08/11/20 22:06:31 42dmyAcm
支援
201:(・∀・) ◆nJT0b6Jals
08/11/20 22:07:42 aSL4Zj6O
僕が校門を出ようとしたときだった。
「なっ…」
生徒会の皆が待ち構えていた。ミレイさん、シャーリー、リヴァル、ルルーシュ、そして控えめにロロもいた。
「こーんな夜になってから何処に行くのかなー」
リヴァルが僕の肩を組み、脇腹に軽くパンチを入れてくる。
「お前の行動なんて充分予測済みさ」
そう言って笑うのはルルーシュ。彼にここを離れることを告げた時点で、こっそり出ていくなんて無理な話だった。
「たまにはメールしてね!あたしもメールするよ!!」
と、シャーリーが言えば、ミレイさんは僕に人差し指を突きつけて宣言する。
「早く帰ってきなさいよ!お姉さん、ライちゃんと一緒に卒業できるまでここに居座ってやるからね!」
「会長、それ笑えません…」
リヴァルが突っ込む。ミレイさんなら本当にやりかねない。なるべく早く帰ってこようと僕は決意した。
ひとりひとりに見送りのお礼を言い、名残惜しくならないうちに僕は歩き出す。
「いってらっしゃーい!!!」
皆の声が夜空に響く。僕は振り返り、笑って大きく手を振った。
うん、帰ってくるよ。絶対に。ナナリーと、スザクと、それとカレンも一緒に。
そうしたらニーナも呼んで大きなピザを焼こう。また失敗するかもしれないけれど、皆と一緒ならそれでも楽しいよ。
ユフィが望んでいた世界はきっとそんな姿をしているはずだから。
親衛隊篇アナザー/NO MATTER WHAT 終
202:(・∀・) ◆nJT0b6Jals
08/11/20 22:08:42 aSL4Zj6O
#(・∀・)あ、予告のレス番間違いでした。前スレ>>636の続きでした
#初投下の長文連載におつき合いありがとうございました。支援と感想に心から感謝
#ロスカラ親衛隊篇からR2までの長い助走、って感じの話になりました
#でも結局ノネットさんにお持ち帰りされているのは一緒。いわゆる鴨ネギ
#この後はラウンズ篇にいくも良し、ギアス嚮団に絡めて若本篇にいくも良し、大逆転ルルタニア篇にいくも良し
#伏線は仕込んであるので分岐はいくらでも考えられますが、「NO MATTER WHAT」は今回で終わりです
#では、またどこかで
203:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/20 22:52:03 XvaVKI67
>ぷにぷにさん
面白かったです!
ともすればとても淡白に見えそうなライなのに、
味気なくならずにうきうきと読み進めることができるのは、
他のキャラクターがまた彼ららしくライの周りを彩っているからなんでしょうか。
それぞれがそれぞれに、ライを捉えて、受け止めている様子が
なんだかとっても面白い。
本筋の抱える色々な秘密が気になるこのごろですが、
こんな幕間もきっちり面白いって素敵だなあと思いました
次回を拝見できる日を心から楽しみにしています。
>(・∀・)さん
面白かった・・・
状況を分析し、じりじりと真実ににじり寄っていくライ。
彼のさまざまなことに対する後悔と、ルルーシュの変化。
ノネットさんの年の功な発言には何かぐっと来るものがありました。
ルルーシュはどんな本を貸してくれたんだろう、
そんなことを考えてみたり。
こ、これでおしまいですか?気になることは尽きないのですが・・・
(・∀・)さんの文章とても読みやすく、面白かったです。
またどこかで作品を拝見できることができたなら幸せです。
ありがとうございました!!
204:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/21 00:47:31 LuXcU19f
>>202
(・∀・)卿、GJでした!
変わってしまった学園を探るライ
そして、いくつかの手掛かりは見付けても、最終的には答えに行き着かない。
こういうの好きだ!
真実を探るために踏み出すライ、それを見送る仲間、イイねぇ……
……終わった!?
続きが気になってしょうがねぇ!
しかし、諦めも肝心、そう
貴公が次に投下される時を、全力を挙げて待ち続けたいと思います!
205:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/21 15:22:57 x+JkBRs4
・・・ロスカラSSスレ移転問題に関するお知らせ・・・
現在、このスレの板移転について以下の外部避難所で議論がされています。
>>55 避難所(仮)
PC用
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
携帯用
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
現在使用しているギャルゲー板は、連続投稿や過剰投稿に関する規制が厳しいため、
それらの問題が回避できる 文化カテゴリ:創作発表板 への移転が提案されました。
(問題の概説、創作発表板のスペック等は以下のとおり:前スレ802-803参照
スレリンク(gal板:802-803番))
移転の是非、移転場所やその方法などについて、
上記避難所議論用スレの参照、意見交換にご参加ください
・・・・・・
206:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/21 17:17:22 nxM9jchZ
(・∀・)さん、お疲れさまでした。
第1章が終了した、という感じでしょうか。
元通りの学園に戻って欲しいとも思いますが、
ライの今後に期待です!
207:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 11:57:09 iY2JvRLb
土曜だというのにこの人の少なさは一体…
208:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 12:45:47 +2Qv/ABh
遅ればせながらも(・∀・)卿、GJでした!
今回は目頭が熱くなりました…
これからライはどう進んでいくのか、想像はいくらでも膨らんできますね。
卿の次回の投下を全力でお待ちしております!
209:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 13:47:05 uQAZTE0e
これで夜も同じだったら…
210:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 14:36:27 Clkuk8Bc
これもひとつの結果か・・・
211:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 16:22:09 jUn/LuDK
書きかけを抱えてる人がいたら辛いと思うよ。
ageてまで言うようなことじゃない。
212:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 18:34:58 ZwMGYw19
むしろ嵐の前の静けさなのだと考えよう
213:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 19:22:40 62dgzBSO
スパイ
工作員
指揮官
騎士
参謀
軍師
なんでもこなせる
ライは孔明クラスの天才だなw
214:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 20:36:05 d+nX7MR+
スレ違いだわageてるわ内容がおかしいわスレが過疎ってくるとおかしなのが湧くな
215:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 20:55:41 Yoh6sF94
投下は幸せ!!
9時15分ごろ投下させていただきました!
9~12レスぐらいだと思いますので
支援をヘルプ!!でお願いいたします
216:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:02:42 5lCBotWk
なんかちょっとわかりにくいがとりあえず支援待機
217:カズト
08/11/22 21:14:02 Yoh6sF94
タイトル「追憶の旅路 第十二章 最後の安らぎ」
カップリング 今回は(ライ×オリキャラ)×カレンというややこしい形です
注意点
・実質完全オリジナルです
・カレンがライの過去編を精神体という形で見ております
・オリキャラ多数 あくまで別人です……
・今回は甘い……です
初めて読む方へ
心を閉ざしたライの心に飛び込んだカレン
ブリタニアの辺境の国の皇子
ライエル=スメラギ=フォン=ブリタニア
「魔法使い」からギアスを授けられ
父と兄達を殺し、ついに王となった
改革を推し進めていくが
いつしか、心が磨り減っていき
ギアスも不安定になっていく・・・・・・
「北の蛮族」との決戦が少しづつ近づいていく中で
ライは一人の少女と出会う・・・・・
帝都の皇女レフィーナ=リ=ブリタニア
彼女はライの心に何をもたらすのか・・・・・・・
218:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:14:13 d+nX7MR+
ホントだ支援します。
219:カズト
08/11/22 21:16:27 Yoh6sF94
ライはアレクサンデルとチェスを打っていた
膠着した局面でライはキングの駒を取った
「むうううう!キングを!!」
この一手を境に形勢はライに有利になっていった……
「リザインします……」アレクサンデルは投了した
「ふう……これで10勝10敗……勝率五割ですね」ライは息をついた
「いやはや……あそこでキングを動かすとは……
しかも、キャスリングを使うことなく……」
「王たる者、危機を知らねば高みに登れません……」
「まさか、軍でもトップクラスのアレクと互角に打てるなんて、すごいですわライエル様
あの……私にも教えてもらえませんでしょうか……チェスを……」
「え?ええ……構いませんよ……自分でよければ……」
「ライエル様……動かないで下さい……そう、そのまま……」
「はあ……」ライはバルコニーで直立不動の姿勢をとらされていた
レフィーナはイスに座ってライの姿をスケッチしていた……
先遣隊……いやレフィーナ皇女が来てからのライは妙にイライラしていた……
イライラしているというのは正確ではない……何というか、モヤモヤしてるというか……
よくわからない感情がライの心を支配していた……
220:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:17:13 5lCBotWk
支援
221:カズト
08/11/22 21:19:04 Yoh6sF94
その日の夜……
今日の政務を終え、気分を変えるために庭に出た……あの時の木があった
何年前だろうか……ここで庭の木にうずくまっていた事、自分の無力を味わい、
そして「魔法使い」と契約し、ギアスを手に入れた時の事
父と兄を殺し、王座を手に入れた……
だが、今はどうなのだろうか、今までどれだけの命を奪ってきたのだろう……
すでに後には引けないのだ、奪った命の重みだけ前に進まなくてはならない……
「北の蛮族」の脅威は日を追うごとに増している
奴らとの全面戦争は既に目前だった……
「工作員」も仕込みは十分であるが、国力の差は如何ともしがたい……
この戦で全てを終わらさなくてはならない……そして……そして……
あれ……何のために?私は……奴らと戦ってきたのだろう……?
そんな事を考えていていたら、レフィーナ皇女が目の前にいた……
「どうかなされたのですか?ライエル様……」
「……!こ、皇女殿下!?お休みになられていたのでは!!」
「眠れなくて……夜風に当たろうと庭に出たらあなたがいました
それよりも……ライエル様、皇女殿下というのは、何か固くてしっくり来ません……あ、あの……名前で呼んでくれませんか……」レフィーナは妙にモジモジしていた……
「な、名前ですか……レ、レフィーナ……姫……」なぜかライは緊張した……
「な、なんですか……?ライエル様」
「え?な、名前で呼んでほしいって……」ライは戸惑った……
「あ……そ、そうですね……」知らない間に会話が止まっていた……
「あ、あのレフィーナ姫はなぜ我が国の視察に来られたのですか……」ライが気まずい沈黙を破ろうと言葉を紡いだ
「最近の帝都は安穏としています……辺境に守られてる事が当たり前になって、あなたの国をはじめ他の辺境を蔑ろにしているのです……
辺境というものを知り、辺境の様子を訴える事で、帝都の者達に危機意識を促す事ができればと思いまして……
そ、それと……興味があったんです……ライエル様……あなたに……」
「えっ!?」ライの心臓の鼓動が一瞬跳ね上がった!
222:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:19:27 5lCBotWk
支援
223:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:20:13 d+nX7MR+
支援
224:カズト
08/11/22 21:22:13 Yoh6sF94
「あなたは評判が悪いのです貴族の間で……
ですが、調べさせた所……治安は良好で民の評判は非常に高く、帝都に来ていた商人からは、商売がやり易いとあなたの事を褒めていました……
この違いは何なのかと思い、私はこの国の視察を志願したのです……
あ、あの……個人的に聞きたいのですが、後宮……でしたか?
男の人という者は、そういう事が好きだと聞きましたが……なぜ、廃止されたのですか?」レフィーナは顔を赤らめながら聞いた
「ああ……あそこは権力の温床となっていましたから……それに、ノーブルオブリゲーションもわからないくせに政治に口を出し、父上に宝石や香水をねだり、贅沢三昧……
母上をコレクションし……子供の僕に色目を使い!安穏と暮らしているだけの醜い女達が集まっている場所など!!……っハァハァハァ……すいません」
レフィーナの前で熱くなってしまった事をライは恥じた……
「フフッ……そういう所もあるんですね……」レフィーナはライの子供っぽい部分を見て嬉しそうに笑ったそしてさらに言葉を紡ぐ……
「あの……ライエル様……私もそういう類の女性でしょうか……?」
そう言って訴えるような顔をした……
「え……?いや、あなたは違います!!そんな女達とは!!あなたは優しくて!勇気があって!き、綺麗で!!」(な、なぜ?僕はこんなに必死に弁解を!?)
「あ……ライエル様……うれしい……」レフィーナは目を潤ませる……
ライは、そんな彼女の瞳から目が離せなくなってしまっていた……
自分の心臓の音が聞こえていた……
がしっ……
ライは彼女の肩を掴んだ……
ライは彼女の顔……いや唇に吸い寄せられていく……
夜の月に照らされた二つの影は一つに……重ならなかった……
ライはレフィーナを肩を掴んだまま顔を離していた……
「っ……ハァハァ……も、申し訳ありませんレフィーナ姫……」
「ラ、ライエル様……?」レフィーナは戸惑っていた……
225:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:22:29 d+nX7MR+
支援
226:カズト
08/11/22 21:25:09 Yoh6sF94
ライは苦しかった……ライの手は既に多くの血で穢れていた……
ギアスという魔道の力も持っていた……父を……兄達を殺した……そして、さらに多くの者を……
そんな自分が彼女のような清らかな存在と口づけを交わす資格があるのだろうか?
「ライエル様……何か悩んでおられるのですか?」
「悩みですか?「北の蛮族」との……」
「違います!あなた自身のことです……あなたは何に苦しんでいるのですか?」
「……っ!!」ライは彼女の鋭さに胸を突かれた!
