24/07/30 20:51:37.00 PsD0Bdps.net
タツノオトシゴのユニークな生態
不思議な繁殖方法~「オスが出産?!」
魚類には様々な繁殖スタイルがあり、雌雄で中層に放卵・放精してオシマイという放任タイプもあれば、産卵床をつくり孵化するまでオスが卵を保護するタイプもあります。
タツノオトシゴの場合は、オスが自分の「体の中」で卵を保護します。
オスには腹部に育児嚢いくじのうという器官があります。ペアとなったメスはこの中に卵を産み落とし、受け取ったオスが受精させ、卵が孵化するまで守っています。
しばしば「タツノオトシゴはオスが妊娠する」と言われますね。
これは大袈裟な表現ではなく、育児嚢の内壁には血管が張りめぐらされ、卵が収まる小さなカップもあります。
初期、育児嚢の内部は体液に似た液体で満たされていますが、その組成は胚の成長につれ海水に近くなっていきます。
ベビーは栄養こそ卵黄から供給されていますが、給気や老廃物の除去などは育児嚢内の細胞や液体が関与しているのだそうです。