ストーリーを教えてもらうスレ part46at GSALOON
ストーリーを教えてもらうスレ part46 - 暇つぶし2ch424:ゲーム好き名無しさん
09/07/29 22:45:33 558couNFO
リアルロボット戦線を書こうと思ったら
白デカPS2と相性が悪かった。

ゲームできねぇ(T_T)/~

425:ゲーム好き名無しさん
09/08/01 21:49:33 vHhoy1aO0
このスレの>>424までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

3ヶ月以上経ったので
「Command & Conquer Red Alert 3」
「ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング」
「デビル メイ クライ 4」
を ●途中 の欄から消しました。

1ヶ月以上経ったので
「ラスト レムナント」
「BIOHAZARD5」
を ●執筆予告がある物 の欄から消しました。

426:ゲーム好き名無しさん
09/08/01 23:59:46 M8j7Oim+O
>>425


427:ゲーム好き名無しさん
09/08/02 17:45:32 +/DICGfo0
3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!(PS2)を予約します


428:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/03 03:44:26 HIaXlT9c0
既出な「part43-409~411」の続きです。


429:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/03 03:48:56 HIaXlT9c0
謳う丘に行くことをクレアに告げると、クレアはライナーに「ユーテリア」という素材を取ってきてくれるように頼んだ。
カルル村の近くにある謳う丘。そこにはガーディアンがいた。ガーディアンを倒しその装甲の一部であるユーテリアを手に入れた。
さらに奥に進むと、雲海の上に突き出した今にも崩れそうな足場の上にパージャを発見した。
ラードルフが止めるのも聞かず、ライナーはジャンプを駆使して、パージャを手に入れた。
そのとき、足場が崩れた。ライナーは落ちそうになったが片手でつかまった。
危ないと思ったとき、オリカは即興で詩を紡いで謳った。ライナーの体がわずかに浮き上がる。
だが、オリカの力は足りず、再び落ちそうになる。そこへジャックが颯爽と現れ、ライナーを助けた。
オリカがダイブもせず、即興で詩を紡いだことをラードルフは驚いている。
ラードルフも昔はパートナーのレーヴァテイルがいて、彼女は一度だけラードルフのために即興で詩を紡いだという。
きっと、オリカが心の底からライナーを助けたいと想ったので、詩を紡いだのだろうとのこと。

ネモに帰ってクレアにユーテリアを渡すと、今度はグラスメルクで糸を作ってほしいとの依頼。
ユーテリアで糸を作りクレアに渡すと、クレアは壊れたリュートにそれを張った。
クレアはリュートを弾きながら謳った。ヒュムノスではなく、普通の歌詞の詩だ。
この世界では詩=魔法であり、普通の詩は忘れ去られて久しい。
実はクレアは元レーヴァテイルだったが嫌になったので逃げ出したのだという。
(魔法を使わなければ延命剤の必要もないらしい)
魔法でない普通の詩を、普通の人に聞かせてあげたかったと、クレアは語る。

翌日、クルシェが情報を持ってきた。
塔の中ほどより少し上に「彩音(いおん)回廊」という所がある。その周りには7枚の「六角板」が浮いているが、
その1枚が森の中に落下したとのこと。
その森には天覇の研究所があり、どうやらその上に六角板が落ちたらしい。
ライナーたちは六角板に様子を見に行った。そこへ妙齢の女性がボルドとミシャを従えてやってきた。
妙齢の女性は亜耶乃(あやの)という天覇の社長だ。
ミシャは天覇に所属するレーヴァテイルなのだと改めて認識する。
ボルドと戦闘になりそうになるが、亜耶乃はボルドを制止し、ミシャと共に去っていった。


430:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/03 03:51:16 HIaXlT9c0
「俺、もうこれ以上待てない。塔を登る」
塔を登る決意を固めたライナー。エル・エレミア教会へ行ってファルス司祭に会い、
パージャの探索に協力してくれた教会に対して、いつか必ず戻ってきて恩返しすると告げる。
まずネモから近いシルヴァプレートという場所から出発し、しばらく塔の外側を登っていくと、ボルドが待っていた。
背後にミシャを従えている。
ライナーたちは天覇の卑怯なやり方について非難すると、ボルドは答えた。
「そんなことはどうでもいいこと。ミュールさえ復活しちまえば、天覇とか教会とか面倒臭ぇモンは無くなるからな」
ライナーはミュールという言葉に聞き覚えがあったような気がしたが、思い出せない。
「ここで貴様と決着をつけてやる」
ボルドとの戦闘になる。ボルドの命令により、ミシャが謳い始めた。
ボルドが敗北したが、ミシャは謳うのをやめない。
「もういいだろ、ミシャ。早く魔法を発動させてこいつらを倒せ」
「ねぇ、ボルド、レーヴァテイルってそんなにバカじゃないのよ。さよなら!」
ミシャはボルドに向かって魔法を発動させた。辺りは眩い光に包まれ、その光が消えると、ボルドの姿は消えていた。
ミシャは天覇に従う振りをして、ボルドを倒すチャンスを狙っていたらしい。
「ミシャ、ありがとう。辛かっただろ」
改めてミシャが仲間になった。ミシャはジャックの機械化された腕を見て驚く。
「アル兄ぃ、その体、どうしたの」
ジャックもミシャを見て驚いている。
「ミシャ、お前、昔からぜんぜん成長してないじゃないか…」
ミシャはついこの間までアル兄ぃ好みのダイナマイトボディだったと抗弁した。
どうやら二人は昔からの知り合いらしい。

さらにしばらく進むと、テル族が住む街「イム・フェーナ」に着いた。フェーナ門は固く閉ざされている。
とりあえずテル族の長、フラウトに面会する。
「お前、アルモニカか」
ジャックの本名はアルモニカといって、実はテル族だったということが判明する。
「星詠(ほしよみ)ミシャ、只今帰りました」
フラウトも体の小さいミシャを見て驚いている。
「ミシャなのか?その体はいったい…。それよりも、まずはともあれクロニクルキーを謳ってくれ」
「ごめんなさい。クロニクルキーを失くしてしまいました。今のあたしは謳えません」
ミシャの答えにがっかりするフラウト。そこへローブを来た少女がどこからともなく現れた。
「オババ様!」
「オババはやめて。私はタスティエーラよ」
ライナーはパージャを一刻も早くプラティナに持ち帰りたいことを彼女に話す。
タスティエーラは、フェーナ門を通って塔を登り続けてもプラティナには行けないと言う。
途中に「氷の瞳」というものがあり、そこで塔は物理的に切れているのだ。
だが、とても危険だが上に行く方法はある。「サーキュラの洗礼」という儀式を行うことだ。
要は異次元を通ってワープする方法らしい。
「俺、やります」
タスティエーラはライナーの決意を聞くと、
儀式に必要な「相転換サーキュリア」という道具の作り方を教えてくれた。


431:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/03 03:52:12 HIaXlT9c0
相転換サーキュリアの材料となる「ユーラストリノ」なるレアアイテムを採取しにいくことに。
ジャックがユーラストリノはイム・フェーナの寺院にあるという。
寺院の中の小部屋でジャックはふいに立ち止まる。
そこはロストテクノロジーの物品がいろいろと収めてある倉庫だった。
そこでジャックは思い出話を始める。
昔、人間が大挙してイム・フェーナに攻め込んできたことがあった。
ジャックは倉庫にある武器を使おうと、フラウトに提案した。
だがフラウトは、掟に反することはできないと却下した。
そもそもテル族がフェーナ門を閉ざしているのは「エレミアの誓約書」に従っているからだった。
エレミアの誓約書とは、二度と世界が滅ぶことのないように遵守しなければならない掟だった。
ジャックは保守的なテル族が嫌になったので、イム・フェーナを飛び出したのだった。

相転換サーキュリアをグラスメルクで作り、フェーナ門を通ってしばらく塔を上り、
タスティエーラの待つ氷の瞳の手前に行く。
相転換サーキュリアは使い捨てだ。つまり一度上に行ったら戻ることはできない。
それに、無事に上に行ける保証は無い。
ライナーはみんなに上に行く意志を確認したあと、タスティエーラの開いた次元の扉の中に入った。
気がつくと氷の瞳の上にいた。どうやら無事なようだ。

急いでプラティナに向かい、ライナーの父であるレアード総帥に会う。
「遅い、遅すぎるわ。シュレリア様が何故お前などに任せたのか全く理解できん」
「やっとの思いでクリスタルを持って来たと思ったら…このクソおやじ!」
いつものように親子喧嘩が始まりそうになるが今はそんな場合ではない。
レアードはライナーに、クリスタルを使ってレーヴァテイルにヒュムノスをダウンロードしろと指示する。
(ここでオリカかミシャかどちらか選ぶことになります。
以後「ヒロイン」と書かれている場合はミシャとオリカのどちらか選んだ方だと思ってください)
ヒロインにダウンロードの儀式をすると、ヒロインはヒュムノス・パージャが謳えるようになる。
プラティナのすぐ下に「使徒の祭壇」という場所がある。
そこでシュレリアとアヤタネがウイルスと戦っているとのこと。
使徒の祭壇に駆けつけ、ヒロインはパージャを謳い、ライナーたちはウイルスを倒した。
ウイルスは消える間際、女性の声でこう言った。
「人間にレーヴァテイルは助けられない。我はレーヴァテイルの本当の守護者」

PHASE-1 終了

PHASE-2に続く。

432:ゲーム好き名無しさん
09/08/04 02:30:52 J300CdOo0
XBOX360の「まもるクンは呪われてしまった!」のストーリーを教えてください。

433:ゲーム好き名無しさん
09/08/04 17:01:46 qWPAE5ZtO


パージャはとても同じ物をダウンロードしたとは思えんくらいヒロインで違うよなw

434:風のクロノア~夢見る帝国~
09/08/04 23:21:28 VPA9VyRg0
要望にはありませんがGBAの「風のクロノア~夢見る帝国~」投下します。

登場人物
クロノア:主人公。帝国で夢を見ていたため処刑されそうになる。
ヒューポー:クロノアの相棒。
ジリアス:クロノアが迷い込んだ帝国の皇帝。眠れない病で苦しんでいる。
バクウ:帝国の宰相。クロノアに怪物退治を命令する。

【プロローグ】

ぼくはどこからきたんだろう
青い風がふくところ
ぼくはどこへいくんだろう
白い雲がたどりつくところ

だからきっと…
夢をみたらおきられる


ドアをノックする音で目を覚ましたクロノアは、突然現れた兵士達に連れ去られてしまう。
クロノアはジリアス皇帝の元に連れて行かれ、夢を見ていたことを咎められる。
この帝国では、夢を見ることは禁じられていた。

「なんで夢をみちゃいけないんだ!」

夢など邪魔なだけだ、と一蹴するジリアスに反発するクロノア。
クロノアの態度にバクウは怒るが、ジリアスはおもしろいと言い、クロノアを試すことにする。
この帝国では4匹の怪物が暴れている。全ての怪物を退治することが出来たら、処刑は見逃してやる、という。
城を出るクロノアの背中に、バクウは意味ありげな言葉を投げかける。

