[ここ壊れてます] .net
扉絵は無し
柱アオリ 文化祭劇中のアクシデントは波紋を呼び・・・
結局劇の再開は無いまま中断(終了)していた
観客の声
「今キスしてたよな」
「蝶野さんとたしかバド部の・・・猪股くんよく一緒にいるよね」
「付き合ってるんじゃなかったっけ?」
「えー違うでしょ」
「だからっ!当たってないんだって!」
早速大喜が控室近くにいる興味津々な人達に口付けを否定
「紙吹雪でそう見えたかもしれないけどギリギリのところで止まってたから!」
「ほんとに?照れて誤魔化してるんじゃないの?正直に言いたまえ」
「本当だって!」
ここで紙吹雪が落ちた後の大喜と雛の口が当たってないキスシーンの回想が入る
「そうなの蝶野さん?」
「そうだよ」
「えーそうなんだ」
興味津々なモブ野郎が雛にも聞いてきたので雛は大喜の言う通りを肯定する即答
大喜は心配そうな表情で雛を見る
しかしモブ野郎はまだこの話題を継続
「でも結構噂になってたぞ2人付き合ってるんじゃないかって姫と王子だしなぁ!」
「あれがなくても噂になるよ実際劇の息もあってたし観てた人は噂信じちゃうんじゃない?」
辛そうな表情を浮かべる雛に大喜がフォローを入れる
「たしかにさっきのはキスしてるように見えたのかもしれないけど茶化すようにそういう話されるのイヤだからやめてほしい」
マジギレ大喜にざわついてた周りが鎮まり返った
大喜の胸中
噂したくなる気持ちもわからなくないけど俺が誰と付き合おうと関係ないだろ・・・
そんな風に思いながら一人とぼとぼ歩いていく大喜を雛が追いかけてきて声をかける
「大喜・・・ごめん変な噂立っちゃって」
「雛は悪くないだろ、むしろごめん劇成功させられなくて」
「そんなことないよ!台詞も思ったより覚えてたし!最初は緊張してたけどだんだん良くなって」
「堂々としてたし声も出てたしそれにっ、それにーっ、この私に見劣りしてなかったゾ!褒めて遣わそう!」
だんだんと雛ペースになって2人は明るさを取り戻す
「だから何故上から目線・・・じゃあ代わりに課題やってもらう褒美もらうかな」
「バツだらけでいいなら」
「もし必要ならキスしてないって千夏先輩に説明するから言ってね!」
「え?」
雛の笑顔の一言に大喜は驚く
「やっぱり嫌でしょこんな勘違いされるの、大喜あんなに怒ってたしさ」
「フェアな戦いしたいから!」
「いやっあれは・・・」
フェアな戦いしたいと素直な気持ちを打ち明けた雛は良い表情を大喜に向けて走り去っていく
大喜は雛に何かを言いかけたが言えずじまいでその後プチ打ち上げしにきた匡と教室で2人きりに