10/06/08 10:58:52 5Qmvy5ek
>狂おしい欲望や嫉妬に身を焦がしたことがない
そこが、今の所演奏の魅力につながっているのでは。
あらを探せばいくらでも言えるだろうけど、それでも明るい魅力があるから聴く。
屈折すれば、苦悩すれば、嫉妬すればいいというものでもない。
そういうのは厨房趣味っぽい。
それと別にピアノ漬けにしているわけでなく、家族もいろんなものに触れさせようと
していたように見えたが。そのために映画が必須というわけでもあるまい。
それとも障害者だと心が豊かでなく教養に欠けるとでも?
三味線でも、全盲でも名人の人がいて演奏に味があった。
それと自分も、以前は辻井君のことを話に聞いていても、「また障害ということで注目されているのだろう」
と思って感心がなくて、いざ聴いてみたらその演奏が好きになった。
だから、辻井君の演奏をいいという人は、同情から、或いは辻井君本人のストーリーに
感動しているからだというのは妥当ではない。確かに一部にはそういう人もいるだろうけど。
勿論課題もあるだろうし、今までは母親の愛情が、あの先生の「喜びをもって弾く」
というのと本人の個性とうまく合っていい方に出たけど、
これだけ世間一般的に騒がれて、でもってママンが「やはり伸君はすごい」となってしまうと
今後生き残っていく上でうまく対策とれるかね、という懸念はある。