18/11/15 17:52:35.11 lA6Nrgez.net
バレ42星アキラ
もともと天球の訳者は巌に見いだされただけの事はあり誰もが高いレベルで演技をしていた
そのうえ今回の舞台では阿良也と夜凪に引っ張られる形で各々の芝居に拍車がかかる
(この人達にあって僕に無いもの)
(…巌さんとの繋がり)
(…ぼくはどうしてここにいるんだ)
アキラの過去
幼少の頃から母親に連れられ様々な撮影現場を見てきたアキラ
アリサ母親にアキラを後継ぎにするために連れて行っていたのだが
母の思惑とは異なり彼は役者という仕事に憧れを抱くようになった
アリサは「ああいう見世物ではなくもっと幸せになれる仕事をつきなさい」と言い聞かせるがアキラ「でも母さんは昔役者だったんでしょ?」
アリサ「ええ。だから辞めたのよ」
アキラ「幸せになれないから?」
アリサ「ええ」
アキラ「じゃあうちの役者さんも皆じゃあになれないの?」
厳しい眼差しで息子を見つめるアリサ
アキラは子役としてカメラの前に立つようになった
仕事も増え自分には才能があると思い始めた
ある日アリサは息子に週刊誌やネットの記事を見るように伝えた
そこにはアキラ自身にはなんの才能もなく全ては親の七光りによるものだと書かれていた
ネットの誹謗中傷やゴシップ記事を読んだアキラは自室に引きこもってしまう
スミスになぜあの記事を読ませたのか聞かれたアリサは「挫折は早い方がいい」
数日後、アキラが部屋から出てくる
アキラの部屋の中は演劇に関する指南書が散らばっており、彼はこの3日間ひたすら演技の勉強に励んでいた
「誰にも母さんの七光りって言わせないくらいの″本物の役者″になる!」
その日を境に寄り一層トレーニングに磨きをかけた
(僕が決意を口にするのは覚悟決めたからじゃない)
(逃げ出してしまいそうになる自分を無理矢理繋ぎ止めるため)
大勢のファンに向かって手を振るアキラ
(僕の不幸はこの景色に虚しさを覚えてしまう事)
夜凪と出会うアキラ
(僕の不幸は君には手が届かないと気が付いている事)
アキラのトレーニングに熱が入る
(それでも…今更諦められるか)
出番が回ってきたアキラは七生と共に舞台へ向かう
(母さん、僕の不幸はあなたの願う道を選ばなかった事でもない)
(僕の本当の不幸は今ここにいる自分を後悔していないことだ)