20/07/04 08:48:34 ZDrTOqff0.net
あとこれは?
β-カロテンは抗酸化性が強い故に生体内の酸化を防いで種々の効果を発揮しているが、必要もないのに多量に存在するとプロオキシダント作用がでる。そのために、栄養事情の良い欧米で行われた実験では過剰なβ-カロテンによる過酸化障害が発生したのであり、欧米ほど栄養事情が良くない中国においては抗酸化能が十分発揮されれたといわれている。
1998年にPodmoreらが30人の健常者に1日あたり500mgのビタミンCを6週間摂取させたところ
DNA損傷を引き起こしている可能性を示唆する尿中8ヒドロキシデオキシグアニジンが非投与者に比較して優位に増加するという報告がなされた7)
当時、幾つかの科学雑誌はこのデータをかなり重要な問題として取り上げたが、一般市民向けの書籍、マスコミ等では殆ど取り上げられなかった。
かつてノーベル賞学者のライナスポーリングがビタミンCの大量摂取は免疫力を高めて種々疾患を防ぐという報告を出してから世界的にビタミンCの大量摂取は流行しており、まさか?という気持ちが否定的な意見をあまり受け入れなかった。
しかし、Leeらは糖尿病の女性患者にビタミンCをサプリメントとして与えたときに心血管系死亡率が上昇するという報告を15年間にわたる経過観察から報告している。このように安全と考えられているビタミンCにも長期投与によりβ-カロテンのときと同じような結果を発生させる可能性が強く示唆している8)
昨今の健康食品においては抗酸化を売り物にしているものが多いが、これらには殆どのものでプロオキシダントとしての作用が確認されている。それだけに、どんな人がどれ位摂取したら害がでるのか、また、抗酸化能が本当に疾患の予防に効果があるのかなど実用的な面からの研究が必要とされている URLリンク(j-jabs.umin.jp)