「もっともその前に、おまえも夢をみることのおろかさが
 わかるだろうがな…。ククク」

いったいここはどこなのだろう? ともかく今は行動あるのみ。
ヒューポーを伴い、クロノアは駆け出す。
彼らを見下ろすように、帝国の国旗がたなびいていた。



435:風のクロノア~夢見る帝国~
09/08/04 23:23:02 VPA9VyRg0
【ワールド1 ケンカシティ ガザランド】

怪物がいるというガザランドにやってきたクロノア。
住人に話を聞こうとすると、いきなり殴られてしまった。
ここでは強い=エラいというルールがあるのだという。

「そんなにケンカしたけりゃ、怪物とケンカしてればいいのに」

ヒューポーがそう言うと、途端に弱腰になる住人。

「怪物とケンカしたらケガしちゃうじゃん」

怪物が街のチャンピオンを倒したため、今は怪物がチャンピオンなのだ。
クロノアは怪物がいるという山の上を目指す。
怪物は山頂の闘技場で対戦相手を待ち構えていた。
巨大な拳にはトゲがついており、正面からではとても敵いそうにない。
ガードの薄い背後から攻撃をしかけ、怪物を倒すことができた。

倒れた怪物は、小さな少年に姿を変えた。
少年はチップルといい、世界一のチャンピオンになる夢を見ていたが、
赤い霧に包まれてしまったのだという。
怪物になっていた時の記憶はないようだ…。
(チップルの名前は冒頭の住人との会話に出てくる。
「チビのチップル」と言われていて、あまり強くなかったっぽい)

「やっぱり、夢なんか見たらダメってことなんスかねえ…」
「うーん…」

呟くチップルを後に残し、クロノアは次の街を目指す。


436:風のクロノア~夢見る帝国~
09/08/04 23:23:48 VPA9VyRg0
【ワールド2 オペラタウン プレアミル】

到着するなり、頭痛を引き起こす怪音波が聴こえてきた。
ペリルという住人によると、先ほどの音はムジカの歌だという。
ムジカはオペラハウスが誇る世界一のソプラノ歌手。
素朴だが優しい彼女の歌が好きだったのに、とペリルは嘆く。
これは怪物のしわざかもしれない。確かめるためにクロノアは
オペラハウスへと向かう。

ステージにたどり着くと、そこには怪物がいた。
ラッパのような口から放たれる音をどうにかしなければ…。
大きく膨らんだ腹部に、怪物が吐き出すムゥをぶつけて倒す。

ガザランドの時と同じく、倒れた怪物はムジカの姿に変わった。
怪物となって住人を苦しめていたことに悲しむムジカ。
世界一のオペラ歌手となって、人々を幸せにするのが彼女の夢だった。
ペリルの言葉を伝えると、ムジカは自分が見た夢のことを思い出す。
ペリルに素晴らしい歌を聴かせていたはずのだが、その歌がどうしても思い出せない。
思い出そうとすると、霧が立ち込めてきて何も聞こえなくなってしまうのだ、と。
赤い霧かとクロノアがたずねると、青っぽい霧だったという。
ペリルのために歌の練習をしようとはりきるムジカと別れ、次の街へ。

【ワールド3 フードランド ジオブブ】

お腹がすいてきたクロノアとヒューポー。タイミングよく見つけたレストランで
食事をとることにした。ヒューポーはステーキ、クロノアはハンバーグを注文する。
しかし出てきたのは生のニンジンが一本ずつ。
ウェイター曰く、シェフのチーリンがおらず料理が出来ないのだという。
更に、山に現れた怪物が全てたいらげてしまったため、ニンジン以外の食材は残っていない。
ステーキを取り返すため(byヒューポー)、クロノアたちは怪物を倒すことに。
クロノア達の前に現れたのは、土さえも喰らうビックリな怪物。
近くを飛んでいるフラムゥを喰わせることでやっつけることが出来た。

怪物の正体はチーリンだった。
世界一のシェフを目指すチーリンは、嫌いなニンジンを食べられる料理を
作る夢を見たのだが、途中で黄色い霧が出てきたという。
赤、青、黄色の霧。何か関係があるのだろうか…?

437:風のクロノア~夢見る帝国~
09/08/04 23:24:50 VPA9VyRg0
【ワールド4 大樹の里 サヌタール】

サヌタールへやってきたクロノアは、倒れている住人を見つける。
助け起こすが、どうも具合が悪そうだ。
マリスという住人によると、森の奥にいる怪物が新種のカゼをばらまいており、
里の住人は「絶対に治せないカゼ」にかかってしまったのだ。
確かに、マリスと同じように道端に倒れている住人が何人もいる…。
メディム先生という研究熱心な医者がいたのだが、どこかに行ってしまっていないらしい。
もしかして、そのメディム先生も…? クロノア達は森の奥へと向かう。

森の奥には、やはりメディム先生と思われる怪物がいた。
頭の上にムゥをぶつけて怪物を弱らせる。

元に戻ったメディム先生は、どんな病気も治すクスリを作ろうとしていたのに、
どんなクスリも効かないウイルスを作ってしまったと嘆く。
何か夢を見なかったかと聞くと、双子月を見たという。

赤い霧、青い霧、黄色い霧、そして双子月。
クロノアは帝国の国旗の特徴を示していることに気付く。
彼らを怪物にした犯人は城にいる? ともかく城へと戻ることに。


438:風のクロノア~夢見る帝国~
09/08/04 23:27:25 VPA9VyRg0
【ワールド5 王都 ル・エルジンバ】

戻ってはきたものの、中に入れてもらえそうにないため入る方法を探すことに。
あちこち見て回るが、抜け穴のようなものはどこにも無さそうだ。
悩むクロノア達に、何者かが声をかけてきた。クロノアを捕らえた兵士達だ。
クロノアは身構えるが、兵士は「ここだ」と壁を指差す。そこにはなんと隠し扉が。

「昔はこんな国じゃなかった。この国を、そしてオレ達の夢を、頼む」

兵士達の助けを借りて城へ入ることが出来たクロノアは、ジリアスの元へ向かう。

「ふん、ようやくここまでたどり着いたか…」

クロノアはジリアスと対峙する。お前が夢見る人達を怪物にしたのかとヒューポーが問うと、
ジリアスは激昂する。

「夢などなんになる! わたしは生まれたときから皇帝だった!
 夢を選べぬものの苦しみなど、貴様にわかるものか!」

突然現れた不気味な目玉とともに、ジリアスが襲い掛かってきた。
雷を避けながら目玉にムゥをぶつけると、目玉は逃げていき、後には倒れたジリアスが残された。
「よくやってくれた」と言うジリアスに、クロノアは戸惑う。
怪物になった人々が見た霧と双子月は、クロノアを城へ呼び戻すためにジリアスが与えたヒントだった。
これでいい、と呟くジリアス。クロノアの背後に影が落ちる。

「夢の力の弱きものなど所詮そのていどかっ!」

声の主はバクウ。バクウの正体は「ぜつぼうの魔王」で、人々から夢を奪い絶望の王国を築くのが
目的だったのだ。

「夢見る奴はみんな怪物にしてくれる!」

バクウの足元から影が伸び、魔王が姿を現した。
仮面と同じ色のムゥをぶつけ、現れた本体にダメージを与えることで魔王を退けることが出来た。

ジリアスは夢を持つことの出来ない自身を嘆いており、その弱みを絶望の魔王に利用され、操られていたのだ。
人の夢をつくり守るのも、立派な夢であることに気付かせてくれたと、ジリアスは感謝する。
クロノアと握手を交わそうとしたが、ジリアスは力尽き、気を失ってしまった。
何度も呼びかけるクロノア。そして場面は暗転し……


439:風のクロノア~夢見る帝国~
09/08/04 23:28:44 VPA9VyRg0
【エピローグ】

「―うてい、皇帝!」

ジリアスは、誰かに呼びかけられる声で目を覚ます。椅子に座り眠っていたようだ。
クロノア達はどこにもいない。先ほどの出来事は夢だったのだろうか…。

バルコニーへ出たジリアスが見たのは、夢を見る権利を返せと訴える民衆の姿。
その中にはチップル、ムジカ、チーリン、メディムもいた。
民衆に向かって、ジリアスは語り出す。
ある夢を見ていたこと、その中で出会った少年が悪夢を追い払ってくれたこと。
夢を見ることが幸せなのではなく、夢に向かって進むことこそ、本当の幸せだと気付いたこと。
ジリアスは一人ひとりが夢を持ち、夢を叶えるために努力してほしいと呼びかける。
それを見守り手助けすることが、自分の、そして「夢みる帝国」の本当の夢なのだ、と。

民衆は皇帝と、「夢みる帝国」を称える。
歓声の中、ジリアスは悪夢を払ってくれた少年のことを思い、微笑むのだった。

「ありがとう…クロノア」

エンディングでは、住人達のその後らしいシーンが見られる。
勝負を挑んできた住人に勝ったらしいチップル
オペラハウスでペリル&大勢の観客を前に歌うムジカ
ニンジンが食べられる料理を完成させたチーリン
大樹の里で病気を治して回るメディムと元気になったマリス(かわいかった)
エピローグラストのジリアスの笑顔と、最後にクロノア&ヒューポーが映っておしまい


440:風のクロノア~夢見る帝国~
09/08/04 23:29:46 VPA9VyRg0
以上です。

投下は初めてなので、わかりにくいところがあったらすみません。

441:ゲーム好き名無しさん
09/08/05 02:19:36 v5nVy77L0
クロノアの人乙!
どこかに積みゲーしてあったは。。。

442:ゲーム好き名無しさん
09/08/06 00:13:25 H6iKlsOFP
Fallout3が予告から音沙汰ないようなので、予約します。

443:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 07:15:15 xfMetmE30
PHASE-2 開始

プラティナの大聖堂にて。シュレリアの元に呼び集められたライナーたち。
「下の世界に行って、いろいろと分かることもあったし、もっと下の世界と交流したらいいと思うんだ」
ライナーの意見にうなずくシュレリア。
「たしかにプラティナが少々閉鎖的なのは事実です。
我々はもう少しホルスの民を信頼してもいいかもしれません」
シュレリアは塔の内部にある、氷の瞳の上と下とを繋ぐ転送装置の封印を解くことを決めた。
これでオリカたちは下に帰ることが出来る。
「さて、ウイルス駆除の件、ご苦労様でした。ですが、根本的な問題は解決には至っていません。
ウイルスの母体を、詩によって封印しなければなりません」
ミシャがクロニクルキーを謳うことで、ウイルスは封印されるのだ。
だが今はクロニクルキーは失われている。
「そこで、クロニクルキーを捜すために捜索隊を派遣することにしました」
ミシャとジャックとクルシェは捜索隊に参加するという。
オリカとラードルフは教会に帰るらしい。
教会といえば、ライナーはファルス司祭に恩返しすると約束していたことを思い出した。

(ここでオリカと一緒に教会に行くか、ミシャと一緒に捜索隊に参加するかを選びます。
ここで選ばなかった女の子とのエンディングは見れません。)

オリカ編 開始

オリカとラードルフと一緒に行くことを決めたライナー。
転送装置を通って塔を下り、ホルスの翼に戻る。
ネモの街は騒然としていた。嵐のせいでほたる横丁へ行く飛空艇が出ないとのことだ。
それで暴動が起こりそうな気配なのだという。
教会に行ってファルス司祭に会う。街では暴動が起きかけているが、
教会は今、三謳神光臨ミッションで忙しいので救済措置などは取らないとのこと。
「三謳神が復活すれば、民衆の暴動などすぐに抑えられます。それまでの辛抱です」
「司祭様、あなたの考えは間違っている…」
ラードルフは抗議したがファルス司祭は聞こうとしない。


444:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 07:17:14 xfMetmE30
ライナーたちだけで暴動をなんとかしようということになった。
飛空艇が飛ばない原因である嵐。今までは天候が悪いことなど滅多に無かった。
それは何故かというと、塔には彩音回廊というものがあって、それが気候を調節しているからだ。
彩音回廊といえば、最近その一部である六角板が落ちてきたではないか。
とにかく彩音回廊を調査してみようということになり、ライナーたちは塔を登った。
彩音回廊に着いたところで、シュレリアに命じられて来たというアヤタネと行動を共にすることになった。
アヤタネが言うには、彩音回廊を調節すれば天候は元に戻るとのこと。
彩音回廊の周りに浮いている六角板は一枚欠けたためバランスが不安定になっているので、位置を調整する。
最後にレーヴァテイルであるオリカが彩音回廊の真ん中の装置に入って調整を行う。
上手くいきそうなところで、オリカが苦しみだし、ウイルスが出現した。
「まずい、オリカがウイルスに取り込まれる」
「仕方が無いな。ライナーのためだからね」
アヤタネが進み出てウイルスに手をかざす。
「低レベルなウイルスめ…消えろ!」
アヤタネが命令すると、ウイルスは消えた。
「アヤタネ、君は一体?」
「僕は単なるシュレリア様のファンですよ。いやだなぁ」
アヤタネは笑ってごまかした。

彩音回廊からネモに戻る。どうやら嵐はおさまったようだ。
オリカは体調不良とのことなので、宿屋に寝かせる。
その夜、下の酒場でクレアとライナーが話しているところへ、オリカが起きてきた。
「あたしのせいでみんなに迷惑かけて…」
「オリカ…別にオリカのせいじゃ…」
「もう嫌、どうしてあたしばっかり…」
自分を責め続けるオリカにクレアは言う。
「そうやって甘えるのはやめて、自立したら?」
「お姉ちゃんみたいな優等生にあたしの気持ちはわからないよ!」
そう叫ぶとオリカは倒れてしまった。クレアはオリカの額に手を当てる。
「すごい熱…。これってもしかして、タトゥリスタ病じゃない?」
タトゥリスタ病とはレーヴァテイル特有の病気で、延命剤が足りなくなってしまうと発症する。
そして、放っておくと死ぬ。
延命剤といえばこの前教会に行ったとき入れてもらったばかりなのに。
ダイブしてみれば原因がわかるかも知れないとクレアは言うので、ライナーはオリカをダイブ屋に運んでダイブする。
オリカのコスモスフィアでは、金髪の女性が優しく微笑んでいた。
「私はエレミア三謳神の一柱、地母神ティリア。オリカは私の遠い子孫であり、転生体でもあるのです。
彩音回廊での事件がきっかけで、私はオリカの心に戻ることが出来ました。
ライナー、聞いてください。今この世界は緩やかに滅びへと向かっています。
我々三謳神はそのことを憂えています。そして、今こそ光臨のときであると決断いたしました。
このことを皆に伝えていただきたいのです。
ヒュムネクリスタル「リンカ」。その詩と共に私は降り立ちます。
私は一旦オリカから出ます。次にお会いするのはオリカがリンカを謳うときです」
オリカの熱の原因はティリア神がオリカの中にいたかららしい。


445:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 07:20:31 xfMetmE30
原因は取り除かれたが、足りなくなった延命剤は補給しなければならない。
教会へ行こうとするライナーをオリカは止める。
「待って…。ライナーに延命剤、入れてほしい」
ライナーとオリカは見晴らしのいい公園に来た。
ライナーは延命剤を手にする。延命剤とは大きな結晶だった。
「こんな大きいの、入るのか…?」
「大丈夫だよ。ちょっと痛いけど」
「俺、初めてだから上手く出来るかどうかわからないけど、優しくするから」
レーヴァテイルは体のどこかに、インストールポイントという延命剤を入れるための入り口を持っている。
オリカのインストールポイントは首筋のあたりにある。だからライナーは後ろを向かせようとしたが、
オリカは正面を向いてライナーに抱きついた。
「この形で、背中に押し込んで…」
先端を入り口に押し当てると、オリカの中にゆっくりと入っていく。
オリカは喘ぎ声を漏らした。
「…全部入ったよ」
「ありがとう。もう少し、このままでいさせて…」
「こんな苦しいことが3ヶ月おきにあるのか」
「仕方ないよ。そうしないと生きていけないんだから。でも今日はライナーに入れてもらえて幸せだった。
ねえ、次の時もライナーに入れてほしいなぁ…」

ライナーたちは教会に行って、ファルス司祭に、オリカの中のティリアから聞いた話を伝えた。
「なんということでしょう。こんな奇跡が実現するとは」
すぐに「たかのつめあと」にあるエレミア神殿に向かうことになった。 
神殿の奥でヒュムネクリスタル・リンカを見つけた。
これでオリカはティリア神をその身に光臨させることが出来る。
力が弱く、ランクの低い自分が成すことなど叶わないと思っていた三謳神光臨ミッション。
それが可能になったオリカは心から喜んだ。
「あたし、生きててよかった。本当によかったよ…」

ファルス司祭の元にヒュムネクリスタルを持ち帰る。
司祭は次に、儀式に必要な「エレミアの聖杯」というアイテムを取りに行ってほしいとライナーに依頼した。
オリカは儀式の準備があるとかいうので教会に置いていくことになった。
「ついに時は満ちた。聖地に向かうのです」
司祭の号令により教会の軍勢は、プラティナ目指して塔を登っていった。

聖杯を取りに行くために謳う丘に行ったライナー、ラードルフ、アヤタネの三人。
だが聖杯などは見つからず、代わりに教会の手の者に襲撃された。罠だったのだ。
教会に帰ってきてみると誰もいない。ファルス司祭はオリカを連れて塔を登っていったらしい。
ライナーたちも塔を登る。


446:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 07:22:36 xfMetmE30
プラティナは教会の者たちに襲撃されていた。
そして、使徒の祭壇にはオリカとファルス司祭がいた。
オリカは祭壇の中央部の円筒形のシールドの中に入れられていた。
「さあ、その魂を神に捧げるときです」
司祭はオリカに呼びかけた。オリカはリンカを謳う。
そのときライナーたちが駆けつけてきた。
ライナーはオリカを助けようとしたがシールドは破れなかった。
「無駄です。そのシールドは破れません。オリカはもうすぐ、この世を去ります。
そして、ミュールとして新たな生を享けるのです」
オリカのコスモスフィアにいたティリア神は偽者で、あれは実はウイルスだったのだ。
ファルス司祭も善良な人間などではない。ミュール復活を企み暗躍していたのだった。
ライナーは諦めずにシールドを突破しようとする。
「オリカ、死ぬな!俺がオリカを護ってみせる。だからオリカ、俺と一緒にここから出よう」
ついにシールドを破る。ライナーはオリカを抱きかかえる。
「オリカ、苦しかったろ?もうこれからは一人で苦しまなくてもいいんだ。
こうやって、オリカのそばにいるから」
「ライナー、あったかいね。こんなあったかいの、生まれて初めてだよ。幸せ…」
ホッとしたのも束の間。オリカの様子がおかしくなる。
「ライナー、あたし、もうダメ、逃げて!!」
ライナーはオリカに弾き飛ばされた。
「ついに来ました、ミュールの力!」
オリカにミュールが取り憑き、言った。
「感じる…。風のにおい、混沌の音。この世にまた足を着くときが来たのね」
もうダメかと思ったとき、ミシャの謳うクロニクルキーが聞こえてきた。
オリカに取り憑いたミュールは消えた。
しかしファルス司祭がウイルスに汚染され、モンスター化してライナーに襲い掛かってきたが倒す。
死に際にファルス司祭はこう言った。
「よく聞くがよい。ミュールの力は文明の力、衰退する世界に歯止めをかけるもの。
お前たちはその希望を打ち砕いた。この世界とともに滅びるがよい」

オリカ編 終了


447:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 07:23:53 xfMetmE30
ミシャ編 開始

ミシャ、ジャック、クルシェと共にミシャの詩を探すことにしたライナー。
転送装置で氷の瞳を超え、イム・フェーナに降りる。
タスティエーラが話があるというので、クレセントクロニクルへ行く。
「これがクレセントクロニクル。塔に巣食うウイルスを封印するための祭壇」
クレセントクロニクルとはイム・フェーナの近くにある施設だ。
丸いドーム状の部屋で、天井やら壁に無数のパイプが配してある。
そこから詩が伝わって、塔全体に詩が響くという仕組みらしい。
ここで「リューンの系譜」に連なる者、つまりミシャが謳い続けることで、ウイルスは封じられる。
タスティエーラは語った。
昔、人とレーヴァテイルとの間で戦争があった。ミュールはレーヴァテイルのリーダーだった。
ミュールは浮遊大陸の半分を落とし、最悪の被害をもたらした。
「そのミュールを封印したのがこの私。その本体は、このクレセントクロニクルよ」
タスティエーラは、クレセントクロニクルに封じられたテル族の巫女の魂だった。
クロニクルキーが謳われていない今、ミュールは外に出ようともがいている。
タスティエーラの力で抑えてはいるが、それは時間の問題だ。
「このままではクレセントクロニクルは崩壊してしまいます。
一刻も早くクロニクルキーを取り戻してください」

ホルスの翼まで降りてきたが、どこを探したものか途方に暮れる。
「そうだ、ボルドがミュールがどうのって言ってなかったか?」
ミシャがボルドを裏切ったとき、ボルドは確かにミュールが復活してしまえばとか何とか言っていた。
やはり天覇が怪しいということになり、早速本社があるほたる横丁に向かおうとしたが、
嵐のせいで船が出ないという。
「早く、ほたる横丁に行かないと…」
焦るライナーをミシャがたしなめる。
「ちょっと焦り過ぎじゃない?焦っても仕方ないときってあると思う。
そういうときは、遊んじゃえばいいのよ」
ライナーとミシャはデートすることになった。ネモ中を遊びまわった。
「こんなに遊んだの久しぶり。でも、これが最後かもね。ねえ、ライナー。
本当のこと言うとね、あたし、謳いたくない。詩なんか見つからなければいいと思ってる。
あたしだって普通の女の子と同じ。本当は遊んだりおいしいもの食べたりしたいの。
でも、もう、吹っ切れたから大丈夫」
「そんな…。俺はミシャに何もしてやれないのか」
「バカね。ライナーはもう十分過ぎるくらい色々してもらってるわよ。ありがとう」

ジャックからもたらされた情報によると、塔からほたる横丁まで細い足場を通って行けるらしい。
高所恐怖症のミシャには少々辛い道のりだったが、ほたる横丁に行くことができた。
そこから天覇の研究所へ。前にミシャに助けてもらったときにもあったが、
ミシャが近付くのを嫌がる扉がある。やはりその扉の向こうが怪しい。
クルシェが言うには、その扉のロック機構に、
レーヴァテイルが嫌がる導力を使用しているのではないかとのこと。
その扉をどうにかするには、導力を切ればいい。
警備員を蹴散らして制御室に入り、機械を操作しようと思ったが、
導力を切るには「パワーシリンダー」という部品が必要らしい。
パワーシリンダーは研究所内には無さそうなので、一旦ほたる横丁に戻ると、嵐はおさまっていた。


448:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 07:47:22 xfMetmE30
六角板が落ちた天覇の施設、あそこに行けばパワーシリンダーが手に入るかも知れない。
だが今から戻ってパワーシリンダーを取ってくるよりは、
ミシャを置いて扉の向こうを探索したほうがいいのではないかとライナーは考えた。
そんなライナーにミシャは怒りをあらわにする。
「ライナーは何であたしの想いを汲んでくれないの?あたしはライナーと離れたくないの!
もういい、あたしが一人でパワーシリンダーを取ってくる!」
ミシャは宿屋を飛び出した。
ライナーたちも追いかけたが、ミシャは一足先に飛空挺に乗って行ってしまったようだ。
「ねえ、ライナー、ミシャちゃんと何かあったの?」
クルシェに聞かれて、ライナーはミシャとのことを話した。
「そうなんだ。でもわかるな、ミシャちゃんの気持ち。
それに、待ってるだけっていうのも、結構辛いよ。何にも出来ないんだから」

ライナーたちは六角板へ行き、ミシャを発見した。
「ミシャ…無事でよかった」
「ライナー、ごめんなさい。あたし、ライナーの気持ち、ぜんぜん考えてなかった」
「俺の方こそ済まない」
ミシャはパワーシリンダーを手に入れていた。
研究所の制御室へ行ってパワーシリンダーを使い導力を切り、怪しい扉の奥へ。
何か重要な機密を隠しているような部屋の前まで来たとき、ミシャが立ち止まった。
「ライナー、あたしやっぱり帰る。詩を取り戻すのが怖い。
あたしがあたしじゃなくなっても、ライナーはあたしのこと好きでいてくれる?
本当のあたしは、こんなにぺったんこじゃないよ?それでもいい?」
「大丈夫だ。体が変わっても、ミシャはミシャだ。だから、安心していいよ」
「ありがとう。少し落ち着いた」
「行けるか?」
「うん。ライナーとならどこへでも」

部屋の中には大きな水槽が並んだ装置があり、その水槽の中にはヒュムネクリスタルがあった。
「ようこそ諸君、俺の研究工房へ」
部下を引き連れてボルドがやってきた。
「生きていやがったのか」
驚くライナーたち。ボルドは語る。あのヒュムネクリスタルは、
ミシャから無理やり奪ったクロニクルキーだということ。
ボルドは「次世代レーヴァテイル」を開発しようとしており、
その手始めとしてレーヴァテイルから詩を奪う実験をしていたとのことだ。
「次世代レーヴァテイルだと?そんなのただの人形じゃないか」
そこへ亜耶乃がやってきた。
「余の建物で余の居ない間に随分な状況になっておるな、ボルド。
死んだはずのお前が何故ここにいる。そしてこの施設はなんだ。図面には無かったはず。
さらに!六角板で発見されたこの文書…レーヴァテイルによる人体実験を行うとは、
貴様、禁忌を犯したな!」
社長の叱責にも顔色を変えないボルド。
「亜耶乃さんよ、あんたには随分世話になったな。でも、気付いたときにはいっつも
遅すぎるモンだ。ついに復活するぜ、ミュールさんがよ!」
ボルドは証拠隠滅とばかりに装置を破壊しようとするが、ライナーは体を張って止めた。
ボルドは逃げてしまった。


449:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 07:49:32 xfMetmE30
「ライナー殿、済まなかった。知らなかったとはいえ、我が部下の仕出かしたこと。
せめてもの罪滅ぼしというわけではないが、ミュールとやらの件、全面的に協力しよう」
亜耶乃は謝罪した。天覇という企業は本当はそんなに悪徳ではないようだ。悪いのはボルドだ。
「だったら、ミシャの体をもとに戻してください」
クルシェが装置を調べた。ダイブシステムと似ているということだった。
「これならなんとかできるかも」
ライナーとミシャは水槽に入った。ダイブしたときの感覚が体を駆け抜けた。
ミシャはクロニクルキーを取り戻し、そして、大人の体へと変貌した。
「見ないうちに綺麗になってたんだな」
ジャックは素直に褒めた。
「アル兄ぃ…。エヘヘ、ありがとう」
みんなはライナーの言葉を待ったが、ライナーは驚いた様子もない。
「俺、コスモスフィアで今のミシャの姿見てるし、今さら…なぁ」
ミシャは亜耶乃の前へ。
「社長、私…ごめんなさい」
ミシャは天覇を逃げ出したことを謝罪した。
「ミシャ、美しくなったな。さあ、早く行くがよい」

ネモへ戻った。教会の者が大挙して塔を登っていったという噂を聞いた。
ライナーたちも塔を登る。クレセントクロニクルの前でボルドが立ちふさがった。
今度こそボルドを倒す。
「私は大丈夫。ミシャ、早く謳って」
タスティエーラが苦しそうにしていた。
クレセントクロニクルに入る前、ミシャは振り向いた。
「ライナー、今までいろいろありがとう。今から私は星詠に戻ります。
世界中の人たちに幸せを紡ぐために」
「ミシャ、ゴメンな。俺、結局ミシャに何もしてやれなくて。
またここに来るよ。毎日とはいかなくても、何度も何度も。
ミシャが謳い続けてて話せなくても、聞くことは出来るだろ?いろんな話を聞かせてやるよ」
ミシャはクレセントクロニクルに入って、謳った。

ミシャ編 終了

ライナーたちはプラティナに向かった。
教会に襲撃されていたプラティナだったが、エレミアの騎士たちが追い返していたらしい。
大聖堂行き、レアード総帥とシュレリアの話を聞く。
ファルス司祭は本名はカイエルといって、昔プラティナでロストテクノロジーの研究をしていたらしい。
カイエルは力を欲していた。そしてミュールのことを知り、復活を目論んでいたのだ。
シュレリアは少し休みますと言って出て行った。その場はそれでお開きになった。
リンカーネイションという塔のてっぺんに佇むシュレリア。そこへアヤタネがやってくる。
「こんなところに来るなど…あなた、一体何者ですか」
アヤタネは怪しげな方法でシュレリアを気絶させる。


450:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 07:50:13 xfMetmE30
再びライナーたちの前に姿を現したシュレリアだったが、様子がおかしい。
「この世界はこれより、大規模な方向転換を行います。
劣悪なる人類の根絶と、それに代わるレーヴァテイルによる理想郷の創造…。
これより、レアードを重要機密保持者としてプリズムガーデンに監禁します」
シュレリアはレアードを連れて行ってしまった。
それに、使徒の祭壇から大量のウイルスが出現しているとの情報が入った。
どうやらミシャが謳ってないようだった。ライナーたちはクレセントクロニクルへ急行した。
ミシャはクレセントクロニクルの前で呆然としていた。
「突然シュレリア様が来て、追い出されたの。あなたはもう謳う必要が無い、って」

「俺はこれからどうすればいいんだ。シュレリア様も、親父も…。
アヤタネまでいなくなって…」
レアードが監禁されているというプリズムガーデンは、ブラストラインの更に上だ。
ブラストラインとは、塔の周りに割れたCDのかけらみたいなものが無数に浮いている場所。
プラティナのすぐ上だが、そこを超えるには、飛空艇が必要だ。
仮に飛空艇があっても越えることは困難だった。だが、ライナーは宣言した。
「みんな、聞いてくれ。俺は飛空艇でブラストラインを越える」
ホルスの翼の森の中に墜落している飛空艇を直すことになった。
まず必要な人員を集める。ラードルフが教会の者を、クルシェが亜耶乃と天覇社員を、
そしてジャックがテル族のみんなを連れてきた。
クルシェが指揮を執り、グラスメルクで必要な部品を作る。
ライナーとヒロインもレアアイテムを取ってきて、部品を作る。とうとう飛空艇は修復された。
ライナーたちは飛空艇に乗り込み、飛び立った。
それを見送りながら、亜耶乃が感慨深げに言った。
「テル族と人間と、教会と天覇と、エレミアの使徒とホルスの民。
この世界の全種族が共同で作り上げたものなど見たことも無い。
この世界はようやく一つになろうとしているのだ」

飛空艇はブラストラインにやってきた。と、飛竜が襲い掛かってきた。
ブラストラインの悪魔と呼ばれている、最初に飛空艇が墜落する原因になった飛竜だ。
だが今のライナーは一人じゃない。みんなで協力して飛竜をたおす。
ついにブラストラインを越えた。そこから徒歩で塔を登り、プリズムガーデンへ。
そこにはアヤタネが待っていた。
「アヤタネ、一緒に行こう」
そう言うライナーをアヤタネは笑った。
「まだ気付かないのか。僕はミュールにプログラムされた、ウイルス生命体。
とにかく、これ以上登らないことだ。お互いの幸せのためにね」
アヤタネの忠告を無視してライナーたちは塔を登り、レアードが監禁されている部屋に来た。
「親父、大丈夫か」
「ああ、かろうじてな。それより、お前たちに伝えなければならんことがある。
シュレリア様はミュールに取り込まれてしまった。
私を連れ去った理由はおそらく、私がシュレリア様とミュールを分離させる方法を知っているからだ」
シュレリアとミュールを分離させるには、
塔の頭脳であるS.P.U.にあるFFTディバイダというものが必要とのこと。
FFTディバイダを手に入れ、さらに上を目指す。


451:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 07:51:00 xfMetmE30
「悪いけどこれ以上は行かせられないよ」
待ち伏せていたアヤタネは刀を抜いた。
「俺はシュレリア様を助けに行くんだ。道を空けてくれ」
「それは出来ない」
「仕方ない。済まない、アヤタネ。行くぞ…!」
ライナーはアヤタネを倒す。
「僕としたことが、君に討たれるとは…」
さらに上に上り、シュレリアの待つ塔の頂上、リンカーネイションへ。
「ついにここまで来たのね、呪われた種族たちよ」
シュレリアはミュールの声で言った。
「お前たちの最期はもうすぐそこまで来ている。ウイルスたちによってこの世界は初期化される」
「やめろ!そんなこと」
「争いのない世界、レーヴァテリアの創造、レーヴァテイルだけの平穏な世の中、
そのために人間を根絶やしにします」
「平和な世界を創りたいと思う気持ちは、俺たちだって同じだ。
なぁ、ミュール、もうこれ以上争うのはやめにしないか」
「お前は本当に争いの無い世界を創れると思っているのか?
そのために、いついかなるときでも命を張ることができるのか?
お前にそれだけの決意があるのか!
お前たちには不可能だ。過去の歴史がそれを証明している。
何があろうとも、人間に対する憎しみが消えることはない」
「そうか、わかった。それなら俺も容赦はしない。お前をここで倒す!」

FFTディバイダを使い、ミュールをシュレリアから分離させる。
「ライナー、どうしてここに?」
シュレリアが元に戻った。
「おのれ人間、この世界ごと根絶やしにしてやる!」
ミュールを倒すが、すぐに復活する。
「私は死なない。なぜなら、私は塔、塔は私。
私は少し人間を甘く見すぎたようね。もう手加減はしない。この世界を初期化する!!」
絶望するライナーたちにシュレリアは言う。
「ライナー、大丈夫。私がここに居ます。この塔の管理者は私。
ライナー、あなたはこの世界が好きですか」
「はい」
「そう、良かった。ライナーなら必ず、豊かな世界を紡ぎだせます。
ライナー、本当に立派に成長しましたね。私の想いの総て、ライナーに託します」
シュレリアは謳った。ミュールは苦しみだす。
「この詩は…サスペンド!そんな、信じられない。あなたも一緒に死んでしまうのよ」
「それでも私はこの世界を救いたいの!!」
ミュールの姿が消えた。と同時に、シュレリアは倒れた。
白い鎧の下から出てきた姿は、まだ幼い少女のようだった。
「シュレリア様…死んじゃったの?」
「あれ?…だめ、ぜんぜん謳えない」
ミシャとオリカは詩が謳えなくなっていた。


452:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 07:51:46 xfMetmE30
倒れたシュレリアとレアードを連れてプラティナへと戻る。
シュレリアが謳ったサスペンドという詩は、塔の機能を停止させる詩だという。
ウイルスであるミュールも塔が停止しては活動できない。
詩魔法はもともと塔の力を引き出して使うものだ。だから詩魔法も機能しなくなった。
「新しい時代の幕開け、塔の時代は終わりを告げる…か」
ヒロインはプラティナに残ってライナーと一緒にいると言う。
他の仲間は下の世界に帰った。
「こうして俺たちの旅は終わった。何も怯えることのない、真の平和が。
そう…真の平和が―」
(ここで選択肢。
>これからヒロインとめいっぱい幸せになろう⇒ヒロインとエンディング。
>本当にこれでよかったのだろうか⇒まだまだ続くよ)

PHASE-2 終了


PHASE-3 開始

ライナーはヒロインに自分の気持ちを話す。
「周りを見ればみんな幸せそうにしている。だけど、俺はどうしてもあれが最善だとは思えない。
あの時、俺たちはシュレリア様を助けに行ったんだよ。だけど、助けられなかったんだ」
次に大聖堂にいるレアードへ。
「親父、シュレリア様ってもう生き返らないのか?」
レアードは、シュレリアはスリープ状態にあるという。だから塔の機能を復活させれば、
シュレリアも生き返る。でもそれは同時にミュールの復活も意味する。
「散歩でもせぬか」
珍しいこともあるもんだと思いつつ、ライナーはレアードについていった。
二人は使徒の祭壇へ。
「ライナーよ、カイエルという男のことを覚えているか?
そのカイエルがシュレリア様復活の鍵を握っているのだ」
昔、シュレリア、レアード、カイエルの三人は三賢者と呼ばれていた。
三賢者は一つのヒュムネクリスタルを管理していた。それはリ・ネイションという、
塔を再起動させる詩が封じられたクリスタルだった。
だがそのヒュムネクリスタルはカイエルが下の世界に逃げるときに奪われてしまった。
カイエルは下の世界のどこかにヒュムネクリスタルを隠しているに違いない。

ライナーはヒロインと共に下の世界に旅立ち、散り散りになった仲間を集めることに。
オリカはラードルフと共に教会に。ミシャはジャックと共に旅の途中。
クルシェはほたる横丁へ帰り、天覇の技師として迎え入れられたらしい。
ライナーはみんなに、シュレリアを助けたいと訴えたが、断られた。
だがオリカとラードルフだけは協力してくれることになった。
ラードルフは、カイエルが使っていた教会書庫に何かあるのではないか、と言うので、
書庫を探索することになった。
書庫にはカイエルの日記があった。カイエルはボルドと通じ合っていたらしいことがわかった。
書庫の一番奥でヒュムネクリスタル「リ・ネイション」を見つけた。
その後、一度は断ったミシャとジャックがライナーに合流した。


453:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 09:31:33 xfMetmE30
イム・フェーナに行き、タスティエーラにシュレリアを助けたいと話した。
「ミュールはシュレリア以上に能力の高いレーヴァテイル。
ミュールは今、クレセントクロニクルの下で眠り続けています。
塔の機能が復活すれば、ミュールも目覚める…」
塔の機能が回復した瞬間には、ミシャはクレセントクロニクルで謳っていた方がいいとタスティエーラは言う。
突然ミシャが部屋を飛び出して行ってしまった。ライナーは後を追う。
「ライナー、私、嫌だよ。何で私は謳い続けなければいけないの?」
「…何でだろう。ミシャが謳うと、ミシャが苦しむ。ミュールも苦しむ。
クロニクルキーって、誰を幸せにするための詩なんだろう…」
答えは出ない。
ミシャをクレセントクロニクルに残し、ライナーたちは塔を登る。途中でクルシェが合流する。

眠ったままのシュレリアを連れてリンカーネイションへ。
「それじゃ、オリカ、頼む」
オリカがリ・ネイションを謳うと、シュレリアは目覚めた。
何が起こったのか悟ったシュレリアはライナーを責めた。ライナーは反論する。
「でも、一番この世界を愛している人が、こんな結末で終わって…。
俺はそんなの我慢できなかったんです。
どうして、何かを幸せにするためには、何かが犠牲になるんですか。
あの、考えたんですけど、みんなが幸せになる方法って無いのかな。
俺、その答えを探したい」
「ライナー、よく言ってくれました。私で出来ることなら、遠慮なく言って下さい」
シュレリアはライナーたちと共に戦うことになった。

クレセントクロニクルにて、謳っているミシャの前にアヤタネが現れる。
「とてもいい詩だな。僕の心の奥まで染み入るようだ」
アヤタネはクレセントクロニクルを占拠した。そこへライナーが駆けつける。
「アヤタネ、お前、生きてたんだな。生きていて、うれしいよ」
かつての仲間に笑顔を向けるライナー。
「アヤタネがウイルスなのが事実でも、一緒に戦った時間は消えない」
「ライナー、君は本当に罪深い奴だな。君がもっと薄情だったら、僕もここまで苦しまなかっただろうに。
だが、僕はミュールの子。僕はこれから、自分の使命を全うしに行く。
僕はこれから母さんのためにたくさんのカルマを背負いに行くんだ。
母さんが安心して住める世界を創るために…」
アヤタネは消えた。部屋の中央にぼんやりとミュールの姿が見え、声が聞こえる。
今は逃げるしかない。ミシャはライナーと共に行くことになった。
クレセントクロニクルはタスティエーラの力で封鎖された。
ライナーにタスティエーラは言う。
「ミュールを助けたかったら、質問に答えなさい。争いが起こる、最も簡単な、そして最も重要な原因は何?
その答えが分かったとき、もう一度ここへ来なさい」


454:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 09:33:40 xfMetmE30
タスティエーラの質問に対する答え探しの旅が始まった。
まず敵を知れということで、ミュールについて調べることに。
六角板の最深部で気になる書類を見つける。ボルドが言っていた次世代レーヴァテイルに関する書類。
表紙には『レーヴァテイル・MULEプロジェクト』と書かれていた。
そのプロジェクトとは、レーヴァテイルを他人の言いなりになるように改造することを目的とするものだった。
ミシャからクロニクルキーを奪ったのもその研究の一環だった。
シュレリアは語った。
「この研究は過去にミュールに施されたものと非常に近い状態を生み出します。
ミュールは自分の意志を持たぬよう、人の言いなりになるように生み出されました。
最初の頃はそれで上手くいきました。
ですが、ミュールはコスモスフィアの成長と共に徐々に感情が芽生え、
次第に人間に反発するようになったのだと考えられます」
「それじゃ、ミュールが人を襲う原因は、人にあるということじゃないか」
「残念ながら…」

アヤタネがプラズマベルというところにいるという情報を得たので、行ってみることに。
プラズマベルとは、ホルスの翼の少し下にある塔内の施設で、ホルスの翼を浮かせる役割を担っている。
昔はプラズマベルは二つあったが、一つは昔ミュールが壊し、もう一つの大陸は落とされた。
もしかしたらアヤタネは大陸落としを企んでいるのではないだろうかとライナーは考えた。
クレセントクロニクルでのカルマを背負う云々の言葉が気にかかる。
プラズマベルに向かって塔内を降りていく。しばらく進んで休憩になったとき、ライナーはみんなに言った。
「俺、いろいろ考えたんだけど、ミュール、何とかして助けること、出来ないかな。
ミュールってのは、この世界を壊そうとしている、単なる破壊者だと思ってた。
だけど、それは違う。ミュールはこの世界を壊そうとしているわけじゃない。
人間を憎んでいるだけなんだ。自分たちにとって不利益な相手を消す、それだけじゃ
今までとぜんぜん変わらないよ。俺さ、今まで相手のことをよく知らずに戦ってた。
でも、相手の気持ちが分かっていれば、もしかしたら戦わずに済む道があったかも知れない。
タスティエーラが言っていた、争いが起きる一番の原因が何なのか、俺はその答えを
行動で示してやろうと思う。ミュールもアヤタネも、俺たちと一緒に暮らせる世界を目指すんだ」
仲間たちは賛同の意を表した。

アヤタネはプラズマベルにいた。ライナーがアヤタネを説得する。
「アヤタネ、ホルスの翼を落として何がしたいんだ?」
「別に何も。母さんに命令されただけだ。僕と母さんが幸せに暮らせる世界が創れればそれでいい」
「それなら俺と同じだ。俺もミュールが幸せに暮らせる世界を創りたい。
ミュールも、俺たちも、この世界に住む人々みんなが幸せに暮らせる世界を。
アヤタネ、分かってくれよ。俺は決してミュールを倒そうと思ってるわけじゃない。
ミュールは人間を憎んでいた人間もひどいことをしていたって分かったんだ。
ミュールとだってきっと分かり合えると信じてる。
だから、ホルスの翼を落とそうなんて考えるのはやめてくれ」
ライナーの熱意にアヤタネは折れ、仲間になることになった。
「ふふふ。僕としたことが…。僕も君の考えに賭けてみたくなったのかな。
ライナー、母さん…ミュールは今、怒りに心を支配されてしまっている。
だが、過去に一度だけ、人間のために詩を紡いだことがあるんだ。
それを謳ってあげてくれ」


455:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 09:35:09 xfMetmE30
かつてミュールが人間の言いなりになっていたときに閉じ込められていた場所、シルヴァホルン。
シルヴァホルンはクレセントクロニクルの周囲に巡らされた巨大なラッパ状の施設だった。
そこに、その詩、ヒュムネクリスタル「ハーモニウス」があった。
「これが、母さんが初めて紡いだ詩だよ」
ミシャが進み出て言った。
「私、そのクリスタル、ダウンロードしたい。ダメかな?
私、ずっとミュールを閉じ込めてきた。だから、私が謳ってあげたいの」
ミシャの希望通りに、ハーモニウスをダウンロードする。
「ミュールって、すごく繊細な、純粋な詩を紡ぐんだね」

ライナーたちはタスティエーラの元へ向かった。もう答えは出ている。
「それじゃもう一度質問するわね。争いが起こる、最も簡単な、そして最も重要な原因は何?」
「それは、相手のことを知ろうとしないことだ。相手が何を想い、何を望むのか。
それを知ろうとしないから、争いが起こる。
理由が分からなければ、相手は自分にとって災厄でしかないから。
だけど、相手のことが理解できれば、いくらでも解決方法が見つけられるはずだ」
ライナーの答えにタスティエーラは満足げにうなずいた。
「面白い答えね。私はその答え、好きよ」
「タスティエーラ、俺、ミュールを助ける。ミュールの憎しみを、少しでも和らげてあげたい」
「分かったわ。今のあなたなら、きっと過去の悲劇を繰り返すことは無いでしょう。
クレセントクロニクルの扉を開放します。そしてあなたにこの世界を託します」

