09/09/14 01:06:52 GZlRctAp0
>>410
それは叙事詩が基本的に勝者によって勝者を称えるという流れだから。
>>竜王に囚われたお姫様を助けるためにドラゴンと戦うとか
これは未開文明間の戦いで勝者が敗者を貶め勝利を正当化する世界中の神話の手法。
インドのデーヴァvsアスラや北欧のアスガルドとニブルヘイムとか
竜王は普通に対話が通じる相手として描かれている。
>>悪の神官から世界を救うために国の王子達が力を合わせて成敗するとか
これは一神教の侵略に対抗する多神教崇拝国の抵抗
>>父の跡を継ぎ魔王を倒し世界を救うため、仲間と共に冒険に出るとか
これは5のことか?4、5は身近なものを魔物に殺されるので復讐劇。
ようするに血統とかは体制と復讐の正統性を主張しているのだがそれ自体は正義ではない。
>>正義を掲げて人殺しに正当性を持たせようとしてるだけ。
そもそもドラクエの世界は基本的人権などという思想以前の話。
神話や伝説に対して人殺しを正当化とか言うのがまずずれている。
その世界観には世界観に沿った価値基準というものがあり
ファンタジーの一般は中世以前の時代を基本にしているので人殺し=絶対悪とはならない。
逆にテイルズは現代の感覚のキャラクターなくせに法や組織が非常に未熟でぐちゃぐちゃ。
また、主人公たちが救うのはあくまで人間の世界であって天、魔、人間の勢力争いに過ぎない。
ドラクエの世界は魔族は侵略し人間から大地の支配権を手に入れようとしているが
魔族間では統治体制が整っているし、バラモスのように手柄を立てたものに司令官の職を与え
褒美として領地を与えるといったノーマルな社会を維持している。
ようするに古代日本が朝鮮に出兵するのと変わらん。
一方テイルズは世界を滅亡させるというのは文字通り世界を破滅させる(核を撃ちまくるようなもの)
全世界に向かって核ボタンを押すアメリカ大統領みたいなもので、国家間(あるいはひとつの社会対社会)
の対立ではなく、ファビョった基地外が世界そのものと自殺するのを止めるようなもの。
表層しか見られない人間はもう少し本を読め