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「ひとつの転換期を迎えないといけないのかな」(郷田)―Xbox 360『テイルズ オブ ヴェスペリア』の開発秘話
バンダイナムコゲームスの看板RPG『テイルズ オブ』シリーズの最新作、
Xbox 360用ソフト『テイルズ オブ ヴェスペリア』を題材にしたセッションが、
2008年9月10日に行われた。
『テイルズ オブ ヴェスペリア』立ち上げの詳細ついて語ったのは樋口氏。
まだプラットフォームが決まっていない当時、『テイルズ オブ ジ アビス』が
ビジネスとして好調だったため、社内で「次回作もプレイステーション2で」という
話になったという。しかし、現状維持的な発想ではブランドが衰退するという
意見もあり、「今後の『テイルズ オブ』の方向性を示すべく、ハイデフ機での開発、
つまり次回作はプレイステーション3、もしくはXbox 360という展開になった」(樋口)。
“プレイステーション3で”、“両ハードで”という案もあったようだが、
最終的には「開発に着手するにあたっていろいろ有利だった」(樋口)という
Xbox 360がチョイスされる。
このとき、「国内ではまだ十分に普及していなかったXbox 360向けに
ソフトを作るとなると、販売本数に限界があるし、スタッフのモチベーションを
上げるのが難しい。どうしたらいいか?」と郷田氏は悩んだ。
が、Xbox 360の海外での好況を考慮すると、「海外も含めて展開すれば
ビジネスとして成功する」と皆を説得した。