08/08/12 18:24:24 rDiyJpuw
【本スレのルール】
1.一般には余り知られていない作曲家を取上げ、彼らの音楽
作品をメインに語るスレです。関連する他の話題、例えば
有名作曲家の話題や同時期の他分野芸術の話題もOKですが
バランスを考え、そちらがメインにはならないよう
配慮をお願いします。有名作曲家をメインに語りたい方は
本板の他スレへどうぞ。
2.対象とする時代の範囲:古典派の時代を中心とします。
更に、隣接する前後の時代も含めます。具体的には
1730年代~1830年代の約1世紀とします。但し、関連があれ
ば、スレのテーマから逸脱しない限度で他の時代に
言及することもOKです。
3.他人の書込み内容を断定的に否定・批判すること自体は構い
ません。しかし、そのように断定する際には、具体的な根拠
・証拠を分かり易く併記しましょう。
4.作品の否定的感想も勿論OKです。但し、理由・背景の説明
がない否定的感想は、嫌がらせ行為と区別しにくい上、
まだ知らない人が多い本スレ対象の作品にとり、有害な誤解
や偏見の原因となり得ます。どのような考察・視点からそう
思ったのかについても、分かり易く具体的に書きましょう。
それにより、書込みが他の人にとっても有意義なものとなり
ます。これが面倒という方は他スレへどうぞ。
5.肯定的感想でも、個人の感想とは読取りにくい書き方により
一方的・断定的称賛をするのはやめましょう。
作品の誤解の基になる上、その感想が万人に妥当するという
保証はないからです。
【本スレのルール】の続きは次の書込みで。
2:名無しの笛の踊り
08/08/12 18:36:43 rDiyJpuw
【本スレのルール】の続き
6.未聴の作品について、よく知っているかのように装い論評する
のはやめましょう。他の未聴の人にとって誤解を与える有害情報
となり得るからです。
7.歴史的事実を書いているのか、個人の感想・願望に過ぎないのか
その区別が曖昧な書込みは避けましょう。その不正確さが、
読む人に誤解を与え得るからです。
8.本スレのテーマと乖離した話題は避けましょう。
個人への誹謗中傷は勿論、スレのテーマとは無関係な事柄で、
個人について執拗に言及を続けることも避けましょう。
また、スレの保守以外では、一行文、及びそれに相当する字数
しかない書込みは避けましょう。
9.この【本スレのルール】の核心的部分に異議のある方は、
別のスレを立てるか、他のスレにどうぞ。
3:名無しの笛の踊り
08/08/13 00:26:05 RH7xB8uu
>>1
乙
4:1
08/08/13 16:37:47 OR6rTLxK
ルールの8番目は、窮屈なので改正しようと思います。
一行文の全部が×なのではなくて
「スレのテーマとは無関係な内容の、一行文、及びそれに相当する字数
しかない書込みだけが×」ということにします。
よって、例えばある曲が話題になっていて、その流れで
「その曲のCDがあれば教えて」という一行書込みはOK。
あと感想については、「○○を聴いたら良かった」程度は充分OK。
表現に特別な強調もなく極端な印象づけをするものとは言えないし、
主語が省略されていても書いてる人個人の感想であることが容易に
分かるため。「良かった」「イマイチだった」程度の感想には
特別な理由などは要りません。
それに対し、
例えば「神品」「史上最高の傑作」「人間の創作物ではない」「クズ」「駄作」
といった誇張的・一方的表現は、未聴の人が多い曲にとっては、印象操作
になりかねず、誤解を与える可能性が高いので、そう思った背景・理由も併記
しましょう。
という訳で、ややこしそうなルールになってますが、基本は前スレと一緒。
スレのテーマとは乖離した誹謗中傷等をやめてもらうのが主目的です。
5:名無しの笛の踊り
08/08/13 19:10:54 RH7xB8uu
>>4
乙
6:名無しの笛の踊り
08/08/13 21:41:41 w4eGwJP7
みんな怖がって書き込めないようだから、まず>>1が模範的な話題の振り方を
示してくれないかな。
7:名無しの笛の踊り
08/08/14 00:38:47 kYt/cJRv
クレメンティは此処で語ってもいいのかな。
シモーネ四季、フィルハーモニアの交響曲集(4曲、二枚組)を犬で買ったんだけど、
なんだかハイドンの曲にトロンボーンを足してちょっとメンデルスゾーンのエキスを垂らした感じなんだ。
モーツァルトともシューベルトともベートーヴェンとも違ってる。
英国で活躍してただけ有って、オーケストラも充実してるし、実に楽しい曲だなあと思ったんだけど・・・。
年代的にはベートーヴェンあたりと被るのかな?
クラヴィーア協奏曲も書いてるようだから是非聴いてみたいと思ってる。
古楽器での演奏はないのかなあ。
8:名無しの笛の踊り
08/08/14 01:17:50 mosjIvwO
ヴァンハルのことをここで語ってもいいのかな(もはや知られざる作曲家では全くないが)。
ヴァンハルといえば、コンチェルト・ケルンの短調中心の交響曲集がまず浮かぶが、
最近、ナクソスCDの「交響曲 ハ長調 Bryan C17」を初めて聴いて、第1楽章アレグロが面白かった。
トランペットがほとんど「パッパカパッパッパーー」ばっかりなんだ(第4楽章にも同じ音形が出てくる)。
それでいて普通かそれ以上の古典派ソナタ形式(ただし、序奏やコーダは無し)。
いろんな実験を楽しむ様子が見えて面白い。
9:1
08/08/14 01:47:26 O+PT5Ucv
前スレはこちら↓
【マイナー】モーツァルトと周辺作曲家【古典派】
スレリンク(classical板)l50
10:1
08/08/14 02:10:18 O+PT5Ucv
>>6さん
>>7さん>>8さんが模範を示してくれましたので参考になさって下さい。
ところで、クレメンティの独奏ソナタ群は古楽器のピアノフォルテ
での演奏が結構出ているけど、それ以外のジャンルになると古楽器演奏
はあまり見かけないですよね。交響曲全部やピアノ協奏曲などの
オケ編成の曲の全集(鰤のやつ)を持ってるけど、これももちろん
モダンで自分としては必ずしも納得のいく演奏じゃないな~
11:名無しの笛の踊り
08/08/14 11:29:19 O+PT5Ucv
クレメンティの交響曲は現存するものだけで
① 交響曲変ロ長調Op.18-1(1787出版・ロンドン)
② 交響曲ニ長調Op.18-2(1787出版・ロンドン)
③ 交響曲第1番ハ長調(1807頃以降)
④ 交響曲第2番ニ長調(多分1807頃以降)
⑤ 交響曲第3番ト長調「大国民交響曲」(1823?・ロンドン)
⑥ 交響曲第4番ニ長調(多分1807頃以降)
これだけあるね。でも③-⑥はクレメンティの未完成の手稿を基に
20世紀の人間が「完成」させた、というもので、どれだけオリジナル性が
保たれてるのかはちょっと疑問。第1番の手稿譜は米ワシントンDCに現存する
そうだね。個人的には、鰤の音盤(93358)の解説でも
「ベートーヴェン風」と書かれている第2番と
第4番(こちらもベートーヴェン風)が好きかな。
彼のオケ曲は、活躍地ロンドン以外にパリ、ライプツィヒ、ミュンヘンでも
演奏された記録があるという。
「ベートーヴェン風」の交響曲、特に主題の展開等の構成面ではなく、
強弱法を含む管弦楽法でそれ風の交響曲はベートーヴェン以外にも同時期の多くの
作曲家が作曲していて興味深い(いわば当時の流行?)。
あと、クレメンティの交響曲では①以外の全ての曲に緩やかな序奏が付いて、
全曲にメヌエット楽章がある(ただしスケルツォ風)ね。
12:名無しの笛の踊り
08/08/14 23:46:21 kYt/cJRv
>>11
詳しい解説サンクスです。
シモーネ&POの全集には1番から4番が収められてるんですが、補筆完成版だったんですね。
トロンボーンまで入った重厚な管弦楽もそのせいでしょうか。
作品18というのは単品でCD出てるんですかね?
やはり全集を買うべきでしょうか。
それにしても、ピリオド楽器の演奏が無いというのは疑問ですなあ。メユールのシンフォニーでも古楽器演奏あるのに。
13:名無しの笛の踊り
08/08/15 00:18:59 6INo5bML
>>11-12
シモーネの全集に入っている③~⑥(タイソンの番号だとwo32~35)は
スパダ(P.Spada)の校訂版によってますね。
手稿譜はアメリカ議会図書館と大英図書館の所蔵。
ニューグローヴによれば、
「クラリネットおよび3本のトロンボーンを含むフル・オーケストラのために書かれた大曲」
だから、トロンボーンはオリジナルでしょう。
14:名無しの笛の踊り
08/08/15 00:35:01 36ukXLQV
となりますと、
シムフォニーにトロンボーンを初めて採用したのはベートーヴェンである、という今までの学説は覆ることになるんですかね。
ベト5ってたしか1808年じゃなかったですけ?上記の記述によると、第1番は「1807年以降」となっているので
確証はは有りませんが(それ故にベートーヴェンがトロンボーンを初めて採用したということになってるのでしょうが…)。
クラウスの「葬送交響曲」でもトロンボーンぽい響きが聞こえたのですが、此はトロンボーンではなく、葬送行進曲的な
荘厳な旋律と、ホルンを4本使った事による演奏効果なんですよね?
如何せんこの辺の曲は書籍でも殆ど無いので、クラシック歴が短い私には楽器編成が掴みづらいです。
興味はあるんですが・・・
15:名無しの笛の踊り
08/08/15 01:53:43 6INo5bML
>>14
11の「1807頃以降」の根拠はわからないです。
13で引用したニューグローヴの段落は、
1812年頃から1824年にかけてのクレメンティの関心の在処を論じているところなので、
ベト5よりもあとのことになりますね。7,8番あたりかな。
16:11
08/08/15 09:19:12 MFpc4P0q
>>15
作曲年代の表示が頗るいい加減で大変申し訳ないです。
ニューグローヴは見てないですが、鰤の音盤の解説の
第1番ハ長調のところで
The Symphony in C major is the first of the great Symphonies.
Dating from the last 25 years of Clementi’s life,
it is the earliest affirmation of his status as a gifted
creative artist. (以下略)
とあることから書きました。
ところで、この解説では、第2番ニ長調について
the work ranks as one of Clementi’s finest,(以下略)とし、
第4番ニ長調については
The Fourth Symphony stands as Clementi’s symphonic masterpiece,
the pinnacle of his musical achievement.(以下略)
としていて、かなり高く評価してますね。
17:名無しの笛の踊り
08/08/16 11:17:09 E0kGvGX1
チェロ奏者兼作曲家ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841)の
「プロイセン王妃ルイーゼの死に寄せる哀悼交響曲(葬送交響曲)ハ短調 Op.23」
(初演1811・ライプツィヒ)(音盤ARS 38 026。古楽器演奏)では、
ハ短調という最も悲劇的で荘重な調が選択され、その点まさに「哀悼」に相応しいのだが、
なぜか、当時葬送用と看做された楽器トロンボーンは編成に入ってない。
それはともかく「~が最初」というのは確定が難しいよね。
ベートーヴェンのトロンボーンの件は自分は分からないけど。
「~が最初」は怪しいのも多いね。
交響曲の最初の作曲者がハイドンだとか、
ブッファのアンサンブル・フィナーレの最初の作曲者が
モーツァルト(未確認だが、そう書いている日本の評論家本が
あるとか)だとか、もし本当にそう書いてる本があるならば、
ウソとして斥けていい内容だと思う。
そんな事堂々と書くのは学術論文ではなくて一般向けの本だろうけど。
ドイツ人作曲家が創始者に祀り上げられているのも気になる。
この2件に関してはイタリア人が最初だろうね。
特にブッファのアンサンブル・フィナーレは、サルティ、ピッチンニ、
パイジェッロ、チマローザらナポリ派のオペラ作曲家が
モーツァルト以前にこぞって書いてるので。
(というか、モーツァルト研究でも当然その事実を前提としている)。
18:名無しの笛の踊り
08/08/16 12:47:06 Ufs3mlF8
>>17
> 当時葬送用と看做された楽器トロンボーン
別にトロンボーンは葬送用じゃないでしょ。
キリスト教会音楽(宗教音楽)ではバロックの頃も普通に使われてた。
交響曲での採用は、交響曲は世俗音楽と看做されていたから、
そこに宗教音楽の象徴であるトロンボーンを採用したところが新しかった。
ベートーヴェンが最初かどうかは知らないけどね
19:名無しの笛の踊り
08/08/16 13:14:56 Ufs3mlF8
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(晩課) (冒頭部分)
URLリンク(jp.youtube.com)
トロンボーンが普通に映ってるよね
晩課って葬送用音楽だったのか
宗教音楽に詳しくないのであまり知らない
20:名無しの笛の踊り
08/08/16 14:34:49 E0kGvGX1
>>18
葬送は宗教的儀式だけど、確かに葬送に限定するのは歴史的に「正しくない」ですね。
大変失礼でした。
ところで「交響曲は世俗音楽と看做されていた」というのは概ねそうだと思うのですが
カトリック教会での儀式の際に演奏された可能性が高い受難交響曲というタイプ
の交響曲がありますが、あれは世俗なのかそうでないのかどっちなのでしょうね?
もしかして、そのタイプの交響曲で、ベートーヴェンより先な例が見つかる
かも、と個人的には推測してるんですが。勿論、具体的証拠はないですけど。
21:名無しの笛の踊り
08/08/16 14:46:28 E0kGvGX1
>>19
朝課も晩課もカトリックの宗教上の日課で、
はっきり言って葬儀とは直接関係ないですね。
22:名無しの笛の踊り
08/08/16 15:12:07 E0kGvGX1
そうそう、以前から疑問なんだけど、
ソナタ・ダ・キエザは教会音楽なのか、世俗器楽曲なのか?
17世紀前半の出現当初は教会用なんだろうけど、コレッリの頃はどうなんだろ?
