようである。
鬼村は危険なことはしないようにと忠告するが、主人公は大丈夫と返し、もしも危険な事があったら合言葉で知らせようかと提案する。
パートナーと鬼村は呆れながらも同意してくれた。
暗号は、オールドファームを見た後にパートナーに強引に伝えたものにした。
327:夜想曲2(第2話 真相編)
09/10/12 22:59:19 37E81A7/0
2日後……創立記念パーティーの日。
主人公は“男に追いかけられる少女の夢”を見て、ろくに眠れない日々を過ごしていた。
談話室でパートナーとテレビを見ると、ちょうど朝の星座占いの番組が始まったところだった。
その結果な散々なものだった。(注:主人公の星座はしし座)
その時、万国急便の宅配員、ヒダ・ミンが贈り物を持って訪ねて来た。
△
万国急便は万国百貨店の宅急便で、最近牛乳と同時配達を始めていた。
全部早朝のため、「早い、早い、早い」というわけの分らないキャッチフレーズを言いまわっている。
前の日に届いた荷物も、無理やり次の日に届けられるという噂も聞く。
しかし、新聞と牛乳の時間は遅いようだ。
▲
ヒダは要件を済ませると去っていった。
贈り物は仮面の男に奪われた『復活の書』だった。
なぜここに送り届けられたのだろう? 警察が送って来たのだろうか?
主人公は鬼村に電話で本が来た理由を聞いてもらうよう頼んだ後、鬼村から驚くべき事を聞かされる。
野田という男は存在しないという事だ!
さらに『復活の書』を見ていたパートナーが、この前見た巻の抜け落ちた本じゃないかと気付く。
主人公は慌てて蔵書録を見直すと、この本は花の詩を選りすぐりそれに解説を加えた本であり、全3巻の内の2巻であることが判明する。
存在しない野田に、存在しない『復活の書』……
主人公とパートナーは犯人が野田を演じていたのではないかと考える。
その野田を演じているのは……
その時、安藤が訪ねて来た。
安藤は警察から本が野々宮図書館に届けられたという連絡があり、照子に取りに行くように頼まれてやって来たと言う。
主人公はパートナーに本を取りに行かせ、安藤を談話室に案内した。
主人公は安藤にコーヒーを出して話しをする。
あの本は『復活の書』ではないと教えてると、安藤はさして驚きもしていない。
その時、主人公はあることに気付いた。
今日は創立記念のパーティーのはずなのに、どうして安藤はここに来たのだろうか?
安藤はあのパーティーの企画の中心人物のはず…。
安藤に不審を抱く主人公。
考えてみれば、安藤は照子の近くにいる人物で『復活の書』と信じ込ませるのは容易い。
一仁は亜砂を口説くのにあの本の詩を変えて詠ったという。
あれが野田の教えたものだとしたら……野田はあの詩を間違えて覚えているのではないだろうか?
主人公は安藤に、あの詩の事を聞いてみることにした。
あの詩の中で恋を連想する、秋の詩を。
安藤は秋の詩を詠う…
花の妖精恋人よ
愛しい人にもう一度
想いの分をその胸に
冷たい風を待ちわびて
想い実りて
頭垂れるか
主人公は野田の正体が安藤である事を確信した!
328:夜想曲2(第2話 真相編)
09/10/12 23:01:32 37E81A7/0
野田はアレルギーを持っていたというし、安藤も白川産業で始めて会った時に塗り薬のようなようなものを塗っていた。
主人公は自分達の置かれた状況が危険であるに気付く。
その時、鬼村から電話がかかってきた。
鬼村は警察はあの本を送っていないと言っていた事を伝える。どうやらこれも安藤が仕組んだ事のようだ。
主人公は鬼村に助けを求める事にした。
近くに安藤がいる以上、直接助けを求める事はできない。
あの合言葉を伝えて助けを求めるが、鬼村の反応は素っ気無い。
合言葉を覚えていないのか?
