09/08/22 11:06:45 NHKM63s2
>>273と>>274の続き
22話でのヴェリニーとガズムの会話 その3
ヴェリニー「へえ…。メックスブルートのオーバースキルってこういう風にも使えるんだ…」
「こんな応用方法があったなんてね。やるわね、ガズム」
ガズム「それにしても、カーニバルとは…想像以上に陽気な連中だな」
ヴェリニー「だけど、これって地球人をいたぶってる事になるのかしら? むしろ楽しそうなんだけど…」
ガズム「そう…楽しませてやっているんだ。はしゃぎ、浮かれているその絶頂で、血に飢えた敵が襲ってくる…!」
「満面の笑顔が凍りつき、みるみるうちに泣き顔になり…」
「歓喜の歌声がピタリと止んで、絶望の悲鳴が響き渡る…」
「天国から地獄への急転直下…これこそ最高のいたぶり方ではないか?」
ヴェリニー「相変わらず悪趣味ね…。私も好き…ううん、大っ好きだけど」
ガズム「お膳立ては終わった。仕上げはお前に任せるぞ、ヴェリニー」
ヴェリニー「了解したわ。最高のショーにしてあげる」
「…ところで、どうしてもっと大規模な攻撃を仕掛けなかったの?」
「地球を丸ごとオーバースキルで包み込む事だってできたと思うけど…?」
ガズム「そんな事をすれば、基地に集積しているエネルギーの大半を使うはめになるだけでなく…」
「地球全体を取り巻いているらしい、マイナスエネルギーが拡散するかもしれん」
ヴェリニー「あら、イスペイルの作戦までちゃんと引き継ぐつもりなの? これは意外だわ…」
ガズム「今のところは、な」
「俺がこの目で確かめてみて、役に立つようであれば、このまま利用させてもらう予定だ」
ヴェリニー「あ、そうそう。あなたも言った、基地のエネルギーの問題だけど…」
「私の方で進めてる計画が上手くいったら、解消されるかもしれないわ」
ガズム「この前言っていた、ル=コボル様のためになりそうな技術というやつか…」
「確かに、エネルギー問題が解決すれば、大規模なゲートやプラネット・クライシス…」
「全てが格段に使いやすくなる」
ヴェリニー「これからは、本当に部下が欲しい時だけしかプラネット・クライシスを使わなくてもいいようになるわよ」
「お楽しみにね」
ガズム「やけに楽しそうじゃないか?」
ヴェリニー「そりゃ、ル=コボル様のためだもの」
「あの方のためなら、私はどんな事でもできる…」
ガズム「………」
「…では、後は頼むぞ。俺は地球へ向かう準備にかかる…」
ヴェリニー「さて、今回のガズムの作戦…」
「遊び半分でやってるように見えて、腹の中では、とんでもなく残酷な事を考えてる…。結果が楽しみね…」
ヴェリニー兵「ヴェリニー様! ディガルド武国のジーン大将と通信がつながりました!」
ヴェリニー「やっと連絡が取れたの? いつまで待たせるのよ…。スクリーンにつないで!」
「久しぶりね、シーン大将」
ジーン「これはヴェリニー様。ご機嫌麗しく…」
ヴェリニー「つまらないあいさつは必要ないわ。最近はシベリアにも手を伸ばして…ずいぶん忙しそうじゃない?」
ジーン「おかげさまで…」
「ソラシティの技術によって、死の山の磁気嵐を乗り越える事ができるようになりましたから…」
ヴェリニー「ソラシティの連中を丸め込むあんたの口八丁には感心するわ…」
ジーン「フッ…。交渉術と言っていただきたいですな…」
「ところで、ヴェリニー様。今日はどんなご用でしょう?」
ヴェリニー「ねえ、ジーン大将。シベリアエリアの占領もいいけど…」
「あなたは、こんな小さな星の王者で終わる器じゃないでしょう…?」
ジーン「は…?」
ヴェリニー「星を一つ、あなたにプレゼントしようと思って…」