テレマンあたりの時代にはもはや教会とは関係ないのかもしれないが。
古典派時代のオルガン協奏曲、ロマン派時代によくあるオルガン・ソナタ、
これらは教会専用でしか演奏されなかったのか、よく分からないな。
23:名無しの笛の踊り
08/08/16 15:22:34 9fZOF4TY
トロンボーンが宗教音楽の象徴ということでいえば、
オペラでは、そんな厳粛な場面とか儀式的な場面に
比較的早くから使われているよね。
グルックの《アルチェステ(アルケスティス)》もそうだし、
有名なところでは《ドン・ジョヴァンニ》の晩餐の場面。
24:名無しの笛の踊り
08/08/16 15:28:57 E0kGvGX1
思い出した!これ、とある音盤の収録曲のコピペなんですが、
<1> トロンボーン協奏曲ニ長調(M.ハイドン)
<2> トロンボーン協奏曲変ホ長調(ワーゲンザイル)
<3> トロンボーン協奏曲変ロ長調(アルブレヒツベルガー)
<4> トロンボーン協奏曲ニ長調(L.モーツァルト)
以上の曲のほんどは編曲によってトロンボーンがソロ楽器になってるけど、
自分の記憶が正しければ、アルブレヒツベルガー(1736-1809)の曲は、
確実にオリジナルで、作曲年は1769年だったはず。最近聴いてないが古楽器演奏
の音盤持ってたような気が。
アルブレヒツベルガーはベートーヴェンが対位法を学んだ師としても知られ、
後年、ザンクト・シュテファン大聖堂の楽長に昇進した作曲家。
教会音楽家が、トロンボーンを協奏曲に使ってる!しかも1769年に。
って事で、ベートーヴェン以前に交響曲に使わない特別な理由は
あまり無さそうな感じ。
連投失礼でした。
25:名無しの笛の踊り
08/08/16 15:49:12 9fZOF4TY
>>22
コレッリのソナタが晩課で演奏されたという記録はあるみたいですね。
ソナタ・ダ・カメラとの境目はこのあたりからもう曖昧になっていたんじゃないでしょうか。
26:名無しの笛の踊り
08/08/16 16:05:05 E0kGvGX1
>>25
ご教示どうもです。
晩課で演奏されたのは当然キエザのほうですよね?
27:名無しの笛の踊り
08/08/16 16:38:24 9fZOF4TY
>>26
原典まではさかのぼっていませんが、おそらくOp.1です。
だんだんスレ違いになってきますが、ついでに。
ご存じの通り、Op.2が“Sonate da camera a tre”となっているのに対し、
このOp.1は“Sonata da chiesa”ではなく単に“Sonate a tre, …”となっていますね。
ヴィヴァルディの頃になると、“Sonata”だけなんだけど、
大抵の楽章に速度と舞曲名の両方がついてるなんてものが出てきます。
(舞曲名は~・ダ・カメラの特徴)
28:名無しの笛の踊り
08/08/16 17:21:27 E0kGvGX1
>>27
どうもです。Op.1は1681年にローマで出版された曲集ですね。
ソナタ・ダ・カメラは普通は室内ソナタと訳しますが、
思いっきり意訳で宮廷ソナタと訳す場合もありますね。
そのほうが、舞曲中心という特徴をよく表す訳ですね。
18世紀になると両者の混合のような作品が多くなりますね。
29:17
08/08/16 18:12:28 E0kGvGX1
ところで、そういや冒頭で金管が派手に鳴り響くよな~と思い出して
自分が持ってるモンテヴェルディの『オルフェオ』(1607初演)
の音盤見てたら、Toromboniが編成に入ってる!
自分はイタリア語に詳しくないので何とも言えないのだけど、
これ、トロンボーン属の楽器かな?
もし、そうだとすると、既に17世紀初頭に「世俗音楽」の代表格オペラで、
使われていることになる。
そうすると、トロンボーン=教会音楽専用の楽器という
ベートーヴェンのところでの入門書の類でのあの話は一体何なんだ?
って気になるね。不思議だ。
30:名無しの笛の踊り
08/08/17 00:52:13 ZrinseGK
魔笛でもトロンボーンが序曲から大活躍してるし、「トロンボーン=宗教」というのはちょっと疑問ですよね。
軍楽隊ではサックバット時代から活躍していたようだし。
31:名無しの笛の踊り
08/08/17 08:26:07 RTaSMhTp
手元の事典見ると
「トロンボーンの原型サックバットは15世紀末に現れる。」
「16世紀初期頃から教会音楽の中に活路を見つけ、高音部を受持つコルネット
と共に合唱の各声部をなぞるために大活躍をした。」
「トロンボーン(大きなトランペット)の名称を与えられ、オーケストラの
一員となるのは約1世紀後の17世紀である。」
ベートーヴェンが活躍する18世紀末~19世紀初期の時点で教会音楽だけとの強い
結び付きを示唆する記述は全く無いね。やはりあれは俗説のたぐいなのだろうか。
少なくともパイプオルガンほどには教会専用の楽器じゃないようだね。
みんなが書くように、オペラでは以前からよく使われているよね。
18世紀末頃に金管を多用する世俗音楽としては、
革命期のフランス音楽も挙げられるので、ゴセックのオペラ
『共和制の勝利』(初演1793・パリ)の音盤(古楽器演奏)見たら、
案の定Tromboneが入っていた。
これだけ世俗音楽で先行実例があると、仮に交響曲での使用はベートーヴェンが
最初だとしても、そのことだけで斬新という旧来の説明は
ちょっと大袈裟に感じますね。
32:名無しの笛の踊り
08/08/17 10:32:36 RTaSMhTp
トロンボーンの追加情報。
さっき手元の事典見てたらこんな記述が。
ベートーヴェン作曲
「3つのエクヴァーレ WoO.30」(1812・リンツにて作曲)
編成:4本のトロンボーン(だけ)
エクヴァーレは、同質の声又は楽器による書法の曲で、
18世紀には、トロンボーンによって葬式の前後に演奏されることが多かった。
と書いてありました。
この曲が作曲者自身の葬儀でも演奏されたことはベートーヴェンのマニアなら
ご存知でしょう。
同種の曲には例えばブルックナーの
「2つのエクヴァーレ ハ短調 WAB.114、149」(1847作曲)
編成:3本のトロンボーン(だけ)
が挙げられますね。
ついでに、トロンボーンと交響曲に多少関わる記事として↓がありました。
このスレにとっては全体的に興味深い内容です。
URLリンク(seeds.whitesnow.jp)
33:名無しの笛の踊り
08/08/17 14:13:53 RTaSMhTp
>>27
コレッリの場合、タイトルはともかく、内容的に
Op.1とOp.3はダ・キエザ集、
Op.2とOp.4がダ・カメラ集、
Op.5とOp.6が両タイプの混在、
になってますね。
確かに18世紀に入るころにはタイトル上は区別を明示しない例が多い
感じですね。
さっき音盤見てたらベリンツァーニ(1680-1757)という人のソナタ集
(作曲年は不明?)があり、これはコレッリのOp.1とOp.3からの
影響が強いと指摘されている(実際聴いてもそう思う)のですが、
このソナタ群は、ご丁寧にタイトルが
Sonate da Chiesa a tre = 3声の教会ソナタ集
になっているようです。
この作品、作曲者自身が、コレッリのスタイルの模倣
というようなことを書いてるらしいので、当然の結果かもしれませんが、
仮に1720年代とかの作品だとするとちょっと古風かなって気がしました。
この作品は教会で演奏されたとの明確な記録は無いようですが、
教会での礼拝に相応しい音楽、なんてライナーには書いてありますね。
34:名無しの笛の踊り
08/08/17 22:19:55 xR9Okx2Y
>>29
> トロンボーン=教会音楽専用の楽器という
> ベートーヴェンのところでの入門書の類でのあの話
入門書によくある「単純化の結果、正確さを欠いてしまった」ということなんでしょうね。
ペーツェル(Pezel, Johann Christoph 1639-1694)の《午前10時のための音楽》のように
都市楽師隊のためにトロンボーンを使った例は古くからあります。
オペラで比較的早くから使われているというのも >>29 の通り。
ただし、ベートーヴェンの初期の頃の
シンフォニーの(≠オペラの)オーケストラの〈標準編成〉に
トロンボーンが入っていなかったのは事実で、>>31の「オーケストラの一員」というのが
そのまま「シンフォニーの演奏に使われた」ということを意味するわけではありません。
18世紀の中頃までは、教会音楽や小さなアンサンブルでの使用が多かったようです。
その意味では、ベートーヴェンの頃の聴衆がトロンボーンの音色を聴くと
教会音楽をイメージした、ということは言えるのかも知れません。
35:名無しの笛の踊り
08/08/17 23:44:24 ZrinseGK
では、ベト5のトロンボーンは第4楽章しか鳴ってないけれど、あれはなにか宗教的な凱歌のイメージを出そうと思ったんですかね。
あの時代、宗教戦争とかはなかったけれど、ナショナリズムが勃興していた訳で、
なんていうか・・・ドイツ民族の勝利を願う、みたいな??
ザクセンやプロイセンははプロテスタント、バイエルンや墺太利はカトリックだから、さらによくわからなくなってくる・・・。
オペラで使われる場合も、宗教的、儀式的な場面で登場するのが伝統だったのでしょうか。
36:名無しの笛の踊り
08/08/18 00:26:20 v5kMC8RD
>>34
ペーツェルの
「ライプツィヒの午前10時の音楽」(1670)
はコルネット×2、トロンボーン×3の編成
同じ作曲者による「5声の吹奏楽曲」(1685)
もコルネット×2、トロンボーン×3の編成 ですね。
ところで、自分は>>35さんの洞察に個人的に同意ですね。
金管楽器の多用は直近の例で言うと、フランス革命期のフランス音楽があり、
吹奏楽曲もよく作曲されてるんですよね。
例えば、このスレでも既出のゴセック(1734-1829)
には、1200人の歌手による3群の合唱、800人の吹奏楽奏者と打楽器奏者
を必要とする途轍もない「テ・デウム」(1790)という作例があり、
これらは民族意識の刺激・高揚という効果を多分に狙ったものだったらしい。
この辺の事情はアデライード・ド・プラース著『革命期パリの音楽生活』
に詳しい。
革命期のゴセックやケルビーニらのフランス音楽からの
ベートーヴェンへの影響もしばしば指摘されることでもあるし。
それにあの時期のドイツ語圏における民族意識の高揚と強烈さには驚かされる
事例が多いですよね。
37:名無しの笛の踊り
08/08/18 00:40:37 XF0bnrR1
>>36
ゴセックはものすごい愛国者だったんでしょうねえ。
フランス革命、ナポレオン戦争によってフランス人の民族意識は大きく高まった訳ですし。
この時代に活躍したメユールのシンフォニーはそんなに派手でもない。どっちかというと地味。
革命期のフランスでは合唱とか戦時音楽とかオペラとかオラトリオのような迫力ある音楽が好まれたのでしょうかね。
38:名無しの笛の踊り
08/08/18 02:08:49 2NKlR9rz
>>21
朝課も晩課もカトリックの葬儀用ですが?
39:名無しの笛の踊り
08/08/18 20:13:36 aG3pjxJG
>>38
晩課はカトリック教会で毎日執り行われる定時の祈り(聖務日課)のひとつ
で、グレゴリオ聖歌による詩篇の朗唱を中心としている。
聖務日課のなかでも古くから音楽的に重要視され、
特に重要な聖人の祝日の晩課では、
主要な部分が多声曲で置き換えられるようになった。
40:名無しの笛の踊り
08/08/18 21:42:36 aG3pjxJG
The repertoire of trombone solo and chamber literature has
its beginnings in Austria in the Classical Era where composers
such as Leopold Mozart, Georg Christoph Wagenseil, Johann Albrechtsberger
and Johann Ernst Eberlin were featuring the instrument, often in partnership with
a voice. Joseph Haydn and Wolfgang Amadeus Mozart used the trombones
in a number of their sacred works, including two extended duets with
voice from Mozart, the best known being in the Tuba Mirum of his
Requiem. The inspiration for many of these works was no doubt
the virtuosic playing of Thomas Gschladt who worked in the court orchestra
at Salzburg, although when his playing faded, so did the general composing
output for the instrument. The trombone retained its traditional associations
with the opera house and the Church during the 18th century and was
usually employed in the usual alto/tenor/bass trio to support the lower
voices of the chorus, though Viennese court orchestra Kapellmeister
Johann Joseph Fux rejected an application from a bass trombonist in
1726 and restricted the use of trombones to alto and tenor only,
which remained the case almost until the turn of the 19th century
in Vienna, after which time a second tenor trombone was added
when necessary. The construction of the trombone changed relatively
little between the Baroque period and Classical period with the most
obvious feature being the slightly more flared bell than was previously
the custom.
41:40
08/08/18 22:00:49 aG3pjxJG
The first use of the trombone in a symphony was in 1807 in the Symphony
in E♭ by the Swedish composer Joachim Nicolas Eggert 1,
although the composer usually credited with its introduction into
the symphony orchestra was Ludwig van Beethoven, who used it in the
last movement of his Symphony No. 5 in C minor (1808). Beethoven also
used trombones in his Symphony No. 6 in F major ("Pastoral") and
Symphony No. 9 ("Choral").
40~のこの文章で分かることは
1.古典派時代のザルツブルクの宮廷オケには、トロンボーンの名手がいた。
2.18世紀を通じてトロンボーンは、オペラ劇場と教会の双方と、
以前から続く関係を保っていた。
3.ウィーンの宮廷オケでも、バスが除外された他は、アルトとテナー
のトロンボーンが編成に入っており、その状況は19世紀に入る頃
まで続く。
4.交響曲におけるこの楽器の最初の使用例は、スウェーデンの作曲家
Joachim Nicolas Eggert (1779-1813)作曲の交響曲変ホ長調(1807)
である。
42:名無しの笛の踊り
08/08/18 22:43:34 r/P6fCxO
では、ベートーヴェンが最初という説は覆る訳ですね?