「私でよければ話してくれませんか……?」レフィーナは真剣に尋ねる
「……な、なんでもありません!!」ライは逃げるようにしてその場を去る
「ライエル様……この世に……相談できないことなんてないんです!!」
逃げるライの心にレフィーナの声が響いていた……
ライは自分の部屋で頭を抱えていた……
話せるわけが無いのだ、ギアスの事を……こんな魔道の力など……
(この力は君をひとりぼっちにする……)「魔法使い」が言った言葉……
孤独……ライはその言葉を噛み締めていた……
(何をしているんだ……なぜレフィーナ皇女を部屋に連れてこない……?)
ライの前に、「そいつ」は現れた……
ライの前に現れたのはライ自身だった……ライは大して驚かなかった……
「何なんだよ、うるさいな……」
(なぜお前は彼女をモノにしない……できたはずだろう?彼女をモノにすれば、皇帝の地位に一歩近づく……お前はこの国を手に入れることができる!!おまえ自身だって彼女が欲しいんじゃないか?)
「うるさい!!」ライは、すっくと立ち上がり、「そいつ」に殴りかかる!!ライの拳は空を切る……
(おいおい……自分で自分を殴れるはず無いだろ……)
「うるさい!!」ライはそれでも「そいつ」に拳を振るう
227:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:25:38 5lCBotWk
支援
228:カズト
08/11/22 21:28:38 Yoh6sF94
(彼女に話せるわけ無いよな……ギアスを使って父を殺し!!)
「ぐ……」ライは何も言い返せない……
(ロベルトを追い詰め……カイドーを死なせ……改心していたダニエルを殺した!!)
「うるさいと言っている!!」
(話せたら楽だろうなあ……だが、そんな事はできないだろう……?
解決する方法はあるじゃないか……
そう……ギアスだ!!レフィーナに使うんだよ!!)
「そ、そんな事できるはずが……」
(彼女はお前に好意を持っている……ギアスを使おうと何も変わらない……
今までそうやって来たじゃないか……お前はもう人間とは言えないんだよ……)
「うるさい……うるさい!!」
(バケモノが人間に愛されようなんて虫が良すぎるだろ……
はっきり言ってやる!もう、お前はギアスでしか愛を得る事ができないんだよ!!)
「うわあああああああああ!!」
ライは無我夢中で「そいつ」の胸倉を掴み額をぶつけた!!
目の前にあったのは扉だった!!
ゴッ!ォォォォォォォォォォ……
ドサッ……
ライは自ら扉に頭をぶつけ倒れた……
「陛下!!如何なされましたか!?」召使いが音を聞き駆けつけたのだった……
翌朝、ライは目覚めると医務室のベッドにいた
頭には包帯が巻かれていた
「陛下……如何なされたのですか?召使いの者は大きな音がしたと……」
「だ、大事無い……それより、もう朝か……今日の政務に……」
「今日はお休みになられては……ミコト様もそう仰られています……」
「大丈夫だ……少し落ち着いたよ……」そう言ってライは医務室を出た……
229:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:28:52 d+nX7MR+
支援
230:カズト
08/11/22 21:31:00 Yoh6sF94
しばらく歩いていると、話し声が聞こえる
レフィーナ皇女とアレクサンデル将軍だった
「姫様、この国の視察及び援軍派遣の話し合いは済ませました……
我々も帝都に帰り、軍の編成をせねばなりませぬ……」
「アレク……私はこの国に残ります……父上にはあなたから言っておいてください」
「そうは参りませぬ!姫様を置いていっては、皇帝陛下に申し訳が立ちませぬ!!」
「私は残ると言ったら残ります!!」
そう言ってレフィーナはアレクサンデルを無視して歩き去っていた……
アレクサンデルはただ黙って見送るしかなかった……
「失礼、アレクサンデル殿……如何なされたのですか?」
「おお……これはライエル王よ……援軍については目途が立ちましたので
いったん帝都に帰らねばならぬと思いまして……」
「レフィーナ皇女殿下……の事ですね?」
「はい……帰らぬと申しまして、姫様はああ見えてかなり強情な性格ですから……」
「……ふむ、私が皇女殿下を説得いたしましょう」
ライは夜にレフィーナを自室に呼んだ
「ライエル様……あの……何か御用でしょうか……」レフィーナは頬を赤らめていた……
「レフィーナ姫……あなたに渡したいものがあります……」
ライは細長い木の箱を机の上に置いた……
「これは……?」レフィーナは箱を開けた
中にあったのは、日本刀だった……
「そ、その……小刀の方です……そ、それは私も戦で使った事はありません……」
ライは師匠の海堂の形見分けについて語った……
「その様な大切なものを私に……」レフィーナの目は輝いていた
「レフィーナ姫……どうか、それを持って帝都に……」
「帰りません!」真摯な瞳がライを見据える……
「な、なぜですか?もう用事は済んだはずです!」
「あなたの事を放っておけと言われるのですか?私はここに残ってあなたの側に……」
「もうすぐ奴らとの全面戦争が始まります!!ここは危険なのです!!アレクサンデル殿もそれをわかってるから、貴女を帝都に……うっ!」
231:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:31:24 d+nX7MR+
支援
232:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:33:25 5lCBotWk
支援
233:カズト
08/11/22 21:34:23 Yoh6sF94
ライの背後に「そいつ」がいた……
(なあ……レフィーナ皇女はここに居たいって言ってるじゃないか……
お前も望んでいるだろう?彼女にここに居て欲しいって……)
(う、うるさい!だまれ!!)
(一体何を遠慮する必要がある……お前にはギアスがある……
さあ……命じろ!「私を愛せ!」と!!「私に尽くせ!」と!!)
(う……うう……)
がしっ
ライの両手がレフィーナの肩を掴む
「えっ……!?」レフィーナはライから何か違う気配を感じた……
ライはそんな彼女から怯えの瞳を感じた……
(ち、違う……何かが違う……こんなのは間違っている気がする!!)
必死で自分を取り戻したライは彼女にギアスをかけた……
「ライエル=スメラギ=フォン=ブリタニアが願う……」
数日後
レフィーナ皇女はアレクサンデルに伴われて帝都に帰る事になった……
ライは配下の兵士と共に彼女を見送る事になった……
なぜライは大切な刀の片割れを彼女にあげたのだろう……
ライは彼女に何かを伝えたかった……
ライは女性というものを知らない……
でも何かをあげたい……
宝石は駄目だった……
後宮の醜い女達を見てきたライにとっては自分の醜さを隠す綺麗なだけの石でしかない……
香水も駄目だった……
自分の醜い気配を誤魔化す芳しいだけの水でしかない……
何をあげればいいのかわからない……
それが……らしからぬ武骨な物というのはわかっていた
だが、ライは本能で知っていたのだろう……
贈り物というものは、モノではなく心を送るものだということを……
234:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:35:23 5lCBotWk
支援
235:カズト
08/11/22 21:37:51 Yoh6sF94
「……ル王!ライエル王!!」
「っ!あ……これはアレクサンデル殿!!」
ライは声をかけられたことに気付いていなかった
「よくぞ姫様を説得してくださいました!!感謝いたします!」
「説得……ですか……
アレクサンデル殿……どうか皇女殿下の事をよろしくお願いいたします……」
「当然です!!この命に代えましても!!」
レフィーナが別れの挨拶にライの前に立った……
「ライエル様……どうか御身を御自愛くださいませ……
帝都で待っておりますわ……貴方を……」
「はい……皇女殿下もどうかお達者で……」
(これでいいんだ……これ以上一緒にいると僕は彼女を傷つける……)
ライは指で唇を触った……
あの夜、彼女の唇に触れかけた時、
彼女の吐息がライの唇にわずかにかかっていたのを思い出した……
ライはそれを暖かく感じていた……
「姫様……贈り物……にしては随分と武骨ですなあ……」
「いえ……あの方らしいです……」とても嬉しそうに微笑む
レフィーナは馬車に乗り込みながら、ライから贈られた細長い箱を自ら大事そうに抱えていた……そして、ライに一礼して馬車に乗り込んだ……
ライはレフィーナを名残惜しそう見送っていた……彼女の姿が見えなくなっても……
彼女は結果的に「あの惨劇」から免れる事になったのだが、それは彼女にとって幸せだったのかどうかはまだわからない……
236:カズト
08/11/22 21:40:33 Yoh6sF94
カレンだけが知っていた……これが二人の今生の別れだと言う事を……
(なんで……?なんであたしは……)
ライが彼女と一緒にいると胸が苦しい……
ライと彼女がキスしそうになったのを見て、心に黒い靄がわき上がる……
ライが彼女に大切な刀を贈ったのを見て嫉妬し、そんな自分が嫌になる……
それでもなぜ彼女に同情しているのだろうか?自分でもわからなかった……
ライから恋敵が去って嬉しいはずなのに……
その夜……ライの体に異変が起きた……
ぐにゃり……と視界が歪む
「うっ……あ、あれ……?くっ……ハァッ、ハァッ……」
部屋に戻ったライは突然、強い眩暈に襲われた!即座にベッドの柱を掴む……
「ぐっ……がっああああ……!!」
さらに、目の奥が割れるような痛みが襲ってきた!
単なる頭痛じゃない!!
それでもライは痛みを抑えるため机に仕舞っている睡眠薬を取り出そうとした……
ハァ……ハァハァ……
一歩一歩が長く感じた……ようやく机に辿り着く……
がらっ……
引き出しを開けた途端に眩暈と痛みは治まった……
「ハァ……ハァハァ……あ、あれ……?一体……」
色々な事もあってか、ライは戸惑いながらも眠りについた……
それは力を増していき悪魔という形を取るように……
ライという殻を破ろうとしていた……
237:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:41:12 5lCBotWk
支援
238:カズト
08/11/22 21:45:15 Yoh6sF94
投下終了です
最近過疎ってるのは移転に関するゴタゴタとか
他の職人さん達の雌伏の時だと思ってみたり
なかなか甘い描写は難しいですなあ・・・・・
次回あたりでなんとかリンクできそうです
支援感謝!!ではまた!!
239:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 21:55:34 5lCBotWk
>>238
おつかれさまでした!
ひと時の安息、皇女の温かさがすてきでした。
運命のときが、近付いているのでしょうか。
ささやかな幸せが転落の予兆のようで恐いですね。
文章で、気になるところをひとつだけ。
三点リーダ(…)を多用されていますが、
ここまで使わなくても十分情緒は表現されていると思いますよ。
それでは。次回を拝見できるのを楽しみにお待ちしています。
ありがとうございました!
240:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/22 23:53:38 epYWO1vN
>>238
GJです!!
続き待ってます。
久々に来たら移転とかで騒いでたんだ・・。
そういうのがSS投稿をしにくくなってるのだろうに。
今まで通りでいいじゃないか
241:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 00:03:56 yEUIJpqz
>>238
カズト卿、GJでした!
淡い恋、暴走の兆し、あぁ、盛り上がってきました!
向かう先は悲劇、しかし当人たちには知るよしも無し!
ライの精神状態、かなりヤバげでしたね。
色々とどうなるのか非常に楽しみです!
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
242:ライ×C万歳
08/11/23 01:56:27 9AExL+Jw
こんばんわーライ×C万歳でーす。
新しい短編がやっと書けた…
カップリングはライと騎士団オペレーターの双葉綾芽です。
ぶっちゃけこのカップリングにしたのは前に話した折笠富美子萌えの友人のゴリ押しっすw
投下良いですか?遅いのであと七分ほど誰かいるか確認できなかったら今日は引き下がるです。
243:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 01:57:08 kCZ43/3C
支援しますぞ
244:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 01:57:58 UBhCZu0h
います。支援待機。
245:ライ×C万歳
08/11/23 02:00:35 9AExL+Jw
よし…ではいきますか。
タイトル:チョコレート
カップリング:ライ×綾芽
備考:エロさも含めろとの頼みでしたので少しのえっちぃ描写あり。苦手な方は読まないほうがいいかも…
行きます。
246:ライ×C万歳
08/11/23 02:02:03 9AExL+Jw
チョコレート
「何故だルルーシュ!?なぜギアス饗団の虐殺なんかやったんだ!?」
時計が午後十時を指した頃、中華連邦に滞在する戦艦斑鳩にあるライの自室で、ライは自室のモニターに映るルルーシュに向かって怒鳴った。
「脅威を防ぐためだ。俺にとってもお前にとっても、ギアス所有者が敵になっては面倒だろう。
それにV.V.も倒せた。」
ルルーシュは冷ややかに答えた。
ライは眉間の皺を深めながらデスクを叩き、ルルーシュを睨みつける。
「だからって、殺す必要はなかったはずだ!」
「…とにかく、これが一番手っ取り早く、面倒の無い作戦だったんだ。分かってくれ…ライ…通信終わるぞ。」
映像が切れ、画面が暗闇に包まれる。
ライは溜息をつくと、デスクを殴りつけた。
「ルルーシュ…君は…!」
247:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 02:04:28 kCZ43/3C
支援
248:ライ×C万歳
08/11/23 02:04:36 9AExL+Jw
ライはデスクに肘を付き、額を押さえる。
ライには分かっていた。
ルルーシュが虐殺を行った本当の理由…それはシャーリーの命を奪ったギアスへの報復だ…
ライとルルーシュの学友であり、ルルーシュに好意を抱いていたシャーリー・フェネット数日前、シャーリーは何らかの事情により、ロロに殺された。
ロロからは「シャーリーが拳銃を持ってルルーシュを追いかけ、危険と判断したからギアスを使って処分した。」と報告を受けている。
だが、シャーリーが銃を持ち、ましてやルルーシュを狙う人間ではないことを知っていたライはロロが何か嫉妬のような感情でシャーリーを殺したことを分かっていた。
そしてルルーシュは、シャーリーを苦しめたギアスを絶やすため、ロロを含むギアス所有者を粛清するためにギアス饗団を潰したのだ。
粛清の為の零番隊出撃の際、戦闘隊長であるライを呼ばなかったのはライなら絶対にこの作戦に反対し、部隊を引き上げたからであろう。
今やゼロ以上の信頼を騎士団で集めつつあるライは、ゼロの命を受けた零番隊すら「退け」という一言の命令で撤退させることが出来るかもしれない。
もしそうなった場合、ルルーシュの計画は失敗に終わる。
そしてもう一つ、ルルーシュがライを殺せなかったからだ。
ルルーシュは完璧主義者だ。ギアス所有者であり、ゼロを脅かしつつある存在になってきているライは間違いなく粛清の対象の一つとなっただろう。
現にロロが乗ったヴィンセントから爆弾が発見されたと密かに零番隊の隊員の一人から連絡があった。
ルルーシュがロロを処分しようとした証拠だ。
だがルルーシュは非情に見えて友情を大切にする男だ。
ギアス所有者といえども、友人である自分を殺すことが出来なかったんだろう。
だから粛清に支障をきたさないよう、ライを呼ばなかったのだ。
ルルーシュのロロを許せない気持ちは分かる。
だが一人の過ちを全てに押し付け、ギアス所有者を根絶やしにして良い訳がない。
それではブリタニアと同じだ。
ルルーシュはシャーリーが死んだ悲しみと憎しみに支配され、取り返しの付かないことをしてしまったのだ。
249:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 02:04:44 UBhCZu0h
支援
250:ライ×C万歳
08/11/23 02:05:59 9AExL+Jw
「僕は…どうすれば良い…」
ライは分からなくなった。
このままルルーシュに付いて行ってもいいのだろうか?