ふと安藤の方を見ると、安藤はいつの間にか姿を消していた。
パートナーの事が心配になった主人公は地下書庫に向かった。
パートナーはあの本を探していた。
主人公は安藤が犯人である事と今の状況を説明する。
その時、地下書庫に階段を降りて来る足音が響いてきた。
主人公達は咄嗟に本棚の後ろに隠れる。
安藤は笑いながら主人公達を探しに地下書庫内を徘徊する。その手にはボウガンが握られていた。
主人公達は安藤の足音に注意しながら、本棚の影から影へと逃げ回る。
しばらく逃げ回っていると奥に行ったのか、足音が小さくなっていった。
その隙を逃さず入り口へ急行するが、それはフェイントで安藤は入り口付近に待ち伏せていた。
安藤はその本性をあらわにし、狂ったような笑い声を上げている。
主人公は自分を囮にしてパートナーを逃がそうと考える。
そしてパートナーに合図をした瞬間……銃声が鳴り響いた。
安藤が腕を押さえてうずくまる。
銃を撃ったのは鬼村だった。どうやら暗号を覚えていてくれたらしい。
鬼村が安藤に手錠をかけている時、主人公は事件の動機を聞く。
安藤の母は白川産業に勤めていたが、10年前会社で横領事件が起きた時、罪を擦り付けられ全責任を負わされ懲戒免職にされた。それまで信頼していた来栖も掌を返したように罵倒した。
安藤の母はそれを苦にして自殺。
安藤は白川産業とそれに関連する人物へ復讐を決意した。
来栖と一仁と亜砂を殺し、佐々木にその罪を着せる。
亜砂は主人公の咄嗟の判断で命を取り留めたが……。
だが、パートナーは腑に落ちなかった。
残りの対象である照子と翔子がまだ無事なのにも関わらず安藤がここに現れた理由だ。
無関係の主人公達よりも2人の方が優先順位が高いはずなのに安藤はここに現れた。
まさか……すでに仕込んだ後なのか!
その時、安藤は鬼村の持っていた拳銃を奪い自殺した。
主人公は「死んで何になる!!」と安藤の死体に怒鳴り込むが、パートナーと鬼村はそれどころではないと止める。
主人公は村枝警部に連絡し、鬼村の車でパーティーが行われるイベントホールへと向かった。
329:夜想曲2(第2話 真相編)
09/10/12 23:08:08 37E81A7/0
主人公と村枝警部達がイベントホールに到着すると、ちょうどパーティーが始まろうとしているところだった。
村枝警部達は警備室に行き、主人公はスタッフの控え室へと向かう。
スタッフルームでは警備員の奥津一郎とプロデューサーの羽生田剛士が言い争っていた。
警察からの連絡を受けた奥津がパーティーの中止を訴えていたが、羽生田が反対していたからだ。
主人公が安藤の事を話すと羽生田もさすがに納得せざるを得なかった。
翔子の居場所を尋ねるが、安藤がプレゼンターの登場はあっと驚かせたいからと言って教えてくれなかったと言う。
ディレクターの安永という人ならば知っているそうだが、見当たらないのだ。
主人公は思い当たる所を聞くと、ステージ袖、ステージ床下、ステージ裏、観客席のどこかじゃないかと答える。
主人公は羽生田の言った場所を探してみるが、どこにもいなかった。
スタッフルームに戻ると、羽生田が安藤からヒントは“虹”と聞かされていた事を思い出す。
虹というと……ステージセットの上!
ステージ上部には白川産業のマークの入ったオブジェが飾られている。
白川産業の社章はアイリス……ギリシャ語で「虹」の意味だ。
主人公は危険だと言う羽生田を説得して、ステージ上部に登った。
ステージ上部は鉄のやぐらで組まれており、オブジェはそこから鉄製のアームで繋がれていた。
そのオブジェには球形の部分があり、上部に取っ手がついていた。大きさは子供がちょうど1人入れそうなぐらいである。
取っ手を引っ張って開けると、中に拘束されている翔子がいた。
翔子を中から出そうとした主人公だが、翔子の下にある物体を見て驚愕する。
それは時限爆弾だった! しかもタイマーの残り時間は1分!
時限爆弾を取り出し中を見てみると、赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫の7本のコードが見えた。
もう時間がない!
主人公は意を決し、コードを切る事にした。
その時、安藤は白川産業の社章を気に入っていたことを思い出す。
それを頼りに、主人公は赤→オレンジ→黄色→緑→水色→青→紫の順でコードを切断した。
330:夜想曲2(第2話 真相編)
09/10/12 23:12:17 37E81A7/0
あれから数日後……。
主人公は本の整理を続けていた。
10日ぶりに戻った田所からたっぷりと小言をもらった上に、しばらくの間外出禁止を宣告された。
主人公の手には亜砂から送られてきた手紙が握られていた。
『拝啓。
主人公さん、お元気でしょうか。その節はありがとうございました。おかげさまで、私も元気になりました。
事件から一週間が過ぎようとしていますが、失った時を取り戻そうとするように家族3人で暮らしていると、
なぜか遠い昔のように感じてしまいます。
主人公さんがしてくれたことを思うと、今までの自分が恥ずかしく思われて仕方がありません。
人を信じるということが、どれほど大切なことか主人公さんは身をもって示してくれたのですよね。
落ち着いたら昌子をつれて遊びに行きたいと思っています。 かしこ』
手紙には庭の夾竹桃をバックに照子、亜砂、翔子が立っている写真が同封されていた。
第1巻 「花の妖精」 完
