09/12/04 10:09:55 b+r/02Rp
Q:日本では、J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集
(原語でDas wohltemperierte Klavier:本来はほどよくずらしているの意味)を
equal temperament(等分平均律)と翻訳しているのですが、
実際のところはどうなのでしょうか。
Leonhardt:必ずしもequal(等分)でなくてもかまいません。Wohltemperierteは…..、
等分平均律である場合もありますが、混合平均律になることもあります。
たとえば、バッハの弟子のキルンベルガーがのちにこの作品を出版したのです。
彼はバッハの弟子だったことを誇っていました。彼はこう言いました。
「バッハのチェンバロの調律のしかたは不等分だ。等分平均律なんかじゃない。」
別の弟子のスホーゲも、やはりワンセットを出版しましたが、
彼が言うには、「私はバッハから、等分に調律しなさいと教えられた。」
こんなふうに、誰もかれも、「私はバッハからこう習った」、
「ああだ」、「こうだ」と主張しました。本当のところはどうなんでしょうね。
そもそもwohltemperierteというタイトルがどういう意味なのかわからないのです。