ピッコロやコントラファゴットの場合ベトが最初なのでしょうか。
43:名無しの笛の踊り
08/08/18 23:08:31 aG3pjxJG
>>42さん
「ベートーヴェンが最初」というのは、反証を許さないほど確立された学説・
通説という訳ではなくて、俗説的に広まっていただけのように思います。
一般論になりますが、「~が最初」というのは、他の全部が時間的に後
であることを証明しない限り真実とは認めがたいですから、証明は困難
であり、結果的に「~が最初」は胡散臭いものが多いようです。
従って、ベト5が最初でないことは事実のようだが、この文章で言ってる
作品が最初という絶対的保証もないように思いますね。
ちなみに
シューベルトのDie grosse Sinfonieの自筆譜はシューマンが発見した、
とよく言われていますが、実際には違うのだそうです(私の記憶が正しければ)。
このように、有名な話だけど真実ではない、ってことは結構よくありますね。
ピッコロとコントラファゴットの件は自分は知らないです。でもこれらも、
オペラではそれ以前に使われている可能性がある気がします。
44:名無しの笛の踊り
08/08/18 23:45:23 BCQqWfGa
>>43
ピッコロは、例えば、モーツァルトの《後宮からの誘拐》で、
トルコ音楽風の味付けのために使われていますね。
45:44
08/08/18 23:50:17 BCQqWfGa
途中で書き込んじゃった(^^ゞ
モーツァルトは、コントラファゴットも、
《フリーメイソンのための葬送音楽》で使っています。
ハイドンにもコントラファゴットが編成に入っていたのがあったような気がしますが、
ちょっとわからなくなっちゃいました。
46:名無しの笛の踊り
08/08/19 00:32:20 vsXl3kKx
ま、何が最初かなんてことは、
43も言ってる通り、うさん臭い俗説だらけなんだから
「説が覆る亅なんて興奮して書き込みするほどのもんじゃないってことだよ。
47:名無しの笛の踊り
08/08/19 00:51:13 mdYWZNKP
なるほど。
やたらと「ベートーヴェンが最初」という話が多いのは、ベートーヴェンを「楽聖」として信仰している
日本人のクセなのでしょうか。
48:名無しの笛の踊り
08/08/19 03:06:22 mdYWZNKP
あと、質問寝逃げなんですが、
モーツァルトのレクイエムの「キリエ」の最後やベト2の第一楽章の最後で、ティンパニが
連打する演奏と、一発だけ叩く演奏があるのですが、どっちが正しいのでしょうか。
この時代には比較的そのへんは自由に変えられたのかな?とも思いますが・・・
ハイドンの太鼓連打でもいろんな叩き方があるし。
ティンパニネタですと、ドルシェツキーのティンパニ協奏曲やパルティータ、オーボエとティンパニのための二重協奏曲
は古典派としては珍しくティンパニにこだわった作品で面白いですね。
49:名無しの笛の踊り
08/08/19 08:11:17 gpzrtCWx
>>48
IMLSPとか、楽譜が見れるとこがあるんだから
少しは自分で調べろよ。
ま、版によっても違うことがあるけどな。
50:名無しの笛の踊り
08/08/19 08:18:22 eMQ7k31E
>>48
>どっちが正しいのでしょうか。
私はスコアなんて見ない人間なので確かなことは分からないが、少ない方が(後者)
楽譜どおりだと思う。
連打してるのは当時の演奏スタイルを考慮して装飾してるのでは?
私の言ってることが正しければ、どっちが正しいという質問の仕方はおかしいと思うよ。
譜面そのままにやることが当時の正しい演奏というわけじゃないのだからね。
51:名無しの笛の踊り
08/08/19 13:16:39 Lf5z/0e/
チェロとコントラバスがそれぞれ独立してるのはベートーヴェンが最初か?
52:名無しの笛の踊り
08/08/19 19:02:15 nJRmFUEX
ロンドンセットでも一部分離があったキガス
53:名無しの笛の踊り
08/08/19 22:44:13 mdYWZNKP
話ブタ霧スマソ。
上の方でトロンボーンの話が出ているけれど、田園に関してはどういう意味があったんだろう?
第4~第5楽章でしか使われていない(此はトランペットとティンパニ、ピッコロ、コントラファゴットもだっけ?)けど、
トロンボーンが宗教的イメージを感じさせる楽器だと言うことは、ベートーヴェンはハイドンの「四季」
のように、自然賛美と神への畏怖をイメージしたんだろうか。
若しくは、キリスト自身のイメージ、つまり、ロマネスク時代の「審判者」としてのキリストのイメージと
ルネッサンス以降の「救世主、慈悲」としてのキリストのイメージを重ね合わせたとか。
審判者=嵐の楽章
救世主=牧人の歌の楽章
といった具合に。
ベト9での第二楽章での使用が謎だ・・・。
54:名無しの笛の踊り
08/08/19 23:44:59 cnL7l1fN
デカイ音を出したかったからだよ。
55:名無しの笛の踊り
08/08/19 23:53:35 mdYWZNKP
だったら、1楽章でもぶっ放したら良かったんで内科医?
56:名無しの笛の踊り
08/08/20 00:24:48 /g/NOzEW
それじゃフィナーレが映えないでしょ。
57:名無しの笛の踊り
08/08/20 00:38:22 v32CN3Ax
>>51
一部分でOKならハイドンの「告別」もそうじゃなかったっけ
58:名無しの笛の踊り
08/08/20 00:48:18 v32CN3Ax
>>51
というか、コントラバスのソロも分離の一つと考えるなら
もっと前のハイドン交響曲第31番「ホルン信号」もそうだったか
59:名無しの笛の踊り
08/08/20 02:41:35 7v/7yWBV
逆に、シューベルトなんかはどうだったんだろ<チェロバスの分離?
60:名無しの笛の踊り
08/08/21 14:42:44 hou7V96w
>>59
「未完成」の第二主題を思い出せばOK
61:名無しの笛の踊り
08/08/21 17:50:56 9ljY8sLu
【本スレのルール】>>2より
スレの保守以外では、一行文、及びそれに相当する字数しかない書込みは避けましょう。
62:名無しの笛の踊り
08/08/22 00:56:26 EjP8A5lt
未完成以降をロマン派と勝手に仮定してみるテスト。
1~6番、とりわけ3番までのシンフォニーは完全に古典派だと思うんだけれど、
チェロバスの使い方はどうだったんだろう?
だいたい、シューベルトってヴァイオリンとクラヴィーア、歌くらいしかやらなかったと思うんだけど、
管弦楽法についてはどうだったのかな。よく、「シューマンの管弦楽法は下手・・・」って話が出るけど・・・。
「モーツァルトは管楽器の使い方がうまい」とか。
個人的には、5番の管楽器の動きが好きだったりする。
63:名無しの笛の踊り
08/08/22 15:20:14 KfJMN1hZ
>>62
>シューベルトってヴァイオリンとクラヴィーア、歌くらいしかやらなかったと思うんだけど
シューベルトは家庭の弦4ではヴィオラを弾いてハイドンの作品などをやっていた。
コンヴィクトのオーケストラでは最初確かヴァイオリンで、すぐに指揮者に就任。
ハイドン、モーツァルトなどを中心に実際に演奏。
初期の交響曲はコンヴィクトのオーケストラのために書かれた。
64:名無しの笛の踊り
08/08/24 01:05:57 aYBL3N6t
ヴィオラ弾きだったんですね。
そういやモーツァルトやベートーヴェンもヴィオラを愛好していたそうですが、天才には共通点があるんですかね。
オルガンは弾かなかったのかな?
65:名無しの笛の踊り
08/08/29 05:58:43 MWlkq+3+
ここのスレ主はアク禁になってますwww
66:名無しの笛の踊り
08/08/30 17:47:57 Tj7l3ZNG
ナポリ派の大物作曲家ピッチンニ(1728-1800)のトラジェディ・リリクは、
今のところ3作が聴けるが、どれもなかなか良かった。
作曲家本人の意思とは無関係に、グルック一派との対立派の親玉に
仕立て上げられたのは気の毒だが、こうした事情がなかったら
イタリアのオペラ・セリアとフランスのトラジェディ・リリクの混血
ともいうべきこれらの作品群は生まれなかったかも。
17世紀にリュリが付曲した台本の改作に付曲した『ロラン』
(1778初演)は、言葉はフランス語だが、ナポリ派らしい様式で作曲
されていて、技巧的で華麗なアリアが多く、個人的にとても楽しめた。
それが『トーリドのイフィジェニー』(1781初演)
になると様相が一変。フランスの趣味に歩み寄った結果かもしれないが、
アコンパニャートの重厚で劇的なレシタティフ、半音階の効果的な使用などに
よって、ナポリ派らしくないのはもとより、前衛的で18世紀のオペラらしくない
音楽に感じる。これには驚き。ライバルのグルックが同じ台本に付曲(1779初演)
し、両者成功したもののグルックのほうが成功度で優ったというが、
その原因はピッチンニのこうした大胆な試みのせいかも、と思ってしまう。
『ディドン』(1783初演)は、作曲者がすっかりフランスに馴染んだのか、
冒頭のレシタティフからして非常に優雅。バレエもフランス宮廷趣味で
グルック以上に雅な雰囲気。その代り派手なアリアは激減してる。
この作曲家はオペラを100作以上作曲していることにも驚く。
他にも教会音楽やシンフォニア、協奏曲とかも作曲してるのに。
67:名無しの笛の踊り
08/08/31 11:37:17 9JDI0TKp
最近は弟ハイドン(1737-1806)の教会音楽の音盤もどんどん出てきてるね。
四旬節(受難節)のミサ曲等を集めたHCD32567は特に面白かった。
古典派時代のミサ曲としては、どちらかというと例外に属するタイプの音楽で、
わざわざ復古的な様式を採用している。器楽の伴奏を極力排し、
音楽自体もルネサンス後期のパレストリーナ(1525頃-1594)ふう。
特にトラック⑧のMissa pro Quadragesima(1794)から聴き始めると、
間違って買ってしまった?!と、ぎょっとする程。
曲自体はとても清澄で美しく、非常に癒される音楽になっており、
この時代の音楽の多様性に改めて気付かされる。
19世紀セシリア運動の先駆ともいえる流れなのかな?
68:名無しの笛の踊り
08/09/01 03:39:17 LRXD9M1v
一人で勝手にやってろや。
誰もお前の話にゃ興味ないんや。
69:名無しの笛の踊り
08/09/01 19:36:03 6fBaSaKY
>>66
初めて聴いた「トリドのイフィジェニー」は、ピンとこなかった記憶がある。
「ディドン」には複数の録音があるね。
ピッチンニはブッファ系が好きだな。「チェキーナ」はやや古さを感じるもの
の、「漁師の娘」や「女たちの復讐」などの作品は聴き応えがある。
ところで、サルティの「鳶に油揚げ」の録音はあるのかな?
モーツァルト絡みで有名な作品では、イ・ソレールの「珍事」やガッツァニー
カの「ドン・ジョヴァンニ」などは耳にできるのだが、これの音盤は知らない。
70:名無しの笛の踊り
08/09/02 20:04:53 pQDYqUTx
ディッタースドルフ男爵の弦楽四重奏はなかなか(・∀・)イイ!モーツァルトににてるけど、モツより気取らず軽い感じ。聞くというよりはアマチュアのミュージシャンが友人等と演奏してるようなイメージ。ゲヴァントハウス四重奏団の演奏なのもなんか意外。
71:名無しの笛の踊り
08/09/03 11:41:08 lSIhhddx
>>65
漏れは>>60ですが、>>61みたいなつまらないレスを書く>>1なら悪金にでもなって欲しいよ。
72:いざよひ ◆x.e.K1vy1c
08/09/03 22:58:03 tuJwHnxV
ディタースドルフはマイナーだけど、かなり良いですよね!
この時代にコントラバスとヴィヨラの協奏曲とか書いてる。
この時代の人は面白い。
フンメルとかヴァンハルも自分の中では知られざる天才的なんだけど。。
73:いざよひ ◆x.e.K1vy1c
08/09/03 23:03:09 tuJwHnxV
訂正
天才的→天才
74:名無しの笛の踊り
08/09/04 21:39:17 HuGH3+oR
>>69
サルティ作曲のドラマ・ジョコーソ『鳶に油揚』(1782初演・ミラノ)は
オペラ・コミカ『偽の相続人』(1784初演・ペテルブルク)とともに、
サルティのブッファ中最も大人気を博した作品ですね。
『鳶に~』のうちのアリア1曲は、モーツァルトが『ドン・ジョヴァンニ』に借用
しているので、その部分だけは聴くことができるけど、自分は全曲は聴いた
ことないです。サルティは、どういうわけか、セリアのほうの録音が意外に
出ていますね。自分が持ってるサルティの音盤は全部セリアだな。
ガッツァニーガもセリアを沢山書いてるけど、オペラで現在入手可能
なのはドラマ・ジョコーソ『ドン・ジョヴァンニ』
(1787年2月初演・ヴェネツィア)1作だけのようでさびしい。
この人の教会音楽はスターバト・マーテルを聴いたが
なかなか良かったです。
75:名無しの笛の踊り
08/09/05 00:06:31 xxoRAf2X
>>74
「鳶に油揚げ」は、ルセの指揮でスカルトリーティというバリトンが歌ったモ
ーツァルトと同時代作曲家のアリア集に「子羊のように」というアリアが収録
されています。
サルティのオペラ以外の声楽曲では、「ミゼレーレ」、オラトリオ「RUSSE」、
STRADIVARIUSの宗教小作品集[STR 33532]などがありますね。
76:名無しの笛の踊り
08/09/10 16:55:04 dmYXH6+h
廃盤を紹介されても入手できないでしょ。
77:名無しの笛の踊り
08/09/13 12:29:05 q6J6CIPb
13歳で早くも公開演奏会で演奏した早熟のVn奏者、フランツ・クレメント
(1780-1842)作曲のヴァイオリン協奏曲ニ長調(1805)(音盤は世界初録音)
を最近聴いたけどなかなか良かった。
翌年作曲のベートーヴェンのOp.61(1806)と同じく40分をこえる大作。
この2人は親交があったらしい。
その頃ヴィーンの音楽界では、妙な「神童」ブームがあったらしく、
1792年頃のヴィーンでは、プロとして活動している音楽家の半数以上が
14歳以下だったという。これは幾らなんでも誇張だという指摘もあるが、
ピアノ奏者ブラウン(4歳)、ユリウス・サーロイ(9歳)、
ブラエッチャ(7歳)、ザイペルト(10歳)、オスター(10歳)らの名前が
記録されていて驚く。
78:77
08/09/13 12:51:14 q6J6CIPb
そうそう、ベートーヴェンのOp.61の初演でVnソロを担当したのが
このクレメントだったはず。
79:名無しの笛の踊り
08/09/20 00:17:03 0renfs2n
sage
80:名無しの笛の踊り
08/09/21 01:58:01 8PZp3ZsU
URLリンク(www.hmv.co.jp)
HMVよ、それは本当に『クラーメル』でいいのか?