(余談)
・庭師の浪江崎ですが、登場人物リストには“江波崎”となっており、どっちが正しいのかよくわかりません。
・ラストの手紙の「昌子」ですが、これは誤字ではありません。
331:ゲーム好き名無しさん
09/10/13 03:31:49 Wshuhg9G0
(第1巻を見るとこのルートに行ける。白川産業の屋上にて、フェンスを調べる時の選択肢で「フェンスから下を見下ろした」を選ぶ)
来栖はこの屋上から飛び降りた。
片腕のない人間がどうやって飛び降りたのかと聞くと、先週まで屋上で会社の社章を取り付けるための足場が組んであったらしい。地面にはその跡と思わしき傷があった。
しかし幾ら疑問に思おうにも遺書が残されているのだ。
遺書は警察に押収されたが、今日返しに来ると連絡があった。
主人公はその遺書を見せてもらうように頼むと、照子は快く承諾してくれた。
秘書室に戻ると遺書を返しに来ていた村枝警部と早坂刑事がいた。
村枝警部は自分のメール先を記した名刺を主人公に渡して去っていった。
主人公はさっそく遺書を読んでみる。
『私は、会社財務運用資金を横領し多大な損害を与えました。
私を拾ってくださった先代の恩にも報いず、顔に泥を塗るような振る舞い、
命をもって償います。
来栖正義』
遺書にはそう手書きで書かれていた。
ふと、主人公はもう一枚別の紙が入っていた事に気付く。
その紙にはワープロで
『八月四日 晴れ
懸念していた共和物産の件、やっと肩がつきそうだ。
これでしばらくゆっくり出来るだろう。
しかし、佐々木は株式投資だ、不動産だなどと、何を考えてるのか。
昨日も『五株買ったら倍になりましたよ』
なんて、そのうち痛い目を見るようになるだろう。
安藤の八つは買ったな』
と書かれていた。
これは来栖のパソコンからプリントアウトされたもので、遺書と一緒に見つかったものらしい。
途中で終っているが、見た限り普通の日記にしか見えない。警察もそう思っているらしい。
1つは遺書、もう1つは仕事の日記……この2つに何かあるのだろうか?
主人公は興味を持ち事件を調べてもいいかと照子に尋ねると、快く承諾してくれた。
照子も来栖の死に疑問を持っていたのだ。
332:夜想曲2
09/10/13 03:36:48 Wshuhg9G0
すみません、間違えて名前を書き込む前に投稿してしまいました。
内容はこれでいいので、このまま続けます。
333:夜想曲2(第2話 来栖自殺の真相編)
09/10/13 03:41:02 Wshuhg9G0
さっそく、その日の来栖のことを聞きに行く。
照子は午前の会議で会ったのが最後で、その時は変わった様子は見られなかった。
夕方以降、他に役員室に残っていたのは佐々木と安藤の2人。
佐々木は来栖と同じく創業以来から先代社長を支えてきた人で、先代の死で照子が社長になった事に少なからず不満を抱いているらしい。
佐々木に事情を聞くと、その日は銀行との打ち合わせの後、彼らと食事に行った。
打ち合わせには来栖も同席していたのだが、その後の食事は約束があると言って出席しなかったらしい。
続いて安藤に事情を聞く。
その日は、来栖にパソコンを教えていた。
片腕の使えない来栖は音声認識のワープロを使っていたのだ。
その後は外出したと言う。
2人とも来栖は自殺だと思っている。
これといった手がかりが得られないまま主人公は帰りのエレベータに乗ったものの、気になる点があるのでもう少し調べてみることにした。
主人公とパートナーは来栖の部屋を調べる。
来栖の部屋は骨とう品で一杯だった。
主人公が机の書類を調べていると、パートナーは骨とう品の1つである万華鏡を手に取り中を覗いている。
主人公が万華鏡の値段を言うと驚いたパートナーは万華鏡を床に落としてしまい、中身が床にぶちまけられた。
パートナーは箒を探しに部屋を出て行き、その間に主人公が破片を片付けていった。
机の下にある破片を集めようとした時、ある物を見つける。
それはスポンジ製の小さなキャップ状のものだった。
一応持っておくことにし、ポケットに忍ばせる。
その時、扉が開いた。
パートナーが帰ってきたのかと思ってドアの方を振り向くと、突如部屋の電気が消える。
目が慣れて入り口が見えるようになると、そこには来栖の面を被った男が立っていた。その手にはボウガンが握られている。
男はボウガンを主人公に向けた。
主人公が恐ろしさのあまりへたり込んで呆然としていると、男はいつの間にか姿を消していた。
床に紙切れが落ちており
『俺のことは忘れろ』
と書かれていた。
その時、警備員の向島林平が現れ、主人公を探しに来たと言う。
向島の案内で警備員室に行くと、パートナーが怯えていた。
パートナーは箒を探しにエレベーターに乗って管理室に行こうとしたが、動き出した途端にエレベーターがストップした。
エレベーターは点検中だったのだが、看板を置き忘れていたので知らずに乗っていたのだ。
暗闇の密室に閉じ込められ恐怖に怯えていたパートナーは警備員に助けられ、警備員室に保護された。
向島によると、昨日もエレベータの故障があったらしいが管理会社の手違いで点検が今日に延期されたとの事。
向島がパソコンで報告書を書いている間に、主人公は襲ってきた仮面の男の事を考える。
仮面の男が襲ってきた理由は事件を調べてほしくないためだろう。
主人公が事件を調べているのを知っているのは照子と佐々木と安藤の3人……このうちの誰かなのだろうか?