部屋の中央にミュールはいた。だが姿がはっきりとしない。
「ミュール、今抱いている想いを俺に見せてくれ。正直な想いを…」
ライナーがそう呼びかけると、ミュールはどす黒い憎悪をあたりに振りまいた。
「これだけの憎しみを今まで抱えていたんだな。ミュール、この詩が聞こえるか?」
ミシャがハーモニウスを謳う。
「俺たちは、君との共存を望んでいるんだ。だから、殻を打ち破って、本当の姿を見せてくれ」
ライナーたちはミュールの殻を破った。黒髪を長く伸ばした、小さな少女のような姿が現れる。
「ミュール…。こんなあどけない少女だったのか…」
「人間…去れ…!!」
ミュールはライナーを拒絶しようとする。
「俺は、君に危害は加えない。これからはこの世界で、俺たちと一緒に暮らそう」
「信じられない。そんなこと、今さら…」
ライナーはミュールに近付く。
「ミュール、今まで辛かっただろ。ごめんな」
ライナーの想いがミュールに通じた。ミュールは即興で詩を紡いで、謳った。
リグ・ヴェーダという詩。人間のために紡いだ詩だった。
「この詩は…。すごく、心地いい…」

外に出るとタスティエーラが苦しそうにしていた。
ミュールを封じ込めるのに最後の力を使い切ってしまい、
クレセントクロニクルの崩壊と共にタスティエーラも消えてしまう運命らしい。
「ライナー、そろそろお別れの時ね。最後にいい物を見せてもらったわ。ありがとう」


456:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 09:39:04 xfMetmE30
ライナーたちはプラティナに戻り、本当の平和を満喫していた。
「提案があるのですが…」
シュレリアがみんなの前で言う。
「皆さんで一曲、詩を紡いでみませんか。それをヒュムネクリスタルにするのです」
ヒュムネクリスタルというのは結構簡単に作れるものらしい。
「これからみんなで生きていこうという想いを詩に込めるのです」
ライナーたちは親しい人たちの想いを聞いて回ることになった。まずレアードのところへ。
「親父の想いを教えてくれよ」
「私の想いはな、ライナー、お前がずっと無病息災で生きていけることだ」
今まで顔を合わせると喧嘩ばかりだったのに…と照れるライナー。
「ま、まあ、親父もせいぜい長生きしろよ」
次にイム・フェーナのフラウトの元へ。
「私の想いか…。それは、この世界に一つの掟が無くとも、平和に暮らせることだ。
掟は必要悪だ。だがしかし、最近、掟も時代によって臨機応変に対応する必要があると思い始めた」
フラウトはジャックに向き直って言う。
「お前にいて欲しい、アルモニカ。今まで済まなかった」
「俺にはやり残したことがあるんだ。それが終わるまでは帰れない」
「分かった。達者で暮らせよ」
次にネモの宿屋へ。
「クレアお姉ちゃん、今日はお願いがあってきたんだ」
「ふーん。私の想いねえ…。みんなが純粋に詩を紡げる時代が来るといいわね。
魔法の力じゃなく、詩そのものに感動して、楽しめる世界。
あとはね、オリカと昔のように遊んだり買い物したりお出かけしたり出来るとうれしいな」
最後に天覇本社へ。
「今日は社長にお願いがあって来たんです」
「私の想いであるか…。世の中安定が一番。無病息災家内安全。亭主元気で留守がいい。
良いか、どんなときでもな、一番大切なのは、身の回りの幸せを喜ぶことだ。
どんな小さなことでも、それが積もれば大きな幸せとなるであろう」
亜耶乃は豪快に笑った。

「いろんな人の想い、集まったな」
「済みません、僕、もう一人想いを紡いで欲しい人がいるんですけど…」
アヤタネがいそいそと出て行った。
「やっと見つけましたよ、母さん」
最後の最後にミュールの想いを込めて、ヒュムネクリスタル「ファンタスマゴリア」は完成した。
シュレリア、ミシャ、オリカの三人はリンカーネイションに上った。
「なんだか、ワクワクするね」
「はい、新しい時代の始まりです。この詩が、雲海を越えて、世界の隅々まで届きますように」
三人はファンタスマゴリアを謳った。

(その後、オリカはカルル村に引っ込んで大好きなオルゴールを作る職人になる。
ミシャはクルシェやジャックと共に旅に出る。
ここで選択肢
>オリカと一緒にカルル村へ行く(PHASE-2でオリカを選んだ場合のみ)⇒オリカエンド
>ミシャと一緒に旅に出る(PHASE-2でミシャを選んだ場合のみ)⇒ミシャエンド
>シュレリアと一緒にプラティナに残る(シュレリアの好感度が高い場合のみ)⇒シュレリアエンド)

おしまい。

457:アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
09/08/06 09:45:17 xfMetmE30
おまけ
塔概略図

リンカーネイション

プリズムガーデン



ブラストライン

プラティナ
使徒の祭壇


氷の瞳(←上下と繋がってない)


彩音回廊
シルヴァホルン
クレセントクロニクル
イム・フェーナ


シルヴァプレート

ホルスの翼
プラズマベル

たかのつめあと
┃     ほたる横丁(←浮いてる)
雲海



地面?

458:Fallout3
09/08/07 22:28:59 FdBK3csJP
◎Falloutシリーズの世界

第二次世界大戦以降分岐したパラレルワールドで、
「1950年代の人が考えていそうな未来」の世界の話。
2077年にアメリカと中国の間で大規模な核戦争が発生。
世界は放射性降下物(Fallout)に覆われ、生物は死滅するか突然変異を起こした。
人間もまた例外ではなく、多くの人命が奪われ、生存してもミュータント化した者もいた。
それでもなお、荒廃した世界で人類はしぶとく生き残る。
飢えと乾きに苦しみながら放浪する者、
徒党を組んで強盗をし暇つぶしに殺人をするレイダー達や
弱者を捕まえ売り飛ばす奴隷商人、
放射能の影響でゾンビのようになってしまったグール達、
また仮初めの安住の地を得た者、そしてシェルターで核戦争から逃れた者、
このどうしようもない世界を復興させようとそれぞれの手段を尽くす者。
そんな連中のさまざまなドラマが、荒廃したアメリカの地で巻き起こるのがFalloutシリーズ。

459:Fallout3
09/08/07 22:31:38 FdBK3csJP
◎用語

Vault:
Vault-tec社が開発した核シェルター。人々を核戦争から守るために全米各地に作られた頑丈な居住施設。
しかし実際は、後述するエンクレイヴの指示で作られた、苛酷な閉鎖環境における人体実験である。
その目的は核戦争後にエンクレイヴが社会を支配するための実験と『純粋な人間』の確保。
住人すべてがクローンだったり、催眠音波や洗脳ガスの実験で全員狂戦士になって滅んだVaultもある。
主人公は「純粋」の実験のVaultであるVault101から荒野に足を踏み出す。

Pip-boy3000:
Vaultの住人に配布される、腕に装着するタイプの神経インターフェース装置。
いわゆるメニュー画面であると同時に、時間を止めて精密射撃ができるV.A.T.S機能を搭載。
これらのシステムが本作をRPGたらしめている。また照明になったりラジオも聞けたりする。

キャピタル・ウェイストランド:
かつてのワシントンD.C.とその周辺地域であり、現在は荒野と廃墟と放射能汚染が広がる土地。
ほとんどの水と食料が放射能汚染されており(汚染が蓄積するとプレイヤーも死ぬが、除去は簡単)
町の外を歩けばモヒカンの強盗に打たれて身包みはがされた上に食料にされたり、
ミュータント化して発狂した動物や元人間などに襲われる、
まさに弱肉強食の某世紀末救世主伝説のような状態。

エンクレイヴ:
戦前からアメリカを支配していた秘密組織で本作の敵役。
過去のテクノロジーを多く有し、大きな軍事力を持つ。
合衆国の正統な政府を名乗る、極端な選民思想・純血主義の集団。
前作の主人公により大統領を倒され滅びたかに思えたが、
ジョン・ヘンリー・エデン大統領なる人物が、軍を率いてウェイストランドに侵攻してくる。
サブクエストで出てくるエンクレイヴの脱走兵は、エデンなる人物を知らないようだが…?

Brotherhood of Steel(BoS):
アメリカ西海岸で発足された、戦前の高度な技術を保管・研究する組織。
本来の任務は技術の収集であって人間の保護ではない。
そのため町を蹂躙して技術を略奪することもある。
しかし、キャピタル・ウェイストランドに到着したリオンズ隊は、
現地の惨状を見て住民の庇護を始め、日々正義(自称)のために戦いはじめた。
エンクレイヴと敵対しているため、基本的には主人公の味方の組織。
また、本来の任務を優先して、リオンズから離れたアウトキャストという一派もある。

ギャラクシー・ニュース・ラジオ(GNR):
エデン大統領のプロパガンダラジオに対抗して、
DJのスリードッグがD.C.中心から流している、ノリのいい正義(自称)のラジオ。
BoSはGNRのビルが拠点に適していること、及びエンクレイヴと戦っていることから
スリードッグの正義(自称)の戦いに協力している。
主人公がクエストをこなすとそのニュースを伝えてくれるなど、色々芸が細かい。
が、又聞きによる偏向報道な気がしないでもない。

460:Fallout3
09/08/07 22:35:40 FdBK3csJP
◎ストーリー

2258年、主人公が産まれるシーンから物語は始まる。
父ジェームスは主人公に名前をつけ、大きくなったらどんな姿になるかを確認する(キャラメイキング)
その直後、母親の容態が急変、主人公はあわただしく保育器へと移される。

2259年、主人公1歳。
はいはい歩きで移動のチュートリアルとステータスの割り振りを行う。
ジェームスは息子に、死んだ母が好んだヨハネの黙示録21章6節を聞かせる。
「私はアルファであり、オメガである。最初であり、最後である。
 私は、渇く者には、命の水の泉から、値なしに飲ませる」

2268年、主人公10歳。
10歳の誕生日パーティ。Vault101の住人たちが集まり主人公の誕生を祝う。
しかし、幼馴染のアマタ以外の子供とはそりが合わないようだ。
アマタの父である101の監督官は、101では10歳になるとはじめて責任ある仕事が与えられるといい、
主人公にプレゼントとしてPip-boy3000を送る。
一方、父ジェームスはおもちゃとしてBB弾の銃をくれた。
射撃の練習でラッドローチ(変異したでかいゴキ)を退治すると、記念撮影。

2274年、主人公16歳。
主人公と仲が悪い子供連中は、トンネルスネークという自称ギャング団を作っていた。
アマタに絡んでいたので殴り飛ばす主人公。はやくも凶暴性が見え隠れ。
その後、職業適性試験GOATを受ける。
Q.放射能の影響でおへそから腕が生えました!あなたならどうする?
1.銃で自殺 2.薬を大量服用 3.祈る 4.レーザーで焼ききる
などといったシュールな問題に答えていくと、主人公の初期スキルが決まる。
(もっとも、先生に頼んで自由に改ざん可能)

2279年、主人公19歳。
ある朝、アマタがあわてた様子で主人公を起こしに来る。
父が突然開けてはならないVaultの扉を開けて出て行ってしまったという。
101内は混乱状態に陥り、父の友人は手引きしたと見られて殺されてしまった。
アマタは主人公にも危険が迫っている、脱出したほうがいいとピストルを渡す。
警備員や扉の開放で紛れ込んだラッドローチの間を切り抜けながら、秘密通路のある監督官の部屋へ。
秘密通路を抜けてVaultの扉の前でアマタに別れを告げ、主人公は核の直撃にも耐えられるVaultの扉を開く。
まばゆい光に一瞬目がくらむ。始めて見る外の世界は、ひたすら荒野と廃墟が広がっていた。