このままでは彼は昔の自分のように過ちを犯すかもしれない…
そんな彼にこのまま従って戦っても良いんだろうか…
そう思っていた時、インターホンが鳴り響いた。
「ん?」
ライは椅子から立ち上がり、ドアの方に足を進めて、ロックを解除した。
そしてドアが自動で開くと、黒の騎士団オペレーターであり、ライの恋人でもある双葉綾芽の姿があった。
「双葉さん…」
「あ、すみません!こんな夜遅くに突然お邪魔して…」
綾芽は頭を下げ、ライに謝ると、ポケットからデータスティックを取り出し、ライに渡した。
それはライが綾芽に頼んでいた現在の中華連邦内に存在する反抗勢力の情報だ。
「これ、渡しに来ました。」
「ああ、ありがと。」
ライはスティックを受け取り、ポケットにしまった。
ライが綾芽と交際を始めたのは二週間ほど前だ。
ライは超合衆国反対派の軍勢との戦闘で仲間を庇って負傷した。
その時に医療室で看病してくれた際に彼女の告白を受け、ライは彼女と付き合うことになった
しかし、ライは忙しい身のため、デートもまだしていないが。
251:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 02:06:49 kCZ43/3C
支援
252:ライ×C万歳
08/11/23 02:07:35 9AExL+Jw
「戦闘隊長…どうしたんですか?」
「え?」
「なんか…イライラしてるみたいです。」
「ちょっとね…」
ライは再び部屋に戻り、ベッドの上に腰掛けて頭を掻いた。
「あの、上がって良いですか?」
「あ…うん、良いよ、双葉さんは僕の彼女なんだし。隣に座っていいよ。」
「彼女」と言う言葉を聞き、綾芽は頬を染めながらライの部屋に入り、隣に座った。
ライは自分が綾芽を好きになった理由が自分でもよく分からなかった。
恋人になる前は、別に特別な交流をした訳でもなかった。
ただ仕事を手伝ってあげたり、山積みの資料の半分ほど運ぶのを手伝ってあげたり、たまに同じ席で食事を採りながら談笑を楽しんだり、アクシデント彼女とぶつかり、転んだときにスカートの中の下着を見てしまったことがあったりしただけだ。
ただ、自分が負傷したとき、彼女が流してくれた涙と、彼女の安心した顔がとても嬉しかった。彼女を守ってあげたいと思った。
だからライは彼女の告白を受け入れ、恋人になった。
「どうしたんですか?」
「…ごめん、言えないんだ。」
「…分かりました。戦闘隊長がそう言うなら、何も聞きません。」
「ごめん…」
本当は聞いて欲しかった…
誰かに話せばきっと気持ちも軽くなると思ったから…
けど、話す訳には行かない
綾芽は黒の騎士団のメンバーだ。
まさか総帥であるゼロが虐殺を行ったとは言えないし、こんな事を話したらゼロに粛清される可能性もある。
だから自分が苛立つ理由を話せなかった。
253:ライ×C万歳
08/11/23 02:08:39 9AExL+Jw
「じゃあ、これ、一緒に食べましょう!」
「え?」
綾芽はスカートのポケットから板チョコを取り出し、箱から銀紙に包まれたチョコレートを取り出して半分に折り、ライに渡した。
「チョコレート…」
「夜遅くにお菓子なんて良くありませんけど、イライラしてるときには、甘い物が一番です!イライラした気分なんてどっかに飛んで言っちゃいますよ!」
綾芽はそう言って銀紙を剥がし、チョコレートをかじった。
ライも彼女につられる様に銀紙を剥がし、チョコレートをかじる。
舌中に甘い味が広がり、自然に口元が緩む。
「美味しい…」
何処にでも売っている市販の安い板チョコだったが、今のライにはどんな高級な菓子より美味しく感じた。
さっきまで重かった気持ちが少しだけ軽くなる。
彼女の言ったとおりだ。
「ありがと、双葉さん。なんか、落ち着いた。」
「あはは…なんか照れちゃいます。」
綾芽はまた頬を桃色に染めると、早めに自分の分のチョコを食べ終え、ベッドから立ち上がった。
254:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 02:08:51 kCZ43/3C
支援
255:ライ×C万歳
08/11/23 02:09:52 9AExL+Jw
「じゃあ、もう部屋戻ります。ほんとにお邪魔してすみま…」
ライは自分のチョコを枕元に置き、立ち上がって綾芽を抱きしめた。
「ふぇ!?」
「…」
綾芽の暖かさがライに伝わってくる。
傷付いた心が温まる…
ライは少しの間そのぬくもりで身を暖めた後、彼女の唇を強引に奪った。
「ん…ぅ…」
綾芽はライの強引な口づけに驚き、少し呻くような声を出したが、ライを突き放すわけでもなく、むしろ求めるように、瞳を閉じて舌を突き出した。
ライも自分の舌を出し、綾芽の舌と絡め合わせる。
先程食べたチョコレートの甘い味と愛情がお互いの舌から伝わってくる。
二人はしばらくその味と思いを堪能すると、ライの方から唇を離した。
「…ごめん。」
「いえ…嬉しいです。」
綾芽は恥ずかしそうに顔を紅潮させながらも、幸せそうな笑顔でライを見つめる。
そして今度は綾芽の方からライに抱きついた。
「双葉さん…?」
「もっと戦闘隊長…ライさんを感じたいです…」
「…分かった。」
ライは再び自分の唇を綾芽の唇に重ね、ベッドに押し倒した。
この時ライは思った。
「これから先どうなるかは分からない。けど、例えルルーシュを裏切ることになったとしても、僕は黒の騎士団で彼女を守っていこう。」と…
ライが心の中でそう決めたすぐ後、二人の衣服が床の上に落ちた…
256:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 02:11:54 kCZ43/3C
支援
257:ライ×C万歳
08/11/23 02:16:56 9AExL+Jw
投下終了。
以上が…
俺「ライCネタないよぉ…」
友「だったらライシャリ書け!」
俺「もう二つも書いたじゃないか!まぁあのカプも好きだけどそれでもネタ無いよ!」
友「だったらライ綾で書け!」
俺「全部お前の趣味じゃねーか!この折笠富美子萌えめ!」
友「褒め言葉だ!」
という言い争いの末書いたSSでした。
皆さんのSSを参考にし、エロイのを押さえるだけ押さえて表現してみたつもりです。
うーん…皆さんの趣向に合うかどうかは自信ないです。
話は変わりますがクロスネタやってみたいって言ったの僕です。
ライとガンダムOOのロックオンが絡むならこんな展開かな?と考えたもので。
ここじゃ無理みたいなんでどこかクロスOKな所に完成したら投稿しよう思っています。
258:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 02:24:36 kCZ43/3C
ライ×C万歳投下乙&GJでしたー
とりあえずエロいよ、この話、いいぞもっt(ry
前半のノリからは想像もできないオチになりましたね、
オペレーター三人娘の一人というマイナーかメジャーか分かりにくいキャラでご苦労様でした
しかしこの話だとルルタニア不参加の流れになりそうなライ、ここでは珍しいかもしれませんね
ともあれ卿の次の投下をお待ちしています
259:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 02:42:38 UBhCZu0h
>>257
投下お疲れ様です。
支援ほとんど参加できずにすみません。
(「お尻臭い虫」が携帯マルチポスト規制だとようやくわかった…)
珍しい組み合わせ、と思ったら折笠さんでしたか!
ラブラブかと思いきや意外にシリアス、そちらの続きも見たくなりました。
殲滅作戦はR2のナリタ、解放戦線的な分岐になりそう。
正直ガンダムはあんまり知らないんですが
卿の作品は読んでみたいと思います。投下先でお会いすることがあれば、是非。
260:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 08:27:25 jmnwySrX
作品投下もいいが、それよりも今重要なのは議論のほうじゃないか?
261:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 08:38:27 iw9r/PfX
そんなわけないだろ、重要なのは作品投下だ
移転は二の次
262:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 08:41:22 lrigUJKn
>>257
投下お疲れ様でした
久々の卿の作品で楽しく見させていただきました
卿の次のライCを待っています
>>260
投下がなければこのスレは何なんでしょう?
議論に参加しない人たちがここから離れないためにも、こんな時だからこそ投下すべきじゃないでしょうか?
皆が皆、議論優先じゃないんだから・・・・・・
263:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 09:30:24 pOTB2xwP
荒らしはスルー汁
264:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 10:10:56 UBhCZu0h
なんにしても、議論は>>55の避難所でな。
265:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 11:35:34 LSxRtnyg
正午あたりから投下を考えているのですが、誰かいらっしゃいますか?
266:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 11:40:28 yEUIJpqz
>>257
ライ×C万歳卿、GJでした!
友人強いなwww
前半のシリアスさと後半の微エロがいい感じです。
綾芽がオペレーターの内の誰だったか思い出せなくなってたorz
とりあえず公式みて確認しました。
この流れだとライが黒の騎士団纏めていきそうですね。
貴公の次の投下を全力を挙げてお待ちしております!
クロスネタって書いてるのを見た日、ドラえもんとのクロスオーバーという凄い夢を見た。
……書けるかぁ!!!
267:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 11:44:40 yEUIJpqz
>>265
居ます、支援は任せていただきたい。
268:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/11/23 11:58:16 LSxRtnyg
年下専門です、それでは長編の続きを7レスほど投下します。
タイトルは「優しい世界で目覚めて 第十三話 マスター玉城(前編)」
・ギアス篇と学園篇の複合エンド後にしてR2終了後からの話
・ライは黒の騎士団入ってて学園篇エンドを迎えた、ルート的にはランペルージ兄妹メインに万遍なく頑張ったライ君
・ジャンル傾向はほのぼのしんみり系
・カップリングは今のところないですが「ライ←複数ヒロイン」の要素があります
・アフターに関しては情報が少ないため、自己解釈の要素を多分に含んでいます
269:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 11:58:33 yEUIJpqz
支援
270:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/11/23 11:59:59 LSxRtnyg
「いらっしゃいませー」
カランカラン、とカウベルの音とともに入り口の扉が開く。
店内から聞こえてきたのはやや幼げな声。
紫がかった髪の、大人しそうな少女が丁寧におじぎをして入ってきた客――ライと神楽耶を迎える。
その少女は、二人を見やると目を丸く見開いて手に持っていたお盆を口に当てた。
「か、神楽耶様!?」
「お久しぶりですわね、双葉さん」
知り合い同士であろう、歳の近い二人の少女がそれぞれの表情で相手の顔を見つめる。
片方は驚愕、もう片方は笑顔と正反対で。
「ここのところ顔を出せなくてごめんなさい」
「い、いえ! こうして来て頂けるだけで感激です!」
「くすっ、そんなに緊張しなくてもいいのですよ。今の私はただの一般人なのですから」
微笑みかける神楽耶だが、しかし双葉と呼ばれた少女は緊張の色を隠せない様子だった。
それはそうだ、いくら本人が主張しようが相手は日本最後の皇族。
本来ならば会話を交わすことはおろか、目にすることすら難しい相手なのだ。
カチコチに固まった少女を不憫に思いつつ、ライは店内を見回す。
パッと見、なかなかこざっぱりして雰囲気のよさそうな装いだ。
看板にはバーと掲げてはあったが、店内を見た感じではどちらかというと喫茶店のほうが近い感じがする。
しかし、その割には昼時だというのに客が一人も見当たらない。
(もしやこの店ははやっていないのだろうか……)
夜がメインなのかもしれないが、それでも昼時に客がゼロというのはかなり深刻なはずである。
料理がまずいのか、と思いかけるもそれなら神楽耶がこの店を薦めるはずもない。
「あ、あの……ところで神楽耶様、そちらの方は?」
思考にふけりかけていたライを現実に呼び戻したのは店員の少女の疑問の声だった。
そういえば挨拶もしていなかった、と思い出し慌てて頭を下げる。
「初めまして、ラ……青月ハルトです」
「あ、あのっ! 双葉綾芽です! ここの店員です!」
姿勢よくペコリと頭を下げたライに、慌てて返答する少女。
そんなやり取りを笑いながら見やっていた神楽耶は、おかしそうに口を開いた。
271:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 12:00:27 yEUIJpqz
支援!
272:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/11/23 12:05:10 LSxRtnyg
「くすくす……まるでお見合いのようですわね」
「神楽耶様、そ、そんなっ!」
「いや、別に普通だと思うけど……」
からかわれた綾芽は顔を真っ赤にしてぶんぶんとお盆を左右に振りたくる。
対照的に、呆れたように溜息をつくのはライ。
黒の騎士団、もっと遡ればミレイに拾われてから散々からかいは受けてきた身である。
今更この程度のからかいで狼狽するはずもない。
むしろ、過剰に反応する綾芽を微笑ましそうな、眩しいものを見るような表情で見やる始末だった。
「あ、あの……?」
当然、そんな視線を向けられればライという人間を知らない綾芽は戸惑うほかなかった。
しかも、相手は客観的に見て美形。
そんな異性にじっと見つめられれば普通の感性を持つ少女として恥ずかしさに頬を赤く染めないはずがない。
「ハルト、そんなにジッと女性の顔を見続けるのは失礼ですわよ?」
「っと、これは失礼」
「あ、い、いえ!」
謝罪に再び頭を下げるライと、お盆を左右に振ってそれを遠慮する綾芽。
先程の焼き直しのような光景にやはりクスクスと微笑みながら神楽耶は情報を捕捉した。
「双葉さんは、元黒の騎士団の一員だったのですよ」
「へえ……」
「いえっ、所属していたといっても! 新入りでしたし、ほんの下っ端で!」
謙遜する少女だったが、神楽耶と知り合いということはそれなりに上の地位にいたのだと推測できる。
ただ、自分が黒の騎士団に所属していた頃に見た覚えはない顔なので騎士団解放以降の参入者なのだろうとライは考えていた。
昔の騎士団の女性メンバーといえばサッと頭に浮かぶのはカレンと井上、そしてC.C.にラクシャータくらいのものだ。
四人が四人、アクが強い女性達だったせいか、いかにも普通っぽい目の前の少女を見ると複雑な感情を覚えてしまう。
同時に、自分がいた頃にもこんな娘がいてくれたらな、とも。
「あの……それで、青月さんは……その」
もじもじと身体を揺すりながらお盆のふちから上目遣いで綾芽が何事かを問おうとしてくる。
こっそりカレンたちに対して失礼なことを考えていたライは、その声にハッと我に返ると一筋の冷や汗をかいた。
なお、横にいる神楽耶が私は全てお見通しですわよ、といいたげな顔をしていたのはスルー確定である。
273:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 12:05:16 8WsryYIj
支援
274:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/11/23 12:08:24 LSxRtnyg
「ああ、僕も実は黒の騎士団に所属していたんですよ」
「え、そうなんですか!?」
「とは言っても、ブラックリベリオンの前に持病の都合で戦線離脱していたんですけどね」
苦笑しながらも虚実を織り交ぜた説明をするライに、綾芽は驚きながらもどこか不満気な表情を浮かべていた。
彼女が聞きたかったのはそういうことではなく、別のことだったのだから。
だが、そのあたりの機敏にやや疎い銀髪の少年は少女の様子に気づくことなく椅子を引く。
促された神楽耶は一連のやり取りの意味を理解していただけに、ふきだすのを必死に堪えながら着席する。
「ありがとうハルト……そういえば双葉さん、マスターはどうしたのですか? 姿が見えませんが」
「あ、先輩なら今買い出しに
275:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/11/23 12:09:11 LSxRtnyg
カランカラン。
その瞬間、カウベルが鳴り響き三人の視線が入り口へと集まる。
入ってきたのは大き目の紙袋を抱えた一人の男だった。
ライ達からは紙袋のせいで顔が見えないのだが、視界が封じられている度合いは男本人ほうが深刻である。
フラフラと頼りない足取りで店内に足を踏み入れた男は、後ろ足で器用に扉を閉める。
「おう、けーったぞー!」
「お帰りなさい、先輩」
「双葉ァ! 俺のことはマスターと呼べって言ってんだろうが……っしょっと!」
綾芽を叱責しつつ男は手近なテーブルに紙袋を下ろす。
荷物の向こう側から現れたのはいかにもチンピラといった感じの容貌をした若い男だった。
「ごめんなさい、マスター」
「玉城さん、お久しぶりです」
綾芽の謝罪と神楽耶の挨拶が両隣から聞こえるのにも構わず、ライはしばし思考を停止させていた。
マスターと呼ばれている男が自分のよく知る男だったからだ。
玉城真一郎、黒の騎士団がまだ小規模な無名グループだったころからのメンバーである。
能力はそれほど高くはなく、短気で迂闊とかなり問題のある男だったのだが、ムードメーカー的な役割を担っていた人物だ。
物怖じしない性格はトラブルを起こすことが多かったものの、騎士団の円滑油としてそれなりに機能していた。
仮面の男ゼロを親友とまで言い切り、見た目ブリタニア人である自分をすぐに受け入れてくれた豪胆さは印象に良く残っている。
勿論、最初は猜疑心丸出しで突っかかられたことも、彼の起こしたトラブル処理によく走らされたことも忘れてはいないが。
当時はよく『なんでこんな人が幹部なんだろう?』とゼロに疑問を抱いていたのも良い思い出だ。
276:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 12:09:17 yEUIJpqz
支援
277:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/11/23 12:11:22 LSxRtnyg
「おっ、神楽耶様じゃないっすか! お久しぶりです!」
客が神楽耶だと気づいた玉城はニカッと快活に笑う。
流石の傍若無人男といえども相手が皇族である以上敬語になるらしい、やや乱雑な言葉遣いではあるが。
そんな割とどうでもいいことに感心するライ。
しかし、続けて視線を横に滑らされ自分のほうを見られたことで緊張が走る。
店内ということで帽子を脱いでいるため、今の変装道具は眼鏡だけ。
交流のあった玉城ならば自分がライであると気がついて当然である。
ゴク、と唾を飲み込んで銀髪の少年は玉城の第一声を待った。
「……なんだオメェ?」
「は?」
「ぷっ!」
ガク、とライの足が崩れるのと神楽耶がふきだしたのは同時だった。
いぶかしげな表情で睨み付ける様に発せられた声は罵声でも歓喜でもない、見知らぬ人に対する反応だった。
それどころか、客相手の反応ですらない。
ライは拍子抜けするとともに、この店に客がいない理由を悟った。
マスターと呼ばれているということはこの店の店主は玉城なのだろう。
確かにこの男が店主の店では客がいなくても不思議ではない。
初見の客に対して喧嘩腰で声をかけるなど、客商売ではまずアウトだ。
現にそのあたりを理解しているであろう綾芽は「あちゃあ」といった感じの表情をしている。
(やや諦めが入っているあたり、よくあることなんだろうな……)
相変わらずの玉城節にライはこっそりと呆れとも懐かしさともとれる溜息を吐いた。
とりあえずこちらの正体に気づいていないのならばそれはそれでいい。
正直、釈然としないものはあるが気づかれるほうが厄介だ。
そう自分を納得させたライは自分が神楽耶の連れであることを説明し、席に座った。
「ふーん、神楽耶様の連れねぇ……」
が、玉城のほうはそれで納得しなかったらしく、こちらに近寄ってくると顔を覗き込むように見下ろしてきた。
客観的にはチンピラのガンつけにしか見えない光景に綾芽の顔が真っ青に染まる。
「せ、先輩!?」
278:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 12:13:30 UBhCZu0h
支援
279:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/11/23 12:13:46 LSxRtnyg
「マスターだって言ってんだろぉが!」
よほど呼称にこだわりがあるのか、再び綾芽を怒鳴りつける玉城。
視線は神楽耶の横に座るライを見つめたまま。
しかし、ライは平然と剣呑そうな相手の視線を見つめ返した。
気の弱い人間ならば身が竦んだかもしれないが、玉城の実体をしっているライからすればガンつけにビビる理由もない。
それが面白くなかったのか、軽く舌打ちした玉城は神楽耶のほうに顔を向けた。
「神楽耶様、コイツとはどんな関係なんスか?」
「ちょっ……」
無礼千万としか言いようがない店主の態度に綾芽があたふたと慌てだす。
が、少女の混乱する表情には僅かな期待が浮かんでいた。
実のところ、先程彼女が聞きたそうにしていたのは正にそのことだったのだ。
(マズイな……)
外面では冷静そのものといった状態を崩さないライだったが、その実内心では滝のような汗を流していた。
まさか知り合いがいる場所に連れて来られるとは思ってもいなかったので、そのあたりの言い訳は全く考えていなかったのだ。
何度も言ったことだが、神楽耶は日本最後の皇族でいわゆるVIPである。
そんな人物が連れている人間がただの男であるはずがない。
それに、あまり至近距離で見られ続けるといい加減正体がバレないとも限らない。
どう答えたものか。
悩むライを尻目に、しかし神楽耶はあっさりと爆弾発言を口にした。
「ハルトは、私の婚約者ですわ」
時が止まった。
勿論比喩表現ではあるが、その時神楽耶の台詞を聞いた三人は確かに時の停止を感じていた。
無言、痛いほどの無言の静寂が場に訪れる。
ここで三人の内誰か一人でも「やだなぁ、冗談きついですよ」とでもいえばよかったのだろう。
だが、あまりの衝撃に誰一人として口を開くことすらできない。
神楽耶も自分から冗談だと言うつもりはないのか、ニコニコと微笑んでいるだけだった。
一分経過。
ここでようやく正気を取り戻したライは、咄嗟に否定の言葉を吐こうとし。
280:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 12:14:35 UBhCZu0h
支 援
281:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/11/23 12:15:54 LSxRtnyg
「なんだ、そうだったのかよ! いや、こいつはめでてぇ!」
「ゲホッ!?」
背中を玉城に平手で強かに叩かれた。
最悪のタイミングでの衝撃にむせてしまったライはケホケホと咳き込みながら涙目になってしまう。
「だ、大丈夫ですか青月さん!?」
「だいじょ……ケホッ」
「玉城さん、強く叩きすぎですわ!」
慌ててライに駆け寄る綾芽と背中をさする神楽耶。
玉城は悪びれた様子もなく「ワリイワリイ」と手を振って謝罪の意を示す。
この瞬間、ライの脳裏にヒゲ抜きの刑という文字が過ぎったが詳しいことは割愛しておく。
「いやぁさっきは悪かったな! お前さんが嫌味なブリキ野郎にしか見えなかったからついな!
けど神楽耶様の婚約者だっていうんだなら話は別だ。よく見れば結構良い面してんじゃねえか、俺には劣るけどな!」
コイツ、一度殴っておくべきか?
ハハハッと調子よく馬鹿笑いするチンピラ風マスターに対し、ライは拳を握りかける。
が、次の瞬間、少年の怒気を代弁するように玉城の頭上に金属製のお盆が容赦なく振り下ろされた――縦向きに。
「おご!?」
ガツン!
硬いもの同士がぶつかり合う鈍い音が広くはない店内で響いた。
「いてて……一体俺が何したっていうんだよ」
「自業自得です」
頭にできたたんこぶを押さえながら買ってきた荷物を整理する玉城に綾芽の冷たい視線が飛ぶ。
そんな二人の掛け合いを見ながら、ライは流れ出る汗を止められないでいた。
あの後、ドタバタのうちに結局自分は神楽耶の婚約者ということになってしまったのである。
今からでもさっきのは嘘なんだと声を大にしていいたいのが本音だ。
しかし玉城と綾芽はすっかり神楽耶の嘘を信じ込んでしまっていてとても今更嘘と言い出せる雰囲気ではない。
平然と嘘をついた当の本人は何が楽しいのか鼻歌を歌いながら椅子の下で足をぶらぶらさせている始末。
最後に会ってから一年以上の時が流れているというのに相変わらず子供っぽい人だ。
そんな本人が聞けば怒り出すこと間違いなしな感想を抱きながら、ライはとりあえず現実逃避代わりにメニューを手に取るのだった。
(あれ? そういえば料理はまさか玉城が作るのか?)
282:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 12:16:23 yEUIJpqz
支援!
283:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 12:16:26 UBhCZu0h
支援
284:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/11/23 12:17:46 LSxRtnyg
おまけ(その頃の色んな人たち)
・とある女官部屋
オレンジ「リリーシャ、久しぶりだな! 元気にしていたか? ところで妹よ、見合いをする気はないか?
うむ、写真は持ってきてある……この男はライといってな、なかなかの好青年だぞ?」
・とあるサミット会議室
実妹溺愛「ええい扇め、所詮決まったことを話し合うだけのサミットだというのにどもってどうする、それでも元教師か!
