09/09/20 03:19:26 +Mewk9wc
>>643
その一方で、ミストはシェルディアの前でレヴリウスとセルケリウスと合体できることに浮かれてしまい…
ミスト「おーい! シェルディア!」
シェルディア「ミスト…どうしたの?」
ミスト「ついに俺達の機体、合体できるってさ! それでうれしくってうれしくって…!」
シェルディア「ふーん…」
ミスト「ふーんって、お前…。そりゃあんまりな反応じゃないか?」
シェルディア「そりゃうれしいけど…はしゃぐほどの事じゃないし…」
ミスト「どうしたんだよ、そんな暗い顔して。お前らしくないぞ?」
シェルディア「ねえ、ミスト…。レムは今ごろ、どうしてるのかな…」
ミスト「あ…!」
(そうだった…。もう一つの地球での戦いが激しかったから…)
(レムの事を忘れてた…。うっかりしてた…!)
シェルディア「もう一つの地球ではレムに会えなかったけど、地球で戦ってれば会えるかな…?」
ミスト(レムの事を忘れるなんて、俺はなんて薄情な男なんだ…!)
(俺がすっかり忘れている間、こいつは小さな胸を痛めながら戦い続けてたんだよな…)
(俺はなんてひどい事を…!)
シェルディア「ねえ、ミスト…聞いてる?」
ミスト「あ、ああ! ごめん…!」
「大丈夫だ。敵を追いつめていけば、いつか必ずきっと会える! 俺はそう信じてる!」
シェルディア「ボク、もう我慢できないよ…! 今すぐレムに会いたい! レムを助けたい!」
ミスト「それは俺も同じ気持ちさ。レムを悪の手先なんかにはしておけないからね」
シェルディア「うん…!」
ミスト「レムは、俺にとっても妹みたいに大切な存在だ。絶対に助け出してやる!」
シェルディア「…レムも、ミストをお兄ちゃんみたいに慕ってたよね」
「なのにボク、レムがミストと仲良くするのが気に入らなくて…」
「友達が呼んでるって嘘をついてレムを遠ざけるとか、ひどい事をいろいろしちゃったんだよね…」
「ボクってひどいお姉ちゃんだ…。こんな事になるなら、もっとレムに優しくしてあげればよかった…」
ミスト「だったら、助けた後、思いっきり優しくしてあげればいいじゃないか」
「絶対にレムを助けるんだろ? 俺とお前で…!」
シェルディア「そうだね…そうだよね! 助けてから優しくすればいいんだよね! ボク、頑張るよ!」
ミスト「そうそう、そのファイトだ! 俺は元気なお前が好きなんだからさ」
シェルディア「…なんだよ! ミストったら…!」
「…………」
ミスト「ど、どうした? 急に黙り込んで…また落ち込んだのか?」
シェルディア「な、何でもない!」
ローサ「総員に連絡。ダンナーベースに到着しました」
「乗組員は大至急、機体の搬入作業に取りかかって下さい。くり返します…」
ミスト「どうやら着いたみたいだ。俺達も行こう!」
シェルディア「うん!」