461:Fallout3
09/08/07 22:39:12 FdBK3csJP
主人公は自分に何も告げず去っていった父の行方を捜すべく、
ひとまず101のすぐ近くにある町メガトンへと向かう。

メガトンはその名のとおり、不発核弾頭のクレーターを中心に
飛行機の残骸などで作られた瓦礫の町。
こんな核爆発の危険と隣り合わせの場所ですら、
ウェイストランドでは住み心地がいい方らしい。
(爆発物スキルが一定以上あれば不発弾の信管を抜ける。
 その場合謝礼にメガトンに自宅がもらえる)
町の住人は、核を神様とあがめ核分裂で宇宙が誕生するとか演説してる人たちや、
サバイバルのための本を作ろうとアブナイ実験を色々頼んでくる女店主など、
変人や退廃的な人ばかり。
情報なら基本は酒場、ということで小悪党モリアティが経営する酒場へ。
モリアティは主人公を見て「あのいたずら坊主が大きくなったもんだ」という。
自分はVault101で生まれて外に出たことはない、と問いただすと、
それはそう教え込まれたんだろうと言われる。
父のことについてたずねると、情報がほしけりゃ金が要る、昔のよしみで格安だとのこと。
(この世界のお金は戦前大人気だったコーラのキャップ。戦前の金は価値がない)
どこかで稼ぐか、モリアティの借金取立てをするなどしてキャップを集める。
キャップを払うと、父はギャラクシー・ニュース・ラジオのビルに向かったと教えられた。
GNRはラジオで正義(自称)の戦いを続けている。
父はそれを知ってDJに会おうとGNRビルへ向かったらしい。

旧DCエリアは地下鉄のトンネル網を通じてしかたどり着けない。
地下鉄内は、放射能に適応したゾンビのような外見のグールが
理性まで失ったフェラル・グールや、レイダーと呼ばれる強盗、
それに筋肉が異常発達し、普通の人間を仲間にしようと襲い掛かってくる
スーパーミュータント(以下SM)などがわんさかいるトンネルになっていた。
なんとかDCエリアに到着すると、SMの群れとアーマーに身を包んだ連中との銃撃戦が。
パワーアーマーの連中はBrotherhood of Steelの精鋭部隊リオンズ・プライドで、
「GNRビルを包囲しているSMの掃討中だ、着いてきたければ勝手にどうぞ」と隊長のサラ・リオンズ。
GNRビルまで来て戦いも一段落したかに見えたとき、
バスの残骸を吹き飛ばして最大最強のSMベヒモスが現れる。
主人公はとっさに隊員の遺体から小型核ランチャーを拾い、ベヒモスに勝利する。

ようやくGNRのDJスリードッグとの面会を果たすも、父はすでに去った後であった。
スリードッグは父の行く先を知りたければ正義の戦いに貢献してほしい、
とSMに壊された送信アンテナの修理を頼まれる。
SMだらけのDCエリアを駆け巡って、博物館から戦前の月探査船のパラボラアンテナを取り外し、
ワシントン記念碑(実在する)の頂上に取り付けて戻ってくると、
父は「浄化プロジェクト」なるものを再開させようとしていて、
Drリーに会うべくリベットシティという町へ向かったと教えてもらえる。


462:Fallout3
09/08/07 22:42:02 FdBK3csJP
リベットシティは座礁した空母を町に改装した、比較的安全な町。
ここには研究所もあり、そこの主任がDrリーだった。
ここでも父とはすれ違いだったが、彼女によると、昔の父はBoSの援助を受けて、
リーたちとDCの川の水から放射能を大量に浄化できる計画を進めていたという。
基礎理論はできていたが、キャピタルの全員を救えるほどの水の精製は困難だったという。
また母も浄化プロジェクトの一員だったが、主人公のお産が原因で死亡、
父は子供だけでも安全に育てようとVault101に入ったらしい。
(つまり101の開かずの扉は一度開いていた)
主人公が成長し一人でもやっていけそうになったころになって、
父は失った研究への情熱を取り戻したのだそうだ。
勝手に父が消えたせいでプロジェクトは解散してしまい、いまさら何を、と憤るリーであったが、
浄化プロジェクトの根幹の設備はジェファーソン記念館(実在)にあったと教えてくれた。

ジェファーソン記念館の浄化装置には父の音声メッセージが残されていた。
未解決の問題について、戦前の天才科学者であるDr.ブラウンが生み出した、
物質を分解し再構築する環境再生装置G.E.C.K.(エデンの園創造キット)が使えるかもしれないこと、
G.E.C.K.はVaultのいくつかに設置されたが101にはなかったことが記録されていた。
父の最後の記録は、Dr.ブラウンが入ったとされるVault112に
何か残っていないか探そうというものだった。

Vault112に入るとロボットが出迎えてくれ、
「112のスーツに着替えてトランキル・ラウンジにご着席ください」と言われる。
トランキル・ラウンジとは、ヴァーチャル世界に入るための装置で、
戦前112に入った人たちは、200年以上過ぎ肉体がボロボロになってなお
精神だけはヴァーチャル世界で生きていた。
それはDr.ブラウンも同じであり、父は彼に会おうとヴァーチャル世界に入ってしまっていた。
仕方がないので主人公もトランキル・ラウンジを試すことにする。

463:Fallout3
09/08/07 22:44:16 FdBK3csJP
気がつくと主人公は子供の姿になっていた。
シミュレーションの中はセピア色の「古き良き1950年代のアメリカの町」
住人たちは不自然な世界で何の疑問も持たず楽しそうに暮らしていた。

広場の中心にいたベティという犬を連れた少女ベティがゲームをして遊ぼうと誘ってくる。
父のことを知らないかと聞くと、彼女は最高に面白いゲームになりそうだとはしゃぐ。
ゲームとは、子供を泣かせたり、夫婦を離婚させたり、「独創的な」方法で殺人したりとひどい悪戯のこと。
最初の悪戯を済ませてベティのところへ向かうと、突然中年男性の声で話し始める。

ベティこそDr.ブラウンであり、この世界を神のように支配していた。
そして、傍らの犬こそ父であった。
ブラウンの退屈しのぎに住人をいじめるゲームに付き合うか、
強制終了プログラムを起動させるかすることでようやく現実へ戻ることができた。
(前者の場合、112住人は生存するが永遠にブラウンのおもちゃ、
 後者の場合、ブラウンも含め住人は朽ち果た肉体で死を迎える。
 前者では悪のゲージが上がり、後者では善のゲージが上がるなんとも複雑なイベント)

仮想現実から帰ってくると、ようやく父に再会できた。
父は、主人公が101に残るのが一番安全だと思っていた。
(現実は命からがら逃げ出すことになったが)
そして、浄化プロジェクトの完成こそ計画に全てを奉げてきた者たちに対する責務だ、
一番大事なのはお前だが、この人々を救う計画は投げ出せないという。
ヨハネの黙示録21章6節のとおり、命にはきれいな水が必要なのである。
ブラウンからヒントを得た父とともに、かつての研究仲間がいるリベットシティへ戻る。
(道中、敵に出会っても父が「こんな終わり方、俺は認めん!」
 「お前を殺す!誰にも息子を傷つけさせん!」と拳でぶちのめしてくれる。
 さすがは最強人類主人公のパパである)

464:Fallout3
09/08/07 22:46:41 FdBK3csJP
あきらめがちなリーを父が説得し、浄化プロジェクトチームが再結集する。
ジェファーソン記念館のコンピュータを再稼動させれば、
G.E.C.K.の在り処がわかるかもしれないということで一同は記念館へ。
SMが入り込んでいるようなので主人公が汚物を消毒する。
安全を確保したところで作業開始。主人公もこき使われる。
主人公が父と別の場所で作業していたとき、突如垂直離着陸機が記念館に現れた。
機体から次々に降りてきたのは、エンクレイヴの兵士たちだった。

記念館がオータム大佐が率いるエンクレイヴに占拠され、
封鎖されたチャンバー内で大佐と父が対峙するのを眺めることしかできない主人公。
オータムは浄化プロジェクトは合衆国政府の管理下におくことと、
全資料を引き渡しエンクレイヴの科学者に引継ぎをすることを要求してきた。
父が断ると、オータムが科学者の一人の足を撃ち脅迫する。
やむなく承諾する不利をして、父は装置をオーバーロードさせる。
父とオータムがいる部屋は致死レベルの放射線で満たされ、成すすべもなく父は被曝死した。
自分を犠牲にして、主人公と研究チームを助けた父の想いを無駄にしないためにも、
今は撤退するべきだとヒステリックにリーが言う。
エンクレイヴの猛攻から一行を守りつつ、廃棄トンネルから主人公は記念館を脱出する。
トンネルを抜けると旧ペンタゴン、今はBoSの要塞にたどり着いた。
ここはエルダー・リオンズをリーダーとするBoS分隊の本拠地で、
エンクレイヴから浄化装置を奪還するため彼らと協力することになる。


465:Fallout3
09/08/07 22:49:04 FdBK3csJP
リーにG.E.C.K.の在り処についてラボのロスチャイルドに聞いてみろといわれる。
要塞内の研究ラボに行くと戦前の巨大ロボ、リバティ・プライムが
対エンクレイヴに向けて急ピッチで修復中だった。
その責任者ロスチャイルドは手が放せないからアーカイブで勝手に調べろという。
要塞内には戦前の記録がいくつか残されており、
そのひとつにVaultの情報が記されたものがあった。
G.E.C.K.が設置されていたと確認できたのはVault87のみ。
87についてロスチャイルドに尋ねると、87は核爆弾が直撃しており
エントランス付近は放射能が致死レベルで正面からは入れない、
だが、近くにあるランプライト洞窟から入れるかもしれないとのこと。

ランプライト洞窟は、大人になったら追放される子供たちだけの町になっており、
大人嫌いの子供たちは洞窟に入れてくれない。
彼らの信用を得るため、奴隷として連れ去られた子供を奪還すべく、
今度は奴隷商人たちの町、パラダイス・フォールズへ向かうことになる。
奴隷商人たちは、町を襲ったり放浪者を捕まえたりして、爆弾首輪をつけ奴隷にしていた。
そのリーダー、ユーロジーが黒人というのもまた皮肉な話である。
ユーロジーから子供奴隷を高値で買い取るか、汚物を全部消毒するか、
ハッキングで爆弾首輪を無効にして脱走の手引きをすることで、
子供市長の許可を得てリトル・ランプライトの町に入れるようになる。
市長が裏口も開けてくれ、そこからVault87への進入に成功した。

Vault87はSMで溢れかえっていた。遺された記録では住人の多くが「原因不明死」扱いされていた。
そして研究ラボにはSMの「失敗作」が放置されていた。
このVaultで行われていた人体実験は、強制進化ウィルス(FEV)の投与による対放射線進化実験。
投与された人間は、筋肉が増強され皮膚が硬化、さらに感情が激化し凶暴化したSMとなった。
おそらくはこの未完成FEVが漏洩したことで、人間や動物がミュータント化したと思われる。
主人公は研究所内で閉じ込められた一人のSMに話しかけられた。
フォークスと名乗ったそのミュータントはG.E.C.K.について知っており、
自分なら放射線で満たされたG.E.C.K.チャンバーからG.E.C.K.を回収できるという。
彼は自我を保っていたため「失敗作」とされ、長きに渡り監禁されてきたらしい。
火災報知機を作動させてドアを解錠すると、彼は約束を守ってG.E.C.K.を回収してくれた。
(無視したり殺害したりもできるが、放射線がかなりきつい)
彼はこんな見た目の奴が一緒にいるとお前に迷惑がかかるだろう、とその場を立ち去った。
さっそくBoSの要塞へ戻ろうとしたとき、主人公の目の前で閃光と爆音が走る。
薄れ行く意識の中で見たものは、エンクレイヴ兵と生きていたオータム大佐だった。
連中はG.E.C.K.を奪い、主人公は拉致されてしまった。

