精神性 Part3at CLASSICAL
精神性 Part3 - 暇つぶし2ch44:名無しの笛の踊り
08/10/27 02:49:19 H2k27Oxm
感情は人生において、人間が直面する特定の経験に対して自然と湧き上がる心の反応。
音を出すことにより、同じ心の反応を引き起こすことができる。
例えば人間が熱情を感じる場面は具体的なものであり、かつ無数にあるが、音楽ではこれを一般化・抽象化、定式化することができる。

精神性は、人間性。宗教性と言ってもよい。宗教は一見絶対性があるように見えるが、人工物だから英語・日本語と同じように
相対的なものであり、世界共通語がありえないのと同様、世界共通宗教もありえない。
キリスト教にしろイスラム教にしろ仏教にしろ、教義は違う。他人を敬いなさい、にしてもその中身に絶対性はない。
これらは思想・哲学と呼ばれるものであり、文化・歴史という時間経過のもとで育まれる。精神性は善悪の機軸。

精神性は言語や視覚の力を利用して高めることができる。特定の方向性で思想・概念を先鋭化させることで
肉体性をそぎ落とし、より高い人間性を獲得していく。

日本語で思い出してみればよい。
「和の精神」は存在しても、「和の感情」は存在しない。特定共同体が育てた思想・哲学が精神性。

精神は人間自らが作り出すもの。哲学であり、経典であり、絵画であり、彫刻。
感情は自ら作り出すことはできない。「感」の文字通り、センサーのこと。
センサーの性能が音楽性であり、得意な音楽は個々によって違う。
間違ってはいけないのは、この個々の違いは音楽性の違いであって、
精神性の違いではない。個々の音楽・音楽性は干渉しない。
感情をもつ人間として、モーツアルトとベートーヴェンは両方得意でも、両方苦手でもよい。

一方、精神性の違い、すなわち思想・哲学の違いは共存できない。歴史の流れで変化するもの。
理念概念・主義・テーゼ・アンチテーゼといった精神性の道具は、絶対音楽には存在しない。



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