クラーメルだとあの口を半開きにして演奏するヴァイオリニストの親戚みたいなんだが。
81:名無しの笛の踊り
08/09/21 10:14:41 A4Cp6v8N
>>80
Cramerは「クラーマー」の日本語表記が一般的ですよね。
この人の父親はマンハイムのVn奏者=元々ドイツ人でその後ロンドン
に移住したので、ドイツ語読みなら「クラメル」が近いのだろうけど。
息子Johann Baptist(1771-1858)はロンドンでクレメンティ
に師事した英国のpf奏者兼作曲家だね。
HMVのそこに載ってる後期の7曲のソナタ集は1813年ジョン・ブロードウッド製
のグランド・フォルテピアノを使った演奏で、古典派ピアノ曲好きの人には
お薦め音盤だと思う。個人的にこの作曲家のソナタは大好きで、中でも
Op.27(初期の作品。1802)が凄くいい。
気難しいベートーヴェンが珍しく絶賛した作曲家の1人としても知られるが、
この人のソナタ群は悲愴ソナタの作曲者よりも洒落ていて非常に心地良い。
82:名無しの笛の踊り
08/09/22 10:12:32 ypLniUbn
アリアーガは、このスレ的にはどうでしょう?いわゆるロマン派ではないと思うが。
83:名無しの笛の踊り
08/09/22 11:54:42 A8bYPpQH
あの短命だったひとだっけ?
84:名無しの笛の踊り
08/09/22 13:13:00 ypLniUbn
そうそう、落ち着いて考えるとどういう人かなあって。
85:名無しの笛の踊り
08/09/22 23:57:46 A8bYPpQH
交響曲ニ短調というのがあったらしいけど、聞いたこと無いので何ともいえない・・・。
聴いてみたいけどね。
86:名無しの笛の踊り
08/09/23 00:00:08 9+R+Ricb
相当実力派だね。 >アリアーガ
87:名無しの笛の踊り
08/09/24 00:47:34 pN5BoK2b
交響曲ニ短調でおぬぬめの演奏有ります?
出来たらピリオドで聴いてみたいです。
88:名無しの笛の踊り
08/10/06 02:45:21 vJQ8gaZR
最近モツの四手連弾ソナタヘ長調K497を初めて聴いてかなり驚いたんですが、
この時代って連弾曲に関してはどんな状況だったんでしょう?
あまり話題になりませんよね?
89:名無しの笛の踊り
08/10/07 01:11:10 B7T86bS1
>>87
コンチェルト・ケルンが良いのではないでしょうか
アリアーガ以前の3曲も入っています
URLリンク(www.hmv.co.jp)
あとはサバールがよかったのだけど廃盤なのかな?[Astree]
90:名無しの笛の踊り
08/10/07 01:11:47 B7T86bS1
>>88
モーツァルトは姉さんとの連弾のために早くから書いてますね
K.19dが一番早いのかな
J.C.バッハのOp.18には2台ピアノ/4手1台ピアノのための曲が入っています
こちらはCPOからCDが出ていたんじゃなかったかと…
ただ、本質的には家庭音楽の部門に属するものと考えられていたからか、
モーツァルトもベートーヴェンも書いてますけれど
連弾の曲を豊富に書く作曲家はシューベルトまで待たなければなりません
91:名無しの笛の踊り
08/10/07 03:28:05 ZK/b7ISy
372 :名無しの笛の踊り:2008/10/06(月) 20:40:40 ID:ZE13GosQ
>>352=>>348
>>363に答えてくれないかな? 至極真面目な内容の質問だよ。
君はスコア見ればイドメネオの質が高いことが分かると言ってるんだよね。
だったら簡単なことだろ。
>>371
イドメネオが退屈という正直な感想を俺が書いたら、
狂信者のような人が騒ぎ出したんだよ。>>346-349あたりを見てみな。
勝手に話を真逆に捏造しないで欲しい。
それとも、ここは崇拝・絶賛調の感想は何でもOKだが、
少しでも否定的な感想は絶対許さないという、狂信的カルト専用スレなのか?
92:名無しの笛の踊り
08/10/07 03:32:56 ZK/b7ISy
>>1は>>91のように他スレを荒らすな!
ふざけるな。
93:名無しの笛の踊り
08/10/12 14:14:05 MTUpM6vh
サバール盤のアリアーガの交響曲、爽やかな好演だった(気がする)。
これも今は廃盤なのか。
94:名無しの笛の踊り
08/10/13 16:09:41 SpclLchG
CAPRICCIO新盤シュポアのオラトリオ「最後の審判」(独語タイトルの直訳は
「最後の出来事」だが)(1826・カッセル)は、かなり良かった。
古楽器演奏。昔のフィリップス盤とは全く別の曲のように感じてしまう。
特に、冒頭のトラック4のアリアと合唱の美しさに惚れぼれする。
イタリアの声楽様式とは一線を画した、18世紀末以来の
フォルクステュームリヒェスリートの流れに属する
ドイツ民謡調の素朴・清楚な合唱。ハイネの詩に付曲した民謡風合唱曲
「ローレライ」(1837)が有名なジルヒャー(1789-1860)や、
シューベルト、メンデルスゾーン、シューマンらの独語合唱曲と似た雰囲気。
世代からして当然かもしれないが、シュポアはかなりドイツ的な作曲家だと
感じる。
シュポアの音盤は最近、交響曲もよく出てるね。
演奏は昔と同じモダン楽器演奏なので、音楽自体には
さほど感動しないが、ジャケの絵画が絶妙にマッチしていて感心する。
Hyperion盤の交響曲第4&5番では、同時代の北ドイツの神秘主義的な画家
カスパル・ダーフィト・フリードリヒ(1774-1840)、
CPO盤の交響曲第2&8番では、フリードリヒの盟友にして同趣向の絵を多く
制作したカール・グスタフ・カールス(1789-1869)の絵が使われている。
これがシュポア(1784-1859)の曲の陰鬱さ、憂愁、幻想性にピッタリ。
95:名無しの笛の踊り
08/10/14 20:11:15 uDr6HKRj
HSTの「ヴァンハル:後期弦楽四重奏曲集Vol.Ⅲ」を偶然レコード店で見つけ
て買った。ハ短調とハ長調の2曲がカップリングされているのだが(世界初
録音の標記あり)、どちらも1780年代に作曲されて演奏時間が30分を超える
充実した大作(?)で、たいへん聴き応えがある。しかし、同時期に発売され
た「ガスマン:弦楽四重奏曲集Vol.Ⅰ」といい、これだけマイナーな曲なの
に矢継ぎ早に新録音を出し続けて大丈夫なのだろうか? 息長く続けてもら
いたい企画だけに、嬉しさ半分心配半分だ。
96:名無しの笛の踊り
08/10/15 04:24:42 jkOfqmWF
グレトリという作曲家が18世紀のマスネかビゼーかベルリオーズと聞いたのでやって来ますた。
97:名無しの笛の踊り
08/10/18 09:15:25 B855WK6s
シュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポア
シュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポア
98:名無しの笛の踊り
08/10/18 14:44:19 MfBoxHS9
>>97
だから第2番は名作だと言っているのに・・・
演奏会でどこか取り上げろよ!
99:名無しの笛の踊り
08/10/19 13:32:58 o6nZ0dsL
①ヴァンハル(1739-1813):弦楽四重奏曲集Op.4(1779刊・アムステルダム)
の2,3,5番(HST-036)
②スペインの作曲家カナレス(1747-1786):弦楽四重奏曲集Op.3の1~3番
(1782?刊・ロンドン)(LMG2038)
③ヴラニツキー(兄)(1756-1808):弦楽四重奏曲集Op.23の4~6番
(F1 0078-2)
④アンドレアス・ロンベルク(1767-1821):弦楽四重奏曲Op.1の1~3番
(MDG307 0963-2)
⑤ヴェルフル(1773-1812):弦楽四重奏曲集Op.4(1796~97ヴィーンのコジェルフ
から出版)(HCD 32580)
これらをたて続けに聴いてみた。②③⑤は古楽器演奏。どれも楽しめて
甲乙つけ難いが、個人的にはスペインのカナレスの作品が最も良かった。
作風は古典派で、土着の民族的要素は例のごとく希薄だが、
解説文にもあるように旋律素材やリズムにはそれらしさがあって、
第3番ハ短調は特に強く印象に残る曲だった。
でも、ヴィーン古典派に馴染んだ人には、ヴラニツキーの曲が最も楽しめそう。
かなり良く出来た曲ばかりだと思う。快活明快なハイドンふう。古楽器演奏
も爽やか。
この中で最も風変わりというか先鋭な作風だと思ったのはロンベルク。
チェロの役割の増大、古典派時代の定型的な旋律素材の使用を(徹底して?)
拒否していること、頻繁な転調により主調の安定感をやや欠くetc
実験的とも思えた。この人の独語オラトリオ「メスィーアス(メサイア)」
(1802)(CPO盤)も聴いたが、イタリア風の歌唱が少なくて、
当時としては個性的かな、と思った。
100:名無しの笛の踊り
08/10/25 22:58:34 lX8SoVB4
100
101:名無しの笛の踊り
08/10/26 08:43:51 N1K1mUw5
鰤で開始したアントニオ・ソレールのソナタ全集を聴いているけどいいね。
古典派音楽ファンとしては、作品そのものの魅力もD.スカルラッティよりも
楽しめる。
ただ、鰤のパッケージの肖像画は、同じソレールでもマルティン・イ・ソレー
ル(オペラ「ウナ・コザ・ラーラ」で有名な人)になっていると思うのだが・・・
102:名無しの笛の踊り
08/10/27 04:04:11 1UhHNhMG
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|、 / | ,.べ;;;;;::、--- 、:::;;`ヽ、 ''‐-‐'゙/ / / /
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) (. /:,`!ヾ、. , ゙>- ヽ、_,,./ / /
'゙"`ヽ, /``/::;:゙;゙::!:.:| ``'''‐--‐''゙ '-‐'゙ ゙、 / /
ヽ ヾ /:;'/:.:!:::l 、,r''"゙`'ヾ ,:',-‐-、,'l / /
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`ヽ ,゙:::,'::::;':!::::l `"´ ''"´ | ̄__,,l,,...,,_ \ ひぃぃっ・・・!!!
-='゙ l::::l::::;':. l:::::l ` ゙、.,,_,,.``ヽ、 なんなんですの
__) l!゙,l:::;'-、 ';::::! ,.-‐‐:、 l `ヽ、 \ このスレ
ヽ. !:l:::l/-ヽ.゙;::', U /:::::::::::r=‐'''"´`''‐,.-゙'‐-、ヽ.
) ゙!::l l"''、l ヾ゙:、 u l:::::::::::::::`'''‐‐''''‐i'゙ ,,..、 `\
l:::l,ヽ、_, ヾ;\ ゙、.,,_ノ/ ̄ ̄ノ /ヽ. ` \ ____
/ !::l:゙ヽ、. ,、 ヾ、;、 ゙'‐''"7'゙/ /゙ヽ \ _,./´-、ヽ.`´ ̄``
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103:名無しの笛の踊り
08/11/02 13:33:36 dSVfNpg6
マルティン・イ・ソレール(1754-1806)のオペラは、ダ・ポンテの台本に付曲した
ドラマ・ジョコーソ『ウナ・コザ・ラーラ(珍事)』
(1786・ヴィーンのブルク劇場で初演)が現在では一番有名になってますね。
でも、個人的には、高音域の華麗なアリアと宮廷的優美さがこれでもか
というぐらいてんこ盛りのドラマ・ペル・ムジカ『アウリーデのイフィゲニア』
(1779・ナポリのサン・カルロ劇場で初演)が凄く好き。K617192/2は古楽器演奏なのもいい。
5人の歌手中、3人がソプラノ、1人がメゾソプラノでバスはゼロ。
当時ソプラノはカストラートが歌ったのだろう。
高音域の偏愛がいかにもこの時代のオペラらしい。
これは作曲者の初期のセリアだが、
余りにも素晴らしかったので後期のセリアの録音も期待してしまう。
104:名無しの笛の踊り
08/11/03 05:46:44 r/o6Ni/o
____
/∵∴∵∴\
/∵∴∵∴∵∴\
/∵∴∴,(・)(・)∴|
|∵∵/ ○ \|
|∵ / 三 | 三 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|∵ | __|__ | < うるせー馬鹿!
