12/05/11 22:44:04.04 .net
共に入社した同期に10年ぶりにあった
話がはずむうちに、彼は「パチでもいこうか」と右手を回すゼスチャーをし、おれをさそった。
オレはパチンコをやめて10年近くになる
そういや昔は一緒にパチンコ屋に行って、給料日前になると
「金がない」と互いに言い合っていたっけ。
パチンコをやめた先輩が「パチンコしている時間に、一冊の本でも読めれば人生の時間はもっと有意義に過ごせるだろう」
という言葉で「やめなきゃ」と思っていたパチンコがすんなりやめられた
久しぶりのパチンコ屋は何やら様子が変わっていた。
一列に並んでパチンコを打つ人をよく観察すると、なんだかみすぼらしく、薄汚れて見える。
そして新ためて友人をよくみると、彼のよれよれのスーツ、安物の靴、が目に入った
オレに笑いかける歯は汚く、髪はべとついて見えた。少々すえたニオイもする、、、。
相乗りしてきた車は10年前と同じだったっけ。
久しぶりの友人をパチンコ屋へ誘う彼はこの10年間どれだけの時間、パチンコ屋ですごしたのだろう?
20代をどう過ごしたのだろう、、。
どれだけの金をこのうるさい機械どもに投入したのだろう?
彼はオレの支社にカワイイ子はいないかとたずねた
彼はまだパチンコ台が恋人らしい
先輩のあの言葉を聞けて、本当にラッキーだった
限りなくラッキーだった。
嫌なヤツだと思われるだろうが、本当にそう思う