07/07/27 22:03:35 1ZzPYh1R.net
給食の時間だ。小学生にとって一番幸せな時間。ダニちゃんのごちゃ食いも見れる。
給食当番が給食をよそい、いい匂いが漂う。全員が席につき、
日直が「いただきます」の号令をかけ、今まさに食べようとしたそのとき、
給食の匂いをかき消す異臭がした。それは臭い、というより刺激的とも
いうべき気体で、せき込む生徒までいた。俺の隣の席の女子が
「なんだか目が痛い」と言ってたのが印象的だった。
その匂いの元はダニちゃんだった。
クラスみんなの視線がダニちゃんに集中した。
ダニちゃんは目に涙を浮かべていた。何か辺だ。で、それは起きた。
ダニちゃんの半ズボンと太股の間から、ペンキの缶をひっくり返したような勢いで
下痢便が噴出したのだ。それは下痢というより、うんこ味のソフトクリームが
溶けたみたいな、トローっとしたクリーム状の物体だった。
クラス中がパニックに陥り、もう給食どころではなくなった。
ダニちゃんの隣の席だった女の子はスカートと上履きにうんこがついて
しまい、半狂乱になって泣き出した。すさまじかったのは匂いで、
一体、何百人分のうんこを集めたら、こんな匂いになるのだろうと思うほどだった。
あちこちで吐く生徒もいた。
先生はダニちゃんのズボンを下ろしたが、それでも下痢は止まらなかった。
救急車が来て、救急隊員の人はうんこまみれになりながら、ダニちゃんを
担架に乗せていった。
「大人は大変だなあ」と人ごとのように思っていた俺だったが、
やがて先生は病院に行かなければならないため、ダニちゃんと一番仲が
いい、という理由で俺に後始末をおしつけていった。
俺は何度もモップでうんこを拭い、バケツで洗う、という作業を繰り返した。
みんなは「偉いなあ」と褒めてくれたが、全然嬉しくなかった。
皆勤賞を狙っていたダニちゃんだったが、結局1週間入院した。
そしてダニちゃんのあだ名は「ゲリアン」になり、俺はダニちゃんが嫌いになった。
<完>