その時、向島が声を上げる。
何事なのかと聞いてみると、ワープロの漢字変換がうまくいかない事のぼやきだった。
そこへ安藤が現れ、照子が心配しているから来てほしいと言った。
334:夜想曲2(第2話 来栖自殺の真相編)
09/10/13 03:48:48 Wshuhg9G0
社長室に案内されたが、そこに照子はいなかった。
安藤はそこで待っているように言い、コーヒーを入れて退室していった。
コーヒーを飲みながら照子の帰りを待つ主人公とパートナーだが、いくら待っても照子はやって来ない。
安藤は隣の秘書室で仕事をしているらしく、ワープロのタイプ音が聞こえてくる。
主人公は待っている間、事件の事を考えていた。
そして気になる言葉が思い浮かんだ。
先程の向島の「昨日もエレベーターが故障した」という言葉だ。
だが照子の証言では、安藤はエレベーターで10階に来た所で来栖を見たと言っていた。
しかし、これだけで犯人とは断定できない。
主人公はもう一度遺書と日記を調べ、日記の方に注目した。
日記の不審な所は……
「安藤の八つは買ったな」
主人公は側のパソコンを起動し、その文章を打ってみた。
文章を打ち、変換をキャンセルすると……
「あんどうのやつはかったな(安藤の奴謀ったな)」
主人公は事件のあらましを推理する。
あの日、資金横領の件を聞こうと来栖は安藤を呼び出した。
その間、来栖は今日の出来事をパソコンの入力を兼ねて練習のために打ち込でいた。
そこへ安藤がやって来たので、来栖は資金横領について問い正す。
その時の会話の最中に安藤は来栖に差し出し睡眠薬入りのコーヒーを飲ませた。
話が終わって安藤が退室してしばらくすると薬が効き始め、来栖は「安藤の奴謀ったな!」と叫んだ。それが音声認識で入力されたのだ。
変換のミスは睡眠薬が効いて倒れた時のもの。
来栖の部屋で見つけたスポンジは音声認識用のヘッドセットについているものだ。
犯人がわかったが、その安藤は隣の秘書室にいるのだ。
主人公はパソコンから村枝警部にメールを送り助けを求めた。
その時、安藤が部屋に入って来た。その手にはボウガンが握られている。
主人公は安藤に観念するように言うが、安藤は平然としている。
その時、主人公とパートナーはめまいに襲われた。
安藤が出したコーヒーには来栖と同じように睡眠薬が入っていたのだ。
安藤は主人公に来栖と同じ目に遭わせたかったが、足場がないのであきらめるしかないなと言う。
その言葉で来栖殺害のトリックを理解した。
来栖は睡眠薬を飲まされた後、仮面を被せられて看板取り付け用の足場に放置された。
そして目が覚めた時、仮面のせいで周りの状況が見えなかった来栖は立ち上がった際に足場から落下……そのまま屋上から転落したのだ。
安藤はボウガンを主人公に向け放った……
と思いきや銃声が鳴り響き、安藤は床に倒れる。
駆けつけてきた村枝警部が安藤の腕に拳銃を撃ったのだ。
数日後、主人公はいつも通り書庫で仕事を続けていた。
安藤は逮捕され、取調べで犯行を認めた。
しかし、安藤が仮面の男を演じた理由は謎として残った。
10巻 「仮面の謎」 終
335:夜想曲2(第2話 その他のエンディング)
09/10/13 03:56:52 Wshuhg9G0
7巻 「復讐」 終
(<真相編>の図書館にて、鬼村の電話で秘密の暗号入力画面で間違える)
安藤はその本性をあらわにし、狂ったような笑い声を上げている。
主人公は自分を囮にしてパートナーを逃がそうと考える。
パートナーに合図をした瞬間、パートナーは入り口に向かって走った。
だが安藤はパートナーにボウガンを放つ。
安藤のボウガンを受け、パートナーは絶命した。
主人公はパートナーの死に悲しみながらも、安藤に一連の事件の動機を問い詰める。
「復讐…」
安藤はそう一言言い、主人公にボウガンを放った。
9巻 「エクスプロージョン」 終
(<真相編>のイベントホールにて、コードを切る順番を間違える)
もう時間がない!