見ろ、お前が詰まったせいでナナリーが困っているではないか!」
人生勝組(ヒイィィ……ま、まただ! 奴の……ルルーシュの声がする! 昨日除霊してもらったばかりなのにっ)
幼女忠誠(む? 会議中だというのに天子様はどこを見ていらっしゃるのだ? あちらの方角には何もないはずなのだが……)
中華幼女(なにか黒いのが浮いてる……)
・とある銀髪少年の部屋の前
3「な、なあノネット。アーニャの機嫌が悪いように見えるんだが気のせいか?」
9「うん、あれは正に『彼氏に突然デートの約束をすっぽかされた恋する乙女』といった感じだな」
6「……ライ、どこへ行ったの」
・とあるパーティーの時くらいは大人しくしようと考えている紅の乙女の部屋
猫かぶり「このジノが選んだドレス……動きにくい。これじゃ蹴りが出しにくいし、走るのも難しいわね。短くしようかしら」
・とあるサミット会議室の天井裏
腐メイド「今のところ異常なし、ですね」
285:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/11/23 12:19:49 LSxRtnyg
投下終了、支援感謝です。
あと、本文3レスめの最後の行なんですが、掲載の際は
「あ、先輩なら今買い出しに――」
に変更していただけると幸いです、お手数かけて申し訳ありません。
286:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 12:20:59 UBhCZu0h
支 援
287:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 12:47:29 UBhCZu0h
>>285
投下お疲れ様です。
今回も面白かった!
前回の引きで、どんな罵声が飛んでくるかとはらはらしてましたが
まったく意表を突く玉城クォリティ。
…やっぱり客商売向いてませんでしたか。あやめさんの苦労が偲ばれます。ガンバ。
おまけの皆さんも楽しかったです。
ひとりひとり突っ込みが必要ですコレ。
新着を読めて幸せです。
次回を拝見出来る日を楽しみに。ありがとうございました!
288:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 13:26:40 9+ttrIT7
>>285 いつもお疲れ様です!
今回も楽しませていただきました
玉城はたしかに自分の呼び方とかうるさそうですよね
それにしてもおまけがおもしろすぎたwww
289:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 13:28:16 yEUIJpqz
>>285
年下専門卿、GJでした!
玉城の行動にニヤニヤしながら読んでました。
さっすが玉城、どう見てもチンピラ!
そこにシビれる! アコガれない!
神楽邪の冗談?は波乱を呼びそうですね。
天子様にはゼロが見えてるのかwww
ジェレミア卿、貴方はまた炎にガソリン注ぐようなことをwww
メイドさん、何やってんのwww
貴公の次の投下を全力で待たせていただきます!
290:匿名希望
08/11/23 14:42:59 iKeBYAoh
支援
291:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
08/11/23 20:07:47 WCm4SV+H
>>285
修正いたしました。
移転の議論についての告知を本日中に保管庫に載せる予定です。
292:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 22:16:04 WCm4SV+H
>>291の告知は延期になりました。議論スレのリアクション待ちです。
293:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 23:42:37 OHVsEF// BE:736426073-2BP(0)
55分から投下したいと思います。
よろしければ支援ください。
294:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 23:51:24 iw9r/PfX
支援
295:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 23:56:21 pJJDrUJl
支援します
296:B.B. ◆lpNb5xIsIU
08/11/23 23:57:17 OHVsEF// BE:701358645-2BP(0)
俺式ロスカラ続編~騎士団カレンルート~ 6話
一応このシリーズとしてはシリアス系なんだけど、今回はそこまでシリアスじゃないつもり
騎士団カレンルートで特区日本の失敗ifからの続き。
かぷは もちろんライ×カレです
それでわ・・・・
今、僕の目の前には信じられない光景が広がっている。
カレンがルルーシュの上に四つん這いになり
顔がくっついているのか、ギリギリ離れているのか、わからないような近さにある。
キスしてましたと言われれば簡単に納得でき、キスしてませんと言われても
簡単に納得できないような状態。
なぜ、彼女が………
こうなった原因は何だろうか………
と僕は考えを巡らせる。真実はとても簡単なものなのに。
今から二週間くらい前に、カレンは新宿でルルーシュを見つけ出したらしい。
その時に何があったのかはわからないが、その時からの彼女は
昔学園で猫を被っていた時よりも、守ってあげたいオーラ全開で僕の膝の上に頭をのせ甘えてきた事や、
一緒に寝たまではよかったものの、目覚め方が彼女に腹を思い切りきつく抱き締められた事による激痛でだった。
無理に解こうとしても「いっちゃいや」と余計にきつく締めつけるだけ。
あの数日の間 どうして寝ている人間にここまで力が出せるのだろうか疑問に思わなかった朝は無い。
結局はカレンが起きるまでは動けなかった事は記憶に新しい。
この時 本人は長い間会えなかったから、その分の埋め合わせだと言っていたが
あの時のカレンの甘え様の原因はルルーシュと何か関係していたのだろうか。
297:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/23 23:58:51 pJJDrUJl
支援
298:B.B. ◆lpNb5xIsIU
08/11/23 23:58:54 OHVsEF// BE:946834439-2BP(0)
けれど、蓬莱島に移るまでの数日間しか僕はカレンと接していない。
行政特区日本で移住した百万の人が住む蓬莱島これらの手配に伴い、
書類仕事はあらかじめある程度は済ましてあったが
扇さんたちと残っていた書類仕事を早急に済ませなければならなかった。
そのため、寝る時間すらあまり取れないほど忙しくカレンがわざわざ訪ねてきても
やらねばならなかった仕事のため、追い返さざるを得なかった場合が多々あった。
彼女はそれに拗ねたのだろうか。
しかしゼロであるルルーシュにも書類仕事はあり、僕と同じくらい忙しいはずである。
正体を知ってるとは言え、ゼロを尊敬していたカレンなら邪魔をしないように気を利かすだろう。
などと考えていると、ピザをほおばっていた魔女から聞きたくない言葉を聞かされた。
「お前が女心も解らず、ほっといたから欲求不満に陥ってしまったようだぞ。」
―そんな………カレン………嘘だろ………
僕は、胃を鷲掴みにされたような感覚を初めて味わった。
「「C.C.!」」
魔女にしてやられた二人は同時に彼女を睨みながら叫ぶ。
これ以上誤解を生まないために。
「ライ、外にいくならタバスコを頼む。ここにはラー油しかないからな。」
カレンとルルーシュがライのいた場所に視線を戻した時には既にライの姿はなかった。
299:B.B. ◆lpNb5xIsIU
08/11/24 00:00:37 OHVsEF// BE:561086382-2BP(0)
「ねぇライ、私がもし、慰めてっていったらどうする?」
「ん~話聞きながら頭なでてあげるかな。」
カレンの表情からは僕の答えに対する満足は見つけられない。
まぁこんな聞き方ならこういう言葉が返ってくるのは仕方がないだろう。
しかしカレンが聞きたい『慰め』の意味は精神へむけた抽象的な慰めではなく、身体に向けた具体的なものである。
しかしながら、うまくごまかしの利いた言葉でその意図を口から紡ぐ事は非常に難しく彼女にはできなかったのだ。
分かるように唇を近づけてこっちの『慰める』だと言いたかったが、ライは観察力と洞察力に優れている男である。
ルルーシュの事を知られたくなかったカレンは、それ以降その事について話すのをやめた。
ルルーシュに迫られた事は もう許したし、私には別にライ慰めて欲しい事なんてない。
けれど、口には言えないが褒めて欲しい事は沢山あった。
寂しい思いもたくさんした。
だから、あの時 私は彼に思いっきり甘えることにしたのだ
はぁ………
今、私 紅月カレンは 黒の騎士団の戦闘隊長、皇ライの部屋の前にいる。
今のため息は、先程 恋人であるライに、事故とはいえ、別の男に自分が覆い被さっていた所を目撃されてしまったのだ。
つい先日、私はライの部屋に行った。
その日の仕事は自分の機体、紅蓮可翔式の最終チェックだけだったので、これといってする事がなく、時間を持て余していた。
どうしようか考えながらあるいても、体は正直なもので、気づかないうちにライの部屋の前に立っていた。
もちろん、彼が忙しいのは百も承知。
戦場で彼をKMFに乗せれば、敵をバッタバッタなぎ倒すだけではなく
味方への指示も的確で、戦場で彼を司令部に置いても、少ない損害で多くの敵をなぎ倒す。
その上、机に座らせてもその働き様は群をぬいており
戦場で敵をなぎ倒すかのごとく机上の書類や会議での異議をなぎ倒してゆく。
そんな彼の行き過ぎたポテンシャルは、恋人として誇らしいと同時に、自分が不釣り合いに思えるほどである。
300:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 00:00:38 KKbN+Alc
支援。
301:B.B. ◆lpNb5xIsIU
08/11/24 00:01:43 OHVsEF// BE:210408023-2BP(0)
今回の蓬莱島の件でも、彼の能力ゆえに任される仕事は非常に多く
そしてそのどれもが私に手伝えるようなものではなかった。
そんな尽くしてくれる彼に、誤解とはいえ恩を仇で返すような事をしまった。
それに、事故といいながら直ぐに退こうとしなかったのも事実。
憂鬱だ……… わたしは今更ながら彼と再会してからというもの、迷惑しかかけてない事に気づいたから。
もし、自分がライの立場なら、多分 紅月カレンという女にはとっくに幻滅していただろう。
意を決して部屋をノックすると、返事は返ってこなかった。
恐る恐るドアをあけてもなかなかライは見当たらなかった。
ベッドをみてみると、白い枕の上に同系色である、きれいな白銀の頭がうつ伏せに置いてあった。
どうやら、あの後ふてくされて寝てしまったのだろう。
彼の肩は規則的に動き、小さな声で呼んでも反応はなかった。
彼は掛け布団の上からうつ伏せになっていたので、私は自分の部屋の毛布を彼にかけるため部屋をでようとした次の瞬間
「…レ…ン……カ……レン……謝るから………行か…ない…で……」
寝言ではっきりとした発音ではないが、私にははっきりと聞こえた。
それと同時に、彼への愛おしさと自分への情けなさの入り混じった複雑な感情を感じた。
悪いのは全て私なのに、それを責めるどころか自分の非を謝っている。
そんな優しすぎる彼がふてくされているなどと勝手に決めつけ、どうやって誤解を解くかを考えていた自分を心底恥ずかしいと思ったと同時に
彼へのどうしようもない位の愛おしさが、体の奥底から溢れるのを感じたのだ。
ライの部屋にあったタオルケットと上着で、簡易ながら掛け布団をつくり、自分も横になりながら彼を包み込むように抱きしめ
「私はどこにも行かないわ」
すると 彼の寝顔からは負の感情は消え、綺麗な顔にどこか幼さを漂わせている顔は
見ている者にめ安らぎと幸福を与えてくれそうなほど。
彼の綺麗な寝顔を見れば見るほど、どうしよもないくらいの彼への好きという感情が込み上がってくる。
私は彼が起きるまで彼を見つめていたが、それは自分の時を止められたような感覚で、
彼が起きてから部屋の時計を見た時は時計が壊れたと思ったくらいだ。
302:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 00:02:31 KKbN+Alc
ちょっと投下ペース早いかも。支援
303:B.B. ◆lpNb5xIsIU
08/11/24 00:03:22 lMdpiJvV BE:701358645-2BP(0)
「あれ、カレン………どうしたの?」
ライはまだ寝ぼけたように尋ねてきた。目の焦点が定まってないし口もきちんと回っていない。
「さっきのこと謝りたくて………」
一瞬、何のこと?と聞かんばかりの顔を向けてきたが、すぐに思い出したのか彼の顔は一気に変わった。
「あ、あのね。さっきのルルーシュとのあれは事故なの、C.C.が言ってたのはデタラメだから。」
「本当に?」
とライは首をかしげ、淡い青色を宿している綺麗な眼差しを向ける。
彼の仕草はどうして、こうまで私の心を捕らえるのだろうか。
「当たり前じゃない あんな頭でっかち、何とも思ってないんだから。」
「なんだそれ。C.C.じゃあるまいし。」
と言いながら、彼は私に向けた顔を笑顔にかえた。
「久しぶりに笑ったんじゃない?」
「えっ」
「あなたがそういう風に笑ったの、随分見てなかったきがするもの」
ここ最近、彼と会う機会は少なかったがこれは事実だ。
それに、会ったとしても彼との会話は仕事の内容しかなかった。
「ごめん………」
「謝らないでよ。こっちが謝りに来たんだから。」
彼の優しさに、ついつい出鼻をくじかれそうになりながら、私はつづけた。
「その、さっきはごめんなさい。私が新宿でルルーシュを見つけたとき、
ルルーシュ ゼロを辞めようとか考えるくらい落ち込んでたから…それで、その時の事…」
「もう気にしてないよ。」
とライは私の言葉を遮ってきた。
「僕も、仕事が忙しかったからついカリカリしちゃって………でも、明日には仕事が全部片付く可能性があるから
そしたら食事でも一緒に食べに行かないか?こっちに長い間いただけあって、色々いい店とか知ってるんだ。
あ、カレンにも仕事があるだろうから無理にとは言わないよ?」
「ううん 大丈夫!」
304:sage
08/11/24 00:04:15 KKbN+Alc
支援
305:B.B.ペースおとしますね;
08/11/24 00:06:04 lMdpiJvV BE:1718327677-2BP(0)
「美味しかったわね~。」
僕とカレンは今日一日中のオフをもらった。
中華連邦にいたときに予めしていた準備のおかげで、仕事が予定より1日早く終わったのだ。
玉城の担当部署がまだだったので、つい同情してしまい手伝いを申し出たが、ゼロや扇さんたちに却下された。
それどころか、半日もらえればいいなと思っていた休みが
今まで頑張ってくれた褒美として丸1日の休暇をカレンと一緒にもらったのである。
みんながまだ働いている中で、僕たちだけオフをもらうのはどこか気が引けたが
みんなから是非休みをとってほしいとまで言われてしまい、ありがたく頂くことにしたのだ。
「でしょ!カレンにも前から食べさせてあげたいと思ってたんだ!!」
「全く、わたしやC.C.が苦労してる中 あなたはこんな贅沢してたのね。」
カレンはため息をつきながらそっぽを向いてしまっが、あわててごめんと謝ると、悪戯な笑みで冗談と訂正してくれた。
僕らはベイエリアから景色を楽しんでいた。
蓬莱島から本土へ渡る際に使った小舟を停泊させておいた場所で、人の行き来は少ない。
その上コンテナなどが山のように積まれていて上るのには少し苦労がかかるが、
頂上からは蓬莱島の人々がまだ働いている思われる灯りと、市街地の綺麗な夜景が見れる。
「カレン、僕らの戦いが終わったら一緒に学園に戻ろう。」
しばらく話さずに夜景を楽しんでいたが、僕は自ら沈黙を破った。
「それ、ルルーシュにも言われたわ。」
くすりと笑われてしまった。
言葉は違うけど、同じニュアンスの言葉をルルーシュに言ったのはぼくなのに…
306:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 00:09:42 KKbN+Alc
2分半ごとなら猿にひっかからないそうですよ。支援。
307:B.B. ◆lpNb5xIsIU
08/11/24 00:09:47 lMdpiJvV BE:701358454-2BP(0)
「学園かぁ~」
と カレンは呟き遠くをみつめる。
彼女が心配していることは理解できた。
「大丈夫だよカレン、あそこも………学園の生徒会も、僕らの居場所だから」
学園は僕らのはじまりの場所。素性を隠して生活していたとしてもあの頃の僕たちの笑顔に偽りはないと信じている。
スザクだって、最後まで君のことを言うような事はしなかった。ニーナとだって、いつか必ず分かり合えると思う。
他のみんなも、以前の様に学校のクラブハウスで笑いあいたいと思っている事を知ってる。
「それでもだめなら、これからは僕がカレンの居場所になる。」
黙ったままの彼女を見て、つい口から出てしまった言葉の意味を
よくよく考えてみると恥ずかしさに顔が赤くなるのを感じた。
けれど、カレンはこの言葉にとても喜んでくれたみたいだ。
308:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 00:10:19 x7peESG4
支援
309:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 00:12:06 KKbN+Alc
支援
310:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 00:12:49 7iKHIfos
支援
311:B.B. ◆lpNb5xIsIU
08/11/24 00:13:25 lMdpiJvV BE:1227376875-2BP(0)
「ありがと。それってプロポーズ?」
カレンは僕の胸板に頭を立てかけ、小さな声で囁いた。
彼女の表情は分からない。
僕は“そうだ”と言ってみたいのに、実際には言うことの出来ない自分へのジレンマで
「えっと」や「その」という言葉を連発してしまう。
もちろん、声だけで彼女の表情を想像する余裕など全くない。
そうこうしているうちに、パニックになっている僕を見るのに満足したのか
カレンは また「冗談よ」といって人差し指を僕の唇にあてがった。
「ルルーシュのところのピザ娘に似てきたんじゃないかい?」
「そうかしら? まぁ一年もあの女と一緒に生活してましたからね。」
と言ってカレンはまた笑う。
なんか悔しい。
けれど楽しい。
こんな日がいつまでも続けばいいな という僕の願いは、はたして叶うのだろうか。
戦いが終わったら、今さっき言えなかったことを僕は言えるのだろうか。
312:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 00:16:07 KKbN+Alc
支援。
313:B.B. ◆lpNb5xIsIU
08/11/24 00:18:17 lMdpiJvV BE:561087528-2BP(0)
以上です。支援ありがとうございました。
次の話は短いんで、火曜日あたりにまた投下しに来ます。
クロノトリガーもクリアしたし
ss作る妨害も無くなったんで、残り何話になるかわかりませんが
最後まで皆さんとおつきあいできたら幸いです。
314:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 00:29:26 KKbN+Alc
>>313
乙&GJ!