466:Fallout3
09/08/07 22:51:27 FdBK3csJP
目を覚ますと、そこはエンクレイヴのレイブン・ロック要塞。
オータム大佐に浄化装置のコードを教えろといわれる。
すでに浄化装置はエンクレイヴにより起動寸前まで来ており、後は起動コードだけだそうだ。
主人公がコードを教えるのを拒んでいると、壁のカメラアイが動き、そこからの声が大佐を下がらせる。
その声はエンクレイヴのラジオで聞いた声、エデン大統領のもの。
エデンは主人公と顔を合わせて話がしたいといい、兵士たちに彼の行動を邪魔しないよう伝達する。
しかし、オータム大佐がすぐにその命令を撤回し、主人公を発見しだい射殺するよう命じた。
どうやらエンクレイヴも一枚岩ではないらしい。
やがて主人公は一台の大型コンピュータの前にたどり着く。
そこから流れ出るエデンの声。姿を現せと答えると目の前にいるという。
臨時政府用のZAX型コンピュータとそのネットワークが、自我と人格ををもったもの。
それこそがエデン大統領だったのだ。

エデンは主人公に、この国のために共に働いてもらいたいと申し出る。
SMもグールも新しき世界には必要ない、それらを滅ぼすのに浄化プロジェクトが使えるのだと。
浄化プロジェクトがウェイストランド中に新鮮な水を届ける、
その水に改良型FEVを紛れ込ませれば、旧型FEVに感染してる者も抹殺されるらしい。
エデンは「純粋な」国民による合衆国の再興のみを目的にしているが、
その原住民虐殺の思想は過激すぎるとオータムは考えているらしく、
もはや信用できないのでエデンは主人公に頼むのだそうだ。
主人公はVaultで育ったのだから影響はないし、エンクレイヴでの地位を約束するという。
(とはいえ主人公はウェイストランド生まれなのでFEVに感染している可能性大)
改良型FEVを持っていかないと、扉を開ける気はないというので仕方なく持っていく。
(ここで論理エラーを起こさせる説得や、自爆コード入力でエデン大統領を自爆させることもできる)
レイブン・ロックから出ると、ヘリが何機か飛び去っていった。
おそらくはオータム大佐が浄化装置へと向かったのだろう。
またフォークスを助けていると、友人である主人公を助けるべくエンクレイヴ兵を掃討する彼の姿が。
ここまで善行を積んでいると、そのまま彼を仲間にできる。
事の次第をBoSのエルダー・リオンズに報告すべく要塞へ向かうことにする。

467:Fallout3
09/08/07 22:54:34 FdBK3csJP
BoS要塞ではサラがリオンズ・プライドを率いて記念館へ攻め込むべきだと、父リオンズと口論していた。
すでに記念館周りのエンクレイヴの警備が増強されたのを感知していたらしい。
そこに主人公が割って入り、G.E.C.K.が奪われたことを伝え、今すぐ動かなければならないと進言する。
リオンズは浄化プロジェクトの奪還を決意、ロスチャイルドにリバティ・プライムの起動を命令。
リバティ・プライムがマジンガーのごとくエレベーターで上昇し、BoSの精鋭部隊が進軍を開始した。

リバティ・プライムは、エンクレイヴのヘリを目から怪光線を出して撃ち落とし、
エネルギーバリアを強行突破、障害物や敵兵士を巨大手榴弾で吹き飛ばす。
─「民主主義に降伏せよ」「コミュニストどもに死を」といった台詞を吐きながら。
相手は合衆国政府を名乗る連中なのだが。
リバティ・プライムが切り開いた道を進み、ジェファーソン記念館へと突入する。
待ち構えていたオータム大佐は、綺麗な水の独占で民衆を支配しようとしていた。
雑魚エンクレイヴより弱いので主人公とサラはあっさり勝利する。
そこにリーからの通信が入った。
戦闘による損傷で圧力が異常上昇し、施設全体が吹き飛ぶ寸前だという。
今装置を起動して圧力を解放しなければ浄化装置は永遠に失われてしまう。
しかし、現在のチャンバー内は致命的な放射能レベルにあった。
主人公は父の意志を継ぎ、装置の部屋へ飛び込み起動コードを入力する。
コード番号は両親が好きだった言葉、ヨハネの黙示録21章6節。
水に沈んだ第三代アメリカ大統領トーマス・ジェファーソンの像が、倒れ伏す主人公の目に写る。
浄化装置が起動し不毛の大地に浄化された水が注がれ始める。
こうして一人の旅人の戦いは、父から受け継いだ真の勇気である自己犠牲によって終わりを迎えた。


468:ゲーム好き名無しさん
09/08/07 23:10:13 PxrY2RerO
Fallout3の者ですが、バイさる規制にかかりました

内容は以上になります。
もっともこのゲームはメイン以外の要素の方が盛りだくさん
公式サイトで募集された川柳の大賞作品が見事に表しているので引用します

そういえば 誰か探して いたっけな

あと、追加コンテンツを入れると主人公はあっさり復活しますw

469:ゲーム好き名無しさん
09/08/07 23:14:28 DoRGLXiUO
誰かDSのアヴァロンコードのストーリーを教えてください
お願いします

470:ゲーム好き名無しさん
09/08/08 03:58:32 wRM/G/dM0
fallout3面白かったです。
乙乙

471:ゲーム好き名無しさん
09/08/08 05:03:57 OItrHyYC0
>>469
アヴァロンコード1週しかしてないから
男女の主人公による違いがあるのかわからないけど
(たぶんメインストーリーに違いはないはずだけど)
そんなのでも書いていいのかな?

472:ゲーム好き名無しさん
09/08/08 07:16:03 XER/1VbA0
そろそろ次スレ

473:ゲーム好き名無しさん
09/08/08 12:15:11 gGa47xg20
>>471
男or女でしかやってないことを明示した上でじゃんじゃん書いてくれ
違う主人公の方も読みたくなったら再リクエストする

474:ゲーム好き名無しさん
09/08/08 22:39:26 UhRbLGoi0
このスレの>>473までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

Wikiの「スレ天麩羅」のページの「関連スレ」の部分のリンク先のうち
いくつかが新たなサイトへと移行していたので修正しました。
URLリンク(www8.atwiki.jp)

480KBを超えたので、スレ立てを試みます

475:ゲーム好き名無しさん
09/08/08 22:57:32 UhRbLGoi0
立てました。

ストーリーを教えてもらうスレ part46
スレリンク(gsaloon板)l50


>>1の文章の中の↓の部分は、該当スレがdat落ちしているようなので
次スレの>1からは削りました。

1レスでストーリーの概要を知りたい方は↓でどうぞ。
【読むのも】ストーリーを要約してもらうスレ 3【面倒】
スレリンク(gsaloon板)l50

476:ゲーム好き名無しさん
09/08/08 22:59:18 UhRbLGoi0
間違えました。次スレはこちらです。

ストーリーを教えてもらうスレ part47
スレリンク(gsaloon板)l50


477:ゲーム好き名無しさん
09/08/08 23:37:42 l96j+LKd0
ゲームキューブのP.N.03(ピーエヌスリー)・カプコンの
ストーリーを教えてください。
確か、きちんとしたストーリーがあったように思うのですが・・・

478:ゲーム好き名無しさん
09/08/09 04:35:13 Z9kq1LLC0
falloutはシリーズモノだし過去作品もざっと書いた方が良いんじゃないか?

479:ゲーム好き名無しさん
09/08/09 06:55:57 ZGRbT5nI0
リクエストは出てるぞ。Fallout3の守れなかった最初の予約と同時に

>>458-468
乙。予約守れずちまちまと書き直していたが、俺より良いものをかける人が来てくれて助かった。ありがとう

480:ゲーム好き名無しさん
09/08/09 11:15:55 fVRAsvZh0
未解決リストのスパロボOGsだけど、いちおうOG1とOG2両方の話は出揃ってるからなぁ。
追加シーンを書けってことでいいのか?

481:ゲーム好き名無しさん
09/08/10 10:13:42 a+xdxeQf0
PCゲームのスタルカァClearingSkyをお願いします。

482:ゲーム好き名無しさん
09/08/10 20:42:31 qssZZwEu0
>>481
S.T.A.L.K.E.R. Clear Skyはもう依頼出てるよ。>>8のリストにカタカナ書きで載ってる。

依頼の時はタイトルは正確にね。「分かるからいいだろ」はダメ。
未解決一覧やWikiをまとめてくれる人が困るかもしれないから。

483:ゲーム好き名無しさん
09/08/10 21:18:33 geS7T64PO
色々乙

>スタルカァ
ストーカーだなw

484:ゲーム好き名無しさん
09/08/11 01:15:18 9clBemDv0
普通はスタルカァがストーカーだとは気づけないだろ。やってる人でないとな
少なくともそんなゲーム全く知らない俺には、スタルカァClearingSkyが正式名称にしか思えなかった

485:ゲーム好き名無しさん
09/08/11 08:41:31 QwiUgPl90
スタルカァw

486:ゲーム好き名無しさん
09/08/11 23:10:30 xD+J1IWv0
>・ うたわれるもの -散りゆく者への子守唄- 
これは追加シナリオ部分だけ書けばいいのかな?

PC原作自体はやってないから、それ以外は
エロシーンがないくらいしか違いわかんねーけど

487:ゲーム好き名無しさん
09/08/11 23:19:27 RIXt159q0
GBAの幻想水滸伝カードストーリーズをお願いします

488:ゲーム好き名無しさん
09/08/12 09:54:02 LskeNE770
>>486
>これは追加シナリオ部分だけ書けばいいのかな?
それでお願いします
というかスレの未解決一覧は古かったりするので
wikiの未解決一覧を見てくれ
実は>>383 >>386で書かれてるけど
散りゆく~としてはあんまりだったので
ぜひお願いします

489:ゲーム好き名無しさん
09/08/12 18:46:50 N0KDL9vqO
>>486
それでもいいけど、最初から詳しく書いてくれるならその方がいいな。読みたい。

490:ゲーム好き名無しさん
09/08/12 19:14:07 6H3e+pHQ0
>>489
PC部分(18禁)ならそっちのまとめwikiにストーリー詳細があるけど
まぁ書く人の負担が大きくなるから省いてもらっても全然いいけど
18↑じゃない人は読めないから一から書いてくれるならありがたいことはありがたいね

491:486
09/08/12 20:46:24 5j1qGQrf0
おk
とりあえず先に追加部分だけ近日中にうpるわ
最初からだとかなり時間かかると思うし

492:ゲーム好き名無しさん
09/08/14 16:59:15 odpLUdXz0
wikiにスターオーシャン4のストーリーが無かったので来ました。
Star Ocean 4 The last hopeのストーリーをお願いします。

493:ゲーム好き名無しさん
09/08/17 12:28:15 2ZeCvqBMO

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