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猛烈な雨、民家浸水や土砂崩れ 京都・亀岡市と南丹市
大雨で裏山の土砂が崩れ、泥が流入した民家の小屋（亀岡市宮前町）
大雨で裏山の土砂が崩れ、泥が流入した民家の小屋（亀岡市宮前町）
京都府亀岡市と南丹市では８日未明に猛烈な雨が降り、民家の浸水や土砂崩れが発生した。
前線が停滞し、大気の不安定な状態が続いており、京都地方気象台は引き続き災害への警戒を呼び掛けている。
同気象台は８日午前３時台に亀岡市で１時間約１００ミリ、南丹市八木町で９２ミリが降ったとして、記録的短時間大雨情報を出した。
亀岡市では、民家３７棟に床上・床下浸水の被害が出たほか、国道や府道４カ所で路肩崩壊や土砂崩れが起き、通行止めとなった。
裏山が崩れ、泥水が家屋に流れ込んだ宮前町の男性（８３）方では、消防団員約１０人が泥の除去に当たった。妻（７６）は「こんな事態は初めて。特に小屋が泥まみれでめちゃくちゃ。
片付くまでいつまでかかるのか」と肩を落とした。
南丹市では、八木町の国道４７７号や府道など５カ所で土砂崩れが発生し、通行止めとなった。
神吉と氷所を結ぶ広域基幹農道では道路脇の斜面が約５０メートルにわたって崩れ、作業員が重機で土砂の撤去作業に追われた。
同市は午前９時４５分、八木町本郷の２５２世帯６０５人に避難勧告を、園部町宍人の７２世帯１９５人に避難準備・高齢者等避難開始を発令し、午後３時３０分に解除した。
同気象台によると、府内では９日午前９時から夜遅くにかけて激しい雨が降る予報で、「土砂災害や河川の増水に警戒を」と呼び掛けている。