主人公は意を決し、コードを切る事にした。
コードを切ると警告音が鳴り響き、直後辺りが白い閃光に包まれる。
それが、主人公の見た最期の光景だった……。
11巻 「E-MAIL」 終
(<来栖自殺の真相編>の社長秘書室にて、村枝警部に会った時の選択肢で「どうも、と言うように頭を下げた」を選び、真相にだどり着く)
主人公と村枝警部は互いに気付くことなく社長秘書室ですれ違った。
(犯人が判明するまで内容は同じなので省略)
来栖自殺の真相はわかったが、その犯人である安藤は隣の秘書室にいる。
主人公は外部に連絡しようと電話を取るが、通じない。
コーヒーを持ってきた時にコードを切ったようだ。
その時、安藤が部屋に入って来た。その手にはボウガンが握られている。
主人公とパートナーは安藤が入れた睡眠薬入りのコーヒーを飲んだため、めまいに襲われる。
安藤は来栖を殺した時の状況を淡々と語りながら、ボウガンを主人公に向ける。
そして、無情にもトリガーは引かれた……。
『メールを受信しました』
パソコンの画面にそう表示されたのが、主人公の見た最期の光景だった……。
12巻 「仮面の影」 終
(<来栖自殺の真相編>の社長室にて、推理を間違える)
主人公は照子の帰りを待っている間に事件を推理するが、考えが行き詰まってしまう。
パートナーに意見を求めようとするが、突然主人公とパートナーに急激な睡魔が襲ってきた。
「まさかあいつが……」
そう気づいた時には遅かった。
主人公とパートナーは二度と目覚めぬ眠りへと堕ちていった……。
(余談)
・村枝警部、早坂刑事、亜美、由美の4人と、もう1人前作に登場していた人物がいます。
336:夜想曲2
09/10/13 04:04:26 Wshuhg9G0
長くなりましたが、これで第2話は終わりです。
337:ゲーム好き名無しさん
09/10/13 19:51:31 rLUzoShY0
真女神転生ストレンジジャーニー予約します。
338:流行り神
09/10/14 11:01:14 nAiukjAT0
流行り神PORTABLE:第一話『コックリさん』
【主な登場人物】
式部人見(しきぶ・ひとみ)…鴨根医大に所属し、助教授と監察医を兼務する才女。
オカルト否定派だが、霧崎の数少ない友人でもある。
霧崎水明(きりさき・すいめい)…須末乃大学で民俗学を教えている。
オカルト肯定派だが、否定派の式部とも交友がある。
中学のころに両親と死別し、それ以降は主人公の両親に育てられた。
このため、主人公とは、兄・弟と呼び合う仲である。
【前置き】
この話は、主人公と小暮が初めて顔を合わせた事件であり、
編纂室に配属するきっかけとなったものです。
つまり、時系列では第零話よりもかなり以前の話となります。
1)前半部
私立花峯高校の校内にて、在校生が相次いで自殺する事件が起きる。
警視庁捜査一課の新人警部補・風海警部は、所轄署の小暮巡査長と組んで捜査に当たる。
場所が学校というデリケートな場所では、捜査はおもうように進まなかった。
証拠も、現場にあった「紙切れ」とコックリさん用の「ウイジャ盤」しか見つからなかった。
二人目の被害者を検死した式部は、「死因は自殺」と断定した。
それと同時に、体内に残った血液が極端に少ないことに首をひねる。
自殺を正確に予知した人物が二人の遺体から血液を抜き取ったとしか、考えられない。
式部は、コックリさんがらみのことは霧崎に聞いてみたらいい、と二人にすすめる。
霧崎を訪ねる途中で、被害者のクラスメイト・神山由佳が声をかけてきた。
「本当に自殺したんですか?」
風海が質問の意味を問いただすが、神山は答えずに駆け出した。
そのとき、暴走車が神山めがけて突っ込んできた!