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\____/
105:名無しの笛の踊り
08/11/07 21:38:52 5fcfHz2o
ナクソスの「J.C.バッハ&J.C.F.バッハ 鍵盤楽器のための協奏曲集」[8.570474]
は、好企画だ。ヨハン・クリストフ・バッハの2つの協奏曲は、以前にはクリ
スチャン・バッハの作と言われていた曲。イ長調はドレフュスが録音しており、
近年のCPOの全集に含まれていないのが不思議だったが、ようやく謎が解けた。
この曲は全体的に流麗で、特に第一楽章の途中に大変美しい部分があり(4:24
くらいから)、クリスチャン・バッハとは一味異なる作風を楽しめる。
106:名無しの笛の踊り
08/11/09 09:27:50 rFmAKMKK
クラヴィーア協奏曲の分野では、ヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812)の協奏曲
集[cpo 777 374-2]も注目。ヴェルフルの作品は、コラダンが一連のクラヴィー
ア曲を精力的に録音し、cpoからは交響曲集の音盤が出るなど見直しの機運が盛
り上がっているが、7曲あるクラヴィーア協奏曲の録音はおそらく世界初。
モダン楽器による演奏だが、これらの曲を実際に耳で聴けるだけでも貴重だ。
続編も期待してしまう。
107:名無しの笛の踊り
08/11/09 13:40:35 2xhdzAf2
ザルツブルク生まれのピアノのヴィルトゥオーソ、
ヴェルフルのピアノ協奏曲集(CPO777 374-2)、自分も聴きました。
第1番なんかは、敬愛してたらしい誰かさんのピアノ協奏曲を思わせるフレーズ
が各所に散りばめられていて面白い。使用音域の広さに世代・時代の違いを感じるが。
CPOのこの選曲見ると、全集とする気はなさげな様子なのが残念。
ヴェルフルは、個人的にはロシアのカロ・ミティスから出てる交響曲集(全2曲。古楽器演奏)が
凄くよかった。ソナタもいいけど。
ヴェルフルと同世代の作曲家トマーシェク(1774-1850)のピアノ協奏曲Op.18と20の2曲
(ともに1803~1805頃)(SU3819-2)も最近聴いたが、こちらは爽やかな抒情が美しい、
親しみ易い曲でかなり楽しめた。Op.18の第1楽章提示部のオケが奏する第2主題がたまらない。
ソロはヴェルフルの方が派手めだが、音楽としてはトマーシェクのほうが良く出来ているように
感じた。
108:名無しの笛の踊り
08/11/09 16:47:18 rFmAKMKK
トマーシェクのピアノ協奏曲集は、自分も所有しています。
リースの作品などと比べると、ヴェルフルやフンメルの曲は古典派様式が色濃
く残っていますね。この時代のピアノ協奏曲では、20曲以上も作曲されたとい
うコジェルフのフォルテ・ピアノ&古楽器オーケストラによる全集録音を期待
しています。モーツァルトの同種作品には劣るかも知れませんが、耳に響く心
地よさは捨てがたい魅力。コジェルフでは、ピアノのソロが入る協奏交響曲も
あり、これなども古楽器演奏で聴いたらもっと楽しそう。
109:名無しの笛の踊り
08/11/09 21:30:27 2xhdzAf2
サリエリの後任でヴィーンの宮廷楽長にもなった
レオポルト・コジェルフ(1747-1818)のピアノ協奏曲は、50曲ぐらい
あるらしいですね。現在、録音はごく僅かで演奏も冴えないイマイチなもの
しかないのが残念です。
それはともかく、18世紀末~19世紀前期のピアノという楽器自体と
ピアノ音楽の変化・変遷の急激さには驚く。
モシェレス(1794-1870)のピアノ協奏曲集(Hyperion盤)のジャケの絵柄
にスコアのほんの一部が載ってて、見てみたらソロに七の和音の連続が
平気で出てきてる。ショパン世代では珍しくないのだろうけど。
もし数十年前の古典派時代だったら稀なはず。
それに第7番ハ短調「哀切」Op.93の冒頭の奇怪で斬新すぎる音楽も凄い。
ベートーヴェンの協奏曲からも既に遠くなったな~と感じてしまう。
110:名無しの笛の踊り
08/11/10 21:11:08 FTgZ6OPk
ヨーゼフ・ライヒャ(1746-95)のオーボエ協奏曲B-DurとF-Dur[CAMPANELLA C13068]
を聴いた。どちらかと言うと甥のアントニーンの方が有名だが、これまでのヨ
ーゼフの録音は一連のチェロ協奏曲や2つのホルンのための協奏曲などに限ら
れていたので、この音盤の出現は嬉しい。
111:名無しの笛の踊り
08/11/10 23:03:32 dzsztJXs
ライヒャ一族もベーメン(ボヘミア)出身ですね。
18世紀のボヘミアはハプスブルク家の支配下なので、ここ出身の音楽家は
ヴィーンなどで活躍する例が最も多いようだけど、
ヨーゼフ・ライヒャの場合、ボンでケルン選帝侯の宮廷楽長に
甥のアントン・ライヒャ(1770-1836)はパリ音楽院教授に大出世してるね。
アントンの1時間近い大作のレクイエム(1805)、久々に聴いたら良かった~(でも録音は悪い)
112:名無しの笛の踊り
08/11/11 22:28:41 +dV68o3b
A・ライヒャの声楽曲では、Te Deum(PANTON 80 0242)、やドラマティック・
カンタータ LENOREには少なくとも2種の録音がありますね。
同時代作曲家のレクイエムでは、ゴセック、チマローザ、パイジェロ、ボンテ
ンポなどの作品が比較的有名ですが、ヨハン・ゲオルグ・リックル(1769-1843)
のハ短調、イグナーツ・プレイエルの変ホ長調、ヴァーツラフ・ヤン・トマー
シェク(1774-1850)のハ短調なども一聴の価値があります。
113:名無しの笛の踊り
08/11/12 22:25:52 dIu4xs+b
自分はプレイエルのレクイエムは持ってないな~
廃盤なんだろうか。持ってる人羨ましい。
ゴセックのレクイエムと様式上の共通性があるそうで興味深いのだが。
フランスの18c.後期-19c.初期のレクイエムの録音はゴセックとケルビーニの
2人の作品だけが圧倒的に多いですね。
レクイエムではハイドンの親戚筋でヴィーンの宮廷楽長になったりしてる
アイプラー(1765-1846)のレクイエムハ短調(1803)
が個人的に結構好み。この作品はそれ程でもないけど、この人の大規模な声楽作品は
かなり先進的な作風で、ベルリオーズかと思わせるようなところもあって意外。
そう言えばミヒャエル・ハイドンの弟子の1人でフンメルと同年生まれの
ジギスムント・ノイコム(1778-1858)のレクイエム(1815初演)は珍品。
18世紀イタリア風の華美な歌唱からはもはやかなり遠ざかった、
当時の一つの流行とも言える復古趣味・民謡調が大幅に取入れられた作風で、
伴奏器楽もフルオケではなく無伴奏の部分も多い。
初演ではあのサリエリが大合唱を指揮したのだとか。
114:名無しの笛の踊り
08/11/12 23:02:08 dIu4xs+b
そうそう、レクイエムで珍品と言えばジュスマイヤー(1766-1803)の
レクイエムがかなり良かった。数年前レコ芸の海外盤試聴では
魔笛のアリアを思わせる部分がある、というような評が書いてあったが、
実際聴いてみれば分かる通り、それはかなり疑問。
このレクイエムで注目されるのは、従来通りのラテン語ではなく、
ドイツ語のテキストに付曲されていること。音楽自体もイタリア音楽
の影響から急速に遠ざかり始めていて、民謡調の清楚・素朴な美しさをもつ合唱は、
ドイツ語圏のフォルクステュームリヒェスリートの流れや、
18世紀末からのドイツ語圏の加熱する民族主義を想起してしまう。
ジュスマイヤーはヴィーンの宮廷でジングシュピール部門の楽長になるなど
人気作曲家だったが、18世紀末に、作風を従来のイタリア風から大幅に変化させた
と言われている。それは彼個人の内面的問題というより、音楽趣味の変動に
敏感に反応した結果だろうが、このレクイエムも変化後の作風と言えるように感じた。
115:名無しの笛の踊り
08/11/13 13:29:16 sHaqBFP9
ちまちまチマローザ。
116:名無しの笛の踊り
08/11/14 00:17:36 NO1CdpRj
ジュースマイヤーの声楽作品では、カンタータ「聖名祝日」はかなり聴かせる
ので、オペラはぜひ録音を望みたいですね。
魔笛のアリアを思わせる作品ならば、マイールの「コリントのメデア」などが
真っ先に浮かびます。ある意味、ケルビーニの「メデア」より楽しめます。
レクイエムでは、ミヒャエル・ハイドンの作品を忘れるわけにいきませんね。
117:名無しの笛の踊り
08/11/14 01:02:42 vEwzrzqf
>>114
ちと、その音盤の番号なぞを紹介してはもらえませんか
118:114
08/11/14 21:21:24 axyHwRvz
>>117
ジュスマイヤーのレクイエムを収録したその盤は、AV 0047 です。
モーツァルトのレクイエムとカップリングされている1枚もの。
アンドレアス・デルフス指揮、セント・ポール室内管弦楽団の演奏です。
119:名無しの笛の踊り
08/11/15 08:10:32 lCAzo1sl
珍品レクイエムでは、サリエリのピッコロ・レクイエム、クラウス、アドルガ
ッサー、ディッタースドルフの諸作品もあるね。
ミサ曲では、ハンガリー人作曲家のBenedek Istvanffy(1733-1778)の「聖ドロ
テア・ミサ」[HUNGAROTON HCD 31723]も要チェック。この人は、当時の宗教音
楽作曲家としては、ほとんど唯一のハンガリー人だったらしく、作品は10作程
度しか現存していない。エステルハージ家でハイドンの前に楽長をしていたヴ
ェルナーの影響が大きい。
120:名無しの笛の踊り
08/11/15 10:33:59 xpjMeiCT
ハンガリーもルネサンス期からハプスブルク家が王位を世襲した関係で
ドイツ語圏の影響が強く、生粋のマジャール人作曲家がどのくらいいるのか
よく分からないんだよね。リストなんかもハンガリーに住んだというだけで
民族的にはドイツ人だし、フンガロトンにも音盤があるフス(1777-1819)もそう。
フスの歌曲集の音盤(HCD32402)の収録曲が全部ドイツ語なのは
支配階級がドイツ語を話した為なので当然だとは思うが。
それに対してBenedek Istvanffyという人はいかにも地元のマジャール人らしい
名前ですね。あとハイドンの弟子の1人で、マジャール語のオペラや歌曲を
作曲したというヨハネス(ヤーノシュ)・シュペヒ(1767?-1836)なんかは
本物のマジャール系なのかも。
121:名無しの笛の踊り
08/11/15 11:10:56 xpjMeiCT
珍品ということではないが、イタリア・トスカーナ地方の古都ピサで活躍した
ゲラルデスキ(1738-1808)のレクイエム(1803)はなかなか良かった。
同時期のドイツ語圏のレクイエムが急速にイタリア音楽・オペラ風から乖離した
作風に変遷していくのに対し、こちらはある意味贅沢でかなり世俗的。
合唱曲もあるが、アリアよろしく独唱をオケが伴奏する形態の楽曲も多く、
Recordareなんかは音楽だけだと同時期のイタリア・オペラのアリアと区別が
つきにくい。あとIngemiscoでは、ごく一部だがグルックのオペラの合唱と
良く似たメロディが出てくる。
世俗音楽(特にオペラ)との違いはほぼテキストだけ、
という傾向は18世紀イタリアの教会音楽で一般的に濃厚だが、
19世紀初期の段階でもそれが続いていることを示す1例だと思う。
122:名無しの笛の踊り
08/11/15 16:21:14 lCAzo1sl
ちょっと珍しいものとなると、ブリュッセル生まれのFrans Josef Kraft(1727
-1795)が1765年に書いたレクイエム、大ジャコモ・プッチーニ(1712-1781)の
レクイエム、少なくとも2種類の録音があるシューベルトの兄フェルディナンド
(1794-1859)のレクイエム作品9、弟フランツの未完成レクイエムD433ト短調、
ドイツ・レクイエム作品2などもある。最後の二人は、古典派の作曲家とは言
い難いが。
123:名無しの笛の踊り
08/11/16 06:56:47 xKbatg0D
>>113
プレイエルのレクイエム[EROL 200017]は、海外旅行中にたまたま入ったレコ
ード店で発見してゲットしたのですが、確かに国内の店では見た記憶がありま
せん。プレイエルは多くの器楽曲を作曲し出版もしましたが、その反面宗教作
品には未出版のものが多く、しかも楽譜が火事で失われるなどして、あまり残
っていないようです。「レクイエム」変ロ長調がいつどこで作曲されたか定か
ではありませんが、自筆楽譜の表紙にイタリア語で署名してあるものの、晩年
にパリで書かれたと推測されています。作風はハイドン=モーツァルトの影響
を多く受けたものですが、キリエなどにはバッハ風のスタイルも見られるとあ
ります。同ディスクには、おまけとして「タントゥム・エルゴ」が入っていま
す。
124:名無しの笛の踊り
08/11/16 08:44:09 nbOqaiG2
>>123
貴重なご教示感謝です!