ライの台詞はどうみてもプロポーズです。本当に(ry
甘いライカレでごっつぁんです。
途中カレン視点に移るところが混乱していたのがちょっと残念です。
果たして彼らが学園に戻れるのか、先の展開も楽しみにしています!
315:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 00:48:18 aB17ntfq
B.B.卿乙でした!
うなされるライをそっと労るカレンの描写に心が癒されました。
また次回も期待です。
316:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 01:06:51 x7peESG4
>>313
クリア早いよ、俺まだ買ってすらいないよ!
……という個人的事情は置いといて。
B.B.卿、GJでした!
ライ、あらゆるものをなぎ倒してるwww
誤解が解ける早さと、その後の二人の会話が良いものでした。
ライの願いは叶うのか、戦いが終わる頃には二人はどうなっているのか。
展開が非常に楽しみです!
貴公の次の投下を全力を挙げてお待ちしております!
317:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 01:52:30 C7j7bTtO
>>313
なんだかほっとする一編。
不貞寝するライの様子が可愛くてたまらないです。
ずっとカヤの外に置かれているだろうルルーシュが不憫w
この先、本物のプロポーズすることができるんでしょうか。
BBさんのロスカラ世界、今後どう展開するか
楽しみにお待ちしています。ありがとうございました!
318: ◆1kC3aaXjik
08/11/24 02:20:49 C7j7bTtO
このスレッドが立ち上がって以降、外部板(>>55,>>205)にて意見交換がされていた
当ロスカラSSスレの移転問題について、以下のとおりお知らせします。
ご理解の上、ご協力をお願いいたします。
**********
●●当ロスカラSSスレ移転の是非を問う投票のお願い●●
先日から、外部板避難所(>>55)にて意見交換されている
ロスカラSSスレ板移転問題ですが、当スレ利用者の皆さんに
改めて移転の是非を問いたく、以下に併記する問題の経緯を参照の上
下記日程・方法にて移転の賛成・反対の投票をお願いいたします。
投票日:11月29日(土)0:00~24:00
場所:避難所(>>55)内投票所スレッド(まだ立っていません。)
29日0時より24時間の間に、避難所内に設けられた投票所スレッドにて
各自一票、ロスカラSSスレッドの移転について賛成・反対をレスしてください。
30日になった時点で締め切り、集計します。
(投票所スレッドは、投票時間に合わせて避難所内(>>55)に新しく立てます。
期日に際して改めてこちらに投票所アドレス等誘導する予定です。)
※当ロスカラSSスレ32が立てられるにあたり、>>5にて前触れなく
移転について触れる内容が加えられ、混乱の原因となりましたが、
改めて移転問題を運ぶにあたり、こちらの内容を撤回することとします。
319:2/3 ◆1kC3aaXjik
08/11/24 02:22:56 C7j7bTtO
●移転問題の経緯・概要●
現在使用しているギャルゲー板は連続投稿や過剰投稿などの規制が厳しく、
また過日のコードギアスのアニメ本編の終了よりスレッド利用者が減少し
十分な支援が確保できないことも多くなったため、作品投下に支障が出る状態になっていました。
これらの問題を回避すべく提案されたのが、文化カテゴリ「創作発表板」への移転です。
(創作発表板の主なスペック→スレリンク(gal板:803番))
移転に関する主なポイントは以下の点です。
* 創作発表板のメリット
・ 一レスで投稿できる文章量が増え、投下にかかる時間が減少
・ 投稿に関する規制がゆるく、連投・過剰投稿規制にかかりにくい。(「さる」回避)
支援がなくても長文投稿が可能になる
* 移転のデメリット
・ 板移転で離れていく利用者、迷子になる帰還者が出る
その他、詳細は避難所(>>55)議論用スレで交わされている意見を参照してください。
気になる点や意見等ありましたら、引き続き、投票日まで意見交換をお願いします。
※また、ロスカラSSスレッドの創作発表板への移転が決まり実行されることとなる場合、
移転の体裁についても話し合うこととなります。
今回の投票は「板移転の是非」についてのみ行うものですが、
移転方法についても気になる点やご意見等ありましたら(>>55)議論用スレにご参加ください。
320:3/3 ◆1kC3aaXjik
08/11/24 02:26:14 C7j7bTtO
●移転問題の詳細、気になる点や意見等はこちらへ●
コードギアス反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ避難所(仮):
(PC用) URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
(携帯用) URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
上記避難所内議論用スレ:
(PC用) URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
(携帯用) URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
**********
以上になります。(>>318にて通し番号乗せ忘れました。1/3になります。)
何か気になる点等ありましたら、避難所議論スレにご参加いただければ幸いです。
321:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/24 09:59:05 nKUwzsuf
>>261-262
これだから自分の都合しか考えない輩は
322:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
08/11/24 22:49:15 soJ5jZvL
移転問題に関する事について、議論や投票の場所のリンクとお知らせなどを
保管庫のNewsにて掲載しました。(318からの文言を許可を得た上で丸写し)
323:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/25 02:10:07 PyyS+QhH
乙です
324:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/25 11:39:02 0CSkjDUA
>>322
いつもながら乙です。二律背反的な希望があって大変とお察しします。
325:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/26 00:03:05 XJn8XB9g
こんばんは、B.B.です
でましたよ…………
<アクセス規制中です!!>
しばらくは投下無理くさいかも………
326:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/26 01:43:08 R94JM7P0
規制は本当に困りますよね……
避難所で代理投下をお願いするという方法もありますよ?と言ってみるテスト
327:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/26 07:26:05 jNgI7Lmk
トーマス卿にメールで送る手も有りますよ
と、言ってみる。
328:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/26 19:20:40 JH4kz7BC
本編終わって投下数とコメが減ってきているのが寂しいので、シチュエーションとかお題みたいなリクエスト関係も、やってみたらどうだろうと言ってみるテスト。
329:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/26 20:36:06 NbQT9dXj
やってみたいな。
これくらい緩やかならできそうな気も
330:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/26 20:43:57 JtPcjd4e
お題 ライのクリスマス
雰囲気 学園編風
シチュエーション
クリスマスが近付き忙しない学園。
いまいちクリスマスという概念を理解できないライに間違ったクリスマスを吹き込む生徒会の面々だが………。
間違ったクリスマスのイメージを吹き込む役はC.C.でもいい
かも試練。
こうですか? わかりません><
331:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/27 07:08:39 rpflgRI5
>>330 そうそう、こんな感じで。
職人の皆さん、どうでしょう?
332:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/27 09:12:25 TEuyw0pp
心では無く、魂で理解出来た!
SSを書きたいと思った時…既に行動は終了しているんだ!
333:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 00:08:58 jC8qM9zF
移転の話が出たとたん過疎ったな
終わりかな…このSSスレも
334:ライ×C万歳
08/11/28 00:24:55 GdurH3J+
こんばんわライ×C万歳です。
短編が出来ました。
タイトル:野菜ジュース
カップリング:ライ×C.C.です。
二十分で書いたんで字の分少なめで短いです。
投下してよろしいでしょうか?
335:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 00:26:44 3JjwDlH4
待ち構えております。
336:ライ×C万歳
08/11/28 00:31:24 GdurH3J+
いきます
野菜ジュース
「はい、C.C.。」
ライは仁王立ちしながら、今日も自室のベッドの上でピザを食べているC.C.に、コップに入った赤い液体を差し出した。
「!?…何だそれは?」
C.C.は何か不気味な物でも見たような目でコップの中の液体を見た。
「ほら、最近CMでやってる、「一日分の緑黄色野菜」だよ。一杯飲めば一日分の野菜と同じ栄養素が取れるっていう野菜ジュースさ。」
「ああ…あれか…」
C.C.は、今人気のグラビアアイドルがメイド服を着て「ご主人様!これ飲むと、一日分の野菜を食べたのと同じ栄養素が取れるんですよ!萌え~♪」と言いながら、野菜ジュースを飲んでいるCMを思い出した。
「で、これをどうするんだ?」
「飲むんだよ。」
「誰が?」
「C.C.が。」
「嫌だ。」
C.C.は即答で野菜ジュースを飲むことを拒む。
「我侭言わないでよ。C.C.は野菜食べてないんだから。」
「ピザに入っている野菜を食べている。」
「それじゃ足りないよ。ほら、飲む。」
「…」
C.C.は観念したのか、コップを受け取り、一口飲む。
だが一口飲んだだけで顔を歪ませ、ライにコップを返してしまった。
337:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 00:32:12 3JjwDlH4
必要かな。支援
338:ライ×C万歳
08/11/28 00:33:18 GdurH3J+
「苦い。」
「まぁ、一日分の野菜を凝縮してるからね。」
「お前は、将来を約束した相手にこんなものを飲ませるつもりか?」
「将来を約束した相手だからこそだよ。C.C.の体のこと、心配してるんだよ。」
「じゃあ、頼みを聞いてくれたら飲んでやる。」
「何?ピザは駄目だよ。」
「お前が半分飲んでくれ。」
「は?それじゃコップ一杯にならな…」
「…」
C.C.は少し悲しそうな目でライを見つめる。
その表情から、「私の頼みを聞けないのか?」という心の声がライの耳に届いた気がした。
「う…分かったよ。飲むよ。」
ライはコップに口をつけ、野菜ジュースを一気に半分まで飲んだ。
確かに苦かったが、先に一杯飲んでいたライは、嫌悪感なく飲むことができた。
339:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 00:33:38 3JjwDlH4
支援
340:ライ×C万歳
08/11/28 00:34:06 GdurH3J+
「(あ…)」
それよりもライは、飲み終えたときにあることに気付き、開いている左手の人差し指で自分の唇を押さえた。
「(これって…間接キス…)」
ライは少し頬を染め、僅かな羞恥を感じた。
C.C.はそれを見てニヤリと笑うと、ライの右手からコップを取り、残った半分を飲んだ。
「うん…少し甘くなったな…これならなんとか飲める。だが…まだ苦いから、口直しが必要だな。」
「え?」
C.C.はベッドから立ち上がると、ライと向き合った。
そして…
「ん…!」
ライの唇に自分の唇を強引に押し付けた。
「これで口直し完了だ。」
341:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 00:34:58 3JjwDlH4
支援
342:ライ×C万歳
08/11/28 00:38:16 GdurH3J+
投下完了。
これだけです。
たまには短くて薄味なライC物を書きたかったんで。
ちなみにこのライはブルームーン編をイメージしてるんでC.C.が不死と言うことは知りません。
私も野菜ジュース飲んでるんですがやっぱ生野菜食べたほうがいいのかな?
343:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 00:53:31 3JjwDlH4
>342
ライ×C万歳さん良い仕事ですね。
間接キスを気にするライが乙女のようで可笑しくなりました。
口移しで飲ませてしまえw けしかけたいです。
この季節は温かな鍋などの煮野菜もおいしそうですね。
CCの偏食を気にするライがあの手この手の野菜攻めというのもいいな
344:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 01:13:16 HRBNgO1g
>>342
ライ×C万歳卿、乙でした!
間接キスを気にする……うぶだw
不死でも栄養をとった方がいい……のかなぁ?
薄めの甘さ、いただきました。
貴公の次の投下を全力で待たせていただきます!
345:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 01:32:29 yuPRILR+
GJでした!
緩くて甘い話は大好きです
天然ライにしては珍しく間接キスに気付いたようでw
またの投下をお待ちしてます
346:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 17:34:26 Qm+RKwRU
45分頃に投下しても大丈夫でしょうか?
前書き・本文・後書き合わせての15レスです
347:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 17:48:23 35V9fe4f
支援します
348:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 17:50:06 Qm+RKwRU
危うく後日にしようかとしてしまいました
支援ありがとうございます
感謝のエールを送りたいです
前回のと合わせると長い1話になっちゃいました
タイトル:コードギアス 反逆のルルーシュR2 RADIANT WORLD
カップリング:特になし
ジャンル:シリアス・長編
備考:ギアス篇&黒の騎士団篇の合いの子ルートの
ギアス篇ENDからスタートしています
R2の豪快なifルート&オリジナルKMFが登場するので
苦手な方には本当に申し訳ないです
今回の話数は前回の続きですので第8.5話
349:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 17:51:31 35V9fe4f
支援
350:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 17:53:01 Qm+RKwRU
【コイバナ】
蓬莱島に来てからというもの、C.C.はピザから遠ざかっていた。
最近で食したのは日本に潜伏していた偽装船の中に居た時だけ。
しかし、ここで食べようにもルルーシュは学園での準備があり今はここにはいない。
となればライなのだが、当の本人は部屋におらず彼女は探す羽目になる。
そうしてそこそこ広い蓬莱島を放浪してやっと見つけたのだが、どうやらカレンと言い合いをしているようだ。
だが、彼女が遠慮などする筈も無く間に割って入っていく。
「こんな所にいたのか。ライ、ピザを食―――」
「C.C.は黙ってて! じゃあ言わせて貰いますけどライだって無茶するじゃない!」
「僕はカレンみたいな無茶はしない。大体、無茶は無茶でも君と同じじゃないだろ?」
「だからピ―――」
「後にしなさいよ!」
流石のC.C.もカレンの剣幕にたじろいでしまう、彼女の怒りは相当らしい。
終わるのを待つしかないと思ったのか、C.C.はシミュレータのデータの閲覧をはじめた。
そこに表示された二人のリザルトを見て原因が読めた彼女はすぐさまちょっかいを出す事に決める。
「カレン」
「なによ!」
「諦めろ。お前ではライには勝てん、ゼロからの信頼も含めてな」
「なんですってー!」
「C.C.、火に油を注ぐ真似をするな……カレンもいい加減に落ち着いてくれ」
「落ち着けるわけないでしょ! それともパートナーよりC.C.の肩を持つ気なの!?」
「なんでそういう話になるんだ……」
351:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 17:53:10 A2Bt8ldo
支援
352:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 17:54:30 35V9fe4f
支援
353:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 17:56:01 Qm+RKwRU
喧嘩を尻目に椅子に腰を下ろして二人の痴話喧嘩を聞きながらリザルトログを眺めている彼女に声をかけてきた人物がいた。
見慣れない三人の女性。名乗りを聞けば新人のオペレーターなようだ。
どうやら黒の騎士団の戦闘空母となる斑鳩のブリッジに配属されたらしい。
そこで挨拶も兼ねてKMF隊の総隊長とゼロの親衛隊隊長である二人に挨拶しに来たそうだ。
だが肝心の二人はKMFやら態度の違いやらの喧嘩の真っ最中である。
そこへおずおずと話しかけてくる巻き毛の少女、双葉綾芽はC.C.に素直な疑問をぶつけた。
「あの……お二人は恋人なんでしょうか?」
瞬間、場は静寂に包まれた。まるで聞いてはいけない事を聞いてしまったかの様な空気だ。
その中でC.C.は面白おかしく答えてやろうと口を開こうとしたその時。
『違う!』
当の本人達からの否定の言葉で目論見はあっさりと破られた。
その否定を不思議そうな顔で受け止める双葉の横から眼鏡をかけたポニーテールの少女、日向いちじくが口を突っ込む。
「それじゃあ総隊長の恋人はC.C.さんなんですか?」
「そういう噂があるのかどうかは知らないけど、C.C.とだけは噂でも御免だな」
「おいっ、今のは聞き捨ててはやれんな。まさか私の愛人では不服とでも言いたいのか?」
「誰が愛人だ。そうやって面白半分で誤解の輪を広げるな」
喧嘩の火種が移行していき話題を振った二人がオロオロする中。
綺麗なセミロングヘアーの少女、水無瀬むつきはカレンに狙いを変えていた。
「でも、お二人ってお似合いだと思うんですけど?」
「そういうのはやめてよ。それに興味がないわ」
「カレン、嘘を言うな。男勝りだとは思っていたが総領事館で―――」
「あれは誤解だって言ったでしょ!」
354:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 17:57:40 35V9fe4f
支援
355:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 17:59:00 Qm+RKwRU
喧嘩は明後日の方向へ飛んでいき、女性陣は恋やあれやと話が二転三転している。
そんな中で一人仲間外れになったライは途方に暮れていた。
これでは模擬戦どころではないのもあり、少し考えてこの場を後にする事に決める。
「カレン、言い方が悪かったのはすまない。ただ、気には留めておいてくれ」
「あ、え、うん……」
肩を軽く叩いて去っていくライを見つめているカレンを四人の女性陣はにんまりと見ている。
紅月カレン、戦闘ではエースでも人生のエースにはまだまだ遠かった。
【LIES TOO CLOSE】
シャワーを浴び終えて髪を拭きながら、ライは茶化されてからはじめて真面目に考えていた。
異性への愛情についてなのだがどうにもそういう事には関心が向かない様子だ。
過去の自分を振り返っても、心に余裕がなかったなとしか思い出せないでいる。
そう、彼にはそんな事よりも守らなくてはいけないモノがあった。
だから気にもかけず武道や政治の勉学に勤しんでいた。母や妹を守る為に。
ギアスを手に入れたある時、彼は怒りと衝動に駆られ父と兄達を殺した。
王の座に就いた時も縁談の話はあったが断り続けていた、隣国からの攻撃でそれ所ではなかったから。
その結末は蛮族の全ての命を奪ったが、その代償は大切だった母と妹の命。
悲嘆に暮れたが自分に恋人の様な存在がいなかったのは僅かな救いだったのだろうか。
そう思いながらも母と妹と全国民を殺した自分が生きているのは救いではなく罰なのではないか。
その事実にすら目を背けたくて自身の死を願ったが、彼にギアスを与えた人物は彼に望まない答えを告げた。
『―――願いを叶えるまでは駄目。それを果たせる時が来るまで、おやすみ』
356:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:01:56 35V9fe4f
支援
357:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 18:02:01 Qm+RKwRU
ギアスによる記憶の封印と当時は自暴自棄だったのもあり、詳細な言葉は思い出せない。
タオルを洗濯籠に入れて自室のシャワールームを後にする。
他人との友愛は二度目の目覚めの折に知ったが、その時も記憶を取り戻す事で手一杯だった。
ゼロとの邂逅。C.C.が教えた世界。カレンが預けた信頼。ナナリーとの穏やかな時間。生徒会メンバーとの交流。黒の騎士団での戦い。
そこで知ったのは世界の優しさ。それが彼を―――
「ぁぅ……」
「なぁに、ボウヤも大胆ね」
俯きながら斑鳩にあるゼロの自室に向かおうと外観にある階段を上っていたライの目の前が急に見えなくなる。
どうやら階段を下りて来ていたラクシャータにぶつかった様だ。
問題は彼の頭が彼女の胸に埋まってしまった事だろう。
「こっちの不注意ですまない……」
「別にいいわよ。今更恥ずかしがる年でもないし」
体を一歩引いて距離を取ってから彼女の顔を見ると何やら不思議そうな顔しているのが気になる。
自分の顔を凝視しながら思い出したかの様に口を開いた。
「あんたってさ、恋人でもいたの?」
「唐突な上に突拍子な質問だな……今まで一度もいた事はないよ」
「ふぅん。ホントに変わった子ね」
キセルをクルクル回していたのをピタッと止めて彼女は言葉を続けた。
『自分と合う者に出会えないなら孤独に生き、愚か者を道連れにしない。愚か者と道連れするな』
彼女の言葉に耳を傾けていた彼の頭の中に言葉の続きが思い浮かんでくる。
『孤独で歩め、悪をなさず。求めるところは少なくとも。林の中の象のように』
「よく知ってたわね。感興の言葉の一節よ」
「ブッダだったかな……急にどうしたんだ?」
「ん~忠告って所かしらね」
358:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:04:14 35V9fe4f
支援
359:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 18:05:01 Qm+RKwRU
この先の会話に興味が無いのか彼女は階段を下りていく。
それを黙って見送るだけの彼に付け加える言葉を思い出したのか振り返って彼を見据えた。
「それじゃカレンちゃんの面倒はよろしくね~」
「そういう事はゼロに言ってくれ、僕がするべき事じゃないだろ?」
「なぁに、あんた達ってそういう関係じゃなかったの?」
「違う、ただのパートナーだ。なんでラクシャータにまで勘違いされているんだ……」
頭を抱える彼を見据えたまま思い違いだったのがわかったのか、彼女は彼に謝罪をしてその場を後にしていく。
彼も部屋に向かおうと階段を上りきった所で卜部と仙波に出会ったのだが卜部の表情が少々怪しい。
羨ましそうな表情をしているのが気になったのだが仙波に気にしなくて良いと言われてその場で別れた。
今日も騒がしい日常だなと思いながら二人を見送っていると玉城がこちらに向かってくる。
「玉城、またサボったのか?」
「いいじゃねえかよ、細かい話は無しだぜ戦友」
「どうなっても知らないからな……」
肩をバシバシ叩きながらいつもの調子で話す玉城にライは何を言えばいいのか思いつかなかった。
そこで先程まで考えていた事はなんだったのかを思い出そうとしたのだが、玉城が急に真面目な顔になる。
「ところでよ、一つ言っておくぜ」
「ん、なんだ?」
「お前みたいな野郎は何でも自分で抱え込むからな、これからは無茶とかすんなよ」
「急にどうしたんだ? 大体、僕がいなくなった所で―――」
「んな事を軽く言うんじゃねえ。それによ、お前になんかあったらあのゼロやカレンでも悲しむだろうぜ。だから死に急ぐんじゃねえぞ」
自分の存在価値。それは少なからずあると言う玉城の言葉に彼は内心驚いていた。
その時、同じ言葉をかけられた一年前を思い出した彼は玉城の変わらない人柄に感謝した。
変わってしまったものもあるが、変わっていないものもあるという事も含めて。
360:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:07:11 35V9fe4f
支援
361:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 18:08:01 Qm+RKwRU
「……わかった、これからは気をつけるよ」
「わかりゃいいんだよ。後よ、そうやって笑えるんなら普段から少しは笑えよな」
「ん、笑っていたか?」
「無自覚かよ……」
そのまま好き勝手に捲し立てて玉城はどこかへと消えていく。
そこで彼は気が付いた。玉城を訓練に戻さなくてはいけなかった事を。
今更止めようにも何処へ向かったのかがわからず姿も見当たらない。
結局、玉城の事は諦めてルルーシュの自室に入り新型KMF蜃気楼のマニュアルに目を通しはじめる。
ウィークポイント等の思案を続けている彼の頭の中に先程まで悩んでいた愛情の問題を思い出す。
だが、その問題にすぐ蓋をしてしまう。まるで考えるだけ無駄だという様に。
(人間は概ね自分で思っている程幸福でも不幸でもない、か……)
あるフランス作家の言葉を彼は思い浮かべた。
咎人である自分が優しさを知れただけでも幸福だと彼は思っている。
思い出がある限り彼はいつまでも幸せだ。だから戦っていられる、守りたい場所があるから。
その過程で優しさを教えてくれた人達からの責め苦を負っても彼は後悔しないだろう。
彼が望むのは他者の幸福と未来であり自身はそこに入っていない。
しかし、作家の言葉の続きにはこうある。
『肝心なのは、望んだり生きたりする事に飽きない事だ』
一年前、大切な人達を悲しませたくないからと彼は自らの忘却を望み眠りについた。
だが、目覚めを迎えた彼が見たのは悲しい結末だけだった。
362:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:09:14 35V9fe4f
支援
363:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 18:11:00 Qm+RKwRU
それを知った時、彼はもう一度生きる事を。戦う事を決意した。望み託した未来を残す為に。
確かに望んで生きてはいる。しかし、その為に不幸になるのは幸福と呼べるのだろうか。
今の彼が心に抱えている幸せのカケラ。今も傷ついている願いを癒したい衝動。
それはまるで嘘を重ねて作りあげた砂上の楼閣の如く空虚で曖昧だった。
【PLATINA SOUL】
からかいから逃げ出したカレンはシャワーを浴びようと斑鳩に用意されている自室に戻っていた。
団員服の上着とパイロットスーツをベッドに脱ぎ捨てて彼女はバスルームに入っていく。
蛇口を捻りシャワーを浴びながら考えていた、先程から頭に引っかかっていた事。
正確に言えば前々からだろう、ルルーシュとゼロの真実についてを。
『そうだ、俺がゼロだ』
神根島で暴かれたギアスによる日本人の虐殺とブラック・リベリオンの思惑。
『こいつはルルーシュだ! 日本人を、君を利用した男だ! そんな男を守りたいのか、君は!?』
壁に体を預けながらゆっくりと目蓋を閉じて彼女は自分に問いかける。
ゼロがいたから日本開放の夢は広がった、その広がった夢を壊したのもルルーシュだ。
自分の兄と同じ位に信じていたのに、結局は利用されていただけの関係。
『自分の心が浮ついて懇意の男に顔向けができない。と言ったところだ』
懇意にはしていたかもしれない、だが相手はそう思ってはいない。
あの時の言葉は本心だったのかを聞こうにも既に一年の月日が過ぎた。
そして二度目の同じ言葉を投げかけた彼の言葉の続きは隷属ではなく選択だった。
『あくまで君達自身の意思で選んでもらいたい。私に出来るのは旗印になる事だけだ』
364:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:13:04 35V9fe4f
支援
365:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 18:14:00 Qm+RKwRU
それを迫られる前から彼女は選んでいる。
特区に参加した多くの人間の命を奪ったルルーシュだが、そのルルーシュにしか状況の打破は出来ない。
この一年間で思い知らされたその事実。日本の独立の為にはゼロは必要不可欠である事。
彼女が慕っていた井上や仲間だった吉田や永田といった命を失っただけで何も変えられないまま終わるなど出来る筈がない。
様々な悲劇で散った命を無駄にしない為にも戦い続けるには彼はまだ必要だった。
(勝ち取ってみせる。みんなや紅蓮と一緒ならきっと……)
彼女自身、既に引き金は引いてしまっている。その過程で学園での知人の父親の命を奪ってしまった事もある。
ここで止めてしまえば彼女は奪うだけ奪っただけの略奪者に成り下がってしまう。
それは彼女の中に半分流れているブリタニア人がしてきた事と同じでしかない。
彼女は決意を固めるかの様にシャワーを止めてからバスルームを後にしてバスタオル一枚の姿になる。
ハンドタオルで髪を拭きながらベッドに腰を下ろした彼女は机に置いてある物に視線を移していく。
青色のストラップと繋がっている紅蓮の起動キーへと。
(私と同じハーフ、か。不思議な感じね)
ふと、彼女は自分と同じ日本人とブリタニア人のハーフの少年のライを思い浮かべた。
彼女がはじめて会った時、彼を信用できなかった。どうみてもブリタニア人にしか見えなかったからだ。
『彼は信用できる人物だ』
だが、人を駒だと言い切ったルルーシュがバベルタワーでは信用できるとまで言い切った。
ルルーシュだけではない、C.C.も同じ様な態度だった。
真実の一部しか知らない彼女だったが、その二人からの全幅の信頼を寄せられる。
つまり、それだけ真実に近くにいて頼られているという証だった。
それがわかった時、彼女は益々彼を信用できなくなった。
自分の知らない人間が全幅の信頼を寄せられている事。自分よりもKMFの扱いに長けている事。
366:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:16:07 35V9fe4f
支援
367:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 18:17:00 Qm+RKwRU
感情論寄りではあったがルルーシュの裏切りもあり信用できると言われては逆にできない。
そう思っていた彼女だったのだが彼と話し合うと確かに信用できる人柄だった。
無表情で口数は多くないが義務感は強く他人への思いやりもある。
(ルルーシュとライ……似てるけど……)
二人に漂う雰囲気が似ている事、それも彼女が信用できなかった理由の一つだ。
しかし、それはライの言葉と行動と共に不信感は消えたが違う悩みを浮き彫りにした。
記憶の彼方にある安心感、一年前にはあって今まで無かった感情。
二人の明確な違い。二人の明確な変化。それは彼女の心の中で影を落としていた。
(やっぱりゼロの事を……違う……ルルーシュの事もよね……)
記憶の檻に閉じ込められた日々。あの戦いの中で確かに感じていた気持ち。
指導者として。仲間として。背中を預けるという命を託す行為。
ルルーシュと似ているライとの出会いは彼女の心を揺らした。
嫌っている人間と同じ空気を持った相手に出会って痛感したのは―――
(そういうのは柄じゃないか。そんな事より日本の事からよね)
気持ちに蓋はしたが彼女の心は傾いていた。ルルーシュという存在に。
許す事を出来ない相手に抱く好意、それが彼女の心を衝いていた。
団員服に袖を通しながらその考えにシャットダウンをして彼女は視線を違う物へと移していく。
キーの側に置いてあるフォトフレームに入った家族と写っている写真へと。
兄が掴もうとした未来、母という守りたい存在。
彼女もまた守りたい者の為、そして願いの為に戦っている。
しかし、彼女自身が見つけた戦う理由はまだ無かった。
【魔女はかく語りき】
からかう対象に逃げられ目的も果たせなかったC.C.は斑鳩のルルーシュの自室に戻ってきた。
368:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:19:04 35V9fe4f
支援
369:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 18:20:01 Qm+RKwRU
部屋に入ると明かりがついており不思議に思ったがデスクチェアーに腰掛けたライを見てすぐに理解する。
ライも彼女を一瞥するだけでなにかの作業へと戻ってしまう。
団員服を脱ぎ散らかして彼女はソファーに置いてあるチーズ君の人形を抱きしめて寝転がる。
視線はライに向けていたが言葉も無くただ沈黙が漂っているだけだった。
「ライ―――」
「ピザならさっき手配した。明日には届くよ」
彼女は彼の返答に思わず目を丸くしてしまう。
あの口喧嘩の最中でもこちらの言葉には耳を傾けていた事に。
それと同時に彼の表情の僅かな変化も見て取れた。
「……模擬戦をしていたそうだが、カレンを使うつもりか?」
沈黙が再び漂う中、彼は深呼吸をして彼女の眼を見据えた。
そうして彼女が見た彼の蒼い眼には決意しか見えない。
「今は断言できないな。ただ、必要なら―――」
その先の言葉は聞かなくても彼女にはわかっていた。
この男がどこまでも愚直で頑固だという事を。
慰めも称賛もされないその選択は止めるべきだと彼女は理解している。
しかし、彼女にはどうやってするべきかわからなかった。
今止めればルルーシュは力に飲まれて彼女は彼を失ってしまう。
(自分勝手なものだな……それに過ぎた願いとでもいった所か……)
一年前に彼へ託したささやかな願い。次に目覚める世界が彼に優しくあるようにと。
だが、再び目覚めて彼が知ったのは世界の歪んだカタチだった。
370:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:22:05 35V9fe4f
支援
371:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 18:23:01 Qm+RKwRU
「……怨んでいるか、私の事を?」
「怨む? なぜC.C.を怨む必要があるんだ?」
彼の当然といった返答に彼女も困惑してしまう。
彼女の気紛れにも似た行動、世界の在り方と捉え方を教えた事。
「むしろ感謝しているよ。世界に興味を持てなかったのに―――」
「それ以上は言うな。あれは気紛れでした事だ、感謝される謂れはない」
彼の感謝の言葉は彼女の心を抉り傷つけた。
彼にも咎があるように彼女にも咎がある。
そんな自分が感謝される程、今の彼女は自分を許せていない。
そして彼の変化にも憤りを覚えた。
「お前は変わったよ……悲しませない為だと言いながら悲しませる道を選ぶなど……」
「ロバが旅に出ても馬になって帰ってくるとは限らないだろ」
「言葉で心を隠すな。誰もお前に―――」
「望まれても頼まれてもいない。でも、これが僕の願いだ」
彼の決意、それに綻びでもできればと彼女は思ったが彼の心は貝の様に固く閉ざされていた。
ただ、それは学園の人間や団員達の所為ではない。勿論彼女にも責はない。
彼は彼なりに守ろうとしているだけだ、この世界に訪れる明日を。
「怨まれるだけだぞ、それでも―――」
「構わない。みんなが笑っていてくれる明日が来るなら……それでも……」
彼の想いは純粋だと彼女にもわかっている。
しかし、誰も彼に手を差し伸べない現実を彼女は知っていた。
彼が世界にかけたギアスは彼から救いを取り上げたという事を。
372:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:25:05 35V9fe4f
支援
373:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 18:26:01 Qm+RKwRU
(これも力を手に入れ、使った代償か……)
作業を終えたのか、ファイルを片手に彼が部屋から立ち去ろうとした時。
彼の膝が折れてその場に跪いてしまう。
「ちっ……おい、しっかりしろ」
彼が手で抑えている指の隙間から覗かせた眼を見るとギアスが明滅している。
彼女には原因がわかっていたがそれでどうにかできる物でもない。
そんな中で背中を摩りながら彼に声をかける彼女の表情は悲しそうだった。
「息をしっかり吸え、ゆっくりと深くだ」
ギアスの明滅は収まりつつあったが呼吸は荒く彼はまだ跪いている。
「高亥に使ってからか、それとも以前からか?」
「目覚めてから……時折だよ……間隔も不定期だ……最近は大丈夫だったんだが……」
心配をかけまいとしているのだろうが彼女にはどうみても辛そうにしか見えない。
だが、彼女は慰めるという選択肢は選べなかった。それをするのは自分ではないと。
彼女も己の願いの為に傍観者に徹するしかなかった。
「……もう大丈夫だ……すまない……」
彼女の肩に手を乗せながらなんとか立ち上がる彼の姿は一年前より儚いと彼女は思えた。
そうしたのは自分でもあり世界でもあり彼自身でもある。
『王の力は人を孤独にする』
それを痛感しているからこそ彼女はここにいる。
しかし、無力でしかないのも事実だった。
「ライ、打ち克てよ。運命に。選択に。その行動の結果に」
「C.C.も傲慢だな……」
「なんだ。もう忘れたのか、私はC.C.だぞ?」
374:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:27:47 c2605Nls
支援
375:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:28:39 35V9fe4f
支援
376:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 18:29:00 Qm+RKwRU
ふらふらした足取りでドアに向かっていた彼が立ち止まり彼女を再度見据える。
彼女の記憶の中にある彼の髪の色より少し薄くなってしまったのを見て彼女はルルーシュの未来を案じてしまう。
これもルルーシュの進む道の成れの果ての一つなのかと。
「お前は私の過去を知っている、それでも望むのか?」
「駄目か?」
「いや……望むのは自由だ。だが―――」
「人は変わる、変われる。僕もそうだった、それに君も少し変わったよ」
それだけを言い残して彼は部屋を出て行ってしまう。
拒絶を残しながらも彼女の行動を許容しているその行動に彼女は苛立ちにも似た戸惑いを感じる。
「人間は面白いが……儚く物悲しいものだな……」
彼女の願いは誰かの犠牲無しには叶わない。
しかし、今の彼女はその願いを叶えていいのかを迷いはじめていた。
「マオ……シスター……」
彼女は人である事を忘れてしまった。
闇を抱えて。真実を奥底に沈ませて。心を痛ませて。
そうして魔女はかくも言葉を語っている。
故に人としてかくも心を語らなかった。
377:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:29:52 c2605Nls
支援
378:ぷにぷに ◆/uQUf4aJ4k
08/11/28 18:30:32 Qm+RKwRU
以上です
色々と方向がぶっ飛んできてアレな感じですね
ギアスと関係ない曲をテーマに選ぶと色々大変だ…
次回のキーワードは『ライがアップをはじめました』
>>177
確かに身体能力だけならスザクと表現するべきなのですが
あくまでナイトメア戦を指しているのでランスロットと表現しました
でも、ややこしいと言えばややこしいですね。申し訳ないです
色んな漫画やゲームを買ったのはいいんですが消化する暇が無い…
でも感想が増えて嬉しいので古参の方や新人さんに劣らない為にもSSをまず頑張ります
では、失礼しました
379:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 18:37:56 35V9fe4f
ぷにぷに卿、GJ!!!
乙でした。
支援できて光栄です。
ライ…幸せになってくれよ。
次回も楽しみに待っています。
380:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/28 21:00:29 Rj2zS+P6
>>378
GJでした!!
ライは自分より他人を心配するタイプですからね。
そういった部分も彼の魅力の一つですが、このライを見ていると色々と心配になってしまいますね。
果たして、ライを含めてみんなが笑いあえる日が来るのでしょうか!?
次回の投下を楽しみにお待ちしております!!