「危ない!」とっさに小暮が神山を突き飛ばしたため、大事には至らなかった。
驚いたことに、暴走車は無人で、運転席に奇妙な「紙切れ」が貼ってあるだけだった。
神山は、迎えに来た家族とともに帰宅。けっきょく、彼女の話は聞けなかった。
二人は、霧崎にあい、コックリさんの話を聞く。
そのとき、現場の「紙切れ」と暴走車の「紙切れ(の写し)」を見せた。
霧崎によると、前者は『狐憑き』除けの札、後者は『狐憑き』退散の札だという。
どうやら、誰かが事件がらみで狐憑きを退治しようとしているようだ。
事件は、なにやら奇妙な事態になっていた。風海は、どういう捜査方針でいこうか思い悩む。
/* ここで、ルート分岐。取り上げる順番は、式部ルート、霧崎ルートの順になります。
/* 途中の小見出しは、見やすいようにつけたもので、公式なものではありません。
339:流行り神
09/10/14 11:07:13 nAiukjAT0
2-1)式部ルート
風海は、人為的に引き起こされた事件と断定した。……心にしこりを感じながら。
★狐塚の由来
翌日、二人は学校長から「狐塚」の話を聞きだした。
学校創立以前から、学校裏手の雑木林に小さなふるい塚がある。
二年前、一年生の崎田美佐が、交通事故で死亡した。
事故後、校内に「彼女はコックリさんの呪いで死んだ」という噂が広がり、
彼女の幽霊騒ぎまで起きてしまう。
故人が生前コックリさんをやっていたから、が噂の根拠だった。
学校側は、雑木林の塚を供養塔に仕立て、お祓いをすることで事態を収拾させた。
そして、学校側は校則に「コックリさん禁止」を盛り込んだ。
供養塔になった塚は、生徒からいつの間にか「狐塚」と呼ばれるようになった。
崎田の幼馴染である男子生徒・野沢翔太は、毎日その塚へ祈りを捧げているという。
狐塚の話を聞いたあと、二人は、校内で野沢に神山が詰め寄っているところを目撃する。
「まだ、美佐のことが忘れられないの!」
「……お前には関係ねえ。」
神山を諌めたのは、そばに居た堀川だった。
「帰りなさい、神山さん。」
「……言うことを聞けば、うまくいくって言ったくせに!」
神山が堀川に突っかかるが、堀川は冷静に切り返す。
「そうよ。だから、今までどおり私の言うとおりしてなさい。」
「……!!」
今にも何かが爆発しそうな神山。と、その時、とてつもない大きな雷鳴が響いた。
★傷ついた狐塚(式部ルート限定イベント)
狐塚の雑木林から、煙がのぼっている。「火事か?」駆け出す刑事二人。
雷が落ちたのは、狐塚だった。塚を狙い撃ちしたような落ち方に、二人は戦慄した。
校内へ引き返したが、さっきの三人は帰宅したらしく姿が見えなかった。
★影で暗躍する者
真夜中に、風海に電話がかかってきた。聞いたことがない男の声だ。
「キミたちに助っ人を用意した。わたしか? 『ある組織』の人間とだけ言っておこう。」
そう告げると、電話の男は一方的に電話を切ってしまった。
翌日、学校前でなぜか式部と霧崎が待っていた。
何者かが、彼らに捜査協力を要請し、高校へもその話を通していた。
校長によると、軽薄な若い刑事が令状を見せて、協力を要請したという。
(式部ルート、続く)
340:流行り神
09/10/14 11:09:46 nAiukjAT0
★式部、激怒する(式部ルート限定イベント)
捜査した結果、二つのことが判明する。
神山と自殺した二人は、二年前に死んだ崎田と同じクラスに在籍していたこと。
狐塚から狐退治の経文が見つかった。霧崎は、これが落雷の原因だと思っているようだ。
校内探索中に、女子高生三人組がコックリさんを行っている現場をおさえた。
神山と堀川、そして妙におびえている山野恵子。
風海は、神山と山野が死んだ崎田のコックリさん仲間であることを聞き出した。
神山と堀川は、更に物騒なことを言い出した。
自分たちは、コックリさんが願いを叶えてくれたら血をささげる約束をした。
死んだ二人は、その約束を破ったからコックリさんに殺されたのだ、と。
二人の言い分を聞いた式部は激怒して、実践でコックリさんのカラクリを暴いた。
「コックリさんは、参加者の無意識な筋肉の収縮で動いているだけ。
だから、人を殺す力なんてない。」
コックリさんを否定されても、神山と堀川は静かに沈黙していた。
それは、オカルト肯定派でもある霧崎も同じであった。
★警察庁の中の廃屋
三度目の悲劇を防ぐため、神山・堀川・山野を所轄署の刑事が護衛することになった。
しかし、翌朝、校内で山野の遺体が発見された。
コックリさんを行った教室で、パジャマ姿のまま体中を切り刻まれていた。
家族も、護衛の刑事も、山野が家を抜け出したことを知らなかった。
風海が途方にくれているとき、風海の携帯がなった。相手は、例の謎の男だった。
「ヒントをあげよう。……警察史編纂室へ行きたまえ……。」
地下五階にあった警察史編纂室は、廃屋も同然の部屋だった。
年単位で積もった埃、『紫煙』と印刷された煙草の吸いさしも散乱している。
レトロな電話が鳴った。電話の相手は、例の男だった。
「右手にあるファイルを見たまえ。」更に男は話を続けた。
「事件を解決したければ、常識を捨てることだ。」男は、一方的に通話を切った。
ファイルは、死んだ崎田の日記だった。
親しい友人だった神山が、野沢を紹介してから変わっていく様が克明に記されていた。
崎田の事故は、嫉妬に狂った神山から追い詰められて起きた悲劇だったのだ。
(式部ルート、続く)
341:流行り神
09/10/14 11:11:36 nAiukjAT0
★二人の推理(式部ルート編)
日記を読んだ二人は、事件を推理した。
犯人は、崎田を追い詰めた四人を自殺させる計画を立てた。
先ず、コックリさんが願いを叶える見返りに血を欲しがっていると、犯人は四人に吹きこむ。
次に、犯人はそのコックリさんが崎田の霊であると信じ込ませた。
「崎田の霊が、虐めた自分たちの血を欲しがっている。」
封じていた罪悪感と崎田のたたりで、四人は精神的に追い詰められていった。
そして、最初の犠牲者が校内で飛び降り自殺を遂げた。
その際、遺体から血を抜くことで「崎田が血を欲しがっている」事実を強調したのだろう。
では、その犯人とは?