音盤も大変貴重ですね。他で再録音しそうな気配もないし。
プレイエルはヴィーン近郊に生まれ、ヴァンハルとハイドンに師事したので
ヴィーン系の音楽の影響は強いのでしょうね。
個人的には後年のストラスブールやパリで書いた音楽のほうに興味あります。
レクイエムはストラスブール時代の作と思ってましたが
パリ時代の晩年の作である可能性が高い訳ですね。
そうするとケルビーニのレクイエムのうち第1番ハ短調(1816)
は知っていた可能性もありそう。
125:123
08/11/16 09:03:07 xKbatg0D
>>124
ケルビーニについては、古典派様式で書かれたと思われる初期の声楽作品を全
く聴くことができない現状が不満ですね(「メデア」の一部のアリアなどに片
鱗を窺うことはできますが)。ナポリ派オペラと間違えそうなスポンティーニ
の初期作品などを聴くと、このことを強く実感します。
因みに先の音盤に収録されている「タントゥム・エルゴ」は、プレイエルがス
トラスブールで合唱隊の指揮をしていた時期に書かれたと推測されています。
126:名無しの笛の踊り
08/11/16 09:22:05 xKbatg0D
ところで、ヴァンハルの作品を精力的に演奏して音盤にしているHSTが「レ
クイエム」の演奏を企画しているようなので、いずれ実際に耳にできるかも知
れません。あとは、ロゼッティがモーツァルトの死を悼んでプラハで演奏した
レクイエム(旧作を改変した?)やレクイエムを4曲も残しているチマローザ
の作品(ペテルブルクで書いたト短調には複数の録音あり)も聴いてみたいと
ころですね。
127:名無しの笛の踊り
08/11/16 14:56:00 EZ+cSPl1
>>125
ケルビーニ(1760-1842)の革命勃発前の代表作といえるオペラは
『デモフォン』(1788初演・パリ)などがありますが新しい録音はない様子ですね。
ケルビーニの劇場音楽の音盤は、『メデー』(1797初演・パリ)と
ベートーヴェンの『フィデリオ』に多大な影響を与えた、という文脈で紹介
されがちなコメディ・リリク『二日間または水運び』(1800初演・パリ)
しか持ってないな。後者は2001年録音で古くないのに今は廃盤のようですね。
とりあえず入手しといてよかった。
初期の『デモフォン』の台本は古典派のセリアでお馴染みメタスタージオの台本
をフランス語に改めたもので、その点では、ナポリ派との接点を感じますが、
しかし『メデー』を聴く限りでは、ナポリ派とは明らかに違う作風だし、
革命直前期のフランスで「格調高い」オペラ=トラジェディ・リリク
の代表と見做されていたグルックやルモワーヌの作品ともまた違いますね。
革命期の世相を反映した、不安を掻き立てるような騒音効果などは
よく言われるところで、ベートーヴェンにも影響を与えたそうですが、
ナポリ派的な快楽に耽ろうと思って聴くと痛い思いをするオペラだという気
がします。
128:名無しの笛の踊り
08/11/16 17:42:37 xKbatg0D
ケルビーニの初期オペラ作品では、インテルメッツォIL GIOCATORE(Firenze1775)
やLO SPOSO DI TRE E MARITO DI NESSUNA(Venice1783)などの音盤がありますね。
ケルビーニの作品はムーティが多数録音しており、晩年の主要な宗教曲はかなり耳
にできるようになりました(近年録音されたエステルハージ公のために書かれたミ
サ曲ニ短調(1811)などは、興味深いものがあります)。今後は青年時代の宗教作
品も発掘してくれるかも知れません(ただ、ムーティの演奏解釈はロマン的傾向が
強いので、そろそろどこかの古楽器団体が扱ってほしいところ)。
129:名無しの笛の踊り
08/11/16 20:01:00 EZ+cSPl1
>>128さん
その2作はブッファ系の作品ですね。
初期の作品では『見捨てられたアルミーダ』(1782初演・フィレンツェ)、
『シリアのアドリアーノ』(台本メタスタージオ。1782初演・リヴォルノ)
『クイント・ファビオ』(台本ゼーノ。1783初演・ローマ)等々
18世紀に多数の作曲家が付曲したのと同じ台本でセリアも作曲してるようですね。
もしかすると、これらの作品に関しては典型的なナポリ派の様式なのかも。
出来ればこれらも録音して欲しい。
ケルビーニと言えば、パリ時代の『メデー』だったかが
昨年ヴィーンのシュターツオーパーという超メジャーな劇場で上演されてますよね。
日本ではあり得ない話だけど。欧州では、ムーティに限らず、従来のマンネリから
脱却してレパートリーが増えているのは嬉しい傾向だと思います。
130:129
08/11/16 20:51:03 EZ+cSPl1
と自分で書いておきながら
ヴィーンでの上演が国立歌劇場だったかは自信なくなってきたorz
それはともかく、ケルビーニと同じ1760年代生まれのおもだったイタリア・オペラ
の作曲家はフランチェスコ・ガルディ(1760頃-1810頃)、
ヴィットリオ・トレント(1761-1833)、ジュゼッペ・ニコリーニ(1762-1842)、
ヴィンチェンツォ・フェデリッチ(1764-1826)、
ヴァレンティーノ・フィオラヴァンティ(1764-1837)、
ルイジ・カポトルティ(1767頃-1842)、アントニオ・ブルネッティ(1767-1845)、
フランチェスコ・バシッリ(1767-1850)等々・・・・
当時、成功した作曲家が数多くいるのに、不思議なことに日本語文献ではまず
出てこない。この中で海外盤で録音があるのはニコリーニとフィオラヴァンティ
ぐらいか。ニコリーニは個人的に大好きなんだけど。
フェデリッチなんかはロンドンに渡って大成功し、この時期にしては珍しく
ほぼセリアだけを数多く作曲したという点でも注目すべき作曲家なんだが、
全曲盤は見たことない。
そう言えば、この人もオペラ・セリア『イドメネオ』(1806初演・ミラノ)
を作曲してるね。
131:名無しの笛の踊り
08/11/16 21:39:19 xKbatg0D
ニコリーニのオペラは1曲だけ聴きましたが、残りの人ではフィオラヴァンテ
ィくらいしか音盤を見た記憶がありません。ブルネッティは叔父さんの「スタ
バト・マーテル」が比較的有名だと思いますが、器楽曲の録音があったような。
ところで、ここ2ヶ月ばかりレコード藝術で連続してグレトリーの作品が特選
盤に選ばれているのが驚き。特に11月号のリチェルカール盤は、30年近く前の
録音で当時から輸入盤で入手可能だったもの。なにか今更感を拭えないのだが。
132:128
08/11/16 22:46:49 xKbatg0D
>>129
ケルビーニのインテルメッツォIL GIOCATORE(ギャンブラー)を改めて聴きな
おしてみたら、登場人物が男女二人だけということもあり、後期の作品からは
とても想像できない、パイジェロの「奥様女中」を思わせる楽しい音楽でした。
また、よく調べたら、古楽器によるケルビーニの宗教作品録音もいくつかあり
ますね。
133:130
08/11/23 08:24:42 SFRZTUBF
余談だけど
ブルネッティは同姓同名が同時代の音楽家に複数いるので、非常にややこしい
ですね。手元の(Capriccio 10 489)の交響曲集(演奏はコンチェルト・ケルン)
の解説見ると、ガエターノ・ブルネッティは少なくとも2人いるらしい。
ところが、アントニオ・ブルネッティも2人いる。これが原因なのか、専門書でも
混乱があるらしい。整理すると
①ガエターノ・ブルネッティ(1744ファーノ-1798マドリッド)
ナルディーニの弟子のVn奏者・作曲家。スペインの宮廷に行き、ボッケリーニら
と共に活躍。カプリッチョ盤に交響曲第22・26・36番の録音があるのはこの人。
たぶん現在最も有名なブルネッティ。
②ガエターノ・ブルネッティ(1753ピサ-?)
モーツァルトがヴィーンで会ったというブルネッティ。
③アントニオ・ブルネッティ(1744頃-1786)
Vn奏者。1776年からザルツブルクの宮廷合奏団で活躍。
④アントニオ・ブルネッティ(1767ピサ-1845ボローニャ)
ドラマ・ペル・ムジカ『ヴォロゲーソ・レ・デパルティ』
(1789初演・フィレンツェ)、
パスティッチョのオペラ『デモフォーンテ』(1790初演・ヴェネツィア)
などを作曲。
②と④は共に出生地が斜塔で有名なピサなので親類なのだろうか。
134:名無しの笛の踊り
08/11/24 09:55:39 Cx9njZ68
>>133
Gaetano Brunetti(1744-98)の音盤は、弦楽四重奏曲集(cpo 999 780-2)とファ
ゴット五重奏曲集(TACTUS TC742701)があるようですね。前者はジャケット
の生年月日が1767-1798と誤記されており、ますます混乱させてくれます。
スタバト・マーテルを作曲したのは、Giovanni Gualberto Brunetti(1706-1787)
で、甥のAntonioがこの作品に手を加え自作と称して1825年に出版しました。
この人は133さんの④と同一人物と思われます。
因みに、Giovanniの息子も同名のAntonioで、ヴァイオリン奏者として活躍し
1786年にザルツブルクで没しました。
135:名無しの笛の踊り
08/11/24 13:46:48 vfh6vVcp
>>134さん
情報どうもです。
生没年1767-1798って酷いですね~
ペルゴレージ並みに主要作品の大半が10代で作曲したものになっちゃう。
ジョヴァンニ・ガルベルトの息子が133でいう③、甥が④になる訳ですね。
昔の学者のアインシュタインは、①又は②と、③を混同しているようですね。
ご教示ありがとうございます。
18世紀後期のイタリア人作曲家はオペラ中心なイメージもあるけど
ボッケリーニや①のブルネッティ、カンビーニ、プニャーニ、
その弟子のヴィオッティ、ロンドンで活躍したトマゾ・ジョルダーニ、
クレメンティその他大勢の器楽中心の作曲家もいて、
まだこの時代は声楽も器楽も音楽先進国イタリアが健在な感じ。
そう言えば、タルティーニとナルディーニ(1722-1793)という巨匠系奏者の弟子にあたる
Vn奏者カンパニョーリ(1751-1827)作曲:無伴奏Vnのフーガとディヴェルティメント
はかなり良かった。編成やジャンルからバッハの同種作品を想起させるし、
またVn1つのみなので、当然重音奏法も多いが、時代の違いなのか
バッハより耳ざわりが良く楽しめた。
136:名無しの笛の踊り
08/11/25 22:20:24 wVMq02Z1
ガエタノ・プニャーニ(1731-1798)には、かなり注目しています。
特に、室内楽曲はハイドンやモーツァルトとは全く異なり、ボッケリーニも顔
負けの雅やかな世界に酔わされます。
バルトロメオ・カンパニョーリは、ヴァイオリン協奏曲やフルートを含む室内
楽曲の作曲家というイメージがあるのですが、無伴奏ヴァイオリン作品も聴い
てみたいものですね。
137:名無しの笛の踊り
08/11/30 15:59:44 ROwey4j7
ボヘミア出身のクラリネット奏者・作曲家Knezek クニェジェク(1745-1806)
のクラリネット協奏曲集(NOVALIS 150 158-2)、久し振りに聴いたが
個人的に凄く良かった。このジャンルが好きな人はオヌヌメ!だと思う。
収録の3曲のうち、イ長調の曲は本来は2本の
「クラリネッテ・ダモーレ」という現在は使われていない楽器をソロとして
書かれたらしい。この録音では2本のA管クラリネットで演奏されている。
この作曲家はカール・シュターミッツ(1745-1801)と完全同世代で、
シュターミッツのほうもこのジャンルの多作家だから聴き比べも面白そうではある。
クラリネットは管楽器のなかで最も機構が発達しているほうなので
属調のホ長調で♯4つになっても演奏に困難をきたすことはないだろうが、
古典派時代には、自然倍音列しか奏しにくい野性的なホルンをソロ楽器とする協奏曲
がやたらと作曲されてたりして、無茶というか不思議に感じてしまう。
138:名無しの笛の踊り
08/11/30 17:32:15 WdHzR06a
ホルン協奏曲の分野では、ロゼッティやシュティヒ=プントが代表的な作曲家
と思われるが、数曲を残してほぼ録音があるロゼッティに対して、14曲以上作
曲したとされるプントの音盤はまだまだ少ない気がする。両者を聴き比べると、
どうしてもプントの作品が劣っている感は否めないが。
個人的には、モーツァルトを敬愛していたフランツ・ダンツィの作品が好きだ。
この人の曲は色々聴いたが、ホルン協奏曲ホ長調こそ、唯一モーツァルトの域
に迫る傑作ではないかと思っている。
139:名無しの笛の踊り
08/11/30 18:30:27 ROwey4j7
ダンツィ(1763-1826)はマンハイム楽派のフォーグラーの弟子で
ミュンヘンの宮廷で活動した後、シュトゥットガルトの宮廷楽長になってますね。
本人としてはジングシュピールの作曲がメインのつもりだったかもしれないけど、
各種協奏曲も多数作曲してるね。
「ミュンヘンの宮廷オケの音楽」と題する音盤(CAPRICCIO 10 861)
(古楽器演奏)でダンツィの唯一のピアノ協奏曲変ホ長調(1800初演)を
聴いたけど、個人的に凄く良かった。もちろんモツ君のよりも。
変ロ長調で現れる第2主題が非常に魅力的。
ダンツィのホルン協奏曲はホ長調がなぜか有名ですね。
ファゴット協やフルート協は複数あるけど。そのホルン協は聴いたことない
がホ長調だけでも厄介そうなのに、属調のロ長調(♯5つ)に転調したら地獄
な悪寒がする。というか、こんな調でホルン協書いてるって事は少なくとも19世紀に入って
楽器が改良されたのちの作曲なのだろうか。
140:名無しの笛の踊り
08/11/30 19:26:28 WdHzR06a
>>139
有益な情報に感謝します。
改めてCAPRICCIOのラインナップを眺めると、個性的なものが多くて驚きます。
テレマンの一連の声楽作品、ボッケリーニなどがお気に入りでしたが、まだま
だ興味深い音盤が揃っていますね。
ホ長調の作品は、ロゼッティやプントも複数作曲しているようです。因みに、
ダンツィの音盤はヘルマン・バウマン(TELDEC 8.43629)やジョイが吹いたも
の(CAPRICCIO 10 837)が出ています。
141:名無しの笛の踊り
08/11/30 20:37:08 ROwey4j7
>>140
こちらこそ情報どうもです。
CAPRICCIOもマニア狂喜の音盤揃えてますね。
ロゼッティ(1750頃-1792)はホルン協の作曲家のイメージが強いけど
このレーベルの67 002という盤のト長調のP協奏曲聴くと
この分野でもなかなかやるな!と思いました。
それにしてもピアノがソロのほうが演奏が簡単なト長調で、
演奏が厄介なホルンがソロのほうにホ長調があるのは一見不思議ですね。
そういえば未完のK.494aもホ長調だった。
全くの憶測に過ぎないけど、18世紀後期の聴衆は、こういうかたちで敢えて
名人芸を期待していたのかも。オペラ・セリアにおけるカストラートの常人離れ
した超絶技巧と一緒で。
142:名無しの笛の踊り
08/11/30 21:34:37 WdHzR06a
ロゼッティのクラヴィーア協奏曲は、ト長調の2曲(C3/K3:2とC2/K3:1)を
(TACET 671)でも聴けますね。残念ながらモダン・ピアノ&モダン・オケです
が。自分にとっては、ホルン協奏曲=ロゼッティというくらい好きな作曲家で
す。中でも、ホ長調(K3:44)の1曲は同ジャンルの最高傑作と勝手に決め付け
ていますが、残念ながら録音はタックウェル盤(EMI CD-EMX9514)くらいしか
見当たらないようです。
143:名無しの笛の踊り
08/11/30 22:48:21 ROwey4j7
ロゼッティのP協は他にも音盤あったのですね。ご教示どうもです。
CAPRICCIO盤のほうは抜群のノリの古楽器演奏で大変楽しかったです。
KaulⅢ:1;MurrayC2(初版アムステルダム・1783頃)のほうの録音ですね。
ホ長調のホルン協のその曲は聴いたことあるとは思うのですが、
曲想は思い出せないorz。こんど是非じっくり聴いてみたいです。
上記CAPRICCIO盤ではロゼッティ、ナウマンと
一緒に録音されてる、ヴァイマールの宮廷礼拝堂楽長
エルンスト・ヴィルヘルム・ヴォルフ(1735-1792)のP協ト長調
(初版ブレスラウ・1781)が凄く良かった。
明らかにベルリン楽派風、次男バッハ風が基調で、
その洗練度が更に加速しカコイイ!ソロがオケの提示した主題を反復しないのは
パリともヴィーンとも違い、古典派らしくないのも面白い。
144:名無しの笛の踊り
08/11/30 23:39:11 WdHzR06a
ヴォルフは、近年NAXOSから交響曲集が出ましたね。そのうちバーメルトあた
りが「モーツァルトと同時代の作曲家」シリーズで採り上げるかも知れません。
ナウマンと言えば、ドレスデンで活躍し、ミサ曲を聴いたモーツァルトに「実
に月並みなもの」と酷評された人物ですね。ナウマンはオペラやオラトリオの
録音もありますが、20曲以上書かれたミサ曲の中で2曲を耳にできます(ARS
MUSICI 1178-2)。
145:名無しの笛の踊り
08/12/01 21:45:10 CmRVYIJ0
ドレスデンの宮廷楽長ナウマン(1741-1801)は
研究者の間ではドイツ・ロマン派の先駆者という評がありますね。
この人はグラスハーモニカ奏者だったり、様式の使い分け
が上手かったり、自分が聴いた僅かな範囲ですが
かなり器用なタイプの作曲家という感じ。
CAPRICCIO盤のピアノ協奏曲も楽しめた。
あと、残念なことだけどCAPRICCIO(独)は
ごく最近、活動停止しちゃったそうですね。
店頭で見たら即買っておかないと!と思いました。
146:名無しの笛の踊り
08/12/01 22:11:08 3UYqhGba
それは一大事!
