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2015年07月18日 22時14分
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報道陣に調査の経緯などを説明する校長（手前）（１７日、矢巾町で）
いじめ被害を訴えていた岩手県矢巾町の中学２年の男子生徒（１３）が電車に飛び込み自殺をしたと
みられる問題で、男子生徒が亡くなる６日前、生活記録ノートに生徒が書いた最後の記述「市（死）ぬ
場所はきまってる」を見た担任の対応が１７日、明らかになった。
担任は生徒を気にかけて声をかけたが、生徒の反応を見て大丈夫だと判断した様子だったという。
しかし、ノートの記述や生徒の反応などは学校内で報告されてはいなかった。
男子生徒は６月２９日の下校後、担任とやりとりする生活記録ノートに「ボクがいつ消えるかは
わかりません。ですが、先生からたくさん希望をもらいました。感謝しています。もうすこしがんば
ってみます。ただ、もう市（死）ぬ場所はきまってるんですけどね」と記述。翌３０日にノートを
見た担任は、「明日からの研修たのしみましょうね」と返事を書いた。その後、男子生徒の記述は
途絶えている。
関係者によると担任は、３０日にノートの提出を受けた後、返事を書いてノートを返す前に、
男子生徒と個別に話をしていた。しかし、特に変わった様子がないように見えたため、問題は
ないと判断した様子だったという。男子生徒は、教室の最前列に座っており、担任は積極的に
話しかけていたという。
また、男子生徒は７月１、２日、隣県で１泊２日の日程で行われた「宿泊研修」に参加した。
研修では、観光や座禅体験、宿泊施設でのソーラン節の発表などを行った。
宿泊研修の日程表などが記載された男子生徒のしおりには、その日の反省を書き込んだり、
健康状態をチェックしたりする記入欄があった。男子生徒は、１日目のまとめでは、「ぜんりょくで
発表ができた」「安心して、とてもよい一日だったと思う。いつかまたここにきたい」などと
書き、健康状態には「よい」などと書いていた。しかし、２日目の記入欄には何も書かれて
いなかった。
研修から帰宅した翌３日、男子生徒は「３７度の熱がある」と父親に話し、学校を休んだ。
担任はこの日の夕方に電話をし、男子生徒の様子を確認し、翌週の時間割などを伝えたという。
週末の４日には所属する運動部の練習があったが、男子生徒から部活の顧問に欠席を伝える
電話があった。ただ、父親によると、「部活はない」と言っていたという。亡くなった５日も、
運動部の練習を休んでいた。
2015年07月18日 22時14分 Copyright c The Yomiuri Shimbun