野沢は、イジメの事実を知らないし、コックリさんにも関わりがない。
堀川は、つい最近転入してきたばかりだが、積極的にコックリさんをやっていた。
堀川と崎田の間に何らかの関係があると仮定すると、合理的に説明できる。
★暴かれた真実
今は神山を保護しなければ! だが、神山も堀川も、姿をくらませていた。
「学校だ!」二人は、迷いなく狐塚に向かう。
狐塚では、野沢、神山、堀川が集まっていた。
堀川は、野沢の面前で神山の崎田イジメを暴露する。
更に、堀川は、神山に持ちかけた話「コックリさんによる恋愛成就」は、
全くのでたらめ、野沢の気持ちが神山に傾くことはないと嘲笑った。
「何のために、人が死んだの?!」裏切られて呆然する神山。
「さあ? あなたのせいじゃないの?」平然と言い放つ堀川。
う わ ぁ ぁ ぁ ぁ っ !!
理性を失った神山は、絶叫した。獣と化した神山は、堀川に襲いかかる。
風海と小暮が神山を押さえ込もうとするが、いとも簡単に振り払われた。
(式部ルート、続く)
342:流行り神
09/10/14 11:13:10 nAiukjAT0
★終局(式部ルート編)
「神山!」我に返った野沢の呼びかけに、神山が反応した時―
堀川が隙をついて、神山の脇腹に木片を突き立てた。
うずくまる神山。止めを刺そうとする堀川を、野沢が止めにはいった。
自分のせいで悲劇が起こった。いつかは罪悪感に押し潰されて、自殺するかもしれない。
それならば、神山の代わりに自分を殺してくれ、と。
「今でも、彼女のことが好きなの?」
「ああ、これからもずっと。」堀川の問いに、野沢ははっきりと答えた。
「ずっとじゃなくてもいいのよ。時々思い出してくれるだけで……」
堀川は、涙を浮かべながら微笑むと、その場に倒れてしまった。続いて、野沢も。
倒れた三人は、風海らの手配によって救急車で搬送された。
数日後。
事件はゴシップ誌にすら報道されることなく、学校も平穏を取り戻していた。
野沢は無罪放免となったが、自室に閉じこもり、ふさぎ込んでしまったという。
堀川は、一命を取り留めたが、数ヶ月間の記憶を失っていた。
神山は、搬送中に救急車ごと消息を絶った。
全国に緊急手配をして行方を追っているが、未だに所在がつかめていない。
堀川と崎田の関係は、警察の調査では判らなかったが、式部が秘密裏に漏らしてくれた。
二年前に堀川は心臓を移植したのだが、このときの臓器提供者が崎田だったのだ。
風海は、崎田の遺志が心臓を通して堀川に届けられたのではないだろうか、
と考えるようになった。
★警察史編纂室
風海は、クビ覚悟で自分の考えをそのまま報告書にした。
その報告書を提出する前に、課長から辞令を受け取った。
「本日付で警察史編纂室に配属す」
地下五階に行くと、小暮が部屋の前に居た。彼もまた、編纂室へ配属されたのだ。
意を決して扉を開けると―、埃も煙草の吸いさしも消えた、普通の部屋だった。
現職の警部が競馬中継に耳を傾けている光景を除いて。
警部の名は、犬童蘭子。彼女は、二人を前にして「ガキを寄越して」とぼやくのだった。
★「密室」にて
「さて、キミの心にどう響いたかな?」
男の巧みな話術によって、「あなた」は自分が事件当事者のように錯覚した。
怪異を生み出すのは人間の心……男の言葉が、真実を言い当てているように思えてきた。
「ところで、キミはこんな話を聞いたことがないか?