次はどんな録音が出てくるかと期待しているレーベルがどんどん消えていくの
は悲しいことです。コッホ・シュヴァンしかり(ここには、未CD化音源が多
数残っていそう)。
ナウマンのグラス・ハープのためのソナタ(第3番)は、NAXOS(8.555295)に収
録されていますね。
147:名無しの笛の踊り
08/12/03 21:04:56 spERLYm6
CAPRICCIO(ドイツのレーベル)
2008/11記:当レーベルは、財政難によって
基本的には活動を停止してしまったようです
(CAPRICCIOレーベルの責任者だった人物が始めたレーベルが、
PHOENIX EDITION。当レーベルのアイテム中、一部はこのレーベルから
再発売があります)。
148:名無しの笛の踊り
08/12/06 22:13:01 2BQZynVh
プレイエルのピアノ三重奏曲集[gramola 98768]を聴いている。
このジャンルの録音はいくつかあるが、古楽器演奏による当盤は、選曲、演奏
共に申し分ない出来栄えで耳を楽しませてくれる。
48曲作られたという全作品をこの団体の演奏で聴いてみたいものだ。
149:名無しの笛の踊り
08/12/08 21:08:23 H6uSzkzc
HMからuna cosa raraのハルモニームジークが出たね。
モーツァルトのオペラ作品を木管アンサンブルで演奏した音盤はずいぶん聴い
たが、ソレールとはいや驚いた。編曲者はモツの編曲で有名なヴェント。また、
併録されているディヴェルティメントも興味深い。そろそろ「珍事」本体にも
新たな録音が欲しいところ。
150:名無しの笛の踊り
08/12/10 01:41:07 kRO0R2xu
>>139
ホルン吹きからいえば全然たいした事無い。
モーツァルトに良くあるEs-Durより半音高いだけだよ?
やる事は半音分短いクルークに替えるだけ。
厳密に言うと少しだけ音がはまる感じは変わるけど
半音程度ではたいした事ない。
ナチュラルホルン的にはD-Es-E-F辺りの調が
上から下まで使いやすいソロ向きの調といえるし
140もいってるように、ホ長調は結構ある。
あんま知らないのに、よく「モツ君より」とか言えるねw
まあ感覚だから好きにしたらいいけど、それ、言う必要ある?
151:名無しの笛の踊り
08/12/10 07:28:59 TvWmYtlV
これはおもしろい
152:名無しの笛の踊り
08/12/10 21:45:47 ejoneQg1
>>139
>よく「モツ君より」とか言えるねw
それ、ホルンの話とどう関係する?ピアノ協奏曲についての感想なんだけどね。
で、そう言う150はダンツィの件ピアノ協奏曲を聴いたの?
まさか聴いたことないで言ってるって事ないよね?
>ホ長調は結構ある
カール・シュターミッツのホルン協奏曲にもあるわね、確かに。
>ホルン吹きからいえば全然たいした事無い
現代楽器のホルンで大したことないのは当然だよ。
ベートーヴェン以前のホルンでも簡単なことなのか?
大体、クルーク付け替えただけでは自然倍音しか出せないでしょ?
もっといろんな音出すためにはゲシュトプフト奏法が必要なはず。
しかもそれを駆使したとしても現代ホルンのようには自由且つ容易にはできない。
あなた本当にホルン奏者、それもナチュラルホルン奏者なの??
何か物凄く怪しいんだが。どうなのよ?
>Es-Durより半音高いだけだよ
変ホ長調とホ長調とはトニックの高さが半音違うだけだよね。だからこの2つの調は
近い調だね・・・・・・
っておい!んな訳全然ないでしょうがw。
半音違うだけで、それが一体何だと言うの?この2つの調は全然別の調だよ!!
ホルン奏者はおろか、音楽の初歩的知識があるかどうかすら怪しい。
153:152
08/12/10 21:47:49 ejoneQg1
おっと訂正。152は>>150へのレスね。
154:152
08/12/10 22:35:34 ejoneQg1
>>150
>あんま知らないのに、よく「モツ君より」とか言えるねw
その書きっぷりからすると、ダンツィ(1763-1826)作曲のピアノ協奏曲に
ついて>>150はかなり詳しく知っているようだな。
では手始めに、その曲の各楽章の速度指示、初演でピアノ独奏を担当した奏者
の名前について教えてもらおうか。
ホルン奏者さん!期待して待ってるよ。
155:名無しの笛の踊り
08/12/11 00:20:28 V2vw829E
>>150
>半音程度ではたいした事ない
正体バレバレ
自称ホルン吹きのホラ吹きクン( ^▽^)
156:名無しの笛の踊り
08/12/11 12:25:16 OsX324Tv
>>150
ど素人なのに、よく「ホルン吹き」とか言えるねw
大嘘ついてもいいけど、それ、このスレで言う必要ある?
「ホラ吹き」に訂正したら?
157:名無しの笛の踊り
08/12/11 13:31:16 oAMDjbb5
>>156
>>155
158:名無しの笛の踊り
08/12/11 19:46:08 EfEf0LCg
HSTから出てるヴァンハルのピアノ・ソナタ集よかったです。
この盤の収録曲は19世紀に入ってからのものが中心ですね。
ベートーヴェンとの聴き比べも面白いです。
159:名無しの笛の踊り
08/12/11 21:10:13 x7TGd/ro
モーツァルトを聴き始めたころ、ホルン協奏曲に凝ったことがあって、モーツ
ァルトは凄いと思っていたのだが、ロゼッティの作品を聴いて愕然とした。
「同じじゃないか!」
160:名無しの笛の踊り
08/12/12 02:09:31 ZoYMSglo
ロゼッティのホルン協奏曲は、モーツァルトのより技巧的な感じだよね。
でも、その辺が少しくどくて野暮ったい印象も受けるかも。
演奏によるのかもしれないけど、音源が限られてるからなぁ・・・
161:名無しの笛の踊り
08/12/13 10:27:48 m2S64DNq
売れっ子作曲家で多忙により過労死したというロゼッティは、
野暮ったいとは感じないけど
イタリアやフランスで活躍した古典派の曲を聴くと、確かに
ドイツ語圏だけで活躍した作曲家よりも断然垢ぬけていて、
みやびな感じがするね。チマローザのオペラのアリア、
パリでのキャリアが長いカール・シュターミッツのヴィオラダモーレ協奏曲、
カンビーニの室内楽曲、ホナウアーのソナタ……などを聴くと、
まだ聴いたことない人には
「モーツァルトを更にもっと洗練させた非常に心地よい洒落た音楽」
と説明するのがぴったりな気がする。
162:名無しの笛の踊り
08/12/13 15:26:59 q5FBKM+s
パリで活躍した作曲家の中でも、サン=ジョルジュの協奏曲や協奏交響曲には、
洗練された雰囲気を持つ曲だけではなく、例えば協奏交響曲イ長調(作品10-2)
のように、ボヘミア作家が書くような行進曲風のリトルネロを伴う泥臭い旋律
を持った作品があって驚く。ボヘミア系作曲家のクルムフォルツがパリで初演
して聴衆に受けたというハープ協奏曲第3番などにも同じ傾向が感じられる。
163:162
08/12/13 15:32:38 q5FBKM+s
>>162
クルムフォルツの作品は、ハープ協奏曲第3番ではなく、第5番変ロ長調の間
違い。ラスキーヌが演奏した第6番の方が有名だが、5番はこのジャンルを代
表する傑作だと思う。
164:名無しの笛の踊り
08/12/13 20:44:16 1vwoRrGk
あんたらマニアックすぎwww
165:名無しの笛の踊り
08/12/14 16:29:54 fSNGb6ov
>>152
ブライトコプフのカタログには、カール・シュターミッツ作曲のホルン協奏曲
が3曲掲載されているらしい。自分が知っている限りでは、音盤が存在するの
はホ長調の1曲[SUPRAPHON COCO-75359]だけ(ただし、演奏し易いように変
ホ長調に移調されている)。ライナー・ノートによると、この曲は1790年にパ
リのシベール社からシュテヒ=プント作曲として出版されたが、資料上、様式
上からもシュターミッツの作品と考えられているとある。
ところが、現在の研究では、この曲はロゼッティが作曲したものとされ(Murray
C51/KaulⅢ:42)、他の音盤ではそのように標記されている(もっとも、演奏に
際して使用した楽譜の違いによるのか、録音によって細部が微妙に異なる)。
166:名無しの笛の踊り
08/12/14 17:17:42 2TYw5f/R
>>165
貴重な情報ありがとうございます。
ロゼッティ作曲とされる「2本のホルンの協奏曲 MurrayC58」も
本来はホ長調の曲ですが、自分が持ってる音盤では変ホ長調に移調されてい
ました。やはりホ長調は演奏が厄介なんでしょうかね。
近親調に転調するとしても同主調以外は厄介な調が多いし。
世間一般に有名な曲では、ホ長調が主調の曲って
ヴィヴァルディの四季の春、ブルックナーの交響曲第7番
ベートーヴェンのOp.109のピアノ・ソナタ。。。。
ぐらいしかすぐには思い浮かばないな~
167:名無しの笛の踊り
08/12/14 20:50:50 2TYw5f/R
1820年代頃からはホ長調や変イ長調ぐらいなら、さほど珍しくないようだね。
カルクブレンナー(1785-1849)のピアノ協奏曲第4番が変イ長調、
メンデルスゾーンが14、15歳で完成した2台のピアノ協奏曲第1番がホ長調、
第2番が変イ長調。アンリ・エルツ(1803-1888)のピアノ協奏曲第4番が
ホ長調、第8番が変イ長調。
独奏曲では多様な調を選択してるショパンの協奏曲第1番が無難なホ短調
というのは面白い。
HYPERIONのピアノ協奏曲シリーズの音盤眺めてて最もぶっ飛んでる調
使ってるのは、映画音楽で有名なコルンゴルト(1897-1957)の
嬰ハ長調Op.17。ピアノ・ソロは特に問題ないとしても、
他の楽器は演奏拒否したくなるほど面倒そう。
168:名無しの笛の踊り
08/12/15 13:18:40 n+qzEK6f
古典期のホ長調は第二主題があらゆる楽器で響きの悪いロ長調だし、
変イ長調はミーントーンの鍵盤ではトニックが不協和音だし
ヴァイオリンでは開放弦ゼロだしトラヴェルソではニ長調の
裏コードにみたいなもんだから響きは最悪にこもっているじゃんか…。
二鍵オーボエではまだ大丈夫だけど…。
ロゼッティのコールソロのためのホルン協奏曲で使われている
調性は確かに興味深いね。楽器の応答性が良くストッピングしやすい
変ホ管を中心に使用しているけど時折ヘ管のための協奏曲もあるね。
作品C.53-K.III-38とか。結局ニ・変ホ・ホ・ヘの各管がソリスト向けか。
チャイコフスキー・ショスタコヴィッチ・ウォルトンは
嬰ハ短調や変ロ短調のコンチェルトを書いているけど恐らく
ロマン期特有の「暗く陰鬱な雰囲気を出すため」とか特定の構想の
もとで書かれたためだろうね。
キーやタンポの殆どない笛や弁のない喇叭とかミーントーンの鍵盤
では楽曲の主調は嬰変3つが限界か。
169:名無しの笛の踊り
08/12/15 14:17:29 rlfW6CTS
古典派の楽曲の全てがミーントーンというわけではないと思うが。。。
ヴェルクマイスターの第何調はピタゴラス的な5度がいくつか含まれていたと思う。
ベートーヴェンでは例外的にヴァイオリン・ソナタがミーントーンではなかったか
とか、どっかで読んだことがある。
170:名無しの笛の踊り
08/12/15 16:03:09 n+qzEK6f
>>169
マンハイム楽派の通奏低音はイントネーションがやや高かったらしい。
鍵盤ではキルンベルガー律を使っていた可能性が高いよ。
モツの書簡にそう書かれているらしい。
ヴェルクマイスターは極めて特殊な地域の音律だと思うけど…。
171:名無しの笛の踊り
08/12/16 21:45:28 9sFfgeHf
変イ長調なんかでピアノ協奏曲書いてるカルクブレンナーやメンデルスゾーンらは
少なくともそれらの曲では中全音律を採用していない、と考えていいのかな。
主和音が不快に響く調を特にあのメンデルスゾーンが敢えて選ぶとは思えない。
ところでヴェルクマイスターの Musicalische Temperatur
は1691年フランクフルトとライプツィヒで出版されているね。
このフランクフルトはどう考えてもオーデル河畔の田舎町のほうではなくて
ゲーテの出身地でもあるマイン河畔の帝国都市のほうだろう。。
ドイツ語圏のプロテスタント圏を代表する主要都市で出版されているので、
影響力は満更でもなさそうな感じもするが、キルンベルガーの影響が広まった
1770年代には既に古くなってたのかな?どうでもいいけど『純正作曲の技法』
の分厚さには驚く。
172:名無しの笛の踊り
08/12/16 23:44:46 Ehyjh1qj
ロゼッティは、ニ短調のホルン協奏曲を少なくとも2曲は残しているようだね。
どうやら、録音があるのはMurrayC38/KaulⅢ43だけのようだけど、この時代に
短調で書かれたホルン協奏曲はあまりないので貴重では。目ぼしいところでは、
少し後の時代のサヴェリオ・メルカダンテのホルン協奏曲ニ短調くらいか?
173:名無しの笛の踊り
08/12/17 22:57:09 rnzqYoiQ
ハイドンの名で流布している2つのホルンのための協奏曲変ホ長調Hob.VIId:2
も、真の作曲者はロゼッティではないかと言われている。因みに、ハイドンの
ホルン協奏曲第4番は真作性が十分に確立されていないとあるが、録音はクレ
ヴェンジャー盤[TELDEC 8.42960]くらいしか知らない。同じく偽作とされるチ
ェロ協奏曲第4番が複数録音されているのと比較すると不遇だ。
174:名無しの笛の踊り
08/12/18 21:55:07 rCZ4GR0f
>>172
ロゼッティのホルン協奏曲は確かに興味深いね。
ハイドンばかりでなくモーツァルトも影響されたらしいよ。
短調ものは現実的にはニ短調しか書けなそう…。
E管やF管はあるけどフルストップで第11倍音以上が出せない
から出だしが短調だとことさら表現が乏しくなりがち…。
175:名無しの笛の踊り
08/12/18 22:04:14 rCZ4GR0f
この時代の楽器は構造がシンプルだけど奥が深いよね。
だからこそ管弦楽法も奥が深い。調性ごとに書法が微妙に異なるし。
ホルン協奏曲に限らずこの時代のオケ作品はホルン五度が
きちんと演奏できるアルトのB管より長い管長が用いられたね。
バッソのB管は応答性が悪いし第3倍音がほとんど出ない。
だから変ロ長調のホルンは決まって甲高いアルト管だよね。
そういえばB管のトランペットはこの時代に既にあったけど
きっと音がアルトのホルンと被って耳障りだから変ロ長調では
トランペット&ティンパニは使われなかったんだろうね。
ホルンはオケに欠かせないメンバーだったわけだし…。
ティンパニの皮だってB-Fではダボついちゃって音が悪そう(笑)
176:名無しの笛の踊り
08/12/19 23:22:57 3lILldDZ
ハイドンの交響曲第98番変ロ長調(1792初演・ロンドン)は
2本のホルン、2本のトランペット、ティンパニが編成に含まれていますね。
この曲はチェンバロ・オブリガートも入って面白い編成ですね。
被って耳ざわり、というのは和音が特に減七とかでなくても
楽器固有の響きの関係のせいでどぎつくなるのかな。
ちょっと脱線だが、減七の和音の使用頻度ってハイドン世代ではあまり多くなさそう
ですね。ハイドンのOp.13-3のソナタのような例もあるが、これは次男バッハらからの影響かな。
もう少し後の世代になるとベートーヴェンのようにジャンルを問わず多用
されているが。
177:名無しの笛の踊り
08/12/20 00:51:08 46cO+0JO
中全音律を前提とする限り常識破りな変イ長調なんて、鍵盤ソナタでは
ドゥセックのOp.64やベートーヴェンのOp.26やOp.110が初期の例だろう、
と思ってたら、ハイドンのOp.41やOp.54のソナタもしっかり変イ長調なのね。
ちなみにホ長調は、ベートーヴェンではOp.14-1とOp.109がこの調だが、
ハイドンでは第13番、Op.13-2、Op.14-5の3曲がホ長調なんだね。
モーツァルトのソナタでは変イ長調もホ長調も皆無。
ハイドンの前衛性?が垣間見られると同時に、ベートーヴェンは
よく言われる次男バッハやクレメンティからの影響だけではなく、
やはりハイドンからも相当影響を受けているな、という気がする。
跳躍進行などの点でも。
178:名無しの笛の踊り
08/12/20 01:08:15 yaq3ycEF
おまえらすげえな
話についていけん
179:名無しの笛の踊り
08/12/20 03:38:30 mYjlA26i
>>178は>>164と同じ人ですか?
180:名無しの笛の踊り
08/12/20 09:37:58 wNa1aEJ9
モーツァルトが新たなジャンルの曲を手がける場合、様式上の跳躍を図ろうと
いうときには、必ず同時代作曲家の作品を徹底的に研究していたふしがあるの
で、音楽学者が指摘するように、ホルン協奏曲を作曲する際にロゼッティの作
品を参考にした可能性は高いですね。彼の協奏曲としては比較的後期に属す作
品群ながら、同時期に作曲したピアノ協奏曲とは異なり、冒険?をしていない
ところが逆に興味を引きます(もちろん、ヴィルトゥオーゾとして自演用に書
かれた作品と同列に語ることはできませんが)。
181:名無しの笛の踊り
08/12/20 11:15:44 bHmct3zp
>>ハイドンからも相当影響を受けている
お師匠だったからね。
ハイドンやC.P.Eバッハの変イ長調の鍵盤ソナタは主和音を
縦に重ねて鳴らすことがまずないじゃん。これこそ響きの
悪い主和音をダイレクトに響かせないように考えた書法だよね。
ハイドンでは嬰ハ短調のソナタも属和音が極端な響きなので同様の
扱いをしてるね。
しかしベートーヴェンの変イ長調や嬰ハ短調は意味が違うと思う。
変イ長調ものでは主和音を平気でぶっ叩いてるし嬰ハ短調では
第二主題がミーントーンだったら最悪な響きの嬰ト短調になってる。
つまりハイドンやC.P.Eバッハだったら出だしが不協和音的な主和音
を持つ調でもさっさと響きの良い調へ転調してしまう向きがある。
しかしベートーヴェンにはそれが見られない。そもそも第二主題が
長三度上の調とかミーントーン主義者なら考えられないような調選択してる。
ハイドンやC.P.Eバッハは明らかにミーントーンだけどベートーヴェンは
キルンベルガー第3法じゃないかな?
182:名無しの笛の踊り
08/12/20 12:17:14 46cO+0JO
>和音を縦に重ねて鳴らすことがまずない
それはつまりアルペジオにしてるってこと?
ハイドンのソナタ久し振り聴いてみようかな。
確かに例えばナチュラルホルン用にはその調の音階を奏させることは避ける
とか、作曲家も楽器の性能等に合わせていろんな苦労してそうだな~。
「修正型の中全音律」ともいうべきキルンベルガー律がどの程度18世紀末の段階で
普及していたのか正確には分からないけど、ドイツ語圏ではやはり主流だったの
だろうか。実際ベートーヴェンの楽曲だと従来型の中全音律では演奏困難だと
思えるね。ちなみに音楽理論家ズルツァー(1720-1779)も12音平均律を徹底的に
批判してキルンベルガー律を高く評価していたのだとか。時代的には
ベートーヴェンと無理なく符合しそう。
183:名無しの笛の踊り
08/12/21 12:24:18 i/qhAkU9
話題変わりますが…
最近のオペラDVDは古典ものでも演出・衣裳・舞台装置が、不似合いな現代風
が多くて個人的に非常に残念。楽器がピリオドなのは勿論、他も全て当時の
完全再現というオペラ上演は夢なんだろうか。
オペラ・セリアが廃れた大きな要因に、王侯貴族の没落があったように、
結局は財政事情の問題なのかも。
って訳で古典派時代のオペラの舞台装置設計者兼建築家の大物の1人
ピエトロ・ゴンツァーガ(1751-1831)について調べていたら、海外サイト
では彼の作品をいくつか見ることができた。
ゴンツァーガとビビエーナの作品(英文)
URLリンク(www.all-art.org)
この人は完成して間もないミラノのスカラ座で1779年から活動し、
1792年まで続けたあと、同年、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場開場時の
舞台装置製作にも携わったという。この劇場の杮落し作品はパイジェッロ
作曲のセリア、ドラマ・ペル・ムジカ『I GIUOCHI D’AGRIGENTO』
(音盤はDYNAMICのCDS531/1-2)なので、その舞台装置の銅版画でもあれば
興味深いのだが、残念ながら自分が調べた限りではそれは見られなかった。
この人は1793年ペテルブルクに招かれ、宮廷や貴族関連の仕事をこなし
同地で没。ロシアの宮廷への招聘というのが、分野を問わず当時の大物の
共通パターンという感じ。
それにしても、ヴェルサイユの宮廷で活躍したヴィガラーニの一族、
17世紀末のヴィーンの宮廷で活躍したブルナチーニ、ボローニャ出身で
欧州中で活躍した舞台装置界の王ともいうべきビビエーナの一族、
この分野は17世紀も18世紀もほぼイタリア人の独占状態になっているね。
184:名無しの笛の踊り
08/12/21 17:55:26 PE/PMZg4
ところで、フランソワ・ドヴィエンヌのフルート協奏曲第一番を聴いた方いま
すか? TUDORでアドリアンが吹いた全集に入っていて探し回ったのだが、どう
しても見つけられないまま10年以上経ってしまった。鰤あたりで再販してく
れないかな。
185:名無しの笛の踊り
08/12/22 16:18:09 PVew6Kqj
しかし、C.P.Eバッハの曲はどこかドラマチックな響きがするよね。
ある意味ロマン派の始祖は彼じゃないかとつくづく最近思う。
186:名無しの笛の踊り
08/12/25 23:41:07 jC3aVmLE
ゴセック(1734-1829)の3つの交響曲作品8[Ricercar RIC263]を聴いたら
面白かった。ベルギー系フランス語圏作曲家のゴセックは、オペラ作品もいく
つか残しているが人気がなかったらしく、有名なレクイエムなどを除き、現在
ではもっぱら器楽曲だけが演奏される機会が多いようだ。
187:名無しの笛の踊り
08/12/26 19:40:18 LGhX5C6T
>185
スレタイを読め。
188:名無しの笛の踊り
08/12/27 22:42:01 o09jsY4T
ゴセックのOp.8を聴かれたとは羨ましい!
RICERCARから出てるゴセックの作品はOp.12から抜粋した3曲のサンフォニー
(交響曲)しか聴いたことないな。この盤(RIC218。古楽器演奏)では
カールの作とも言われる伝ヨハン・シュターミッツ作の変ロ長調のクラ協も
何故か併録されてた。
ゴセックのレクイエムは古典派好きなら今更な有名曲だけど、オペラになると
途端に音盤少ないよね。ディヴェルティスマン『共和制の勝利』(1793初演)
しか自分は聴いたことない。でも
トラジェディ・リリク『サビニュス』(1773初演・ヴェルサイユ)
同『テゼー(テセウス)』(1782初演・パリの王立音楽アカデミー)
オペラ『ニトクリス』(1783・未上演)
など録音して欲しいオペラが結構ある。
特に『ニトクリス』は古代エジプトの半ば伝説上の女王の物語に付曲
したもので、当時のフランスにおける新古典主義や異国趣味の観点
からも個人的には非常に興味深い作品。古代エジプトも、
古代ギリシア・ローマに次いで、18世紀の「格調高い」オペラでは重要な
題材の1つで、メタスタージオ作の『ニテッティ』なんかには
数多くの作曲家が付曲しているね。
189:名無しの笛の踊り
08/12/28 00:08:54 LPfzRRj4
>>188
ヨハン・シュターミッツのクラ協は、ホグウッドの「ヨハン・シュターミッツ
シンフォニア集」[F32L-20179]にも収録されているね。残された楽譜には「シ
ュターミッツ氏が作曲した」としか書かれていないので、息子のカールが作曲
した可能性も否定しきれないものの、様式的にはバロックに近いのでヨハンが
作曲した可能性が高いと言われている。実際、カールの作品と比較すると古臭
さは否めない。
ゴセックの交響曲は、コンチェルト・ケルンやバーメルトなども録音している
が、シュテファン・ザンデルリンクがまとまった数を録音している[ASV CDDCA
1123、1124](これとリチェルカール盤を合わせれば、作品12は6曲中5曲まで
揃う)。
190:名無しの笛の踊り
08/12/28 10:34:06 e9hR3+kG
>>189
このクラ協は、昔そのホグウッド盤で初めて聴いて以来久々に聴いたので
自分としては懐かしいです。総奏で提示された主題をソロが反復する点は
古典派らしいですが、声部の動きなんかもややバロック風ですね。
コンチェルト・ケルン盤のゴセックの交響曲集(CAPRICCIO 67 073)は
後期の大作「17声部の交響曲ヘ長調」(1809)が古楽器演奏で聴ける点で
かなり貴重ですね。CAPRICCIO盤が今後入手困難という意味でも。
でもゴセックの大作と言えば、1200人の歌手、800人の管楽器・打楽器奏者
を必要とする途轍もない「テ・デウム」(1790)こそ相応しいかも。
これは多分…録音されそうにない(笑)