友人の友人から聞いた話なんだが……。」
(式部ルート終了、次は霧崎ルートです)
343:流行り神
09/10/14 11:20:22 nAiukjAT0
/* 話の内容は、式部ルートとかなりダブってます。
/* ダブっている部分は、先の式部ルートを参照してください。
2-1)霧崎ルート
風海は、「コックリさんの呪い」で引き起こされた事件と断定した。
……心にしこりを感じながら。
★狐塚の由来
/* ここは、先の式部ルートとほぼ同じなので割愛します。
★神山、錯乱!?(霧崎ルート限定イベント)
途轍もない雷鳴が轟いた。外を見ると、狐塚の雑木林から煙がのぼっている。
その時、神山が奇声を発して錯乱してしまった。
口からヨダレをたらし目は狂気を宿らせ、暴れる様子は、まさに獣だった。
「神山!」
「みないで……みないで……」
野沢の呼びかけに、神山は正気を取り戻して気を失う。
式部が神山をの診察したが、異常は見つからなかった。
風海は、捜査の行き詰まりを強く感じた。
★影で暗躍する者
/* 助っ人が霧崎しか出てこない点を除けば、式部ルートと同じ。
★コックリさんと血の儀式(霧崎ルート限定)
狐塚を調べると、焼け焦げた経文―狐憑き退治の経文が見つかった。
校長に話では、この塚はもともと源平の時代に狐憑きとして惨殺された娘の霊を鎮める
ものだったという。今回の事件は、その娘の怨霊のせいなのか?
風海の問いに、霧崎は答えた。
「何らかのきっかけがなければ、そういうことにはならないさ。」
校内探索中に、女子高生三人組がコックリさんを行っている現場をおさえた。
神山と堀川、そして妙におびえている山野恵子。
彼女たちによると、コックリさんを提案したのは、転校生の堀川だった。
その後、コックリさんから「血を捧げれば、願い事を叶える」というお告げがあったらしい。
自殺した二人は血の儀式を拒んだからコックリさんに殺されたのだと、彼女たちは断言した。
話を聞いた霧崎が「血の儀式の仕組みを解明してやろう。」と言いだす。
「コックリさんは、参加者の潜在意識を写しているにすぎない。
つまり、血を欲しているのは参加者の一人。その人物こそが犯人であり……狐憑きだ。」
周囲の視線は神山に集まるが、彼女は不敵な笑みを浮かべるだけだった。
(霧崎ルート、続く)
344:流行り神
09/10/14 11:22:07 nAiukjAT0
★警察庁の中の廃屋
/* 話の流れは、式部ルートとほぼ同じなので割愛します。
★二人の推理(霧崎ルート編)
日記を読んだ二人は、事件を推理した。
死んだ崎田は、コックリさんを通じて自分をいじめた三人を殺したのだ。
事件の黒幕が崎田なら、次の標的は神山しかいない。
★暴かれた真実
/* 式部ルートとほぼ同じなので割愛します。
★終局(霧崎ルート編)
《どうれ、誰から血を啜ってやろうか?》神山から、普段とは違う声が漏れた。
《決めた……お前の血をわらわに》そういうと、神山は野沢に襲い掛かった。
野沢の喉に食いつこうとしたとき、神山は辛うじて正気に戻った。
「ごめんね……私はただ野沢君のことが好きだっただけなのに……」
その時! 堀川が隙をついて、神山の脇腹に木片を突き立てた。
《おのれぇぇ、人間どもめ》
風海は、人ならざる影が苦しんでいる様を見たような気がした。
数日後。
事件はゴシップ誌にすら報道されることなく、学校も平穏を取り戻していた。
堀川は、一命を取り留めたが、数ヶ月間の記憶を失っていた。
これにより、堀川が神山を刺した理由も、崎田のことを知った経緯も判らなくなった。
神山は、搬送中に救急車ごと消息を絶った。
全国に緊急手配をして行方を追っているが、未だに所在がつかめていない。
これで、呪いの存在を証明できる証拠は何も残らなかった。
神山が抱いていた恋情は純粋なものだった。だが、その思いが歪んだとき、悲劇が始まった。
人間なら、誰にでも起きうる事件だった。
風海は、犠牲者への手向けとして、この事件で見聞きしたことを正直に記すことにした。
(霧崎ルート、続く)
345:流行り神
09/10/14 11:23:33 nAiukjAT0
★警察史編纂室
★「密室」にて
/* 式部ルートとほぼ同じなので割愛します。
【余談】
・霧崎ルートの〆では堀川の心臓や野沢のその後には触れてませんが、
実際の本編でも触れられていません。
霧崎ルートでは、崎田が堀川に憑依していたということなのでしょう。
野沢も引き篭もりになるほどふさぎ込んでないってところなのかな、個人的にと思ってます。
・このシナリオは、最後の隠しシナリオ「退魔師・犬童蘭子」と対をなしています。
つまり、影で狐憑き退治に動いていた人物は……。
ちなみに、式部ルートにて霧崎がその人物を「(術に関して)相当無節操なやつ」
と評しています。
(以上で、第一話は終わり。第二話は、近日中にアップします。)
346:ゲーム好き名無しさん
09/10/15 07:06:16 LeaqVdk60
前に担当されていた方が3ヶ月以上書かれていないようなので、
PS2「スーパーロボット大戦Z」の続きを書きたいと思います
予約していいでしょうか
347:ゲーム好き名無しさん
09/10/15 11:22:00 MgK91zzzO
いいよ